猫舌ということ。

結愛

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新鮮な日々

第117話

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いつも通り駅で電車を待つ。スマホを取り出しホームボタンを押すと
音成、妃馬さん、姫冬ちゃん、森本さん
鹿島、匠、僕の7人のグループLIMEの通知がある。妃馬さんからだった。

「すいませーん。よろしかったら鹿島さんと
小野田さんのニャンスタのアカウント教えてもらえませんか?」

早速聞いたんだ。そう思いながら
その通知をタップし、グループのトーク画面に入る。そして僕も

「あのー僕もなんですけど
音成と森本さんのニャンスタのアカウント教えていただけませんか?」

と送った。既読2つつき、すぐに返信が来た。

「私のはいらないんですねー」

姫冬ちゃんからだった。すぐに返信をする。

「ごめんごめん。姫冬ちゃんも良ければ教えて?」
「いーですよー!」

すぐに姫冬ちゃんのニャンスタのアカウントに飛ぶ用のURLが送られてきた。
それとほぼ同時に匠もURLを貼り

「全然浮上しませんが良かったら」

という文が送られてきた。僕はURLから姫冬ちゃんのニャンスタのアカウントへ飛ぶ。
フォローボタンを押し、少し眺めた。
姫冬ちゃんのページは元気な姫冬ちゃんらしいキラキラした写真が多く
スライドしていくと僕がプレゼントしたTシャツの写真もあった。

「まさかの先輩からサプライズプレゼント貰ったー!
イケメンは心もイケメンかー。しかもセンスも良き!ありがたく着させていただきます!」

その後に無数の「ハッシュタグ」があった。友達が多いのか「いいね」の数も多かった。
僕その内の一人になる。ハート部分が赤く色づく。
駅構内にアナウンスが流れたので一旦スマホの電源を落とす。
アナウンスから間もなくして電車が入ってくる。
電車に乗り、扉のサイドのシートの端の壁に寄りかかり
スマホを出し、ホームボタンを押す。通知が多くあった。
電車の扉が閉まり、ゆっくりと動き出す。
慣性の法則で蹌踉めきそうになるが右足を前に出し耐える。
通知をタップして、グループのトーク画面へ飛ぶ。

「いっすよー!」
鹿島のニャンスタのアカウントへ飛ぶURL
「2人ともありがとうございます。フォローしておきました。」
「フォロバしました」
「オレもー!」
「姫冬ちゃんのニャンスタ、オレもフォローしていい感じ?」
「もちろん!どんどんウェルカム\(˙꒳˙ )/イラッシャイマセ!」
「フォロー完了!」
「フォロバ完了!」
「あれ?小野田パイセンはフォローしてくれないんですか?ρ(тωт`) イジイジ」
「フォロー完了」
「やたー!あざーす!フォロバ完了!」
「イケメンのニャンスタアカウントゲットだぜ!」
音成のニャンスタのアカウントへ飛ぶURL
「私のこれです」
「音成さんオレもい?」
「いっすよ」
「フォロー完了!」
「フォロバ完了ー」
鹿島が宇宙がダンスしているスタンプを送っていた。
音成はロナンが喜んでいるスタンプを送っていた。
「姫冬ちゃんニャンスタ女子だねー。写真がキラキラしてるよ」
「まぁねぇ~。承認欲求っすよ」
「言っちゃうんだw」
「いや、まぁここではね?でもぶっちゃけニャンスタやってて
更新頻度が高いor写真キラキラーな子はだいたいは承認欲求満たすためっすよ」
「まぁそうか」
「姫冬様辛辣~」
「お、フィンちゃんじゃん!」
「森もっさん!」
「おすおす~」
「おすおす~」
「おすおす~」
「あ、暑ノ井さん。私ニャンスタやってないんすよ」
「嘘つけ!」
「まぁフィンちゃんの垢はねぇ~」
「やってないって」
「いいじゃん別に。あれはあれでおもしろいよ?」
「私も好きー」
「私もー」
「なんか見てて「あぁこれ私も思う」とかまぁ見てて面白いから私も好きだよ?」
「森もっさんは隠そうとしてるのに、他の女性陣がアカウントある前提の話をしてるw」
森本さんのニャンスタのアカウントへ飛ぶURL
「やってますよ。あーやってますとも。ゴミみたいなアカウントですとも」
「お、本来の姿」
「恋ちゃん」
「はい。すんませんした」

気づけばその音成のメッセージが最新になり
どんどん話が進んでいくので僕も参戦することにした。

「ありがとうございます。お2人のアカウントフォローさせていただきますね」
「小野田さんもフォローしていっすよ」
「ま、私もそんな投稿頻度多くないので」
「じゃ、フォローさせていただきます」
「鹿島パイセンも割とニャンスタ男子なんですね」
「そうかな?基本的にはゲームとか
あ、まぁふとした瞬間に写真とか撮るから変な写真は多いかもね」
「え、小野田さん絵上手くないですか?」
「ありがとうございます。でもまだまだですよ。
ニャンスタに上げてるのは上手くいったかな?ってやつだけなんで」
「えぇ~ヤバ」
僕はまずは音成のニャンスタのURLをタップし
音成のニャンスタのアカウント画面に飛び、フォローボタンをタップする。
音成は基本的にロナンの映画のことやグッズを買ったこと
ゲームのガチャでレアキャラが出たなどの報告などが多かった。
たまに妃馬さんと森本さんと出掛けたときの写真や
姫冬ちゃんへのプレゼントを買って「物」は見せず、袋の写真を撮って
「喜んでくれるだろうか…」などの投稿もあった。最近の投稿の中には
匠と行った冷袋ムーンライト水族館の写真が何枚も投稿されていた。
「可愛いペンギンが頭の上を通ったり、クラゲのゆらゆらにも癒された。
ムーンライト水族館ひさしぶりに来たけど、床にこんなイラスト描いてあったっけ?
そもそも夜来たのは初めてかも。綺麗。めちゃくちゃ楽しかったな~」
その後に「#水族館」など様々な「ハッシュタグ」がついていた。
思わずニヤけ、その投稿を2回連続でタップする。
ハートマークが出てきて、写真の下のハート部分が赤く色づく。
そう少し眺めている間にもトークは進行しており
スマホの上部にほぼ途切れることなく通知がきていた。
最近使ったアプリの一覧を開き、LIMEのアプリに戻る。

「私アニメとかマンガとか、あんま見ないんですけどオリジナルですか?」
「そうですね。全部オリジナルです」
「ヤバ。マジか」
「スゴいっすよねー!オレも匠ちゃんの絵好きー」
「ありがとーありがとー」
「わ!ほんとだ小野田パイセン絵うま!」
「ありがとー」
「私イメージして描いてくださいよ!」
「うん?全然へたくそだけど」
「うまいですよー!」
「オレ描いてほしいわ!」
「アイコンとかにしないでね?」
「えぇー!うまいのに」
「へただから。」
「じゃあ、うまく描けた!って匠ちゃんが思えたらアイコンにしていい?」
「まあ、じゃ、時間かけて描きますわ」
「ありがとうございます!」
「あざーす!」
「じゃ、姫冬ちゃんから描くわ」
「うぇーい!小野田パイセンアイシテル!」
「ぐっ…まぁいいか…。」
「うまく描けたら送るね。「うまく描けたら」」
「強調してるwりょーかいです!気長に待ってますね!」

今度は森本さんのニャンスタのURLをタップし
森本さんのニャンスタのアカウント画面に飛び、フォローボタンをタップする。少し眺める。
妃馬さんが言っていた通り、芸人さんの写真や
アーティストさんの写真、ゲームの写真が多く、趣味垢感がかなり強かった。
中にはモザイク加工を施した女性タレントの写真に
「私の数少ない好きなバラエティ番組を荒らしに来るなよ。
芸人界の、いや芸能界の素晴らしい大御所の方にタメ語?マジ舐めすぎだろ。
芸風だとしても不快すぎる。調子乗んなマジで。
この人もこの人で努力したんだろうけど、それとタメ語とか態度とかは関係ないから。
なんでこんなんがチヤホヤされてんの?マジで意味わからん。ちゃんとしろよマジで」
と言ったようなことを、まるでネット掲示板のように
なんの「ハッシュタグ」もつけずに投稿していた。
なんの「ハッシュタグ」もつけていないのに共感している人もいるのか
「いいね」の数は1200を越えていた。
「おぉ~」
とつい声が漏れる。僕もこう言ったものを見るのは嫌いじゃないため
「いいね」をする。ハート部分が赤く色づく。
その間もスマホ上部にほぼ途切れることなくLIMEの通知が来ていた。
最近使ったアプリの一覧を開き、LIMEのアプリに戻る。

「わ~。ペンギンじゃ~ん!あ、これこないだ言ってたやつか!恋ちゃん」
「そだよ」
「ふぅ~」
「ふぅ~」
「なんだし」
「別に~?」
「別に~?」
「てか夜行ったんだね?キレー」
「そうそう。イルミネーションみたいだった」
「Oh!!まだ5月なのにイルミネーション!」
「いや、イルミネーションみたいってだけですよ」
「いやわかってるけどwでもなんかこの時期に「イルミネーション」って言葉が出る自体が
なんか…なんかだなぁ~って」
「あぁ~」
「たしかに」
「たしかに言われてみれば
イルミネーションって言葉が出るのって早くて10月とか?」
「そうそう!イルミネーションって言葉聞くだけで、なんかちょっと冬みを感じる」
「冬みww」
「なによー姫冬ちゃーん」
「冬みってなんかおもろいww」
「まだ5月だけどちょっと夏みあるよね」
「夏wwみww」
「ツボりつぎでしょww」
「でもたしかにもうちょっと暑い日ありますよね」
「あるある。服がムズくなる」
「森もっさん!わかります!薄着だからこそムズイっすよね」
「そうそう。冬は割と誤魔化せる」
「秋もね」
「そうそう」
「あ、いいね来た」
「お?」
「暑ノ井さんからだ。なんで悪口投稿にこんなにいいねつくん?」
「みんな共感してるからじゃないっすか?w」
「よろしくない世の中だ」
「筆頭がなんか言ってら」
「鹿島さん」
「さーせんした」
見ていてついニヤける。降りる駅のアナウンスが流れ
スマホの電源を落とし、ポケットにしまう。
電車の速度が落ち、ホームに止まる。扉が開き、電車を降りる。
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