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第二部 元悪役令嬢の学園生活
9 お詫び行脚
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部屋を出ると寮はまだ静まり返っていた。皆遅くまでパーティを楽しんだんだろう。
「エリザも迷惑かけてごめんね」
「これが私の仕事ですので」
いつも無表情でも気にならないのに、今日ばかりは気になる……!
「付いてきてもらってるし……」
静かな女子寮の中を小声で話しながら通り抜ける。
「荷物持ちくらい当たり前です。そもそもお嬢様はお部屋でお待ちいただいてかまわないのですよ」
「自分でお詫びの品くらい買いに行かなきゃ……反省も見えないでしょ」
私は公爵令嬢、そして第一王子の婚約者。普通そんなことする!? といった行動だ。だがエリザはいい加減慣れてくれているし、そもそも私は前世の記憶持ち。
ちょっと通常の公爵令嬢と違う動きをしても、公爵令嬢の権力を持って許してもらえる。ちなみに今回許してもらう非常識な行動は謝罪行脚だ。
とりあえず、まだ皆がゆっくりしている内に学生街に向かう。こういう時のお詫びの品といえばお菓子だろう。
(菓子折り持って謝罪か……前世を思い出すな……)
「人気の菓子店ですが、今日なら皆様まだお休みになっていますし狙い目かもしれません」
「急いで行きましょう!」
この五年でこの国のお菓子事情は大きく変わった。王のお菓子好きが噂になり、色々なお菓子が食べられるようになったのだ。
その『パレット』という名の菓子店はいつも混み合っていて、ドーナツやシュークリーム、カヌレやマカロンまである。特に人気があるのはシュークリームなので、それが買えればいいのだが。
エリザの予想通り、珍しく店内は閑散としていた。人数分のお菓子の詰め合わせをお願いする。それから今回情報収集を手伝ってくれていたアイリスの友達の分も。ついでに自分の分も。
「あれ? リディアナ様じゃないですか!」
「ヴィルヘルム様!」
相変わらず人懐っこい笑顔でルイーゼの兄の一人、ヴィルヘルム・オルデンがやってきた。なんでここに?
「ちょうど四月から学生街に配属になったんですよ~! ルイーゼはどうです? 昨日は歓迎パーティだったでしょう? 変な男に捕まってなかったですか!?」
どんどん前のめりになってくる。彼が所属する第十二騎士団は王都やその周辺の警備が主な仕事場だ。配属も、今日のこの出会いも偶然じゃないな?
「ヴィルヘルム様、あなたそれが知りたくて私に声をかけたのですね」
「そんなぁ。美味しいお菓子を買いに来たんですよ! ……でも会えたのがリディアナ様だったのは私も運がいい!」
この兄、なかなかの心配性なのだ。五年前、ルイーゼの死に至る呪いにかかっている事を知ってからそれが加速したらしい。
「ルイーゼには幸せになってほしいのです!」
「それは同意見ですが、夫人がヴィルヘルム様のご結婚のことも心配されていましたよ」
「姉上も兄上も結婚したからいいんですよ! 私は剣に生きるので!」
それも多分、ルイーゼがそうやって生きる覚悟があるから付き合う気なのだろう。剣に関して彼女の上をいくものはいない。残念ながら馬鹿みたいにプライドの高い貴族から敬遠され気味なのだ。
「ルイーゼ様は昨日あまり長い時間参加できなかったのです。私のせいで……」
無事に目的の品物は購入できた。あとは誠心誠意謝るのみ。
店を出て学園の寮へ帰る途中、ヴィルヘルムに昨夜の失態を話す。買いすぎた荷物も持ってくれていた。誰かに吐き出したかったので、私にとってもちょうどよかったかもしれない。
オルデン家はルイーゼの呪いを解いた事で、私に恩を感じてくれているからか、皆とても親切なのだ。信用もできる。ヴィルヘルムに関しては私にも兄貴風を吹かせてくるから面白い。私の立場に臆したりせず可愛がってくれている。
「アハハハハ! アハッ! アハハハハッ!」
「笑いすぎでは!?」
「いやだって……グフッ……天下の公爵令嬢リディアナ様が……酔っ払って弟にまとわりつく女子をしばきに行こうとしたなんて……アハハハハ!」
「一生この日のことを思い出して頭を抱えないといけなくなりました」
「ブハッ! ハハハハハ! いや別にそのくらいのこと騎士団じゃ全然気にしなくていいんですけどねぇ。まあリディアナ様じゃそうはいかないか!」
そう言ってひたすら笑っていた。こうやってネタになるならいいんだけど……。
「とりあえずルイーゼは大丈夫ですよ! アリア嬢はわかりませんがね!」
「うっ……やっぱりそう思います?」
「まあアリア嬢から愛のあるお叱りを受けてください! 今度酔っ払ったらルイーゼに害なす男もついでにしばいてくださいね!」
拳をグーにしてアピールしてきた。魔法じゃなくて肉弾戦ご希望なのね。
「いや! しばかなかったですからね!?」
「リディアナ様に睨まれたら、それだけでビビってもうこれから何にも出来ないですよ~」
「うう……また十歳の時の評判からやり直しかしら……」
「大丈夫ですって! リディアナ様くらいになれば周りが勝手にどうにかしてくれますから!」
学園の門に着いた。持ってもらった菓子折りの山の内の一つを手渡す。彼は結局店で何も買っていなかった。
「さっすがリディアナ様! ありがとうございます! ルイーゼによろしく伝えてください!」
そう言ってまた思い出したように笑いながら帰っていった。まあいいや、彼のおかげで少し気が楽になった。
◇◇◇
まずは今回魔法まで使わせてしまったアイリスの部屋に向かう。実は初めての訪問だ。ノックをするとすぐに出てきてくれた。
「リディアナ! 大丈夫!?」
「この度は大変ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ございませんでした!」
深々と九十度のお辞儀をする。
「うわ! 別にいいって! 狭いけど入って入って!」
招き入れられた部屋は原作で見ていたのとは違った。ベッドに勉強机、それから小さなテーブルと椅子、クローゼット……色んな小物がたくさん飾られていて賑やかだ。私が前世で暮らしていた部屋より広いが、寮内でも身分により部屋数も部屋の広さにも違いがある。
「あの、これ……お詫びと言ってはなんですが……」
「あー! パレットのシュークリームじゃん! クッキーもある! よく買えたね!? てか今買ってきたの!?」
よかった。喜んでくれている。それにしてもアイリスの情報網はすごいな。もう人気の菓子店まで把握してるのか。
「別に気にしなくてよかったのに! でもうれしー! 食べてみたかったんだぁ。遠慮なくいただくね!」
「治癒魔法までかけてくれたんでしょ?」
「二日酔いってキツイんでしょー? 念のためだよぉ」
なんて気がきくんだろう。おかげで助かった。酔っ払って吐き気も頭痛もなく朝を迎えられるなんて。
「本当にごめんね」
「いいって! リディアナにも弱点があるってわかって安心したしね」
悪戯っぽく笑う。
「それに逆の立場だったらリディアナも同じことしたと思うし! だからもう気にしないで。助け合いじゃん!」
「ありがとう」
優しい~! 優し過ぎる。だけど甘えすぎないようにしよう。
「あとこれ、情報収集手伝ってくれた人たちに」
追加でお菓子の入った箱を渡す。
「え~! 皆んな喜ぶよ! 後で情報まとめとくね~」
「助かります……」
足りない情報はまた早めにゲットしなきゃ。次のイベントはなんだっけ?
「あ! ちゃんとレオのとこには行きなよ! 心配してたから!」
「うん。女子寮の分終わったら……」
「アリアのとこも行くのかぁ……ファイト~」
ちょっと同情するような視線を向けられる。さあ、しっかり叱られてくることにしよう。
「エリザも迷惑かけてごめんね」
「これが私の仕事ですので」
いつも無表情でも気にならないのに、今日ばかりは気になる……!
「付いてきてもらってるし……」
静かな女子寮の中を小声で話しながら通り抜ける。
「荷物持ちくらい当たり前です。そもそもお嬢様はお部屋でお待ちいただいてかまわないのですよ」
「自分でお詫びの品くらい買いに行かなきゃ……反省も見えないでしょ」
私は公爵令嬢、そして第一王子の婚約者。普通そんなことする!? といった行動だ。だがエリザはいい加減慣れてくれているし、そもそも私は前世の記憶持ち。
ちょっと通常の公爵令嬢と違う動きをしても、公爵令嬢の権力を持って許してもらえる。ちなみに今回許してもらう非常識な行動は謝罪行脚だ。
とりあえず、まだ皆がゆっくりしている内に学生街に向かう。こういう時のお詫びの品といえばお菓子だろう。
(菓子折り持って謝罪か……前世を思い出すな……)
「人気の菓子店ですが、今日なら皆様まだお休みになっていますし狙い目かもしれません」
「急いで行きましょう!」
この五年でこの国のお菓子事情は大きく変わった。王のお菓子好きが噂になり、色々なお菓子が食べられるようになったのだ。
その『パレット』という名の菓子店はいつも混み合っていて、ドーナツやシュークリーム、カヌレやマカロンまである。特に人気があるのはシュークリームなので、それが買えればいいのだが。
エリザの予想通り、珍しく店内は閑散としていた。人数分のお菓子の詰め合わせをお願いする。それから今回情報収集を手伝ってくれていたアイリスの友達の分も。ついでに自分の分も。
「あれ? リディアナ様じゃないですか!」
「ヴィルヘルム様!」
相変わらず人懐っこい笑顔でルイーゼの兄の一人、ヴィルヘルム・オルデンがやってきた。なんでここに?
「ちょうど四月から学生街に配属になったんですよ~! ルイーゼはどうです? 昨日は歓迎パーティだったでしょう? 変な男に捕まってなかったですか!?」
どんどん前のめりになってくる。彼が所属する第十二騎士団は王都やその周辺の警備が主な仕事場だ。配属も、今日のこの出会いも偶然じゃないな?
「ヴィルヘルム様、あなたそれが知りたくて私に声をかけたのですね」
「そんなぁ。美味しいお菓子を買いに来たんですよ! ……でも会えたのがリディアナ様だったのは私も運がいい!」
この兄、なかなかの心配性なのだ。五年前、ルイーゼの死に至る呪いにかかっている事を知ってからそれが加速したらしい。
「ルイーゼには幸せになってほしいのです!」
「それは同意見ですが、夫人がヴィルヘルム様のご結婚のことも心配されていましたよ」
「姉上も兄上も結婚したからいいんですよ! 私は剣に生きるので!」
それも多分、ルイーゼがそうやって生きる覚悟があるから付き合う気なのだろう。剣に関して彼女の上をいくものはいない。残念ながら馬鹿みたいにプライドの高い貴族から敬遠され気味なのだ。
「ルイーゼ様は昨日あまり長い時間参加できなかったのです。私のせいで……」
無事に目的の品物は購入できた。あとは誠心誠意謝るのみ。
店を出て学園の寮へ帰る途中、ヴィルヘルムに昨夜の失態を話す。買いすぎた荷物も持ってくれていた。誰かに吐き出したかったので、私にとってもちょうどよかったかもしれない。
オルデン家はルイーゼの呪いを解いた事で、私に恩を感じてくれているからか、皆とても親切なのだ。信用もできる。ヴィルヘルムに関しては私にも兄貴風を吹かせてくるから面白い。私の立場に臆したりせず可愛がってくれている。
「アハハハハ! アハッ! アハハハハッ!」
「笑いすぎでは!?」
「いやだって……グフッ……天下の公爵令嬢リディアナ様が……酔っ払って弟にまとわりつく女子をしばきに行こうとしたなんて……アハハハハ!」
「一生この日のことを思い出して頭を抱えないといけなくなりました」
「ブハッ! ハハハハハ! いや別にそのくらいのこと騎士団じゃ全然気にしなくていいんですけどねぇ。まあリディアナ様じゃそうはいかないか!」
そう言ってひたすら笑っていた。こうやってネタになるならいいんだけど……。
「とりあえずルイーゼは大丈夫ですよ! アリア嬢はわかりませんがね!」
「うっ……やっぱりそう思います?」
「まあアリア嬢から愛のあるお叱りを受けてください! 今度酔っ払ったらルイーゼに害なす男もついでにしばいてくださいね!」
拳をグーにしてアピールしてきた。魔法じゃなくて肉弾戦ご希望なのね。
「いや! しばかなかったですからね!?」
「リディアナ様に睨まれたら、それだけでビビってもうこれから何にも出来ないですよ~」
「うう……また十歳の時の評判からやり直しかしら……」
「大丈夫ですって! リディアナ様くらいになれば周りが勝手にどうにかしてくれますから!」
学園の門に着いた。持ってもらった菓子折りの山の内の一つを手渡す。彼は結局店で何も買っていなかった。
「さっすがリディアナ様! ありがとうございます! ルイーゼによろしく伝えてください!」
そう言ってまた思い出したように笑いながら帰っていった。まあいいや、彼のおかげで少し気が楽になった。
◇◇◇
まずは今回魔法まで使わせてしまったアイリスの部屋に向かう。実は初めての訪問だ。ノックをするとすぐに出てきてくれた。
「リディアナ! 大丈夫!?」
「この度は大変ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ございませんでした!」
深々と九十度のお辞儀をする。
「うわ! 別にいいって! 狭いけど入って入って!」
招き入れられた部屋は原作で見ていたのとは違った。ベッドに勉強机、それから小さなテーブルと椅子、クローゼット……色んな小物がたくさん飾られていて賑やかだ。私が前世で暮らしていた部屋より広いが、寮内でも身分により部屋数も部屋の広さにも違いがある。
「あの、これ……お詫びと言ってはなんですが……」
「あー! パレットのシュークリームじゃん! クッキーもある! よく買えたね!? てか今買ってきたの!?」
よかった。喜んでくれている。それにしてもアイリスの情報網はすごいな。もう人気の菓子店まで把握してるのか。
「別に気にしなくてよかったのに! でもうれしー! 食べてみたかったんだぁ。遠慮なくいただくね!」
「治癒魔法までかけてくれたんでしょ?」
「二日酔いってキツイんでしょー? 念のためだよぉ」
なんて気がきくんだろう。おかげで助かった。酔っ払って吐き気も頭痛もなく朝を迎えられるなんて。
「本当にごめんね」
「いいって! リディアナにも弱点があるってわかって安心したしね」
悪戯っぽく笑う。
「それに逆の立場だったらリディアナも同じことしたと思うし! だからもう気にしないで。助け合いじゃん!」
「ありがとう」
優しい~! 優し過ぎる。だけど甘えすぎないようにしよう。
「あとこれ、情報収集手伝ってくれた人たちに」
追加でお菓子の入った箱を渡す。
「え~! 皆んな喜ぶよ! 後で情報まとめとくね~」
「助かります……」
足りない情報はまた早めにゲットしなきゃ。次のイベントはなんだっけ?
「あ! ちゃんとレオのとこには行きなよ! 心配してたから!」
「うん。女子寮の分終わったら……」
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