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2-6※(完)
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ベアトリーチェは少年を抱きしめながらその場にうずくまり、震えながらコトが終わるのを待った。
『――っこの餓鬼、ハメやがったな‼︎』
『逆賊だ。捕らえろ!』
その場はあっという間に制圧され、ベアトリーチェの家族たちが集まった。心配したと泣かれたり叱られたりと、ベアトリーチェも流石に反省する事になった。そして、彼女が庇った少年はと言えば。何が起こったのかも分からないのか、ただそこで呆然と立ち尽くすばかりだった。
『アル、あなたはだいじょうぶ?』
『え、……なんで』
『何でって、こわかったでしょ? 私も少しふるえちゃったわ』
『……俺が、連れてきたのに』
『だってあなた、わざとぐるぐる遠回りをして時間をかせいでくれたでしょ? 私の騎士たちが追いつくまで待ってくれた』
『っ、でも……』
『あなたをひどい目にあわせる大人って、アイツらのことでしょう?』
『……うん。でも、食べさせてくれてた』
『そういうのはダメなのよ。わるいことをしてかせいだお金でしょう? ほかにたよれる人は? ご飯は? 寝るところは?』
『……いないし、やりたくない』
『うん? ただのお食事と寝るところの話よ?』
『……』
それっきり、アルは何も答えなくなってしまった。きっと自分には知られたくない何かが彼にはあるのだろう。そう思うと、ますますこのままにしてはいけないと思った。
この少年を助けたい。けれどあの公爵が自分のお願いを聞いてくれるかは分からない。こんな、野良犬のように汚い少年。捨ててこいと言われるかもしれない。
ならばどうすればいいか。
その時ふと、ベアトリーチェはピンと思い付いたのだ。こう言えばきっと、公爵も許してくれるはずだと。貴族なら多分、誰もが一度は手にした事があるはず。彼女がこっそり愛読する大人の物語には大体出てきた。
そんな微笑ましい思い込みを胸に。未だ幼かった彼女は、自画自賛しながらその素晴らしい考えをその場で披露したのである。意味も良く知らず、自信満々で。
『ふぅん……そう、ならあなた、私のげぼくになりなさい! 私が一生かってあげるわ!』
凍りついたその場の空気を、ベアトリーチェは今でも忘れられない。あの時の彼女はまだ幼かった。いくら協力して悪者を捕まえようとも、たった6歳ほどの少女でしかなかった。
だからまさか、その提案を公爵が笑いながら許し、一度得てしまった下僕が十数年と己に仕え、公爵令嬢でなくなってからもなお一生を捧げるまでになろうとは夢にも思わなかったのだ。
あの時はベアトリーチェも子供だった。
そして、アルと呼ばれていた少年もまた子供だったのだ。
「――ビーチェ? 今は何を考えているのです?」
下から声をかけられ、ベアトリーチェはハッとする。随分と昔の事を思い出していて、腰の動きが疎かになっていたのかもしれない。
慌てて顔を見下ろせば、切なそうな顔をした彼の顔があった。あの時も随分と綺麗だとは思ったけれど、こうして表情豊かにベアトリーチェに甘える顔の方が彼は何倍も美しい。
男に対してこう言うのもおかしいと思ったけれど、ベアトリーチェから見れば、アルバーノはひどく妖艶で綺麗なのだ。
ベアトリーチェは許しを乞うようにその顔を両手で包み込み、その頬に、そして鼻先に口付けを落とした。
「最中にごめんなさい……少し、昔の事を思い出していたの」
「昔?」
「ええ。……貴方と初めて会った日の事よ、アル?」
「!」
そう言って微笑みかければ、アルバーノは大きく目を見開いた。
「私あの時、何も知らずに貴方に下僕になりなさいだなんて言って……恥ずかしいわ。……っでも、こうして貴方と一緒になれた事を考えると、あれは運命だったのかもしれないわね」
そう言って、ベアトリーチェはクスクスと笑みを溢した。アルバーノは呆けたようにして彼女をジッと眺めている。最中では珍しいそんなアルバーノの様子に、ベアトリーチェは気分が高揚するのを感じていた。
「ねぇアル。子供の時の貴方も綺麗な顔だと思っていたのだけれど。私は今の貴方の方が好きよ」
「ッ!」
「可愛らしい私だけの騎士、旦那様」
「っ」
ベアトリーチェが言いながら大きく腰を揺らせば、微かな声がアルバーノから漏れ出た。
「ビーチェ……ああ、お嬢様、お嬢様!」
「んんっ、あ、待っ――あああっ!」
そうして煽りに煽ってしまったベアトリーチェに、アルバーノは耐え切れなくなってしまったようだ。先程までのゆるゆるとした動きが突然、下から思い切り突き上げるようなものへと変わった。
ベアトリーチェの背に回していた手が、腰の方へとまわった。彼女の細腰を鷲掴んで固定し、より深くまでアルバーノ自身を撃ち込もうとしている。
穏やかな時間はあっという間に、激しい二人の睦み合いへと変わった。自分の言葉が彼をそうさせたのかと思うと、ベアトリーチェもそう悪くない気分だった。
「う、んんんっ、ああっ! っおく、すご、くる、っああああ!」
「ビーチェ、ビーチェ、……っ、俺は一生、あなたの下僕です……絶対に離しませんっ!」
「はあぁっ、アル、アル……っ私の、アル――ああああっ‼︎」
「っ!」
下から思い切り突き上げられる動きに頭を突き抜けるような快楽が身体中を巡り、そうしてとうとうベアトリーチェは絶頂した。
バチバチと頭の中で何かが弾けるように、頭の中が真っ白になる。強張った身体から中々力が抜けず、目の前のアルバーノにしがみ付いた。
そうしているうちに恐らく、アルバーノも達したのだろう。強く腰を押し付けたかと思うと、微かに唸りながらベアトリーチェを抱きしめた。ゆるゆると奥の方に擦り付けるような動きをしながら、ベアトリーチェの心臓の上あたりに顔を埋めている。
そうしてきつく抱き合いながら、二人は息が整うのを待った。
「ベアトリーチェ様……すみません、大丈夫ですか?」
先に我に返ったアルバーノが声をかけた。掠れたような声が妙に色っぽい。アルバーノに抱き締められながら呆けていたベアトリーチェは、ハッとして視線を彼に向けた。
いつもの、優しくてどこか危険な香りのするアルバーノの眼差しが目に入った。
「ええ、少し疲れたけれど大丈夫よ」
「激しくしないと、言っていたのに……」
「いえ、私こそごめんなさい。煽るなといつも言われているのに……ついつい、貴方を揶揄いたくなってしまうの」
少しばかりシュンとしているアルバーノに、ベアトリーチェはクスクスと笑ってしまう。毎回同じようなやり取りをしていて、何だかおかしくなってしまったのだ。
「貴方が可愛らしいから止まらなくなってしまうわ」
「ベアトリーチェ様……」
「気にしないでちょうだい。私が好きでやってしまうんだもの」
「イケナイ方ですね」
「あら、イケナイ女は嫌いかしら?」
「……前にも、こんなやり取りしませんでしたっけ?」
「ふふ、そうかもしれないわね」
そうやって互いに微笑み合ってから、二人は触れ合うだけのキスをした。
そしてベアトリーチェはふと、アルバーノに向かって気になった事を聞いた。
「……ねぇ、アル、アルバーノ?」
「どうしました、ビーチェ?」
「貴方いま幸せ?」
その言葉に一瞬、キョトンという顔をしたかと思うと。次の瞬間には満面の笑みに変わった。
「もちろん、今が最高に幸せです」
今までに見たことのない程、綺麗な笑みだった。ベアトリーチェはその場でクスリと笑うと。
「良かったわ。私もよ――」
そう言ってアルバーノに口付けを贈ったのだった。
了
『――っこの餓鬼、ハメやがったな‼︎』
『逆賊だ。捕らえろ!』
その場はあっという間に制圧され、ベアトリーチェの家族たちが集まった。心配したと泣かれたり叱られたりと、ベアトリーチェも流石に反省する事になった。そして、彼女が庇った少年はと言えば。何が起こったのかも分からないのか、ただそこで呆然と立ち尽くすばかりだった。
『アル、あなたはだいじょうぶ?』
『え、……なんで』
『何でって、こわかったでしょ? 私も少しふるえちゃったわ』
『……俺が、連れてきたのに』
『だってあなた、わざとぐるぐる遠回りをして時間をかせいでくれたでしょ? 私の騎士たちが追いつくまで待ってくれた』
『っ、でも……』
『あなたをひどい目にあわせる大人って、アイツらのことでしょう?』
『……うん。でも、食べさせてくれてた』
『そういうのはダメなのよ。わるいことをしてかせいだお金でしょう? ほかにたよれる人は? ご飯は? 寝るところは?』
『……いないし、やりたくない』
『うん? ただのお食事と寝るところの話よ?』
『……』
それっきり、アルは何も答えなくなってしまった。きっと自分には知られたくない何かが彼にはあるのだろう。そう思うと、ますますこのままにしてはいけないと思った。
この少年を助けたい。けれどあの公爵が自分のお願いを聞いてくれるかは分からない。こんな、野良犬のように汚い少年。捨ててこいと言われるかもしれない。
ならばどうすればいいか。
その時ふと、ベアトリーチェはピンと思い付いたのだ。こう言えばきっと、公爵も許してくれるはずだと。貴族なら多分、誰もが一度は手にした事があるはず。彼女がこっそり愛読する大人の物語には大体出てきた。
そんな微笑ましい思い込みを胸に。未だ幼かった彼女は、自画自賛しながらその素晴らしい考えをその場で披露したのである。意味も良く知らず、自信満々で。
『ふぅん……そう、ならあなた、私のげぼくになりなさい! 私が一生かってあげるわ!』
凍りついたその場の空気を、ベアトリーチェは今でも忘れられない。あの時の彼女はまだ幼かった。いくら協力して悪者を捕まえようとも、たった6歳ほどの少女でしかなかった。
だからまさか、その提案を公爵が笑いながら許し、一度得てしまった下僕が十数年と己に仕え、公爵令嬢でなくなってからもなお一生を捧げるまでになろうとは夢にも思わなかったのだ。
あの時はベアトリーチェも子供だった。
そして、アルと呼ばれていた少年もまた子供だったのだ。
「――ビーチェ? 今は何を考えているのです?」
下から声をかけられ、ベアトリーチェはハッとする。随分と昔の事を思い出していて、腰の動きが疎かになっていたのかもしれない。
慌てて顔を見下ろせば、切なそうな顔をした彼の顔があった。あの時も随分と綺麗だとは思ったけれど、こうして表情豊かにベアトリーチェに甘える顔の方が彼は何倍も美しい。
男に対してこう言うのもおかしいと思ったけれど、ベアトリーチェから見れば、アルバーノはひどく妖艶で綺麗なのだ。
ベアトリーチェは許しを乞うようにその顔を両手で包み込み、その頬に、そして鼻先に口付けを落とした。
「最中にごめんなさい……少し、昔の事を思い出していたの」
「昔?」
「ええ。……貴方と初めて会った日の事よ、アル?」
「!」
そう言って微笑みかければ、アルバーノは大きく目を見開いた。
「私あの時、何も知らずに貴方に下僕になりなさいだなんて言って……恥ずかしいわ。……っでも、こうして貴方と一緒になれた事を考えると、あれは運命だったのかもしれないわね」
そう言って、ベアトリーチェはクスクスと笑みを溢した。アルバーノは呆けたようにして彼女をジッと眺めている。最中では珍しいそんなアルバーノの様子に、ベアトリーチェは気分が高揚するのを感じていた。
「ねぇアル。子供の時の貴方も綺麗な顔だと思っていたのだけれど。私は今の貴方の方が好きよ」
「ッ!」
「可愛らしい私だけの騎士、旦那様」
「っ」
ベアトリーチェが言いながら大きく腰を揺らせば、微かな声がアルバーノから漏れ出た。
「ビーチェ……ああ、お嬢様、お嬢様!」
「んんっ、あ、待っ――あああっ!」
そうして煽りに煽ってしまったベアトリーチェに、アルバーノは耐え切れなくなってしまったようだ。先程までのゆるゆるとした動きが突然、下から思い切り突き上げるようなものへと変わった。
ベアトリーチェの背に回していた手が、腰の方へとまわった。彼女の細腰を鷲掴んで固定し、より深くまでアルバーノ自身を撃ち込もうとしている。
穏やかな時間はあっという間に、激しい二人の睦み合いへと変わった。自分の言葉が彼をそうさせたのかと思うと、ベアトリーチェもそう悪くない気分だった。
「う、んんんっ、ああっ! っおく、すご、くる、っああああ!」
「ビーチェ、ビーチェ、……っ、俺は一生、あなたの下僕です……絶対に離しませんっ!」
「はあぁっ、アル、アル……っ私の、アル――ああああっ‼︎」
「っ!」
下から思い切り突き上げられる動きに頭を突き抜けるような快楽が身体中を巡り、そうしてとうとうベアトリーチェは絶頂した。
バチバチと頭の中で何かが弾けるように、頭の中が真っ白になる。強張った身体から中々力が抜けず、目の前のアルバーノにしがみ付いた。
そうしているうちに恐らく、アルバーノも達したのだろう。強く腰を押し付けたかと思うと、微かに唸りながらベアトリーチェを抱きしめた。ゆるゆると奥の方に擦り付けるような動きをしながら、ベアトリーチェの心臓の上あたりに顔を埋めている。
そうしてきつく抱き合いながら、二人は息が整うのを待った。
「ベアトリーチェ様……すみません、大丈夫ですか?」
先に我に返ったアルバーノが声をかけた。掠れたような声が妙に色っぽい。アルバーノに抱き締められながら呆けていたベアトリーチェは、ハッとして視線を彼に向けた。
いつもの、優しくてどこか危険な香りのするアルバーノの眼差しが目に入った。
「ええ、少し疲れたけれど大丈夫よ」
「激しくしないと、言っていたのに……」
「いえ、私こそごめんなさい。煽るなといつも言われているのに……ついつい、貴方を揶揄いたくなってしまうの」
少しばかりシュンとしているアルバーノに、ベアトリーチェはクスクスと笑ってしまう。毎回同じようなやり取りをしていて、何だかおかしくなってしまったのだ。
「貴方が可愛らしいから止まらなくなってしまうわ」
「ベアトリーチェ様……」
「気にしないでちょうだい。私が好きでやってしまうんだもの」
「イケナイ方ですね」
「あら、イケナイ女は嫌いかしら?」
「……前にも、こんなやり取りしませんでしたっけ?」
「ふふ、そうかもしれないわね」
そうやって互いに微笑み合ってから、二人は触れ合うだけのキスをした。
そしてベアトリーチェはふと、アルバーノに向かって気になった事を聞いた。
「……ねぇ、アル、アルバーノ?」
「どうしました、ビーチェ?」
「貴方いま幸せ?」
その言葉に一瞬、キョトンという顔をしたかと思うと。次の瞬間には満面の笑みに変わった。
「もちろん、今が最高に幸せです」
今までに見たことのない程、綺麗な笑みだった。ベアトリーチェはその場でクスリと笑うと。
「良かったわ。私もよ――」
そう言ってアルバーノに口付けを贈ったのだった。
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