29 / 82
第一部 悪役令嬢の幼少期
25 女騎士
しおりを挟む 今日は第十二騎士団の訓練に参加させてもらっている。ここは全騎士団の中で一番兵士数が多い。王都と王都周辺の警備が主な仕事だ。所謂治安維持を主とした憲兵の——警察のような役割も果たしている。若手の騎士や兵士が多いのもこの第十二騎士団だ。
「リディアナ様、先日は妹が大変お世話になりました」
燃えるような赤髪にくりくりとした可愛らしいブラウンの瞳の若い騎士が話しかけてきた。この特徴には見覚えがある。
「失礼いたしました! 第十二騎士団所属のヴィルヘルム・オルデンです。ルイーゼ・オルデンの兄になります」
「いえ、こちらこそ失礼いたしました。先日はルイーゼ様にとても助けていただきました」
ありがとうございます。と丁寧にお辞儀をするとヴィルヘルムは慌てていた。彼が私に話しかけてきた理由はわかっている。妹ルイーゼの訓練のことだろう。
先日のお茶会の後、ルイーゼから真剣な顔で相談されたのだ。
『リディアナ様、私、騎士になりたいのです』
『……ええっと、はい』
前のめり気味な宣言に戸惑ってしまったが、ルイーゼが騎士団に入りたがっていることは原作情報で知っている。彼女の家は男兄弟だけでなく、姉ですら騎士団に所属しているという家系だ。彼女も家族と一緒に戦いたい、国を守りたいとアイリスに語っていた。そして学園卒業後、希望通り騎士団の魔術部隊に所属し家名に恥じない活躍をする。
『失礼いたしました。リディアナ様は今騎士団の訓練場で治療をおこなっていると伺いまして』
『ええ。治療魔法の向上のために皆様にご協力いただいております』
『それであの……私もその訓練に参加したいのです!』
なぜ私に言うのだろう。父親の騎士団総長に言えばなんとでもしてくれるはずだ。私に真意が伝わっていないことがわかったのか、ルイーゼは一度大きく息を吸った。
『私、魔法騎士になりたいのです』
『え!? 魔術部隊ではなく?』
魔法騎士というのは、この国では一般的な騎士のことを指す。剣などの武器と魔法を組み合わせて戦う、騎士団の主戦力だ。もちろん女性魔法騎士もいるが、数は圧倒的に少ない。通常の男性騎士の三倍は強くないと入隊が認められなかった。女性が多いのは前述の魔術部隊か救護部隊である。
(原作情報と違うんだけど!? 私、オルデン家関係は何もしてないわよ!?)
彼女は魔術部隊に入隊するために学園で真剣に学んでいた。女性が騎士団に入ること自体なかなか狭き門だからだ。
騎士団総長は私も知っているが、平民出身だろうが女だろうが全員を公平に評価している。実力主義であることが周知されており、今の騎士団副総長も女騎士だがそれに意を唱える人もいない。人格的にもとても優れた人だからこそ、猛者の集まる騎士団をまとめ上げることができるのだろう。娘だからといってホイホイ身内採用するような人物ではない。
『やはり……リディアナ様もそう思われますよね。家族からもそのように進められました。私は女ですし……』
そのように言われると前世の倫理観がうずく。『男女雇用機会均等法』がある世界の前世を持つ女だぞ私は。
『いえ、失礼いたしました。実力が伴えば性別など関係ありませんわね。それで私が何かお力になれることがあるのでしょうか』
今日はルイーゼのおかげでライザをうまくさばけた。借りは返さなければ。
『父や兄がいつも言うのです。剣を握ればたとえ訓練といえども傷なしではいられないと。だから嫁入り前の娘が剣術の訓練を受けるなどもってのほかだと』
『ご家族の皆様、ルイーゼ様に騎士団に入ってもらいたくないのですね』
『そうです。色々理由を付けてはいますが、結局はそこなのです。今では剣を握ることすら許されていません』
とても悔しそうだ。家族はルイーゼを少しでも安全な場所に置いておきたいのだろう。オルデン家の次男は数年前の魔獣討伐の際亡くなっている。
『結婚など私は望んでいません! なのに怪我をしたらダメだとか、痛い思いするだけだとか……』
えええ!? まだ十歳でそこまで決めてるの!? レオハルトと結婚できないからとかじゃないよね……と罪悪感で少しドキドキしてしまう。
『魔術の訓練はおこなうのにですよ? あれだって下手すれば怪我くらいしますわ!』
『わかりました。訓練に付き添って私が治療魔法をかければよろしいのですね』
怒りのボルテージが上がってきたのがわかったので、これ以上興奮される前に結論へ急ぐ。
『よろしいのですか!』
ぎゅっと握ってきた手が温かい。
『ええ。今日のお礼もしたいですし』
『ふふ! 私、役に立ちましたでしょ?』
あれ? ライザへのあの態度はわざとだったの!? なかなか侮れないな。
『傷跡一つ残さずご自宅にお返しいたします。と皆様にお伝えください』
『まあなんて頼もしい! きっと将来リディアナ様をお守りできるような立派な騎士になりますわ!』
(まあそこはアイリスになるんだけど……いっか!)
と言うわけで、ルイーゼと約束してしまっている。だから兄ヴィルヘルムから妹を訓練に参加させないでくれと言われても断るつもりだ。
「妹の訓練の件、どうかお考え直しいただけないでしょうか」
「ルイーゼ様についた傷は綺麗さっぱりに治してみせますわ。どうかご安心なさってください」
キッパリと言い放つ。
「あ……いえ……その、実はですね、ルイーゼには剣を握らせられない理由があるのです」
何か他にちゃんとした理由が? それともまたこじつけたような理由を探しているのだろうか。
「ルイーゼは剣の天才なのです」
なにその設定!? 私知らないけど!
「それなら尚更騎士として活躍できるのでは?」
天職じゃないか。家族も誇らしいだろう。
「ただの天才ではありません。七歳で私の兄達を上回る剣技を見せたのですから」
「なんですって!? お兄様のお一人は確か……」
「ええ、第五騎士団の団長をしております」
無双できるやつじゃん! もしかしてルイーゼも転生者!?
「妹は才能に恵まれてはおりますが、剣を持つと人が変わったようになるのです。まだ幼いため、手加減ができないだけだったのかもしれませんが」
狂戦士状態になるということだろうか。
「自分が傷つけた相手を見た後の妹が心配なのです……現に止めに入った父が大怪我をしたのをみて泣きじゃくっていましたから」
「……この件、総長様やルイーゼ様ご本人はどうお考えなのですか」
ちょっと話が違うじゃないか。これじゃあ私が治療するのはルイーゼじゃなくてそれを相手にする方だ。いや、別にそれはいいんだけど、あの総長が大怪我をしたとなると、通常の騎士、死んじゃわない? 流石に死んだら治せないんだけど……。
「父は、ルイーゼが強く望むならもう止められないだろうと。今ならリディアナ様とルーク様がいらしてくれていますし、力を慣らすために今ほどいい状況はないとも」
わぁ……責任重大だあ……。
「ルイーゼは自分の実力をわかっていません。おそらくあの時兄達が手加減したものだと思っています。……今日その件で家族で話し合うのです。リディアナ様、同席してはいただけませんか」
やられた! その話し合いで揉めた場合の救護要員の確保、こっちが本命のお願いだったか。この家族、揃いも揃って油断ならないな~。
「私を同席させたいということは……」
「ええ、剣を握らせるつもりです」
わぁ……それ、大丈夫?
「正直に申し上げます。このような家庭の事情を他家には知られたくないのです。妹の今後にも響きます。その点リディアナ様はルイーゼと仲良くしてくださっていますし」
いや、確かに借りはあるけど彼女とは数回お茶会で会ったくらいだ。
「はあ……まだ殿下へ憧れていた時はよかったのですが……あの活発な妹がドレスを喜んで着るようになって……」
それを出してくる!? 悪いけど初恋のフォローまではしないわよ!?
「カルヴィナ家には頼めませんし」
うわぁ! それを言われたら弱い! 一緒にライザをやり込めちゃったもんね……。
「わかりました! 行けばよろしいんでしょ!」
そこまで言われたら行くしかないだろう。
「わぁよかったぁ! 是非ルーク様もご一緒にどうぞ!」
少し遅れて訓練場にやってきた伯父に目を向ける。
「ヴィルヘルム様……最初からこれが最終目的だったでしょう」
「そんな! 公爵家相手にそのような畏れ多いこと……!」
ああ、うまく目的を果たしていい笑顔をしている。仕方がない。乗りかかった船だ。天才剣士の覚醒でもみせてもらうか。
「リディアナ様、先日は妹が大変お世話になりました」
燃えるような赤髪にくりくりとした可愛らしいブラウンの瞳の若い騎士が話しかけてきた。この特徴には見覚えがある。
「失礼いたしました! 第十二騎士団所属のヴィルヘルム・オルデンです。ルイーゼ・オルデンの兄になります」
「いえ、こちらこそ失礼いたしました。先日はルイーゼ様にとても助けていただきました」
ありがとうございます。と丁寧にお辞儀をするとヴィルヘルムは慌てていた。彼が私に話しかけてきた理由はわかっている。妹ルイーゼの訓練のことだろう。
先日のお茶会の後、ルイーゼから真剣な顔で相談されたのだ。
『リディアナ様、私、騎士になりたいのです』
『……ええっと、はい』
前のめり気味な宣言に戸惑ってしまったが、ルイーゼが騎士団に入りたがっていることは原作情報で知っている。彼女の家は男兄弟だけでなく、姉ですら騎士団に所属しているという家系だ。彼女も家族と一緒に戦いたい、国を守りたいとアイリスに語っていた。そして学園卒業後、希望通り騎士団の魔術部隊に所属し家名に恥じない活躍をする。
『失礼いたしました。リディアナ様は今騎士団の訓練場で治療をおこなっていると伺いまして』
『ええ。治療魔法の向上のために皆様にご協力いただいております』
『それであの……私もその訓練に参加したいのです!』
なぜ私に言うのだろう。父親の騎士団総長に言えばなんとでもしてくれるはずだ。私に真意が伝わっていないことがわかったのか、ルイーゼは一度大きく息を吸った。
『私、魔法騎士になりたいのです』
『え!? 魔術部隊ではなく?』
魔法騎士というのは、この国では一般的な騎士のことを指す。剣などの武器と魔法を組み合わせて戦う、騎士団の主戦力だ。もちろん女性魔法騎士もいるが、数は圧倒的に少ない。通常の男性騎士の三倍は強くないと入隊が認められなかった。女性が多いのは前述の魔術部隊か救護部隊である。
(原作情報と違うんだけど!? 私、オルデン家関係は何もしてないわよ!?)
彼女は魔術部隊に入隊するために学園で真剣に学んでいた。女性が騎士団に入ること自体なかなか狭き門だからだ。
騎士団総長は私も知っているが、平民出身だろうが女だろうが全員を公平に評価している。実力主義であることが周知されており、今の騎士団副総長も女騎士だがそれに意を唱える人もいない。人格的にもとても優れた人だからこそ、猛者の集まる騎士団をまとめ上げることができるのだろう。娘だからといってホイホイ身内採用するような人物ではない。
『やはり……リディアナ様もそう思われますよね。家族からもそのように進められました。私は女ですし……』
そのように言われると前世の倫理観がうずく。『男女雇用機会均等法』がある世界の前世を持つ女だぞ私は。
『いえ、失礼いたしました。実力が伴えば性別など関係ありませんわね。それで私が何かお力になれることがあるのでしょうか』
今日はルイーゼのおかげでライザをうまくさばけた。借りは返さなければ。
『父や兄がいつも言うのです。剣を握ればたとえ訓練といえども傷なしではいられないと。だから嫁入り前の娘が剣術の訓練を受けるなどもってのほかだと』
『ご家族の皆様、ルイーゼ様に騎士団に入ってもらいたくないのですね』
『そうです。色々理由を付けてはいますが、結局はそこなのです。今では剣を握ることすら許されていません』
とても悔しそうだ。家族はルイーゼを少しでも安全な場所に置いておきたいのだろう。オルデン家の次男は数年前の魔獣討伐の際亡くなっている。
『結婚など私は望んでいません! なのに怪我をしたらダメだとか、痛い思いするだけだとか……』
えええ!? まだ十歳でそこまで決めてるの!? レオハルトと結婚できないからとかじゃないよね……と罪悪感で少しドキドキしてしまう。
『魔術の訓練はおこなうのにですよ? あれだって下手すれば怪我くらいしますわ!』
『わかりました。訓練に付き添って私が治療魔法をかければよろしいのですね』
怒りのボルテージが上がってきたのがわかったので、これ以上興奮される前に結論へ急ぐ。
『よろしいのですか!』
ぎゅっと握ってきた手が温かい。
『ええ。今日のお礼もしたいですし』
『ふふ! 私、役に立ちましたでしょ?』
あれ? ライザへのあの態度はわざとだったの!? なかなか侮れないな。
『傷跡一つ残さずご自宅にお返しいたします。と皆様にお伝えください』
『まあなんて頼もしい! きっと将来リディアナ様をお守りできるような立派な騎士になりますわ!』
(まあそこはアイリスになるんだけど……いっか!)
と言うわけで、ルイーゼと約束してしまっている。だから兄ヴィルヘルムから妹を訓練に参加させないでくれと言われても断るつもりだ。
「妹の訓練の件、どうかお考え直しいただけないでしょうか」
「ルイーゼ様についた傷は綺麗さっぱりに治してみせますわ。どうかご安心なさってください」
キッパリと言い放つ。
「あ……いえ……その、実はですね、ルイーゼには剣を握らせられない理由があるのです」
何か他にちゃんとした理由が? それともまたこじつけたような理由を探しているのだろうか。
「ルイーゼは剣の天才なのです」
なにその設定!? 私知らないけど!
「それなら尚更騎士として活躍できるのでは?」
天職じゃないか。家族も誇らしいだろう。
「ただの天才ではありません。七歳で私の兄達を上回る剣技を見せたのですから」
「なんですって!? お兄様のお一人は確か……」
「ええ、第五騎士団の団長をしております」
無双できるやつじゃん! もしかしてルイーゼも転生者!?
「妹は才能に恵まれてはおりますが、剣を持つと人が変わったようになるのです。まだ幼いため、手加減ができないだけだったのかもしれませんが」
狂戦士状態になるということだろうか。
「自分が傷つけた相手を見た後の妹が心配なのです……現に止めに入った父が大怪我をしたのをみて泣きじゃくっていましたから」
「……この件、総長様やルイーゼ様ご本人はどうお考えなのですか」
ちょっと話が違うじゃないか。これじゃあ私が治療するのはルイーゼじゃなくてそれを相手にする方だ。いや、別にそれはいいんだけど、あの総長が大怪我をしたとなると、通常の騎士、死んじゃわない? 流石に死んだら治せないんだけど……。
「父は、ルイーゼが強く望むならもう止められないだろうと。今ならリディアナ様とルーク様がいらしてくれていますし、力を慣らすために今ほどいい状況はないとも」
わぁ……責任重大だあ……。
「ルイーゼは自分の実力をわかっていません。おそらくあの時兄達が手加減したものだと思っています。……今日その件で家族で話し合うのです。リディアナ様、同席してはいただけませんか」
やられた! その話し合いで揉めた場合の救護要員の確保、こっちが本命のお願いだったか。この家族、揃いも揃って油断ならないな~。
「私を同席させたいということは……」
「ええ、剣を握らせるつもりです」
わぁ……それ、大丈夫?
「正直に申し上げます。このような家庭の事情を他家には知られたくないのです。妹の今後にも響きます。その点リディアナ様はルイーゼと仲良くしてくださっていますし」
いや、確かに借りはあるけど彼女とは数回お茶会で会ったくらいだ。
「はあ……まだ殿下へ憧れていた時はよかったのですが……あの活発な妹がドレスを喜んで着るようになって……」
それを出してくる!? 悪いけど初恋のフォローまではしないわよ!?
「カルヴィナ家には頼めませんし」
うわぁ! それを言われたら弱い! 一緒にライザをやり込めちゃったもんね……。
「わかりました! 行けばよろしいんでしょ!」
そこまで言われたら行くしかないだろう。
「わぁよかったぁ! 是非ルーク様もご一緒にどうぞ!」
少し遅れて訓練場にやってきた伯父に目を向ける。
「ヴィルヘルム様……最初からこれが最終目的だったでしょう」
「そんな! 公爵家相手にそのような畏れ多いこと……!」
ああ、うまく目的を果たしていい笑顔をしている。仕方がない。乗りかかった船だ。天才剣士の覚醒でもみせてもらうか。
570
お気に入りに追加
1,771
あなたにおすすめの小説

掃除屋ダストンと騎士団長
おもちのかたまり
恋愛
王都には腕利きの掃除屋がいる。
掃除屋ダストン。彼女の手にかかれば、ごみ屋敷も新築のように輝きを取り戻す。
そんな掃除屋と、縁ができた騎士団長の話。
※ヒロインは30代、パートナーは40代です。
♥ありがとうございます!感想や応援いただけると、おまけのイチャイチャ小話が増えますので、よろしくお願いします!今週中に完結予定です。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています

愛しているからこそ、彼の望み通り婚約解消をしようと思います【完結済み】
皇 翼
恋愛
「俺は、お前の様な馬鹿な女と結婚などするつもりなどない。だからお前と婚約するのは、表面上だけだ。俺が22になり、王位を継承するその時にお前とは婚約を解消させてもらう。分かったな?」
お見合いの場。二人きりになった瞬間開口一番に言われた言葉がこれだった。
初対面の人間にこんな発言をする人間だ。好きになるわけない……そう思っていたのに、恋とはままならない。共に過ごして、彼の色んな表情を見ている内にいつの間にか私は彼を好きになってしまっていた――。
好き……いや、愛しているからこそ、彼を縛りたくない。だからこのまま潔く消えることで、婚約解消したいと思います。
******
・感想欄は完結してから開きます。

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる