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6 お仕事
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レミリアの部屋の窓から、飛竜の小屋が見える。アレンが魔術で一晩の内に作ってくれたのだ。
どうやら兄弟子というだけあってアレンの方が多種多様な魔術を使いこなせていた。
「レミリアの白竜、綺麗だな~」
「そうです……そうでしょ!? リュークって言うの!」
結局アレンに対しての口調も、ジークボルトと同じようにするよう頼まれたのだ。仮にも兄弟子というのだから、少しは丁寧な言葉の方がいいと考えていたレミリアの口調はまだ少しぎこちない。
リュークはアレンに対してそっぽを向いていた。攻撃こそ仕掛けないが、少しも心を許してなるものかという意思を感じる。
「アハハ! ヤキモチ妬いてんのか!」
「こんなリューク初めて」
「俺が男前だからだろ!」
少し悪戯っぽく笑う顔が可愛い。銀色の髪の毛が太陽の光に照らされて光っている。確かにアレンは顔がいい。決して攻略キャラ達に引けを取らない……どころか頭1つ抜けているとレミリアは感じた。そして性格もいい。優しくユーモアもあり、サッパリとしている。彼女にとっては、つい最近まで付き合いのあった男がアルベルトだからか余計そう感じる。
「俺にも飛竜がいてよ! リュークと逆で黒竜なんだ。今ちょっと息抜きに魔物の森に行かせてる」
「戻ってきたら喧嘩しない?」
「主人の手前しないだろうな」
「先生にもいるの?」
「いるいる! やべぇのが!」
「先生って何者……?」
「大賢者だろ? まあ言いたい事はわかる」
そう言って2人で吹き出した。
(こんなに他人と取り留めもない会話をしたのはいつぶり? 前世ぶり?)
ここでの生活についてはアレンが全て教えてくれた。
「知っての通り、師匠は気まぐれだ。けど俺らに愛情がないわけじゃねぇ。そこは忘れないように」
それはレミリアにも思い当たる節があった。ネックレスで通信していた時の話だ。大事な話の後にしばらく音信不通になることが多々あった。
「先生、時間の感覚が私達と違うわよね?」
「そうそう! 集中し始めてると数日部屋から出ないなんて当たり前だからな」
それから……と、アレンは少し嬉しそうな表情になった。
「弟子とは言っても、半分は執事みたいな……秘書みたいな……まあ要は雑用係みたいなもんだ」
「雑用って掃除とか料理とか?」
「それはホムンクルスがやる」
「ホムンクルス!?」
ホムンクルスとは言っても、ただ人型をした魔術という様相だった。一体につき1つの魔術が掛けられており、掃除専門のホムンクルス、洗濯専門のホムンクルス、料理専門のホムンクルス等々、10体近くいるとの話だった。
「全員顔が同じじゃん!」
「なぁ~先生変なとこ適当なんだよ」
ホムンクルス全てが同じ顔、同じ髪型、同じ服装だった。金髪の襟足の長いショートヘアで、薄い緑の瞳を持ち、年齢はレミリア達と同じくらいに思えた。性別はわからない。そして全員無言でキビキビと働いている。
「俺らの仕事は接客だ。師匠目当てにお偉い人や変な輩がくるからさ」
「そうか。先生って有名人だもんね」
「好きに生きていいからこの国にいてくれって契約なんだってよ」
国に大賢者がいるというだけでも箔がつく。
「レミリアこういうの得意だろ?」
「まあ長年お偉方とお付き合いはしてきたけど」
むしろ生まれてから付き合いがあるのは立場や権力のある人ばかりだったレミリアにとっては、特に難しいこととは思えなかった。
「だろ!? あーよかった! 俺はどうも苦手でよ。これお前の仕事な!」
アレンはこの仕事から解放されたと明るい顔をしている。
「待って!? 変な輩ってなに!?」
「あーそのうちわかる」
「ええ!? その輩にはどうしたらいいわけ!?」
「基本的に俺らは治外法権だ。ムカついたら実力行使していいからさ」
(マジで!? そんな適当なの?)
大賢者ジークボルト、彼はこの国でかなりの立場と権力を持っているのだとレミリアは改めて感じた。
(悪役令嬢に転生したけど、イケメン大賢者に弟子入りできたって事でプラマイゼロにはなった?)
レミリアはそんな暢気な考えごとが出来るくらい、自分の心がほぐれていることが嬉しかった。
どうやら兄弟子というだけあってアレンの方が多種多様な魔術を使いこなせていた。
「レミリアの白竜、綺麗だな~」
「そうです……そうでしょ!? リュークって言うの!」
結局アレンに対しての口調も、ジークボルトと同じようにするよう頼まれたのだ。仮にも兄弟子というのだから、少しは丁寧な言葉の方がいいと考えていたレミリアの口調はまだ少しぎこちない。
リュークはアレンに対してそっぽを向いていた。攻撃こそ仕掛けないが、少しも心を許してなるものかという意思を感じる。
「アハハ! ヤキモチ妬いてんのか!」
「こんなリューク初めて」
「俺が男前だからだろ!」
少し悪戯っぽく笑う顔が可愛い。銀色の髪の毛が太陽の光に照らされて光っている。確かにアレンは顔がいい。決して攻略キャラ達に引けを取らない……どころか頭1つ抜けているとレミリアは感じた。そして性格もいい。優しくユーモアもあり、サッパリとしている。彼女にとっては、つい最近まで付き合いのあった男がアルベルトだからか余計そう感じる。
「俺にも飛竜がいてよ! リュークと逆で黒竜なんだ。今ちょっと息抜きに魔物の森に行かせてる」
「戻ってきたら喧嘩しない?」
「主人の手前しないだろうな」
「先生にもいるの?」
「いるいる! やべぇのが!」
「先生って何者……?」
「大賢者だろ? まあ言いたい事はわかる」
そう言って2人で吹き出した。
(こんなに他人と取り留めもない会話をしたのはいつぶり? 前世ぶり?)
ここでの生活についてはアレンが全て教えてくれた。
「知っての通り、師匠は気まぐれだ。けど俺らに愛情がないわけじゃねぇ。そこは忘れないように」
それはレミリアにも思い当たる節があった。ネックレスで通信していた時の話だ。大事な話の後にしばらく音信不通になることが多々あった。
「先生、時間の感覚が私達と違うわよね?」
「そうそう! 集中し始めてると数日部屋から出ないなんて当たり前だからな」
それから……と、アレンは少し嬉しそうな表情になった。
「弟子とは言っても、半分は執事みたいな……秘書みたいな……まあ要は雑用係みたいなもんだ」
「雑用って掃除とか料理とか?」
「それはホムンクルスがやる」
「ホムンクルス!?」
ホムンクルスとは言っても、ただ人型をした魔術という様相だった。一体につき1つの魔術が掛けられており、掃除専門のホムンクルス、洗濯専門のホムンクルス、料理専門のホムンクルス等々、10体近くいるとの話だった。
「全員顔が同じじゃん!」
「なぁ~先生変なとこ適当なんだよ」
ホムンクルス全てが同じ顔、同じ髪型、同じ服装だった。金髪の襟足の長いショートヘアで、薄い緑の瞳を持ち、年齢はレミリア達と同じくらいに思えた。性別はわからない。そして全員無言でキビキビと働いている。
「俺らの仕事は接客だ。師匠目当てにお偉い人や変な輩がくるからさ」
「そうか。先生って有名人だもんね」
「好きに生きていいからこの国にいてくれって契約なんだってよ」
国に大賢者がいるというだけでも箔がつく。
「レミリアこういうの得意だろ?」
「まあ長年お偉方とお付き合いはしてきたけど」
むしろ生まれてから付き合いがあるのは立場や権力のある人ばかりだったレミリアにとっては、特に難しいこととは思えなかった。
「だろ!? あーよかった! 俺はどうも苦手でよ。これお前の仕事な!」
アレンはこの仕事から解放されたと明るい顔をしている。
「待って!? 変な輩ってなに!?」
「あーそのうちわかる」
「ええ!? その輩にはどうしたらいいわけ!?」
「基本的に俺らは治外法権だ。ムカついたら実力行使していいからさ」
(マジで!? そんな適当なの?)
大賢者ジークボルト、彼はこの国でかなりの立場と権力を持っているのだとレミリアは改めて感じた。
(悪役令嬢に転生したけど、イケメン大賢者に弟子入りできたって事でプラマイゼロにはなった?)
レミリアはそんな暢気な考えごとが出来るくらい、自分の心がほぐれていることが嬉しかった。
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