1 / 16
1-1
しおりを挟む
ベアトリーチェは呆然と立ちすくんでいた。
何もかもうまくいくと信じていた。幼い頃から蝶よ華よと育てられ、作法も知性も美貌も、公爵家を代表する人間として完璧だと自負していた。将来王となる王太子殿下の隣に立つのは自分である。王妃となるのは既に決まっている事である。
一線さえ越えなければ何をしたって、公爵家の一人である自分が罰せられる事はない。うまく隠せればそれでいい。そう、信じて疑わなかった。
「ベアトリーチェ・デッラローヴ、貴女との婚約を破棄する! 貴女のように性根の曲がった人間は、我が婚約者として相応しくない――!」
このような屈辱的な言葉を浴びせられたのは生まれて初めての経験だった。ましてや、王太子ほどの人間に言われるなど彼女がどうして想像できようか。
「お、お待ちくださいませカルロス様! それは何かの間違いで――っ」
「ならば、先に挙げた行為の数々、それが貴女の仕業でないと胸を張って言えるのか?」
「そ、それは……」
たかが、男爵家程度の令嬢相手に行ってきた嫌がらせなんぞで。そう思いはすれど、彼女はこの男を相手に嘘など付くことはできなかった。自分の婚約者であるはずの王太子カルロス・ド・ルレアンを前に。
互いが互いを信頼し合い、決して嘘など吐かずに相談する事。ずっと昔にそう二人で決めた約束を無碍にするだなんて、ベアトリーチェにはどうしてもできなかった。こんな状況になっても、彼女はカルロスを想ってしまっているのである。例え今、カルロスの腕の中にはしなだれかかるご令嬢の姿があるのだとしても。
彼女はどうしても希望を捨て切れなかった。きっと必ず、王太子カルロスは再び自分の元へと戻ってきてくれる、以前のようにベアトリーチェへその笑みを向けてくれると。
頭の中で様々な想いを巡らせながら、ベアトリーチェは何も言い返す事が出来ずにその場で俯いた。途端、華やかで美しい彼女の美貌に影が差す。
「沙汰は追って知らせる。公爵家へ戻り、大人しく反省でもしているが良い」
「……御心のままに」
意気消沈し、ベアトリーチェはフラフラとその場を辞した。騒つく周囲の声など耳にも入らなかった。
そのベアトリーチェの傍らには、いつも彼女を守ってきた騎士の姿があった。彼女専属の護衛騎士たる麗しのアルバーノは、時折倒れ込みそうになるベアトリーチェを支えながら、ゆっくりと隣を歩いていた。
「ベアトリーチェ様、お気を確かに。旦那様がきっと何とかしてくださいます」
「……ええ、そうよね……きっと、お父様が何とかしてくださるはずだわ」
「ええ。それに、私がいつもお側におります」
失意に沈むベアトリーチェの隣で、アルバーノは優しく声をかける。いつもそうだった。アルバーノは常に彼女の隣に居て、優しく微笑みかけながら彼女を護っているのだ。
「ああ、アルバーノ……こんな時でも私の側に居てくれるのは貴方だけよ」
不安を抱えながらも彼に縋る。アルバーノはニコリと笑いながら、いつものように彼女を屋敷へと送り届けた。
それから数日後の事だった。
「なんてこと、なんてこと、なんてことッ――‼︎ ああ、アルバーノッ、わたくしは一体これからどうすればいいの――⁉︎」
公爵家の一室で軟禁されていたベアトリーチェは、その知らせを聞かされ大いに動揺していた。
「どうして、勘当だなんて……一体わたくしが何をしたと言うの⁉︎ たかが男爵令嬢に少し手を出したくらいでッ……‼」
側に仕えていたアルバーノに涙を流しながら縋り付く。それを嫌な顔ひとつせず、アルバーノは悲痛な表情で受け止めていた。
「お嬢様……」
「ああ、本当に、本当に嫌だわ……! 殿下との婚姻が叶わないどころか、平民にだなんて……っそんなの絶対に耐えられないわ! どうして、どうして……もうこうなったら、落ちぶれる前にわたくしのこの命――」
「ッおやめください!」
「!」
「ベアトリーチェ様、そんな事は冗談でもおっしゃらないでください」
思わず口走ろうとすると、アルバーノの真剣な声にそれを止められた。驚いて目を見開いたベアトリーチェの目の前で、アルバーノは跪いて彼女に請うた。その頼もしくも美しい顔を歪めながら、まさに姫に忠誠を誓う騎士のように。
「どうかどうかお嬢様、生きてください。平民が嫌だと仰るのであれば、私の元へおいでください。私にも爵位がございます。一代限りで公爵家には遠く及びませんが……お嬢様に不自由などさせない生活をお約束します」
「アルバーノ……でも、もう私には伯爵家に相応しい身分すら……」
「そんなものは瑣末な事です。……私が、お嬢様のお側に居たいのです。お嬢様のお側に居られるのであれば他に何も要りません。お嬢様が私の全てなのです」
「アルバーノ……」
アルバーノの言葉は、何者からも見捨てられたベアトリーチェにとって、唯一彼女を照らす光のようにも見えた。常にベアトリーチェの側に居て、何があっても――彼女の醜聞が広まってさえ隣に居続けてくれる。
辛い時に手を差し伸べてくれる者こそが真に信じられる者。ベアトリーチェは喜んで、差し出されたその手を取った。
「お嬢様、よろしければ今から私の屋敷へと移りませんか?」
ベアトリーチェが
「でもそんな、急に……」
「公爵家から持ち出せるものなど何もないでしょう。でしたら、追い出される前に自ら胸を張ってここから出て行ってやるのです。お嬢様を守ろうともしないこの家など、お嬢様の方から捨ててやるのです。私はお嬢様に拾われた身です、どこへでもお嬢様と共に参ります」
「アルバーノ……ええ、分かったわ。本当に頼れるのは、貴方だけだわ。……あと、わたくしはもう公爵家の人間ではなくなったの、お嬢様でなくて構わないわよ」
「いえ、私にとって、お嬢様はお嬢様です」
「ふふ……、ありがとう。では、行きましょう?」
そうして二人は白昼堂々、いつものように正面玄関から公爵家を出て行った。噂を聞き、ベアトリーチェの様子を窺うようにチラチラと視線を向ける使用人達が居る中。自らの足で出て行くのは何とも奇妙で面白い事のように思われた。
アルバーノの栗毛色の愛馬に共に跨り、ベアトリーチェは彼と共にゆっくり伯爵家へと向かった。
「お嬢様、落ちないようにしっかりと掴まっていてください」
「え、ええ……分かったわ」
「もっとギュッと、抱きしめるように」
「こう、かしら?」
「……」
「アルバーノ?」
「……ええ、初めてでよくお出来に……さすが、お嬢様です」
「大袈裟だわ。……ありがとう」
優しく頼もしいアルバーノの胸に顔を寄せながら、ベアトリーチェは馬上でうっとりと微笑んだ。
思えば、アルバーノとベアトリーチェが出会ってからずっと、二人は片時も離れずに共にいたのだ。アルバーノがただの平民で騎士見習いとなった頃から。ベアトリーチェの婚約が決まり、アルバーノが晴れて騎士となってからも。ずっとずっと二人は共に居た。それこそ、側にいた時間は実の両親よりも長いだろう。それほど長くアルバーノとは共に居た。そのような長い付き合いの彼と、まさか再び共に暮らすことになろうとは。夢にも思っていなかった。
そんな男が共に居てくれるのだ。例えこの先の道が暗く閉ざされていようとも、この男が共に居てくれるならば自分は何者にでもなれる。この苦境ですら乗り越えられる気がしていた。
(ええそう、そうよ。アルバーノが味方でいてさえくれれば、私は生きていける気がするわ。身分も何もかも失っても、それでも一緒に居てくれると……そう思うだけで、何とかなる気がしてきたわ)
公爵家の人間としての誇りを忘れた事はなかった。それを失い、王太子からも捨てられ、自分には何の価値もないとすら思ったのだけれども。自分の価値は未だあるらしかった。
馬のゆっくりとした歩みに揺られながら、ベアトリーチェは今後の自分の人生についての思いを馳せた。
何もかもうまくいくと信じていた。幼い頃から蝶よ華よと育てられ、作法も知性も美貌も、公爵家を代表する人間として完璧だと自負していた。将来王となる王太子殿下の隣に立つのは自分である。王妃となるのは既に決まっている事である。
一線さえ越えなければ何をしたって、公爵家の一人である自分が罰せられる事はない。うまく隠せればそれでいい。そう、信じて疑わなかった。
「ベアトリーチェ・デッラローヴ、貴女との婚約を破棄する! 貴女のように性根の曲がった人間は、我が婚約者として相応しくない――!」
このような屈辱的な言葉を浴びせられたのは生まれて初めての経験だった。ましてや、王太子ほどの人間に言われるなど彼女がどうして想像できようか。
「お、お待ちくださいませカルロス様! それは何かの間違いで――っ」
「ならば、先に挙げた行為の数々、それが貴女の仕業でないと胸を張って言えるのか?」
「そ、それは……」
たかが、男爵家程度の令嬢相手に行ってきた嫌がらせなんぞで。そう思いはすれど、彼女はこの男を相手に嘘など付くことはできなかった。自分の婚約者であるはずの王太子カルロス・ド・ルレアンを前に。
互いが互いを信頼し合い、決して嘘など吐かずに相談する事。ずっと昔にそう二人で決めた約束を無碍にするだなんて、ベアトリーチェにはどうしてもできなかった。こんな状況になっても、彼女はカルロスを想ってしまっているのである。例え今、カルロスの腕の中にはしなだれかかるご令嬢の姿があるのだとしても。
彼女はどうしても希望を捨て切れなかった。きっと必ず、王太子カルロスは再び自分の元へと戻ってきてくれる、以前のようにベアトリーチェへその笑みを向けてくれると。
頭の中で様々な想いを巡らせながら、ベアトリーチェは何も言い返す事が出来ずにその場で俯いた。途端、華やかで美しい彼女の美貌に影が差す。
「沙汰は追って知らせる。公爵家へ戻り、大人しく反省でもしているが良い」
「……御心のままに」
意気消沈し、ベアトリーチェはフラフラとその場を辞した。騒つく周囲の声など耳にも入らなかった。
そのベアトリーチェの傍らには、いつも彼女を守ってきた騎士の姿があった。彼女専属の護衛騎士たる麗しのアルバーノは、時折倒れ込みそうになるベアトリーチェを支えながら、ゆっくりと隣を歩いていた。
「ベアトリーチェ様、お気を確かに。旦那様がきっと何とかしてくださいます」
「……ええ、そうよね……きっと、お父様が何とかしてくださるはずだわ」
「ええ。それに、私がいつもお側におります」
失意に沈むベアトリーチェの隣で、アルバーノは優しく声をかける。いつもそうだった。アルバーノは常に彼女の隣に居て、優しく微笑みかけながら彼女を護っているのだ。
「ああ、アルバーノ……こんな時でも私の側に居てくれるのは貴方だけよ」
不安を抱えながらも彼に縋る。アルバーノはニコリと笑いながら、いつものように彼女を屋敷へと送り届けた。
それから数日後の事だった。
「なんてこと、なんてこと、なんてことッ――‼︎ ああ、アルバーノッ、わたくしは一体これからどうすればいいの――⁉︎」
公爵家の一室で軟禁されていたベアトリーチェは、その知らせを聞かされ大いに動揺していた。
「どうして、勘当だなんて……一体わたくしが何をしたと言うの⁉︎ たかが男爵令嬢に少し手を出したくらいでッ……‼」
側に仕えていたアルバーノに涙を流しながら縋り付く。それを嫌な顔ひとつせず、アルバーノは悲痛な表情で受け止めていた。
「お嬢様……」
「ああ、本当に、本当に嫌だわ……! 殿下との婚姻が叶わないどころか、平民にだなんて……っそんなの絶対に耐えられないわ! どうして、どうして……もうこうなったら、落ちぶれる前にわたくしのこの命――」
「ッおやめください!」
「!」
「ベアトリーチェ様、そんな事は冗談でもおっしゃらないでください」
思わず口走ろうとすると、アルバーノの真剣な声にそれを止められた。驚いて目を見開いたベアトリーチェの目の前で、アルバーノは跪いて彼女に請うた。その頼もしくも美しい顔を歪めながら、まさに姫に忠誠を誓う騎士のように。
「どうかどうかお嬢様、生きてください。平民が嫌だと仰るのであれば、私の元へおいでください。私にも爵位がございます。一代限りで公爵家には遠く及びませんが……お嬢様に不自由などさせない生活をお約束します」
「アルバーノ……でも、もう私には伯爵家に相応しい身分すら……」
「そんなものは瑣末な事です。……私が、お嬢様のお側に居たいのです。お嬢様のお側に居られるのであれば他に何も要りません。お嬢様が私の全てなのです」
「アルバーノ……」
アルバーノの言葉は、何者からも見捨てられたベアトリーチェにとって、唯一彼女を照らす光のようにも見えた。常にベアトリーチェの側に居て、何があっても――彼女の醜聞が広まってさえ隣に居続けてくれる。
辛い時に手を差し伸べてくれる者こそが真に信じられる者。ベアトリーチェは喜んで、差し出されたその手を取った。
「お嬢様、よろしければ今から私の屋敷へと移りませんか?」
ベアトリーチェが
「でもそんな、急に……」
「公爵家から持ち出せるものなど何もないでしょう。でしたら、追い出される前に自ら胸を張ってここから出て行ってやるのです。お嬢様を守ろうともしないこの家など、お嬢様の方から捨ててやるのです。私はお嬢様に拾われた身です、どこへでもお嬢様と共に参ります」
「アルバーノ……ええ、分かったわ。本当に頼れるのは、貴方だけだわ。……あと、わたくしはもう公爵家の人間ではなくなったの、お嬢様でなくて構わないわよ」
「いえ、私にとって、お嬢様はお嬢様です」
「ふふ……、ありがとう。では、行きましょう?」
そうして二人は白昼堂々、いつものように正面玄関から公爵家を出て行った。噂を聞き、ベアトリーチェの様子を窺うようにチラチラと視線を向ける使用人達が居る中。自らの足で出て行くのは何とも奇妙で面白い事のように思われた。
アルバーノの栗毛色の愛馬に共に跨り、ベアトリーチェは彼と共にゆっくり伯爵家へと向かった。
「お嬢様、落ちないようにしっかりと掴まっていてください」
「え、ええ……分かったわ」
「もっとギュッと、抱きしめるように」
「こう、かしら?」
「……」
「アルバーノ?」
「……ええ、初めてでよくお出来に……さすが、お嬢様です」
「大袈裟だわ。……ありがとう」
優しく頼もしいアルバーノの胸に顔を寄せながら、ベアトリーチェは馬上でうっとりと微笑んだ。
思えば、アルバーノとベアトリーチェが出会ってからずっと、二人は片時も離れずに共にいたのだ。アルバーノがただの平民で騎士見習いとなった頃から。ベアトリーチェの婚約が決まり、アルバーノが晴れて騎士となってからも。ずっとずっと二人は共に居た。それこそ、側にいた時間は実の両親よりも長いだろう。それほど長くアルバーノとは共に居た。そのような長い付き合いの彼と、まさか再び共に暮らすことになろうとは。夢にも思っていなかった。
そんな男が共に居てくれるのだ。例えこの先の道が暗く閉ざされていようとも、この男が共に居てくれるならば自分は何者にでもなれる。この苦境ですら乗り越えられる気がしていた。
(ええそう、そうよ。アルバーノが味方でいてさえくれれば、私は生きていける気がするわ。身分も何もかも失っても、それでも一緒に居てくれると……そう思うだけで、何とかなる気がしてきたわ)
公爵家の人間としての誇りを忘れた事はなかった。それを失い、王太子からも捨てられ、自分には何の価値もないとすら思ったのだけれども。自分の価値は未だあるらしかった。
馬のゆっくりとした歩みに揺られながら、ベアトリーチェは今後の自分の人生についての思いを馳せた。
1
お気に入りに追加
320
あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。

冤罪から逃れるために全てを捨てた。
四折 柊
恋愛
王太子の婚約者だったオリビアは冤罪をかけられ捕縛されそうになり全てを捨てて家族と逃げた。そして以前留学していた国の恩師を頼り、新しい名前と身分を手に入れ幸せに過ごす。1年が過ぎ今が幸せだからこそ思い出してしまう。捨ててきた国や自分を陥れた人達が今どうしているのかを。(視点が何度も変わります)

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。


なにをおっしゃいますやら
基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。
エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。
微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。
エブリシアは苦笑した。
今日までなのだから。
今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる