58 / 82
第二部 元悪役令嬢の学園生活
1 桜の季節
しおりを挟む
ついに物語が始まってしまった。三年後には私がアイリスに封印されるかどうか答え合わせができる。
今日は王立魔術学園の入学式だ。季節は春。学校行事は前世の日本と同じスタイルで、桜まで咲かせてくれている。なかなかいわれのある木らしいが、私はそれどころではない。
「無理……やだ……行きたくない……」
寮の自室でグダつきつつも、それは無駄だとわかっているのでノロノロと身支度を整える。数日前からいよいよ胃痛まで始まりゲッソリだ。何度も自身に治癒魔法をかけても一時しのぎに過ぎなかった。自分への治癒魔法は効果が薄くなる。
「寮の外で皆様お待ちです……先に行っていただくように伝えて参ります」
「ううん……今行くから……」
エリザはいつも通り無表情だが声は心配そうだった。
この魔術学園は全寮制で、王家直轄の領地に城のような学園が建てられている。学園近くにある学生街は貴族向けに高価な店が揃っている。城下も小規模ながら栄えているが、王都からの道は綺麗に舗装され、馬車で二、三時間程度の距離のため、休日は王都にある屋敷まで帰る生徒もいた。
生徒の約八割が貴族階級。平民もいるが、その場合ほとんどが多額の資産を持つ商人の子どもである。高額な学費が必要なのだ。そのため各自一名のみ、お付きの世話係も連れてくることが許されている。自分の世話をできる者はこの学園では少数だ。
ルカは女子寮の入り口のすぐそばで待っていてくれた。
「リディ……酷い顔だけど大丈夫?」
「大丈夫。今日も私は可愛いわよ……今さっき治癒魔法かけたから入学式が終わるまでは持つと思うわ」
「じゃあ気合い入れていこう!」
ここで配役の変更をお知らせしなければならない。
まず私、リディアナ・フローレスは、五年間バタバタと走り回ったのが功を奏して、ついに我儘令嬢という汚名を返上することができた。「元」我儘令嬢となれたのだ。つまり、脱! 悪役令嬢だ!
ルカは原作と違って、気弱とはほど遠い、物事をハッキリ意見できる、美しくもたくましい青年へと成長していた。私が育てました! と看板をぶら下げたい。相変わらず魔力操作は一流で、魔道具に関してもこの国でトップクラスの知識を持っている。実は魔道具で有名なヴィンザー帝国への留学の話もあったのだが、
『リディを一人にはしておけないよ』
何のためらいもなく断ってくれた。
『無事に学園を卒業できたら、その時また考えるから』
ね? いい男に育ったでしょう。どこに出しても恥ずかしくない優しく立派な人物になったので、案の定モテる。顔もいいしね。
次に紹介するのは婚約者レオハルトだ。そう、結局入学までに婚約破棄には至らなかった。色々と理由はあるが、結局はレオハルトが婚約破棄は嫌だとゴネ始めたのだ。話が違う。
『まだ王になれたわけじゃない。君のお母上の望み通り、港は全て開かれ、今では色んな商会が薬を取り扱うようになった。ならリディも俺の望みが叶うまで付き合ってくれてもいいだろ!』
この王子、こちらの弱味を握って私を婚約者にしたことに罪悪感があったはずなのに……いつからこんな我儘になったんだ。子育てに失敗してしまった。どこで間違えたんだ!
『レオハルト様、落ち着いてください』
ジェフリーは原作と同じように、大変優秀な側近だ。また原作同様、レオハルトとは互いに深い信頼関係で結ばれている。だけど原作ほど主に対して盲目的ではない。主人には耳が痛いことでも、主人のことを考えて発言しているのがわかる。それに心からの思いやりも。
私がレオハルトとそのうち婚約破棄するつもりだと告げた時も、かなり驚いてはいたが受け入れてくれた。原作の彼ならきっと自分の主を裏切るなんてと激昂していただろう。まあ原作ではレオハルトからの婚約破棄を受け入れなかったら激昂されたんだけど……。
『お二人がお互いに信頼なさっているのはわかっていますから、お二人でお決めになったことに口出しなどいたしません』
だから予定外に婚約破棄の話が進まないとジェフリーに愚痴ったら、しっかりとレオハルトと話してくれたのだ。……結局レオハルトの泣き落としに根負けしてしまったようだが……。原作よりマイルドに、さらに優しさを兼ね備えた成長をした。
そして肝心のフィンリー様だが、なんと冒険者になるお許しが両親から出たのだ。もちろん、学園の卒業後にはなるが。これは異例中の異例と言ってもいい。貴族が冒険者になりたかったら、伯父のように勘当覚悟で家出するのが普通だ。学園を優秀な成績で卒業することが条件だが、おそらくそれは何の問題もないだろう。すでに私達四人は、上級魔術師級のレベルには達している。アリバラ先生の指導がよかったのだ。
『ルイスとクララはどうですか?』
『元気元気! クララなんて少しも怖がらず飛龍に近づいていくから皆ヒヤヒヤさ!』
フィンリー様の兄フレッドと騎士団総長の娘ダリアは無事結婚し、今は子供が二人いる。後継者問題に不安がないのも許可がでた理由の一つかもしれない。フレッドは無事治療がうまくいって、今は領主代理として仕事をこなしている。
原作と違って、フィンリー様に女の陰は皆無だ。婚約の話も自身の将来のことを考えて全て断っている。飛龍が大好きな、冒険者に憧れる健全な青年となったフィンリー様は今日も輝いていた。
(その笑顔、絶対に守って見せる!)
その為に五年間走り続けたのだ。家族の崩壊は防げた。次はフィンリー様だ。あと三年、絶対にフィンリー様の死も防いでみせる。
(げっ!)
正面玄関のすぐそばで、会いたくもない人に会ってしまった。
「まったく、自身の体調も治せないとは……フローレス家の治療魔法なんてたかが知れますわね」
出ました! 悪役令嬢リディアナ・フローレスに代わりまして、新悪役令嬢ライザ・カルヴィナのお出ましである。彼女は今や第二王子の婚約者だ。どうやら評価爆上がりの我が家に張り合うつもりのようで、嫡子を変更してまで対抗してきた。余計なことをしてくれた。これで王子達の後継者争いが加速してしまったのだ。こんな彼女がアイリスの親友になれるのだろうか。いやダメだろうな。そうするとアイリスのお助けキャラは誰に……?
『第二王子を王にして、全てを私のモノにする』
少し前に私に宣戦布告してきたのだ。
(全てってなに!? レオハルトのこと!?)
彼への気持ちが歪んでしまっていそうで怖い。この私がヒエェ……っとビビり上がってしまった。怯えさせても可哀想なので、レオハルトにはこの事を伝えていない。
入学式は無事終わり、今日のメインイベント、レオハルトとアイリスの再開である。再開と気が付くのはアイリスだけだが、レオハルトは彼女に再び一目惚れするのだ。これでレオハルトの私への執着も少しおさまるだろう。なのに……。
「いないわ……」
「……例の未来の聖女様?」
「うん……」
事情を知るルカとコソコソと話す。あの可憐な花のような可愛らしい姿の女の子が見当たらない。私は正直、震えがくるほど動揺している。
(まさかアイリスの運命をどこかで変えてしまった?)
学園に入学していないのだろうか。今すぐにでも彼女の実家に突撃しに行きたい。
彼女がこの物語に参加しないなら、私の封印の可能性はかなり低くなる。だけどまだアリバラ先生の予知夢は解決していない。私が卒業式で学園の生徒達を虐殺し、龍王を従えて王都を襲撃している未来は残っているのだ。もしそうなった時、アイリスの力がなければ本気でこの国が滅びてしまう。私が走り回って未来を変えたのが無意味どころか、最悪の結末をもたらすことになる。そんなの絶対に嫌だ。
「リディ、大丈夫? また痛くなった?」
「あ……いや……」
真っ青になった私を見てルカが心配そうにしていた。動揺している場合ではない、それならそれで次にどうするか考えなくては。
「おい。なんだかすごく見られていないか?」
レオハルトに声をかけられて気が付いたが、確かにジッと私を見つめている女子がいる。最初はレオハルト率いるイケメン軍団を見ているだけかと思ったが、その一団から試しに離れたら、私を目で追いかけているのがわかった。
(あんな登場人物いたっけ……?)
ブロンドの長い髪の毛を綺麗に巻いている。耳飾りもこの国の人には珍しく沢山つけている。化粧も派手だ。制服のスカートも短く履いている。入学式だから気合いを入れたのだろうか。失礼かと思いながら相手を見つめていると、あちらが嬉しそうに小走りで近づいてくる。そして、
「リディアナ様こんにちは! あたし、アイリスです!」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
今日は王立魔術学園の入学式だ。季節は春。学校行事は前世の日本と同じスタイルで、桜まで咲かせてくれている。なかなかいわれのある木らしいが、私はそれどころではない。
「無理……やだ……行きたくない……」
寮の自室でグダつきつつも、それは無駄だとわかっているのでノロノロと身支度を整える。数日前からいよいよ胃痛まで始まりゲッソリだ。何度も自身に治癒魔法をかけても一時しのぎに過ぎなかった。自分への治癒魔法は効果が薄くなる。
「寮の外で皆様お待ちです……先に行っていただくように伝えて参ります」
「ううん……今行くから……」
エリザはいつも通り無表情だが声は心配そうだった。
この魔術学園は全寮制で、王家直轄の領地に城のような学園が建てられている。学園近くにある学生街は貴族向けに高価な店が揃っている。城下も小規模ながら栄えているが、王都からの道は綺麗に舗装され、馬車で二、三時間程度の距離のため、休日は王都にある屋敷まで帰る生徒もいた。
生徒の約八割が貴族階級。平民もいるが、その場合ほとんどが多額の資産を持つ商人の子どもである。高額な学費が必要なのだ。そのため各自一名のみ、お付きの世話係も連れてくることが許されている。自分の世話をできる者はこの学園では少数だ。
ルカは女子寮の入り口のすぐそばで待っていてくれた。
「リディ……酷い顔だけど大丈夫?」
「大丈夫。今日も私は可愛いわよ……今さっき治癒魔法かけたから入学式が終わるまでは持つと思うわ」
「じゃあ気合い入れていこう!」
ここで配役の変更をお知らせしなければならない。
まず私、リディアナ・フローレスは、五年間バタバタと走り回ったのが功を奏して、ついに我儘令嬢という汚名を返上することができた。「元」我儘令嬢となれたのだ。つまり、脱! 悪役令嬢だ!
ルカは原作と違って、気弱とはほど遠い、物事をハッキリ意見できる、美しくもたくましい青年へと成長していた。私が育てました! と看板をぶら下げたい。相変わらず魔力操作は一流で、魔道具に関してもこの国でトップクラスの知識を持っている。実は魔道具で有名なヴィンザー帝国への留学の話もあったのだが、
『リディを一人にはしておけないよ』
何のためらいもなく断ってくれた。
『無事に学園を卒業できたら、その時また考えるから』
ね? いい男に育ったでしょう。どこに出しても恥ずかしくない優しく立派な人物になったので、案の定モテる。顔もいいしね。
次に紹介するのは婚約者レオハルトだ。そう、結局入学までに婚約破棄には至らなかった。色々と理由はあるが、結局はレオハルトが婚約破棄は嫌だとゴネ始めたのだ。話が違う。
『まだ王になれたわけじゃない。君のお母上の望み通り、港は全て開かれ、今では色んな商会が薬を取り扱うようになった。ならリディも俺の望みが叶うまで付き合ってくれてもいいだろ!』
この王子、こちらの弱味を握って私を婚約者にしたことに罪悪感があったはずなのに……いつからこんな我儘になったんだ。子育てに失敗してしまった。どこで間違えたんだ!
『レオハルト様、落ち着いてください』
ジェフリーは原作と同じように、大変優秀な側近だ。また原作同様、レオハルトとは互いに深い信頼関係で結ばれている。だけど原作ほど主に対して盲目的ではない。主人には耳が痛いことでも、主人のことを考えて発言しているのがわかる。それに心からの思いやりも。
私がレオハルトとそのうち婚約破棄するつもりだと告げた時も、かなり驚いてはいたが受け入れてくれた。原作の彼ならきっと自分の主を裏切るなんてと激昂していただろう。まあ原作ではレオハルトからの婚約破棄を受け入れなかったら激昂されたんだけど……。
『お二人がお互いに信頼なさっているのはわかっていますから、お二人でお決めになったことに口出しなどいたしません』
だから予定外に婚約破棄の話が進まないとジェフリーに愚痴ったら、しっかりとレオハルトと話してくれたのだ。……結局レオハルトの泣き落としに根負けしてしまったようだが……。原作よりマイルドに、さらに優しさを兼ね備えた成長をした。
そして肝心のフィンリー様だが、なんと冒険者になるお許しが両親から出たのだ。もちろん、学園の卒業後にはなるが。これは異例中の異例と言ってもいい。貴族が冒険者になりたかったら、伯父のように勘当覚悟で家出するのが普通だ。学園を優秀な成績で卒業することが条件だが、おそらくそれは何の問題もないだろう。すでに私達四人は、上級魔術師級のレベルには達している。アリバラ先生の指導がよかったのだ。
『ルイスとクララはどうですか?』
『元気元気! クララなんて少しも怖がらず飛龍に近づいていくから皆ヒヤヒヤさ!』
フィンリー様の兄フレッドと騎士団総長の娘ダリアは無事結婚し、今は子供が二人いる。後継者問題に不安がないのも許可がでた理由の一つかもしれない。フレッドは無事治療がうまくいって、今は領主代理として仕事をこなしている。
原作と違って、フィンリー様に女の陰は皆無だ。婚約の話も自身の将来のことを考えて全て断っている。飛龍が大好きな、冒険者に憧れる健全な青年となったフィンリー様は今日も輝いていた。
(その笑顔、絶対に守って見せる!)
その為に五年間走り続けたのだ。家族の崩壊は防げた。次はフィンリー様だ。あと三年、絶対にフィンリー様の死も防いでみせる。
(げっ!)
正面玄関のすぐそばで、会いたくもない人に会ってしまった。
「まったく、自身の体調も治せないとは……フローレス家の治療魔法なんてたかが知れますわね」
出ました! 悪役令嬢リディアナ・フローレスに代わりまして、新悪役令嬢ライザ・カルヴィナのお出ましである。彼女は今や第二王子の婚約者だ。どうやら評価爆上がりの我が家に張り合うつもりのようで、嫡子を変更してまで対抗してきた。余計なことをしてくれた。これで王子達の後継者争いが加速してしまったのだ。こんな彼女がアイリスの親友になれるのだろうか。いやダメだろうな。そうするとアイリスのお助けキャラは誰に……?
『第二王子を王にして、全てを私のモノにする』
少し前に私に宣戦布告してきたのだ。
(全てってなに!? レオハルトのこと!?)
彼への気持ちが歪んでしまっていそうで怖い。この私がヒエェ……っとビビり上がってしまった。怯えさせても可哀想なので、レオハルトにはこの事を伝えていない。
入学式は無事終わり、今日のメインイベント、レオハルトとアイリスの再開である。再開と気が付くのはアイリスだけだが、レオハルトは彼女に再び一目惚れするのだ。これでレオハルトの私への執着も少しおさまるだろう。なのに……。
「いないわ……」
「……例の未来の聖女様?」
「うん……」
事情を知るルカとコソコソと話す。あの可憐な花のような可愛らしい姿の女の子が見当たらない。私は正直、震えがくるほど動揺している。
(まさかアイリスの運命をどこかで変えてしまった?)
学園に入学していないのだろうか。今すぐにでも彼女の実家に突撃しに行きたい。
彼女がこの物語に参加しないなら、私の封印の可能性はかなり低くなる。だけどまだアリバラ先生の予知夢は解決していない。私が卒業式で学園の生徒達を虐殺し、龍王を従えて王都を襲撃している未来は残っているのだ。もしそうなった時、アイリスの力がなければ本気でこの国が滅びてしまう。私が走り回って未来を変えたのが無意味どころか、最悪の結末をもたらすことになる。そんなの絶対に嫌だ。
「リディ、大丈夫? また痛くなった?」
「あ……いや……」
真っ青になった私を見てルカが心配そうにしていた。動揺している場合ではない、それならそれで次にどうするか考えなくては。
「おい。なんだかすごく見られていないか?」
レオハルトに声をかけられて気が付いたが、確かにジッと私を見つめている女子がいる。最初はレオハルト率いるイケメン軍団を見ているだけかと思ったが、その一団から試しに離れたら、私を目で追いかけているのがわかった。
(あんな登場人物いたっけ……?)
ブロンドの長い髪の毛を綺麗に巻いている。耳飾りもこの国の人には珍しく沢山つけている。化粧も派手だ。制服のスカートも短く履いている。入学式だから気合いを入れたのだろうか。失礼かと思いながら相手を見つめていると、あちらが嬉しそうに小走りで近づいてくる。そして、
「リディアナ様こんにちは! あたし、アイリスです!」
その瞬間、目の前が真っ白になった。
522
お気に入りに追加
1,771
あなたにおすすめの小説

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています

【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・

愛しているからこそ、彼の望み通り婚約解消をしようと思います【完結済み】
皇 翼
恋愛
「俺は、お前の様な馬鹿な女と結婚などするつもりなどない。だからお前と婚約するのは、表面上だけだ。俺が22になり、王位を継承するその時にお前とは婚約を解消させてもらう。分かったな?」
お見合いの場。二人きりになった瞬間開口一番に言われた言葉がこれだった。
初対面の人間にこんな発言をする人間だ。好きになるわけない……そう思っていたのに、恋とはままならない。共に過ごして、彼の色んな表情を見ている内にいつの間にか私は彼を好きになってしまっていた――。
好き……いや、愛しているからこそ、彼を縛りたくない。だからこのまま潔く消えることで、婚約解消したいと思います。
******
・感想欄は完結してから開きます。

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる