上 下
38 / 66
対執事喫茶 忠誠心と強さ

第三十八話 侵入

しおりを挟む
 アイスが話し好きのドグダンを引きつけている間、俺とトマトは屋敷の裏に回った。

 塀は軽く俺の身長の倍を上回っているが、この世界での身体能力なら飛び越えることは難しくない。

「トマト、飛べるか?」

 と聞いてみると、トマトはぴょんぴょんと飛んで高さが足りないことをアピール。
 人間離れした跳躍力を持っていてもさすがに届かないか……。

「すみません、鳥太様。どうしましょうか……?」
「俺が持ち上げるしかないな。ほい」

 手を前に組んで一歩目の踏み台を作る。スパイ映画などでお馴染みの、男子なら一度はやってみたくなるアレだ。

「鳥太様、本当にいいのですか?」
「他に方法はないだろ? 急ごう」

 アイスがいつまでドグダンの注意を引きつけてられるかわからない。それに俺達はもう一つ、急がなければならない理由がある。

 トマトはやはり人の手に足を乗せるのは気が進まないようだったが、

「わ、わかりました。では、失礼します!」

 躊躇いがちに言った後、意を決したように顎を引き…………

 ポスッ。

 俺の手の上に座った。

「……………………」
「鳥太様、準備完了です! 遠慮なく投げてください。塀の縁に届けばたぶん大丈夫ですから」
「……………………」

 あれ、これが正しいのか?
 ……って何雰囲気に流されそうになってるんだ。明らかにおかしいだろ。

「いやいやいや、トマト、座るんじゃなくて、足をかけてジャンプするんだよ。ていうかちょっと一回降りてくれ」
「そ、そんな。足をかけるなんてできるはずないじゃないですか! このまま投げてくだされば大丈夫ですよ!」
「それはさすがに…………」
「大丈夫ですよ! 鳥太様の腕力ならまったく問題ないはずです!」
「いや、腕力とかじゃなくて……」

 メイドさんをブン投げるというのはかなり気が引ける。おまけに分厚いメイド服越しとはいえ、トマトの太ももだかお尻だかわからない部位が俺の手に触れているのはマズい。
 トマトは気にしてないみたいだけど、普通に考えてアウトだろう……。

「早くしないと執事が来てしまいますよ。最近、私も少し運動の訓練を始めたので、成果を見せるときです!」
「いや、でも万が一失敗したら危ないだろ」
「きっと成功させます! 信じてください!」
「………………」

 こう言われてしまったら否定できない。というより、話が長引く方が問題だ。

「もう仕方ない、本当に投げるからな!」
「はいっ!」

 元気のいい返事を合図に、俺は全力でトマトを真上に放り投げた。
 ファサッとメイド服がはためく音がすると、

「ほわっ! あ、とっ、大丈夫です! 成功しました! 中は誰もいませんよっ」

 トマトが興奮気味に囁く声が聞こえた。無事塀の縁に掴まったらしい。

 トマトが侵入した後、俺も敷地内に進入した。三メートル以上の高さから落下したものの、幸い縁に沿って柔らかい土が敷き詰められていた為、音は鳴らなかった。セキュリティの甘い作りだ。

 一歩踏み出すと灰色の石畳。これも安定感があるので音は鳴らない。
 そのまま目的地へ進もうとすると、

「鳥太様、ちょっと待ってください」

 トマトは真剣な声音で言い、ポケットからハンカチを取り出した。

「この石畳、一見灰色でわかりづらいですが、非常に手入れが行き届いています。おそらく侵入者用の罠でしょう。土で汚してしまうと定期巡回している執事に気付かれてしまいます」

 トマトは丁寧に靴の土を拭い、俺の歩いた石畳も拭いてくれた。

「悪い、助かった」
「いえいえ」

 脱いだ靴を手渡すと、靴底までピカピカにして返却してくれた。

「はいどうぞ」と笑顔のトマト。

 メイドさんのスキルがこんなところで役に立つとは思わなかった。俺一人だったらすぐに気づかれていたのだろう。

 その後、俺達は“入り口”にたどり着いた。
 もちろん正面玄関のことではない。

――――『私が部屋を出る直前、部屋の窓の鍵を一つ開けておきました。執事達が掃除を始めてしまう前に侵入してください。おそらくタイムリミットは一時間程度です』

 アイスは俺達が迎えに来た後、再び侵入する場合や屋敷から逃げ出す場合などを想定し、出入り口を一つ作っていた。

――――『通常、お客様がお帰りになった直後に部屋を掃除することはありません。一度忘れ物などがないか確認した後、お客様の生活臭が多少消えたのを確認し、掃除をするのがマナーなのです』

 アイスが部屋を出てから小一時間は経過している。
 俺達は執事が来る前に部屋へ侵入し、完全に身を隠す必要があった。

 靴を持ったまま窓枠を乗り越えると、ベッドにふわりと着地する。さすが最上級の客室だけあってサラサラとした上品な肌さわりだ。
 
 そのまま転がるように部屋の中に入ると、後からトマトも入って来て、窓を丁寧に閉じた。
 ここから俺達は執事達の目を掻い潜り、最上階の最も遠い部屋までいかなくてはならない。

「トマト、どうした? 何か気になるのか」

 窓枠をじっと凝視しているトマトに声をかけると、

「鳥太様、三分間だけ掃除の時間をください。窓枠に積もった埃が均等ではありません。アイスは窓を閉め切っていたことになっているので、これでは不自然に思われてしまいます。それとベッドメイクもしましょう。これでは人が踏んだのがバレバレです」

 窓枠は埃一つなく、高級なベッドはシーツ張りたてのように見えるが、プロの目にはわかるらしい。あまり時間は無いが……

「わかった、できるだけ早く頼む」
「はい。どこまでSクラス執事の目を誤魔化せるかわかりませんが、ルッフィランテの技術で対抗してみせますよ」

 トマトは職人のような目つきで、窓枠に息を吹きかけたり、ハンカチでポンポン叩いたりし、ベッドのシーツは一度取り外してから張りなおした。その手際の良さや、音を立てない技術を改めて間近で見ると、普通の掃除と似て非なるものだとわかる。

 俺はずっとドアに耳を押し当てて見守っていたが、そのとき、恐れていた事態が起こった。

 階段を降りてきた足音が方向転換し、コツコツと一直線でこちらに近づいてくる。

 トマトはまだシーツの皴を指先で整えている。声で合図することはできない。足音の距離はおよそ二メートル。
 俺はトマトの口を塞ぎ、そのままベッドの下の隙間に引きずり込んだ。

 ガチャ、とノックもなく部屋のドアが開けられ、足音が部屋の中へ入る。

 執事だ。このまま掃除が始まったら確実に気付かれる。しかし、ここで乱闘騒ぎを起こすのも得策ではない。
 
 足音は俺の心臓のポンプを踏みつけるように緊張感のある音を鳴らし、部屋を往復する。
 布の捲れる音や机に何かが置かれた音がひたすら続く。

 およそ三分経過。
 
 狭い空間で息を殺している為、軽く酸欠になりかけている。密着したトマトの体も汗をかき、その熱から尋常ではない緊張と恐怖が伝わってくる。

 そしてついに執事はベッドの前に立ち、布団に手を伸ばした。
 
 息を飲む。
 俺達との距離はおよそ数十センチ。
 俺と同等の聴力を持つ執事なら微かな呼吸音さえ捉えるだろう。それどころか呼吸によって上下する衣ずれの音さえも気付くかもしれない。

 トマトは言われるまでもなく息を止め、まるで植物のように微動だにしなくなった。
 
 体内を廻る血液はドクドクと爆音を鳴らしている。自分が動いているのか止まっているのかもわからず、ただ熱と酸欠で視界がぼんやりと輪郭を失っていく。

 ベッドメイクを行うということは、掃除をするということ、つまり、部屋の中を隅々まで見るということだ。雑音から察すると執事はおそらく掃除道具をすでに持っている。

 このまま正面戦闘……。
 声を出される前に気絶させるか……。
 しかし俺は身動きできない上、視界はトマトに遮られている。
 
 トマトが直したはずのベッドシーツが再びバタバタと音を立てた。その瞬間。

 コロッ。
 
 俺達の目の前に小さな何かが転がった。おそらくベッドの近くにあった菓子か小物だ。
 それを見ているであろうトマトの体は急激に強張った。

「ああ、つまらないミスをしてしまった。これはもうゴミだな。床に落ちた物をお客様にお出しするわけにはいかない」

 執事が低く呟き、シーツを一度ベッドに戻した。
 俺は左手に体重をかけ、少しでも起き上がりやすい体勢を作る。
 逃げ道は無い。

 ――――戦闘だ。

 覚悟を決めた瞬間、部屋の扉が二度高らかな音を鳴らし、艶やかな別の声が聞こえた。
 
「シケイレス、そんな雑用は他に任せたらどうです? そろそろ例の時間ですよ」
「もうそんな時間か。けどもう少し待ってくれ。大切な客室をメイドが使ったんだ。何か汚されていては困る」
「いえいえ、その心配はないでしょう。相手は一応あのルッフィランテのメイド、分をわきまえているようでしたし、下手な上客よりは綺麗に使っているのではないですか」

 一瞬の間が空いた後、

「この間来たペネルス様の姪のことか。たしかにあのお子様は部屋にあった物の配置をほぼすべて変えてお帰りになったからな」
「いえいえ、私はペネルス様の親族を悪く言うつもりなど一切ありませんよ」
「ほざけ」

 元々部屋にいた方の声が軽く笑ったのが聞こえ、

 バタン。

 扉が閉じ、コツコツと二つの足音が去っていった。
 音が完全に消え、沈黙を貪った後、

「た、助かった……」

 ベッドの下から這い出て、ようやくまともに息を吸う。
 冷たい空気が肺を満たすと、汗だくの体もひんやりと元の体温を取り戻していくようだ。

「助かりましたね…………本当にもう駄目かと思いました…………」

 トマトは盛大に安堵のため息を零した。

 その後、部屋を出た俺達は順調に執事達の目を掻い潜り、部屋を次々と移動した。

 屋敷内にはおよそ六人の執事達が闊歩していたが、トマトが仕事の経験から執事のルーティーンを予測し、回避していく。
 その精度は執事の位置情報を全て把握しているのに等しい。

「鳥太様、そろそろ部屋の掃除が終わったはずです。そしてもうすぐ取り込んだ洗濯物を執事がここへ持って来るかもしれません。今日はお天気がよかったのでもう乾いているはずですから。先ほど部屋に入った執事が階段を上ったら、ここを出て一気に例の客室まで戻りましょう」
「ああ、そしたらあの部屋はしばらく安全だな」

 トマトの的確なナビゲーションにより、俺達は無事元の客室まで戻った。一度捲られたベッドのシーツは元通りになっている。トマトが言うには部屋全体が綺麗になっているらしいので、掃除は済んだのだろう。

「夕食の時間になれば上の階にいる執事達のほとんどがキッチンやダイニングルームへ移動するはずです。それまでここに隠れましょう」
「動けるのは夕食の間、小一時間くらいってとこか」
「ええ、たぶんそのくらいです。調べるべき場所はわかっていますから、なんとかなりそうですね」

 その後、トマトは全執事の動きを十数パターン考え、最も安全性の高いルートを割り出した。いざというときに隠れられる場所や脱出のルートなど、失敗した場合のプランも次々と決めていく。
 相手が同業の執事喫茶だからこそ、メイドさんが一人ついているという利点は計り知れない。

 そして屋敷に温かな香りが漂い始め、銀皿の乗ったキャスターの音がダイニングルームへ消えたのを聞き届けてから、俺達は廊下へ出た。
 
 階段を忍び足で上がり、光のついていない廊下に潜みながら移動していく。
 ふと、執事の気配を感じ、大きな調度品の陰に隠れると、一人の執事が三階への階段を上っていった。

 できれば誰もいないタイミングで上がりたかったが、仕方がない。待っていてもこれ以上の好条件は発生しないだろう。

「トマト、行くぞ。一気に三階まで上がって北の部屋を目指す」
「はい、わかりました」

 トマトの低い声は、これがリスクの高い選択であることを仄めかしていた。
 それでも早めに行動するのが最善だと信じ、灯りの元へ飛び出す。

 廊下に足をかけた瞬間、二つの声が聞こえた。

「申し訳ありません、ペネルス様。先に“施し”を済ませるおつもりでしたか。お料理はお作り直しましょうか」
「気にするな、私の気まぐれだ。料理は温め直してくれれば充分だ」

 オーナーのペネルスはてっきり一階のダイニングルームにいると思っていたが、まだ二階にいた。
 扉から生じた二人の声は廊下の角を曲がり、数秒の猶予もくれず俺達に近づいてくる。

 階段は一直線、どれだけ速く上っても間に合わない。もう一度廊下に戻るか。いや、執事とペネルスはもう先ほどの廊下を目視している可能性が高い。

 判断が遅れ、二つの足音に退路を断たれた。確実にもう間に合わない。
 そう悟りながらも、音を立てないギリギリの速度で二歩目を踏み出す。

 ――その瞬間。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「ぐぇああああああああああああああああああああああああああああっ!」
 
 声帯を押しつぶされているような叫び声が三階で轟いた。
 まるで理性を失った獣の雄叫び。が、辛うじて人だとわかる。
 そのあまりの不気味さに、踏み出した足が止まる。

 しかし、本当の恐怖を感じたのは次の瞬間、オーナーのペネルスがあまりにも冷静な声を漏らしたからだった。

「なあ、ウェム。お前にはあの声がどう聞こえる?」
「ペネルス様、不快でしたら黙らせますが……」
「なぜそんなことをする必要がある? あれは地獄の底から天使を呼ぶ声。天使にとって救いを求める声は、いかなる讃美歌よりも甘美に響く。賢い天使は羽ばたく為に羽を動かす必要などない。日々悪魔に虐げられている者にパンを与えればそれで充分……」

 近づいてきた声は階段の下、俺達のすぐ背後で、続きの言葉を紡ぐのを止めた。
 温かみのある光に照らされた男の顔は、昼間見たときよりもずっと穏やかで、だからこそ感情の読めない表情は不気味さを増していた。

 その目は細まり、子供の悪戯を見るような生暖かさを帯びる。
 そして薄い唇は、表情とはあまりにも不釣り合いな、冷たい声を発した。

「随分鼻がいいのだな、ルッフィランテの犬共」

 その挙動は一切の躊躇もなく、戦闘開始を告げる。

 右手を真横に翳すペネルス。それに呼応するように首を垂れる執事。

 ウェムと呼ばれたその執事は、鼻筋の通った顔を上げると、その上品な顔つきに殺意の込もった笑みを浮かべた。

 身の毛がよだつほどの悪寒が駆け抜け、俺は直感的に、一つのスキルを選び、赤茶色の髪に向かって手を伸ばした。



「トマトッッッ!」



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

処理中です...