上 下
44 / 106
王都とギルド潜入

43.知りながらも*

しおりを挟む

 以前同じような状況になった時から、ジョシュアは常々思っていた。
 この男は一体、自分の何を気に入ってこんな事をするのだろうかと。面白味もない、ただ普通の、少しばかり特異な人生を歩んできたこんな自分の、何が良かったのだろうかと。
 セナのように若く美しくて強いわけでもない。エレナやヴェロニカのような女性にすら劣る。こんな何の取り柄もない壮年の男のどこが良かったのだろうかと。
 ジョシュアはふと、そんな事を思うのだった。


 絶頂を繰り返してすっかり力の入らなくなってしまった体を、ジョシュアは持て余していた。その反面、背後から抱え込むようにしてジョシュアのものを愛撫するイライアスは、始終楽しそうだ。

「また、イッちゃったねぇ……でもまだまだ、イけたりするんじゃない?」

 ふるふると首を振りながらその言葉を否定する。
 何度目かになる絶頂を迎えてもう、息も絶え絶えだ。眠気と興奮とが混じり合って訳も分からなくなっていた。半ば上にのしかかられて、その重みに奇妙な心地良さを感じる。
 そうやって息を整えながらぼうっとしていると。再びイライアスから声がかけられた。

「ふうん? こっちは、元気になれそうだけど」
「あっ! も、やめろ……んん、寝、たい」

 達したばかりのものを擦られ、強すぎる快楽に悶える。イライアスはやはり人の話をさっぱり聞いてくれなくて、そしてジョシュアを逃してはくれなかった。体が勝手にびくりびくりと震える。
 自分でも制御できないほどに悶えているそんな中で。イライアスはジョシュアへと口付ける。
 覆い被さるように顔を寄せ、ジョシュアの口内を深くまで犯す。酸欠気味になりながら、すっかり快楽に濡れてしまったジョシュアはもう、何も考えられなかった。自分からも舌を突き出して吸われながら、自ら快楽を追った。

 そんな中でだった。互いにひどく密着した体勢で、腰辺りに当たる固いものにふと、ジョシュアは気がついた。
 思考を快楽に染めながらも、ふと思う。イライアスはきっと、一度も自分のものに触れていないのではないかと。
 以前こうして触られた時も、彼は自分のものは後回しにしていたはず。いくらこういったことに慣れているからといって、その状態のままでは苦しいはずだ。それをジョシュアは知っている。自分にばかり構って、当人のものは後回しだなんて。
 それは少し、寂しいような気がした。
 すっかり馬鹿になっている頭で、ジョシュアそんな事を思った。

 ジョシュアは、おもむろにイライアスの昂りに手をやった。優しく撫で付けるようにゆっくりと触れれば、分かりやすくイライアスの体が震えた。
 口付けも愛撫も中断されて、目の前で息を詰めた男の顔が見える。
 そんな彼の反応に満足しながら、イライアスのものを服の上から擦っていった。不思議と抵抗感はない。いっそイライアスが相手であれば、自分からも触るのが当然の事のように思えていた。すっかりとうの昔に、ジョシュアは毒されているのだ。

「ジョ、シュ――」

 幾分、気持ちよさそうな声が聞こえた。
 いつの間にか、止まっていたジョシュアへの愛撫も再開されていた。互いのものを擦り合うような形だ。まるで、恋人か何かであるように。
 ジョシュアはいよいよ、イライアスの下着へ手をかけた。引き下ろして、すっかり張り詰めたそれに直接手を触れる。
 微かにぬるついたそれをゆっくりと擦れば、耳元の息が乱れるのを感じた。何故だかそれが喜ばしい事のように思えて、ジョシュアは無意識に頬を緩めた。すっかり快楽に犯された頭で考える。
 これは何て気持ちの良い行為なんだろうかと。自分ばかりが恥ずかしかったあの時よりも、断然快かった。ジョシュアはすっかり快感に溺れていた。

「ん、キモチイイ……ジョシュアは?」
「……ん」
「それなら、良かった。ね、……君はいつもこうやって自慰するの? ひとりで? 姐さんいる時はどうしてる?」
「っ、うるさい……聞くなっ」

 時折そんな会話を挟みながら、ふたりは共に絶頂までを駆け上がっていく。ひとりでするよりも、されるだけの時よりも、この時ばかりは互いにひどく感じていた。

「あ、でる……俺、もう気持ち良すぎてイっちゃう。ジョシュアは? イく? イける?」
「はあ、あっ……も、でる……」
「ふふ、じゃあ一緒にだね……ん、ねぇ、そのまま後ろ向いて、キス、しよ」
「ん」

 素直にそうやって口付けを交わしながら、互いを高め合ってそして。ふたりはほとんど同時に射精したのだった。
 悲鳴にも似た嬌声は口付けの中に消えた。頭の中が一瞬白けるほどの絶頂に、ジョシュアはしばらく酔いしれていた。何も考えられなかった。
 これまでで一番、長い絶頂だったかもしれない。すっかり出し切ってしまって体が弛緩する。唇が離れて行ってしまったのを名残惜しく思いながら、ジョシュアは目を瞑った。
 先のイライアスの言葉通り、このまま気持ちよく眠ってしまえそうだ。ジョシュアはその余韻に微睡んでいた。

 そんな中でしかし。
 イライアスは突然動き出したのだった。むくりと起き上がると、彼は何と、ジョシュアの下服を剥ぎ取ってしまったのだった。
 突然服を剥かれて粟を食ったジョシュアは、慌ててイライアスを見上げる。
 ニッコリといつものように笑っているのに、どこかいつもとは違って見えた。ギラギラとした赤い目の中に、獣のような鋭さを見た気がした。ジョシュアは無意識に怯える。

「おい、待て……なにする気だ」
「何って……そりゃねえ?」

 そう言うが早いか。逃げようとしていたジョシュアの脚を、素早くまとめて引っ掴むとぐいと引き寄せる。ぐるりと仰向けにひっくり返すと、その脚を腹につくほど折り曲げてしまった。そのまま上に覆い被さるように体重を掛けられてしまえばもう、ジョシュアは逃げられない。
 揺蕩うようだった快楽の余韻が、一気に吹き飛んでしまった。ジョシュアは堪らず悲鳴を上げた。
 イライアスの腕を、まるで縋り付くかのように掴んでいる。無意識の事だった。

「ひっ……!」
「素股って知ってる?」

 目を細めながら、イライアスはさも楽しそうに言った。先程の絶頂の余韻だろう、薄らと赤くなっている頬やらとろんと甘く溶けたような表情をしている。それを普通の世の女性達が見れば、たちまち骨抜きにされてしまうほどにいやらしいものだったろう。
 けれどもジョシュアにとっては違う。この男がどれだけ恐ろしい戦い方をするのか、そしてどれだけ性欲に対して貪欲か、それを知ってしまっている。
 だからその笑みの中に、凶暴なこの男の本能が透けて見えるような気がして。ジョシュアはもう、得も言われぬ。
 完全にジョシュアの失敗だったのだ。強欲だと自身で主張するこの男が、あれくらいで止まるはずがなかった。本当に、ジョシュアがそれを分かっていなかったのかどうかは置いておいて。
 怯えたような表情で口を開く。それが、男をますます煽るだなんて知りもせず、ジョシュアは訴えるのだ。無駄だと分かってはいても、言わずにはおれなかった。

「まて、お前、さっきイッたばかりだろうが……寝れると思って――」
「そんなわけないっしょ……あんだけ煽っておいて一回で終わり、って俺が我慢できるはずないじゃん。だから、今日はこれで勘弁してあげる」

 ニッコリと笑いながらも余裕なく、イライアスは既に緩く勃ちかかっていた自身に手をやった。その先端を、ジョシュアの股の間にぬるぬると押し付ける。
 ひやりと滑りを伴ったそれが、尻から陰嚢にかけてを行き来する。特に、奥の窄まりには何度もその先が押し付けられた。その意味を薄らと感じ取ってしまったジョシュアは、思わず息を呑んだ。

「大丈夫、今日は挿れない……それでもジョシュアだって、気持ちよくなれるはずだよ。本番はまぁね、いつでもできるから。少しさ、俺も本気で……いや、何でもないよ。覚悟してね」

 そう言うや否や。イライアスは自身を、その隙間にずるりと滑り込ませたのだった。

 裏側を擦り上げるようにずるりと刺激され、ジョシュアの背筋が震えた。思っていた以上だった。

 こんなおかしな状況に頭が追いついていないせいもあるのかもしれないが。ジョシュアは確かに快楽を拾っていた。
 何度も何度も、まるで本当の挿入のように腰を叩き付けられた。まるで本当のセックスのようなこの状況に、倒錯的な気分になる。挿れられて犯されて、そんなジョシュアで気持ちよくなっているイライアス。
 自分が何をしているのか、ジョシュアはさっぱり分からなくなってしまった。うまく当たってくれなくてもどかしいはずなのに、逆にそれが良い。仰け反る体をそのままに、ジョシュアはイライアスに縋り付いて悶えた。

「んっふ、……ジョシュアも気持ちいい?」

 そう言って顔を近付けると、ジョシュアへ口付けを送った。互いにすっかり高められ、その頂まではもうすぐそこだった。
 イライアスはその唇を離すと、ジョシュアの脚を抱え込み笑いながら言う。

「ねぇジョシュア、今度はちゃんとヤろうね。何なら、これからずっとね――君の大事な人よりもさ、俺だったらずっとそばに居られる。だからさ、いいよね、俺がもらっても……」

 言うや否や、本気で腰を動かし始めたイライアスに、ジョシュアはただ翻弄された。頭はすっかり空っぽだった。
 イライアスですら、自分で何を言ったのかすら分かっていないのかもしれない。ジョシュアも理解したかどうかは分からない。
 それでもどうしてだか、ふたりは通じ合ってしまうのだった。



◇ ◇ ◇



 目覚めたのは、次の日の夕方頃だった。ジョシュアの気分はそう悪いものではなかった。
 眠りについた時と同じように、同じベッドにはその男の姿もあったし、起き上がってからも男は甲斐甲斐しくジョシュアの世話を焼いてくるし。他人に世話をされるというのも存外心地良くて。ジョシュアはすっかり身を任せてしまっていた。
 何せ、昨夜の出来事はジョシュアにとって、一日や二日で回復できるようなそんな軽いものではなかったのだ。何もやる気が起きない。だからこそすっかりイライアスの好意に甘えて、その日もまた、ジョシュアはされるがままだった。

 外はすっかり日も落ちていて、彼らのような夜の生き物達が活動を始めるような時間帯だ。ジョシュアとイライアスはこの日、気晴らしも兼ねて外へと繰り出す事にしたのだった。闇に紛れて窓から外へ出て、屋根の上へと登る。
 すっかり人通りもなくなった大通りを見下ろしながら、ふたりは屋根の上を散歩した。

『事件もあったせいか、ほとんど人居ないねぇ』

 ふたりにしか聞こえないそれで、言葉を交わす。

『ああ。夜間の外出自粛も出されてるようだから……イライアス、お前、食事の方は平気か?』
『え、ああ、うん。大丈夫。朝のアレで結構満足したから』
『……アレで足りたのか?』
『うん。ほら、素股とか手コキとか』
『…………』
『ふふ、君って案外、そういう話苦手だよね。もしかして童貞?』
『それは違うっ! 何で、どいつもこいつもそう言うんだ』
『いやだって、……あの程度でウブすぎるし』
『…………』
『ああごめんごめん、拗ねないで! 俺ら長く生きすぎてるし、能力のこともあるから、慣れすぎてる奴らが多いんだよ』

 そんなどうでも良い、取り留めのない話をしながら、ふたりの吸血鬼は夜の街を歩くのだった。

 それからしばらく、ぶらりと歩き回った後での事だった。ジョシュアは突然、ふたりに近付く気配があるのに気付いた。
 音を上手く消している。吸血鬼ではない、けれども手練れの者による近付き方だ。ジョシュアは咄嗟に、羽織っていたローブのフードをその場で深く被り直しながら立ち止まった。
 隣のイライアスも遅れて気付いたようで、同じようにフードを被りながら立ち止まり、周囲を探る。
 静かな夜だ。それ以外の気配は、ほとんど感じられなかった。

 フッ、と屋根の上に姿を現したその気配は、真っ直ぐにジョシュア達を見上げていた。この暗がりだ。向こうにはジョシュア達の顔は見えてすらいないだろうが、ジョシュアにははっきりとその男の顔が分かった。途端にジョシュアは目を見開く。
 男はその場で静かに、ふたりに声をかけた。

「アンタら、もしかして……」

 小柄な体に鋭い眼光、金髪頭のトレードマークは、月の光に照らされて微かに光っていた。
 ジョシュアは、その声に応えるように口を開いた。ハッキリと音にして、目の前の人間に伝える。

「セナか」
「あれ? 知り合い?」

 ジョシュアが声をかけながらフードを下ろすと、男――ハンターのセナは、少しばかり警戒を緩めたようだった。それに倣い、イライアスも素っ頓狂な声を上げながらフードを下げる。

 今この場で、彼等は昨夜以来の再会を果たした。
 相変わらずマイペースなイライアスは、少しばかり緊張した雰囲気の二人にも構わず。普段と変わらぬ調子でジョシュアに聞くのだった。

「ね、あれ、誰?」
「昨日居たろう。“彼女”と話していた」
「……覚えてないや」

 頬を掻きながら言ったイライアスに少しばかり呆れる。しかしほとんど初対面である事には違いなくて。ジョシュアは二人を、この場で紹介する事にした。静かな夜に似合いの小さな声で、彼等を引き合わせる。

「セナ、こいつは“赤毛の”吸血鬼だ。前も説明した通り、名前は勘弁してくれ」
「昨日、途中から乱入してきた奴?」
「そうだ。“彼女”――ミッシャ並みには頼りになる。これからはコイツも強力してくれるそうだ」
「ん、わかった。よろしく」
「“赤毛の”、コイツはハンターのセナだ。昨日、ハンターギルドに繋ぎをとってくれた」
「ああー、確かに、居た、かも? どう呼んでくれても構わないよ。ヨロシクねぇ?」

 首を縦に振って目配せをしたセナと、ニッコリと笑いながら軟派に言った赤毛のイライアス。
 この二人の相性は大丈夫なんだろうか、なんて、多少不安には思いつつも。三人での話し合いの場を設ける事にした。

 宿へと戻る道すがら、無言で付いてくる二人を横目で眺める。チラチラと互いを気にしている様子だが、声をかける事はしない。ジョシュアはこっそりため息を吐いた。
 今日も長い夜になりそうだ。少しばかりどきどきとしながら、彼は夜の街を駆けるのだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?

寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。 ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。 ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。 その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。 そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。 それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。 女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。 BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。 このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう! 男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!? 溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~

シキ
BL
全寮制学園モノBL。 倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。 倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……? 真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。 一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。 こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。 今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。 当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。

異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)

藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!? 手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!

キスから始まる主従契約

毒島らいおん
BL
異世界に召喚された挙げ句に、間違いだったと言われて見捨てられた葵。そんな葵を助けてくれたのは、美貌の公爵ローレルだった。 ローレルの優しげな雰囲気に葵は惹かれる。しかも向こうからキスをしてきて葵は有頂天になるが、それは魔法で主従契約を結ぶためだった。 しかも週に1回キスをしないと死んでしまう、とんでもないもので――。 ◯ それでもなんとか彼に好かれようとがんばる葵と、実は腹黒いうえに秘密を抱えているローレルが、過去やら危機やらを乗り越えて、最後には最高の伴侶なるお話。 (全48話・毎日12時に更新)

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい

戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。 人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください! チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!! ※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。 番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」 「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

処理中です...