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第六章
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微笑ましい小さな小さな騒動の後――
カルニヴァ王の実の妹であり妻であるウトリクラリアと、チィックウィード、パストリスの姿は、
「キレイでしょ♪」
「とってもキレイなぉ♪」
「香りもステキなのでぇすぅ♪」
色とりどりの花々が咲き乱れる、お花畑の中にあった。
ここは王城内に造られた空中庭園。
すっかり打ち解けた様子を見せる幼女三人を、ラディッシュは微笑ましく見つめなら、
(なぁ~んかフルール国を思い出しちゃうなぁ~♪)
遥か昔のことであったかのように懐かしみ、
「カルニヴァ国の王城に、こぉんな所があるなんて……」
意外と感じた感想を思わず口にすると、
『男臭いカルニヴァには不釣り合いと見えるかぁ、勇者殿ぉ?』
からかいを多分に含み、自虐的に笑って見せたのは現王カルニヴァ。
すると相も変わらず気弱なラディッシュは、彼の言葉を額面通りに受け止め、
「いっ、イエイエ僕はそんなつもりじゃぁ!」
慌てて否定して生真面目に返すと、カルニヴァ王は「ワハハ」と愉快そうに笑い、
「似合わないとは、造らせた俺が一番思ってるさ♪」
そして短く、一息を吐いてから自嘲気味に、
「塞ぎがちだったクラリアの気が、少しでも晴れれば思ってな。治療の意味合いも兼ねて国費からではなく、身銭で造らせたのさ。フルール国の職人を招いてな」
『『『『フルールのぉ?!』』』』
驚きの声を上げたのはイリス、ドロプウォート、ニプルウォート、そしてカドウィード。
ラディッシュとターナップは、むしろその声に驚き、
「そ、そんなに「驚く事」なの?」
「そうっスよねぇ?」
すると、
「分かっちゃいないさねぇ~そりゃそうさぁねぇ~」
呆れ口調でイリスが切り出したのを皮切りに、
「ですわぁ。関係が修復されつつあるとはいえ、敵対関係と等しくあった国の職人を領内に招き入れ、あまつさえ国王の居城の工事を頼むなどぉ」
「暗殺者や工作員が混じって居るかも知れないさ。余程の信頼がなきゃぁ出来ない事なのさ」
「旦様がぁ仲立ちする前のカルニヴァ国とフルール国ならばぁ、まっことぉ有り得ぬぅ行為にありんすぇ?」
国政に携わっていた者たちからの率直な声に、
「い、言われてみれば、そうかもぉ」
「そ、そぅッスねぇ」
妙な説得力を感じ腑に落ちる、庶民の二人。
同盟国でありながらも戦争間近であった両国が「確かな歩み寄り」を見せる中、カルニヴァ王はそこはかとなく自慢げに、
『フルールだけじゃないんぜぇ』
「「「「「「?」」」」」」
「アクア国からは商人を招いて、商売も任せている」
「「「「「「アクア国からぁ!?」」」」」」
「復興には金が要る。ウチの連中は、商売に向かねぇからなぁ~文(ぶん)を軽んじたツケが、今ごろになって回って来たって話さぁ」
王の責として、バツが悪そうに笑って見せると、
『なれば何故に、同盟国であるエルブ王に助力を求めなかったのです!』
ドロプウォートは不服そうに身を乗り出し、
「故国には有能な商人が多く居りましてですわ! それにフルール国とて!」
「おうさ! ウチの女王陛下だって今の両国の関係なら「イヤ」とは!」
言わないと、言おうとしたニプルウォートを彼は手で制し、
「んなぁ事ぁ、言われなくと分かってるさ。だがなぁ、復興中なのはエルブも同じだろ?」
「うっ……」
「フルールにしたって関係に改善の兆しがあるにせよ、脳まで筋肉の「オレん所の連中」と「オマエの所の連中」が、そうそう簡単に手と手を取り合うと思うか?」
「ぬっ……」
「急いて下手すりゃぁ両国とも政治の中枢が求心力を失って、国そのものが空中分解しかねねぇぞ?」
「「うぬぬ……」」
返す言葉を失う二人に、
「だから「多少の爆弾」を抱えていても、今は背に腹を代えてる場合じゃねぇのさ」
笑って見せ、
(((((ばくだん……)))))
一抹の不安を抱くラディッシュ達。
そこへ、
『爆弾てのぁ「あの娘絡み」かぁい?』
容赦なく踏み込んだのはイリス。
カルニヴァ王の実の妹であり妻であるウトリクラリアと、チィックウィード、パストリスの姿は、
「キレイでしょ♪」
「とってもキレイなぉ♪」
「香りもステキなのでぇすぅ♪」
色とりどりの花々が咲き乱れる、お花畑の中にあった。
ここは王城内に造られた空中庭園。
すっかり打ち解けた様子を見せる幼女三人を、ラディッシュは微笑ましく見つめなら、
(なぁ~んかフルール国を思い出しちゃうなぁ~♪)
遥か昔のことであったかのように懐かしみ、
「カルニヴァ国の王城に、こぉんな所があるなんて……」
意外と感じた感想を思わず口にすると、
『男臭いカルニヴァには不釣り合いと見えるかぁ、勇者殿ぉ?』
からかいを多分に含み、自虐的に笑って見せたのは現王カルニヴァ。
すると相も変わらず気弱なラディッシュは、彼の言葉を額面通りに受け止め、
「いっ、イエイエ僕はそんなつもりじゃぁ!」
慌てて否定して生真面目に返すと、カルニヴァ王は「ワハハ」と愉快そうに笑い、
「似合わないとは、造らせた俺が一番思ってるさ♪」
そして短く、一息を吐いてから自嘲気味に、
「塞ぎがちだったクラリアの気が、少しでも晴れれば思ってな。治療の意味合いも兼ねて国費からではなく、身銭で造らせたのさ。フルール国の職人を招いてな」
『『『『フルールのぉ?!』』』』
驚きの声を上げたのはイリス、ドロプウォート、ニプルウォート、そしてカドウィード。
ラディッシュとターナップは、むしろその声に驚き、
「そ、そんなに「驚く事」なの?」
「そうっスよねぇ?」
すると、
「分かっちゃいないさねぇ~そりゃそうさぁねぇ~」
呆れ口調でイリスが切り出したのを皮切りに、
「ですわぁ。関係が修復されつつあるとはいえ、敵対関係と等しくあった国の職人を領内に招き入れ、あまつさえ国王の居城の工事を頼むなどぉ」
「暗殺者や工作員が混じって居るかも知れないさ。余程の信頼がなきゃぁ出来ない事なのさ」
「旦様がぁ仲立ちする前のカルニヴァ国とフルール国ならばぁ、まっことぉ有り得ぬぅ行為にありんすぇ?」
国政に携わっていた者たちからの率直な声に、
「い、言われてみれば、そうかもぉ」
「そ、そぅッスねぇ」
妙な説得力を感じ腑に落ちる、庶民の二人。
同盟国でありながらも戦争間近であった両国が「確かな歩み寄り」を見せる中、カルニヴァ王はそこはかとなく自慢げに、
『フルールだけじゃないんぜぇ』
「「「「「「?」」」」」」
「アクア国からは商人を招いて、商売も任せている」
「「「「「「アクア国からぁ!?」」」」」」
「復興には金が要る。ウチの連中は、商売に向かねぇからなぁ~文(ぶん)を軽んじたツケが、今ごろになって回って来たって話さぁ」
王の責として、バツが悪そうに笑って見せると、
『なれば何故に、同盟国であるエルブ王に助力を求めなかったのです!』
ドロプウォートは不服そうに身を乗り出し、
「故国には有能な商人が多く居りましてですわ! それにフルール国とて!」
「おうさ! ウチの女王陛下だって今の両国の関係なら「イヤ」とは!」
言わないと、言おうとしたニプルウォートを彼は手で制し、
「んなぁ事ぁ、言われなくと分かってるさ。だがなぁ、復興中なのはエルブも同じだろ?」
「うっ……」
「フルールにしたって関係に改善の兆しがあるにせよ、脳まで筋肉の「オレん所の連中」と「オマエの所の連中」が、そうそう簡単に手と手を取り合うと思うか?」
「ぬっ……」
「急いて下手すりゃぁ両国とも政治の中枢が求心力を失って、国そのものが空中分解しかねねぇぞ?」
「「うぬぬ……」」
返す言葉を失う二人に、
「だから「多少の爆弾」を抱えていても、今は背に腹を代えてる場合じゃねぇのさ」
笑って見せ、
(((((ばくだん……)))))
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そこへ、
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容赦なく踏み込んだのはイリス。
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