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出会い
第17話
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改札に交通系電子マネーをかざしたときのあの電子音が近づいてくる。
僕たちも各々交通系電子マネーを用意し、改札をその電子音を鳴らし通過する。
「怜ちゃんスマホに入れてないの?」
鹿島は自分のスマホを振りながら僕に見せるようにして言う。
鹿島は交通系電子マネーをスマホの機能の一部として組み込んでいるため
実体のあるカードを持っていないのだ。
「まぁ便利だろうけどねぇ~」
特にこれと言って理由はないが僕は実体のあるカードを使っている。
「便利よぉ~無くさないしね!」
「スマホ本体忘れてたら終わりよな」
「それは財布にも言えるけどね?てかスマホ忘れることある?」
「まぁ滅多にないけどあるだろたまには」
「まぁたまにね?でもたまにじゃん」
「あとは電池無くなったら終わり」
「あぁ~…。でも最近の機種は長持ちなので」
まぁ悪いところを探そうにも、そもそも別に悪いも思ってないので出てこない。
「まぁいつかオレのスマホにも入るかもな」
そう言ってその話に区切りをつけた。
終点まで行くのだがこの駅には急行が止まらないため
急行を2本見送ってから各駅停車の電車が来るを待つ。
ホームの天井からぶら下がっている電光掲示板を見ながら
「そういえばさぁ~」
と鹿島に話を振る。
「どう?最近アッチの調子は?」
と含みを持った感じで鹿島に尋ねる。
「え。怜ちゃん、下ネタの話には早くない?」
鹿島がどこか遠くを見るような目を向け言う。
「ちげぇわ。MyPipe」
MyPipeとは最近グンと人気が出てきた動画配信サービスのことだ。
このMyPipeで収益を得ている人のことをMyPiperと言って
最近では1つの職業として認知され始めている。
「あぁ、全然ダメ」
鹿島はMyPipeで動画を投稿している。
僕は鹿島のチャンネルを登録しているため動画は全部見ているのである。
さすがは鹿島。投稿している動画は全部ゲーム実況動画だ。
「鹿島ゲーム上手いし、声も良いのに伸びないよな~。なんでなんだろ」
「そんな甘い世界じゃないって話よ」
「オレ鹿島に「MyPipeやろう!」って言われたとき
「あぁ、鹿島なら1週間くらいでドンッっと人気出るんだろうなぁ~」って思って
「オレはオレでチャンネル作るからそれぞれの視点で動画あげようよ」って
めっちゃ下心満載で言ったけどまだ登録者20人だもんね」
「下心満載だったんかいっ!エッチ!」
鹿島のボケを無視し、スマホをポケットから取り出し、スマホのロックを解除する。
LIMEのトークの一覧が映し出されて
匠にまだ返事してないなぁ~。
そう思いつつもホーム画面に行き、MyPipeのアプリをタップする。
すると今登録してるチャンネルの動画や
見ている動画の系統から算出されたおすすめの動画などが表示される。
その画面から登録しているチャンネルの一覧の画面に行き、鹿島のチャンネルに移動する。
「イディオのゲーム実況チャンネル」という名前で鹿島は活動している。
なんでその名前にしたの?と聞いたことがある。本人曰く
「そもそも実名ではやろうとは考えていなくて
なにかないかなと考えていたところ「ゲームバカ」から「バカ」を取り
そしてバカは英語で「idiot」「イディオット」イディオットは長いから「イディオ」」
だそうだ。
そして鹿島のチャンネルの登録者数を見る。21人。1人増えていた。
「おぉ!1人増えてるじゃん!ありがたい!」
そこそこ大きい声の「おぉ」だった。
「オレ内心この会話でフラグが建って
オレが鹿島のチャンネルの登録者数を確認したらオレの手が震えて
鹿島が「どうした?」って覗き込んだら
5万人とかいってるってのを想像してたんだけどな」
鹿島は鼻からため息のように息を吐き出し
「だったら良かったよね。そんなの創作物の中だけよ。
マジでたまにイラッってするもん。
ドラマとかで動画投稿して寝て次の日登録者ドーンってなってるシーンとか見ると」
「まぁまぁ鹿島さん落ち着いて。創作物ですから。フィクションですから」
「まぁわかるよ?創作物だから
ある程度のサクセスストーリーじゃないとおもしろくないってのは。
でも「そんな甘いもんじゃねぇんだよ」ってちょっと思っちゃうよね?テヘペロ」
とテヘペロの顔を作りおどけて見せているが
内心やっぱり気分良くないんだろうなというのが伺い知れる。
「まぁサクセスストーリーっていうよりは
ドラマとかアニメ、マンガってなにかしら「展開」が必要なんじゃない?
特になにも起きないドラマとか見てても楽しくないでしょ」
「うぅ~ん…」
と鹿島が少し考える。
「でも誰でも想像できない?
たとえば高校野球のドラマがあったとしたら最終回ではどうせ甲子園でしょ。
甲子園「優勝」はさすがにやり過ぎって制作側も思うだろうから準決勝くらいで
負ける感じ?もしかしたらやり過ぎで甲子園優勝!で終わるかもしれないじゃん?」
「まぁたしかに高校野球でドラマ作るんなら
問題児がいるチームを強くするとか弱小チームを強くするとか
まぁ強くしてそのあと展開作るとしたら甲子園になるかなぁ~」
「でもさ野球経験者がそれ見てどう思う?
まぁ純粋におもしろいとか感動するとか熱くなるとかいう人もいるだろうね?
でもさ中にはムカつく人もいると思うんだよね」
鹿島の言いたいこと、鹿島の気持ちもわかる。
「しかもさぁ!」
なんか鹿島がヒートアップしてきた。バイクのエンジン音が聞こえた気がした。
「中にはさぁ?ドラマの中でさぁ?
主役の友達みたいなポジションのやつでさぁ?
MyPipeみたいなのをやってる大学生みたいなのがいてさぁ?
「伸びない伸びない」とか言ってやってて
5話目くらいで再生数と登録者数が爆発的に伸びてるみたいなのをサラッっとさ?
やるドラマもあったりするじゃん?その苦労とかさぁ?努力だけでさぁ?
ドラマ1クール。とか映画にできるレベルなはずなのにさぁ?
これはあくまでオカズです。メイン料理は違いますよ皆さんってさぁ?
前はなんとも思わず見てたけど、今オレ自身MyPipeやっててさ
難しさ、門の狭さを知ってから見ると
テレビにリモコン投げそうになるくらいムカつくんだよねぇ!?」
「うん。わかる。わかったから落ち着け?」
そう言うとワザとらしく息を荒くし肩を上下させる鹿島に
「落ち着け~?落ち着け~?」
と言いながら鹿島の両肩に両手を置き、なだめる仕草をする。
ワザとらしく息を荒くして肩を上下させていた鹿島が外見だけは落ち着きを取り戻した。
ただ内心はまだ本当にムカついているんだろうな。
そう思う。すると鹿島が
「まぁマンガとかアニメは?さっき例に出した野球が題材の作品なら
甲子園出場が賭かった一戦で負けて始まって、3年生が泣きながら「後は頼んだぞ」って
泣いて謝る2年生にタスキを繋いで、その高校に入った新1年生の物語とかで
やっぱり試合に全然勝てなくてっておもしろい話描くと思うのよ。
それに比べてドラマは…」
と言う。たしかにわからなくもない。
ドラマを庇うわけではないが一応弁護してみる。
「まぁマンガとかアニメならあれだけど
ドラマは人気があっても長くて2シーズンなんだしさ?
とりあえず…ドラマは10話くらいだっけ?
10話で起承転結を創らないといけないんだから大目に見てあげてくださいよぉ~」
と上司にゴマをするように鹿島に手揉みをしながら近寄る。
とコントに乗ってくれるのか鹿島が大きく腕組みをする。
少し腰を低くした姿勢で下から鹿島を見上げ、手揉みをし鹿島の動向を伺う。
「ならん!!」
僕のほうを見ず前を向きながら凛々しい声でそう言い放つ鹿島に
「しつこいんだよっ」
と言いながら腕組みをした鹿島の右脇を人差し指で刺す。
「はふぅ」
と空気が漏れ出たような声だか音を出し、腕組みしながら右に体を曲げる。
僕たちも各々交通系電子マネーを用意し、改札をその電子音を鳴らし通過する。
「怜ちゃんスマホに入れてないの?」
鹿島は自分のスマホを振りながら僕に見せるようにして言う。
鹿島は交通系電子マネーをスマホの機能の一部として組み込んでいるため
実体のあるカードを持っていないのだ。
「まぁ便利だろうけどねぇ~」
特にこれと言って理由はないが僕は実体のあるカードを使っている。
「便利よぉ~無くさないしね!」
「スマホ本体忘れてたら終わりよな」
「それは財布にも言えるけどね?てかスマホ忘れることある?」
「まぁ滅多にないけどあるだろたまには」
「まぁたまにね?でもたまにじゃん」
「あとは電池無くなったら終わり」
「あぁ~…。でも最近の機種は長持ちなので」
まぁ悪いところを探そうにも、そもそも別に悪いも思ってないので出てこない。
「まぁいつかオレのスマホにも入るかもな」
そう言ってその話に区切りをつけた。
終点まで行くのだがこの駅には急行が止まらないため
急行を2本見送ってから各駅停車の電車が来るを待つ。
ホームの天井からぶら下がっている電光掲示板を見ながら
「そういえばさぁ~」
と鹿島に話を振る。
「どう?最近アッチの調子は?」
と含みを持った感じで鹿島に尋ねる。
「え。怜ちゃん、下ネタの話には早くない?」
鹿島がどこか遠くを見るような目を向け言う。
「ちげぇわ。MyPipe」
MyPipeとは最近グンと人気が出てきた動画配信サービスのことだ。
このMyPipeで収益を得ている人のことをMyPiperと言って
最近では1つの職業として認知され始めている。
「あぁ、全然ダメ」
鹿島はMyPipeで動画を投稿している。
僕は鹿島のチャンネルを登録しているため動画は全部見ているのである。
さすがは鹿島。投稿している動画は全部ゲーム実況動画だ。
「鹿島ゲーム上手いし、声も良いのに伸びないよな~。なんでなんだろ」
「そんな甘い世界じゃないって話よ」
「オレ鹿島に「MyPipeやろう!」って言われたとき
「あぁ、鹿島なら1週間くらいでドンッっと人気出るんだろうなぁ~」って思って
「オレはオレでチャンネル作るからそれぞれの視点で動画あげようよ」って
めっちゃ下心満載で言ったけどまだ登録者20人だもんね」
「下心満載だったんかいっ!エッチ!」
鹿島のボケを無視し、スマホをポケットから取り出し、スマホのロックを解除する。
LIMEのトークの一覧が映し出されて
匠にまだ返事してないなぁ~。
そう思いつつもホーム画面に行き、MyPipeのアプリをタップする。
すると今登録してるチャンネルの動画や
見ている動画の系統から算出されたおすすめの動画などが表示される。
その画面から登録しているチャンネルの一覧の画面に行き、鹿島のチャンネルに移動する。
「イディオのゲーム実況チャンネル」という名前で鹿島は活動している。
なんでその名前にしたの?と聞いたことがある。本人曰く
「そもそも実名ではやろうとは考えていなくて
なにかないかなと考えていたところ「ゲームバカ」から「バカ」を取り
そしてバカは英語で「idiot」「イディオット」イディオットは長いから「イディオ」」
だそうだ。
そして鹿島のチャンネルの登録者数を見る。21人。1人増えていた。
「おぉ!1人増えてるじゃん!ありがたい!」
そこそこ大きい声の「おぉ」だった。
「オレ内心この会話でフラグが建って
オレが鹿島のチャンネルの登録者数を確認したらオレの手が震えて
鹿島が「どうした?」って覗き込んだら
5万人とかいってるってのを想像してたんだけどな」
鹿島は鼻からため息のように息を吐き出し
「だったら良かったよね。そんなの創作物の中だけよ。
マジでたまにイラッってするもん。
ドラマとかで動画投稿して寝て次の日登録者ドーンってなってるシーンとか見ると」
「まぁまぁ鹿島さん落ち着いて。創作物ですから。フィクションですから」
「まぁわかるよ?創作物だから
ある程度のサクセスストーリーじゃないとおもしろくないってのは。
でも「そんな甘いもんじゃねぇんだよ」ってちょっと思っちゃうよね?テヘペロ」
とテヘペロの顔を作りおどけて見せているが
内心やっぱり気分良くないんだろうなというのが伺い知れる。
「まぁサクセスストーリーっていうよりは
ドラマとかアニメ、マンガってなにかしら「展開」が必要なんじゃない?
特になにも起きないドラマとか見てても楽しくないでしょ」
「うぅ~ん…」
と鹿島が少し考える。
「でも誰でも想像できない?
たとえば高校野球のドラマがあったとしたら最終回ではどうせ甲子園でしょ。
甲子園「優勝」はさすがにやり過ぎって制作側も思うだろうから準決勝くらいで
負ける感じ?もしかしたらやり過ぎで甲子園優勝!で終わるかもしれないじゃん?」
「まぁたしかに高校野球でドラマ作るんなら
問題児がいるチームを強くするとか弱小チームを強くするとか
まぁ強くしてそのあと展開作るとしたら甲子園になるかなぁ~」
「でもさ野球経験者がそれ見てどう思う?
まぁ純粋におもしろいとか感動するとか熱くなるとかいう人もいるだろうね?
でもさ中にはムカつく人もいると思うんだよね」
鹿島の言いたいこと、鹿島の気持ちもわかる。
「しかもさぁ!」
なんか鹿島がヒートアップしてきた。バイクのエンジン音が聞こえた気がした。
「中にはさぁ?ドラマの中でさぁ?
主役の友達みたいなポジションのやつでさぁ?
MyPipeみたいなのをやってる大学生みたいなのがいてさぁ?
「伸びない伸びない」とか言ってやってて
5話目くらいで再生数と登録者数が爆発的に伸びてるみたいなのをサラッっとさ?
やるドラマもあったりするじゃん?その苦労とかさぁ?努力だけでさぁ?
ドラマ1クール。とか映画にできるレベルなはずなのにさぁ?
これはあくまでオカズです。メイン料理は違いますよ皆さんってさぁ?
前はなんとも思わず見てたけど、今オレ自身MyPipeやっててさ
難しさ、門の狭さを知ってから見ると
テレビにリモコン投げそうになるくらいムカつくんだよねぇ!?」
「うん。わかる。わかったから落ち着け?」
そう言うとワザとらしく息を荒くし肩を上下させる鹿島に
「落ち着け~?落ち着け~?」
と言いながら鹿島の両肩に両手を置き、なだめる仕草をする。
ワザとらしく息を荒くして肩を上下させていた鹿島が外見だけは落ち着きを取り戻した。
ただ内心はまだ本当にムカついているんだろうな。
そう思う。すると鹿島が
「まぁマンガとかアニメは?さっき例に出した野球が題材の作品なら
甲子園出場が賭かった一戦で負けて始まって、3年生が泣きながら「後は頼んだぞ」って
泣いて謝る2年生にタスキを繋いで、その高校に入った新1年生の物語とかで
やっぱり試合に全然勝てなくてっておもしろい話描くと思うのよ。
それに比べてドラマは…」
と言う。たしかにわからなくもない。
ドラマを庇うわけではないが一応弁護してみる。
「まぁマンガとかアニメならあれだけど
ドラマは人気があっても長くて2シーズンなんだしさ?
とりあえず…ドラマは10話くらいだっけ?
10話で起承転結を創らないといけないんだから大目に見てあげてくださいよぉ~」
と上司にゴマをするように鹿島に手揉みをしながら近寄る。
とコントに乗ってくれるのか鹿島が大きく腕組みをする。
少し腰を低くした姿勢で下から鹿島を見上げ、手揉みをし鹿島の動向を伺う。
「ならん!!」
僕のほうを見ず前を向きながら凛々しい声でそう言い放つ鹿島に
「しつこいんだよっ」
と言いながら腕組みをした鹿島の右脇を人差し指で刺す。
「はふぅ」
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