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第二章
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堪え難き悲しみの咆哮に、かけうる「慰めの言葉」も見い出せず、苦悶の表情で跪いて視線を伏す、村人たちと仲間たち。
今の彼の心には「何を言っても届かない」と、分かっていたから。
そしてターナップも、悲しみに暮れる彼の姿から思い知る。
想いの強さでも、負けていた事に。
『ワタクシとの試合中に「物思い」とは余裕ですねぇ!』
「ッ!」
ドロプウォートの一喝に、ハッと現実に返るターナップ。
眼前に彼女の鋭い一撃が、
「うわぉっと!」
慌てて木剣を横に払い回避するも、
『それ程の余裕があるならば、更に一段、上の段階でお相手致しますわァ!』
明王の如き形相のドロプウォートに、
「たっ、たたたたたたぁたんまっス、ドロプの姐御ぉおぉ!」
制止を促しつつ体勢を立て直そうとしたが、
『問答無用ですわぁあぁぁ!』
情け容赦ない連突きが始まり、
「あわわわわわぁぁあぁぁあ!」
焦りながら受け止め続けたターナップの木剣は、
「あっ!」
遂に弾かれ宙を舞い、
「うわぁ」
主が尻餅を着き、地面に刺さると、
「!」
ドロプウォートの木剣の切っ先が、首元にピタリと止められた。
突き付けられた切っ先に、ゴクリと息を呑むターナップ。
これが命をかけた勝負であったなら、彼は喉を一刺し即死である。
試合中に雑念を抱いた結果ではあったが、強さの片鱗を見せただけの彼女に秒殺されたのは疑いようもなく、
「ま、負けました……」
未熟な自身にため息を吐くと、
『稽古とは言え、真剣勝負のさ中によそ事などを考えていますと思わぬ大怪我を致しますわよ!』
笑い事では済まされない苦言に、
「……すんませぇん……」
返す言葉なく平身低頭のターナップ。
しかし、
「ですがドロプの姉さん……」
送った視線の先、
「イイッスか? アレ……」
主を失った椅子車の傍らにうつむき加減で佇む、ラディッシュの姿が。
「…………」
しばし物言いたげに見つめるドロプウォート。
悲しみに暮れるばかりの彼を奮い立たせようと、ラミウムの遺言を笠に、襟首掴んで引きずる勢いでここまで連れては来たが、初日に泣き叫んで以降、なんの変化の兆しも見せぬラディッシュに、
「これ以上、赤子の手を引くつもりは毛頭ありませんわ」
素気無くプイッと背を向け、
『パストぉ!』
パストリスを呼び、
「次のお相手を、お願いしますわぁ!」
そしてターナップに肩越しチラリと振り返り、
「しばし休むと良いですわ」
言葉少なに立ち去って行った。
一見、冷酷に思える背に、
(素直じゃないっスねぇ~)
ヤレヤレ笑いのターナップ。
過剰に冷たく振る舞う彼女の態度から、
≪貴方が自らのチカラで再び立ち上がるのを信じていますわ、ラディ。それ故に、私はしばし心を悪に、貴方を突き放し続けますわ≫
心の声が漏れ聞こえて来るから。
(不器用は、ラミ姐さんといい勝負っスねぇ)
小さく苦笑い。
そんな彼女、彼らを、物陰から窺う一人の人物が。
その身を闇に紛らわせ、容姿も、性別さえも分からない。
数日後――
木剣を手に、打ち込み、守り、攻守を交代しつつ「約束稽古」に励むドロプウォートとターナップ。
約束稽古とは、予め「何処に何を打ち込むか」、「どのように守るか」を互いに決め、打ち込み時の「姿勢」や「足さばき」または「守りの体さばき」など、基本動作、基本姿勢を誠実に踏襲できているか、無駄な動きが生じていないかなど、確認し合う稽古である。
しかし単調な繰り返し故に、ふとした拍子によそ事を考えてしまったりもするのだが。
そしてやはりと言うべきか、ターナップが秋晴れの穏やかな空の下で気が緩んでか、
「なぁ、ドロプの姉さぁん」
攻守を交代しながら、
「村に最近出没するって言う「変態ナンパ師」の話ぃ、聞いてヤスかぁい?」
稽古中でありながらも「奇異な話」にドロプウォートもつい釣られ、
「変態ナンパ師?」
手足は止める事なくキョトン顔をすると、
「そぅ~なんスよぉ~出るらしぃんスよぉ~」
ターナップが訝し気な顔をするさ中、ドロプウォートの眼の端に、休憩中のパストリスにやおら近づく、ローブで顔まで隠した何者かの姿が。
打ち込みを続けながら、
「因みに「どの様な変態」なのです?」
「あぁ~何でも、顔が見えない位にローブを被って声を掛けて来て、女が振り向いた途端に「顔を見せる」って言う、まぁ顔自体は「結構なイケメン」らしいそぅなんスけどぉ」
苦笑うターナップに、ドロプウォートはやおら動きを止め、
「あんな感じですの?」
「へ?」
彼女の視線を追う。
その先で「拒否と困惑」を示すパストリスに、ファサっとフードを脱いで素顔を晒す、茶髪のアイドル風のイケメンが。
「あのぉヤロォ!」
木剣を強く握り締め、血相を変えるターナップ。
未だ稽古中であるのも忘れ、
『パストのお嬢ぉおぉぉ!』
一目散に走り出した。
その背に、
(パストは私と同等の強さ。何の問題もありませんのに)
それはつまり「パストリスはターナップより強い」と言う意味であり、パストリスが勝てない相手に「弱い貴方が何するの?」と言う問いの裏返しでもあったのだが、ここで彼女はとある事実にはたと気が付いた。
(まさかタープは、パストの事がぁ?!)
様々な恋愛模様を経て、恋に関するアンテナが鋭さを増した「乙女脳ドロプウォート」。
『こうしては居られませんですわぁ♪』
ホクホク顔で駆け出した。
『テメェ! パストのお嬢を相手に何様だァ!』
激昂するターナップ。
戸惑うパストリスを背に、身を挺して護る様にローブイケメンを睨み付けると、男はヤレヤレ笑いで、
「ぼくかぁい?」
前髪をナルシスチックに一撫で、
「ぼくぁ町から町へ恋して渡り歩く、そぅ「恋する占い師」さぁ♪」
ブラウンアイのイケメンスマイルで笑いかけた。
「「…………」」
胡散臭いの一言。
駆けつけたドロプウォートも交えた、
『『『絶対ウソだ』』』
総スカンに、
「正直に話しておいの言葉攻めぇ。うぅ~ん若干気持ちイイ♪」
恍惚とした表情を見せ、
(((ウザイ……)))
面倒臭いのに捕まったと、しげしげ思う三人。
そんな中、
「ところでさ……」
イケメンローブは、パストリスの前に立ち塞がるターナップの両肩をガシリと掴むと、
『この村の女子たちはぁどぅなってるのさぁ!』
突如の半泣きで、
「「「はぁ?」」」
話は数日前にさかのぼる。
今の彼の心には「何を言っても届かない」と、分かっていたから。
そしてターナップも、悲しみに暮れる彼の姿から思い知る。
想いの強さでも、負けていた事に。
『ワタクシとの試合中に「物思い」とは余裕ですねぇ!』
「ッ!」
ドロプウォートの一喝に、ハッと現実に返るターナップ。
眼前に彼女の鋭い一撃が、
「うわぉっと!」
慌てて木剣を横に払い回避するも、
『それ程の余裕があるならば、更に一段、上の段階でお相手致しますわァ!』
明王の如き形相のドロプウォートに、
「たっ、たたたたたたぁたんまっス、ドロプの姐御ぉおぉ!」
制止を促しつつ体勢を立て直そうとしたが、
『問答無用ですわぁあぁぁ!』
情け容赦ない連突きが始まり、
「あわわわわわぁぁあぁぁあ!」
焦りながら受け止め続けたターナップの木剣は、
「あっ!」
遂に弾かれ宙を舞い、
「うわぁ」
主が尻餅を着き、地面に刺さると、
「!」
ドロプウォートの木剣の切っ先が、首元にピタリと止められた。
突き付けられた切っ先に、ゴクリと息を呑むターナップ。
これが命をかけた勝負であったなら、彼は喉を一刺し即死である。
試合中に雑念を抱いた結果ではあったが、強さの片鱗を見せただけの彼女に秒殺されたのは疑いようもなく、
「ま、負けました……」
未熟な自身にため息を吐くと、
『稽古とは言え、真剣勝負のさ中によそ事などを考えていますと思わぬ大怪我を致しますわよ!』
笑い事では済まされない苦言に、
「……すんませぇん……」
返す言葉なく平身低頭のターナップ。
しかし、
「ですがドロプの姉さん……」
送った視線の先、
「イイッスか? アレ……」
主を失った椅子車の傍らにうつむき加減で佇む、ラディッシュの姿が。
「…………」
しばし物言いたげに見つめるドロプウォート。
悲しみに暮れるばかりの彼を奮い立たせようと、ラミウムの遺言を笠に、襟首掴んで引きずる勢いでここまで連れては来たが、初日に泣き叫んで以降、なんの変化の兆しも見せぬラディッシュに、
「これ以上、赤子の手を引くつもりは毛頭ありませんわ」
素気無くプイッと背を向け、
『パストぉ!』
パストリスを呼び、
「次のお相手を、お願いしますわぁ!」
そしてターナップに肩越しチラリと振り返り、
「しばし休むと良いですわ」
言葉少なに立ち去って行った。
一見、冷酷に思える背に、
(素直じゃないっスねぇ~)
ヤレヤレ笑いのターナップ。
過剰に冷たく振る舞う彼女の態度から、
≪貴方が自らのチカラで再び立ち上がるのを信じていますわ、ラディ。それ故に、私はしばし心を悪に、貴方を突き放し続けますわ≫
心の声が漏れ聞こえて来るから。
(不器用は、ラミ姐さんといい勝負っスねぇ)
小さく苦笑い。
そんな彼女、彼らを、物陰から窺う一人の人物が。
その身を闇に紛らわせ、容姿も、性別さえも分からない。
数日後――
木剣を手に、打ち込み、守り、攻守を交代しつつ「約束稽古」に励むドロプウォートとターナップ。
約束稽古とは、予め「何処に何を打ち込むか」、「どのように守るか」を互いに決め、打ち込み時の「姿勢」や「足さばき」または「守りの体さばき」など、基本動作、基本姿勢を誠実に踏襲できているか、無駄な動きが生じていないかなど、確認し合う稽古である。
しかし単調な繰り返し故に、ふとした拍子によそ事を考えてしまったりもするのだが。
そしてやはりと言うべきか、ターナップが秋晴れの穏やかな空の下で気が緩んでか、
「なぁ、ドロプの姉さぁん」
攻守を交代しながら、
「村に最近出没するって言う「変態ナンパ師」の話ぃ、聞いてヤスかぁい?」
稽古中でありながらも「奇異な話」にドロプウォートもつい釣られ、
「変態ナンパ師?」
手足は止める事なくキョトン顔をすると、
「そぅ~なんスよぉ~出るらしぃんスよぉ~」
ターナップが訝し気な顔をするさ中、ドロプウォートの眼の端に、休憩中のパストリスにやおら近づく、ローブで顔まで隠した何者かの姿が。
打ち込みを続けながら、
「因みに「どの様な変態」なのです?」
「あぁ~何でも、顔が見えない位にローブを被って声を掛けて来て、女が振り向いた途端に「顔を見せる」って言う、まぁ顔自体は「結構なイケメン」らしいそぅなんスけどぉ」
苦笑うターナップに、ドロプウォートはやおら動きを止め、
「あんな感じですの?」
「へ?」
彼女の視線を追う。
その先で「拒否と困惑」を示すパストリスに、ファサっとフードを脱いで素顔を晒す、茶髪のアイドル風のイケメンが。
「あのぉヤロォ!」
木剣を強く握り締め、血相を変えるターナップ。
未だ稽古中であるのも忘れ、
『パストのお嬢ぉおぉぉ!』
一目散に走り出した。
その背に、
(パストは私と同等の強さ。何の問題もありませんのに)
それはつまり「パストリスはターナップより強い」と言う意味であり、パストリスが勝てない相手に「弱い貴方が何するの?」と言う問いの裏返しでもあったのだが、ここで彼女はとある事実にはたと気が付いた。
(まさかタープは、パストの事がぁ?!)
様々な恋愛模様を経て、恋に関するアンテナが鋭さを増した「乙女脳ドロプウォート」。
『こうしては居られませんですわぁ♪』
ホクホク顔で駆け出した。
『テメェ! パストのお嬢を相手に何様だァ!』
激昂するターナップ。
戸惑うパストリスを背に、身を挺して護る様にローブイケメンを睨み付けると、男はヤレヤレ笑いで、
「ぼくかぁい?」
前髪をナルシスチックに一撫で、
「ぼくぁ町から町へ恋して渡り歩く、そぅ「恋する占い師」さぁ♪」
ブラウンアイのイケメンスマイルで笑いかけた。
「「…………」」
胡散臭いの一言。
駆けつけたドロプウォートも交えた、
『『『絶対ウソだ』』』
総スカンに、
「正直に話しておいの言葉攻めぇ。うぅ~ん若干気持ちイイ♪」
恍惚とした表情を見せ、
(((ウザイ……)))
面倒臭いのに捕まったと、しげしげ思う三人。
そんな中、
「ところでさ……」
イケメンローブは、パストリスの前に立ち塞がるターナップの両肩をガシリと掴むと、
『この村の女子たちはぁどぅなってるのさぁ!』
突如の半泣きで、
「「「はぁ?」」」
話は数日前にさかのぼる。
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