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15_宿縁の章_40
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一行の後を追う様に、西の空から低空飛行に入る輸送機たち――
下部の開いたハッチから人型兵器が次々雪の大地に降り立つと、東からは上陸を果たしたパワードスーツの大部隊もやって来た。
まるでビーチフラッグの如く、眼前の敵には目もくれず、「我らが先」とジゼ達が姿を消した雪山に向かう「人型兵器の群れ」と「パワードスーツの群れ」。
巨人たちの無数の足が、南極の大地を踏み荒らして行く。
両軍の人型兵器が目的地に迫り、ついに小競り合いが始まろうかと言うそんな時、
グワァワァワァワァワァワァーーーーーーーッ!
大地が激しく揺れだし、雪山が雪煙をまき散らしながら崩れ始め、
「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」
両軍の人型兵器たちが揺れる足元に身動き出来ずにうろたえる中、
ガリィガリィガリィガリィーーーッ!
雪煙に視界を閉ざした震源地のど真ん中から、
ビビィーーーッ!
大地を裂き、無数のレーザーが雪煙を突き破り四方八方へ飛散。人型兵器や輸送機など、陣営関係なしに無差別に次々撃破。
大破、墜落していく機体たちに、
『退避ぃいぃぃぃぃいいぃぃッ!』
慌てふためき散開する両陣営は、まるで蜘蛛の子の様。
しかし反撃を予期はしていたのか、西方と東方沖に布陣する両洋上艦隊から間髪入れず、
『撃てぇえぇぇぇぇ!』
奇しくも揃いのタイミングで震源地に向かい、艦砲射撃と巡航ミサイルを一斉発射。
ズドドドッドオドオドォーーーーーッー
ジゼ達が姿を消した地に、まるで絨毯爆撃の様に降り注ぐ、砲弾とミサイルの雨あられ。距離を取った人型兵器たちからも、手にした専用ライフルから容赦なく集中砲火が浴びせ掛けられる。
手つかずの自然が残されていた南極大陸は人間の欲望の餌食となり、その形を大きく変えていく。
その様な惨状に僅かな救いがあったとするならば、それは野生動物たちの姿が周辺に見当たらない事であろうか。
止む事の無い砲火に、爆炎、雪煙、土煙が入り混じり、視界を更に覆い隠すなか、やがて両陣営とも示し合わせた様に攻撃の手を止めた。
抵抗ともとれる謎の反撃が、鳴りを潜めたから。
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
もうもうと立ち込める様々な物が入り混じった煙の奥を、固唾を呑んで凝視する両陣営。
先ほどまでの耳を覆わんばかりの爆音から一転し、ピンと張り詰めた静寂がその場を支配する。
得も言われ緊張感が漂う中、ヒリツク警戒感を以って目を凝らしていた両軍の眼は、
((((((((((そんな馬鹿なァ!))))))))))
カッと見開く唖然へ急変した。
下部の開いたハッチから人型兵器が次々雪の大地に降り立つと、東からは上陸を果たしたパワードスーツの大部隊もやって来た。
まるでビーチフラッグの如く、眼前の敵には目もくれず、「我らが先」とジゼ達が姿を消した雪山に向かう「人型兵器の群れ」と「パワードスーツの群れ」。
巨人たちの無数の足が、南極の大地を踏み荒らして行く。
両軍の人型兵器が目的地に迫り、ついに小競り合いが始まろうかと言うそんな時、
グワァワァワァワァワァワァーーーーーーーッ!
大地が激しく揺れだし、雪山が雪煙をまき散らしながら崩れ始め、
「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」
両軍の人型兵器たちが揺れる足元に身動き出来ずにうろたえる中、
ガリィガリィガリィガリィーーーッ!
雪煙に視界を閉ざした震源地のど真ん中から、
ビビィーーーッ!
大地を裂き、無数のレーザーが雪煙を突き破り四方八方へ飛散。人型兵器や輸送機など、陣営関係なしに無差別に次々撃破。
大破、墜落していく機体たちに、
『退避ぃいぃぃぃぃいいぃぃッ!』
慌てふためき散開する両陣営は、まるで蜘蛛の子の様。
しかし反撃を予期はしていたのか、西方と東方沖に布陣する両洋上艦隊から間髪入れず、
『撃てぇえぇぇぇぇ!』
奇しくも揃いのタイミングで震源地に向かい、艦砲射撃と巡航ミサイルを一斉発射。
ズドドドッドオドオドォーーーーーッー
ジゼ達が姿を消した地に、まるで絨毯爆撃の様に降り注ぐ、砲弾とミサイルの雨あられ。距離を取った人型兵器たちからも、手にした専用ライフルから容赦なく集中砲火が浴びせ掛けられる。
手つかずの自然が残されていた南極大陸は人間の欲望の餌食となり、その形を大きく変えていく。
その様な惨状に僅かな救いがあったとするならば、それは野生動物たちの姿が周辺に見当たらない事であろうか。
止む事の無い砲火に、爆炎、雪煙、土煙が入り混じり、視界を更に覆い隠すなか、やがて両陣営とも示し合わせた様に攻撃の手を止めた。
抵抗ともとれる謎の反撃が、鳴りを潜めたから。
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
もうもうと立ち込める様々な物が入り混じった煙の奥を、固唾を呑んで凝視する両陣営。
先ほどまでの耳を覆わんばかりの爆音から一転し、ピンと張り詰めた静寂がその場を支配する。
得も言われ緊張感が漂う中、ヒリツク警戒感を以って目を凝らしていた両軍の眼は、
((((((((((そんな馬鹿なァ!))))))))))
カッと見開く唖然へ急変した。
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