局中法度
局中法度は絶対の掟。
士道に叛く行ないの者が負う責め。
鉄の掟も、バレなきゃいいだろうという甘い考えを持つ者には意味を為さない。
新選組は甘えを決して見逃さぬというのに……。
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かねがね新撰組は、連合赤軍に似てるなあ、と思ってました。佐幕という保守と共産主義という革新と、目指すものは真反対であるのに、鉄の規律で組織を引き締め、内部崩壊していく様がそっくりだなあ、なんて。
武士道が思想であるなら、新撰組も赤軍派も共に、思想に殉じたんだと思います。キリスト教も仏教もその思想が定着する前には、極端な思想のウルトラ化・純化が起こる。例えば奇跡とか。予言とか。それを丸ごと信じないと、その先には進めない。進めて、初めて一般化する。が、新撰組も連合赤軍も、その前段階で自滅してしまった。戊辰戦争があって見えにくいけど、この時点でも充分自壊していたと思います。
いいとか悪いとかではない、思想に囚われた人間集団が平気で起こしてしまう残酷を、淡々と記述していく書き方に唸りました。
潮田クロ様
調べていくと、子母澤寛や司馬遼太郎カラーで「組織ファースト」な冷徹の印象が、やや変わってきているのが現代の新選組評みたいです。しかし日本人そのものも当時と現代とでは違いますし、正も邪も、その場でコロコロ変わるのが世評です。
今回は昭和解釈の延長線である新選組に、京都の古い風習を重ねてみました。戦国でも江戸中期でも、いつの時代でも、この因習がからまると、おどろおどろしい狂気が描けます。お試しください。
いつもありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。
笹目先生
おそれいります。果ての二十日モノはアレンジを重ねて2024年末バージョンに達しました。カタリネコでも云わしめたので、単語としては皆様の内へ、魚の骨のように違和感を残せたと思います。
京の因習風習は極めて湿度が気味の悪いものが多く、その数だけ、ネタが浮かんで参ります。鳥辺野が「閻魔の庁」へ用いられたように、まだ引出しに閉まってございます。使い方を間違えないよう、躊躇している処です。
いつもありがとうございます。
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