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序章 あっちとこっちの世界の狭間で
第3話 生きるための交渉
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「いやいや! それはちょっと……ねぇ?」
蒼はできるだけ丁寧に聞こえるよう、穏やかな声色でリルケルラに話しかける。元の世界に帰れない。そんなこと、諸々の話がついた今となっては到底認められない。
「だって私必要ないんですよね?」
「ないですね~」
ハハハとリルケルラの乾いた笑いが神殿に響く。
「ハハハじゃないですよ! 必要ないなら元の世界に戻してくれます!?」
「いや~~~残念ながらちょっと無理ですねぇ~」
「ななななななんで!?」
「これも決まりの一つなんですよぉ~そう簡単に異世界の往復なんてできなくってですねぇ~」
申し訳ない! と言った後、またもハハハとリルケルラ……もう笑うしかない状況なのだと蒼は判断した。
(やっちまった!!!)
あまりにも考えなしの行動だった。自分から不思議現象に文字通り足を、いや手を突っ込んだのだから。
「そんな! あおいねーちゃんは俺のためにここにきてくれたんだ! 頼むよ!」
「えぇぇ……」
翔の顔が真っ青になっている。勇者の末裔のこの反応はまずいぞと、リルケルラの表情にも焦りが。翔には自分を助けようとしたせいで蒼の人生を大きく変わってしまうなんてこと、どうしたって耐えられない。
だがそれを見て蒼はすぐに方針転換をした。彼に罪悪感を抱いてほしくはない。翔を助けようと手を出したことにかんしては、彼女は少しの後悔もないのだから。
(むしろあの時手を出さなかったら……しょうくんがこのまま帰ってこなかった世界にいる方が辛く苦しい毎日だったに決まってる)
なにも知らずにあの瞬間、異世界にいく彼を手をこまねいて見送っていたら、後悔の毎日だったのは目に見えている。そう考えると今、自分は最もいい結果の上にいるのだと蒼は気がついた。ならば仕方ない、この状況を受け入れることにしようと小さく息をつく。
(こうなったらなんとしてもいい条件を引き出すわよ!!!)
彼女にも生活がかかっている。心の中でファイティングポーズをしながら意気込んだ。
さあ、交渉開始だ!
「しょうくん……もういいよ。リルケルラさんも困ってるし」
「そんな! ごめん……ごめんねあおいねーちゃん……」
震える声で謝る翔の背中をポンポンと叩く。ずいぶんと大きくなった。背を抜かれたのはだいぶ前だが、いつも間にかここまで頼もしく成長した翔が泣きそうな声を出している姿を見て、少しだけ幼い日の彼を思い出し懐かしくなる。
「いいのいいの。しょうくんが悪いわけじゃないし。こちらの管理官さんの都合で事前告知もなくある日突然なんだもん! こんなことにだってなるよねぇ!?」
「んん!?」
「前もって言ってくれてたらそれなりに対応だってできたのに……翔くんはなにも悪くないよ! 翔くんは!」
「んんん!?」
リルケルラは途端に矛先が自分に向いたのだとわかった。翔が気にしないようにニコニコとしているが、蒼の静かなる闘志を感じ気圧されている。
「ということでリルケルラさん。私にもチート能力ください!」
当たり前だよね? くらいの口調で管理官に詰め寄られリルケルラは怯んだ。
「いや~~~残念ながらそれもちょっと……」
「なんでですか! 魔王なんている世界に放り出されてまともに生きていけるわけないでしょ!」
だから勇者の末裔っていう血筋を持った翔にすら加護を与えるのだろう! と捲し立てる。
「別に魔王を倒せる力を私にもっていうわけじゃないんです! 絶対防御的なのとか、想像した内容が全て具現化する能力だとか、全ての生物を魅了する力だとか……」
自分でもずいぶん図々しい内容だとは理解しているが、ここは大きく出なきゃとさらにアレコレと考えつく加護を並べ立てる。
「そんなにポンポン加護は与えられないんですよ~~~……! 以前ちょっとサービスして加護をたくさん与えた人間が、まさかの人間を滅ぼしはじめちゃって大変だったんです~~~」
困ったなぁとリルケルラは頭を抱えた。だが蒼は気づいている。この管理官がそれなりに責任を感じて自分のことをどうにかしなくてはならないと思っていることに。
「わかりました……ちょっと偉い人呼んできて!!!」
「えええええ! わ、わかりました!」
クレーマーのような要望を出したことに罪悪感がわかないわけではないが、蒼はなりふりかまっていられないのだ。なんたってこれから暮らしていくのは剣と魔法と魔物が渦巻く世界。ごくごく普通の社畜OLをやっていた身には過酷すぎる。ここで理解がある人ぶって、ポーンと放り出されてどうやって生きていけというのか。
翔はそのやりとりを呆気にとられて見ていた。
(ふ……これが社会人よ……しょうくん……)
またもワタワタし始めたリルケルラの目の前にボンッと丸い映像画面が開いた。リルケルラと似ているが、もう少し神々しい厳しい顔つきの人物が映っている。
「せんぱーい! やらかしちゃいました~~~……ショウさんだけじゃなくて別の人まで一緒に連れてきちゃって……」
『は? はぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!? 嘘でしょ!? 嘘でしょあんた!?』
相手のキリリとした表情は一瞬で崩れ、目も口も大きく開いている。
「本当です~~~……」
そのやりとりを聞いて、本日三回目となる翔と目を合わせる。やっぱり蒼の存在はとんでもないイレギュラーなようだ。そしてやはりリルケルラはかなりのやらかしを犯しているのだとわかった。
『いや……なんで? え? マジ? いやいやそれよりその異世界人はなんて!?』
「元の世界に帰らせてくれって……」
『そりゃそうでしょ!』
「ダメなら生きていくためにチート能力くれって……」
『そりゃ無理だ!』
「言いました~……そしたら偉い人出せって……」
『なるほど……ってそこにいるの!?』
「はい~……」
『先輩』に怒られてしょぼしょぼになったリルケルラが画面を蒼の方へと向ける。
「どうも異世界人です。漆間蒼と申します」
『こ、この度は誠に申し訳ございません……!』
引き攣った表情の『先輩』はすぐさま謝罪の言葉を述べた。なかなか状況判断が早い。
「やはり元の世界に戻ることも、強い加護を手に入れることも難しいのですね」
そうなるとどうすればいいか……どうすれば生きていけるのか、蒼も頭を悩ませる。
『ええ……ですが今回のことはかなり異例なことです』
本気で困ったなという表情をしているリルケルラの先輩の様子を見て、先ほどまでどうにかなる。どうにか生きていこうと思っていた気持ちが沈んでいくのを感じた。これは不安だ。その点、リルケルラと話していた時の方がずっと気が楽だった。自分は今、かなりまずい状況にいるということを急に実感してしまった。
『先ほどリルケルラに仰った内容以外のご要望はございますか?』
『先輩』は申し訳なさそうに尋ねていた。だが『要望』と言って尋ねてくれる。ということは、できることはしてくれる、それがわかった蒼は前のめりになる。
「せ、せめて衣食住保障してください!!!」
住むところがあって、着るものがあって、食べるものがあれば、とりあえず生きてはいける。そのはずだと咄嗟に口から飛び出した言葉だ。
『なるほど……リルケルラ!』
蒼と話している時と違い、急に威厳にあふれた声になった。
「は、はい!」
『この方の願い、どうにかなさい』
「え? いいんですか!」
『ルールの範囲内であれば問題ありません』
そうして今度は画面が自動的に蒼の方へと向いた。
『蒼様。この度は取り返しのつかないことを……本当に申し訳ありません。このような状況でこんなことを言うのもおかしいのですが、我々の世界も決して悪くはないのです。どうか……どうか貴女のこれからの人生、この世界で過ごしてよかったと言っていただけるよう私どもも力を尽くします』
「え……は、はい……ご配慮、感謝いたします」
『先輩』は目を瞑り、画面の向こう側で頭を下げた。急いで蒼も頭を下げる。そうしてスゥッと光が吸い込まれるように画面は消えた。
「リルケルラさんの先輩ってなんだかすごいですねぇ」
「そうなんですよ~! いや~さっさと相談してればよかった! アオイさん、不安にさせちゃってすみません!」
「……リルケルラさんと話すとなんか安心します」
「よく言われます!」
嬉しそうに答えるリルケルラ。
蒼の希望は無事聞き届けられた。まもなく、異世界に降り立つ。
蒼はできるだけ丁寧に聞こえるよう、穏やかな声色でリルケルラに話しかける。元の世界に帰れない。そんなこと、諸々の話がついた今となっては到底認められない。
「だって私必要ないんですよね?」
「ないですね~」
ハハハとリルケルラの乾いた笑いが神殿に響く。
「ハハハじゃないですよ! 必要ないなら元の世界に戻してくれます!?」
「いや~~~残念ながらちょっと無理ですねぇ~」
「ななななななんで!?」
「これも決まりの一つなんですよぉ~そう簡単に異世界の往復なんてできなくってですねぇ~」
申し訳ない! と言った後、またもハハハとリルケルラ……もう笑うしかない状況なのだと蒼は判断した。
(やっちまった!!!)
あまりにも考えなしの行動だった。自分から不思議現象に文字通り足を、いや手を突っ込んだのだから。
「そんな! あおいねーちゃんは俺のためにここにきてくれたんだ! 頼むよ!」
「えぇぇ……」
翔の顔が真っ青になっている。勇者の末裔のこの反応はまずいぞと、リルケルラの表情にも焦りが。翔には自分を助けようとしたせいで蒼の人生を大きく変わってしまうなんてこと、どうしたって耐えられない。
だがそれを見て蒼はすぐに方針転換をした。彼に罪悪感を抱いてほしくはない。翔を助けようと手を出したことにかんしては、彼女は少しの後悔もないのだから。
(むしろあの時手を出さなかったら……しょうくんがこのまま帰ってこなかった世界にいる方が辛く苦しい毎日だったに決まってる)
なにも知らずにあの瞬間、異世界にいく彼を手をこまねいて見送っていたら、後悔の毎日だったのは目に見えている。そう考えると今、自分は最もいい結果の上にいるのだと蒼は気がついた。ならば仕方ない、この状況を受け入れることにしようと小さく息をつく。
(こうなったらなんとしてもいい条件を引き出すわよ!!!)
彼女にも生活がかかっている。心の中でファイティングポーズをしながら意気込んだ。
さあ、交渉開始だ!
「しょうくん……もういいよ。リルケルラさんも困ってるし」
「そんな! ごめん……ごめんねあおいねーちゃん……」
震える声で謝る翔の背中をポンポンと叩く。ずいぶんと大きくなった。背を抜かれたのはだいぶ前だが、いつも間にかここまで頼もしく成長した翔が泣きそうな声を出している姿を見て、少しだけ幼い日の彼を思い出し懐かしくなる。
「いいのいいの。しょうくんが悪いわけじゃないし。こちらの管理官さんの都合で事前告知もなくある日突然なんだもん! こんなことにだってなるよねぇ!?」
「んん!?」
「前もって言ってくれてたらそれなりに対応だってできたのに……翔くんはなにも悪くないよ! 翔くんは!」
「んんん!?」
リルケルラは途端に矛先が自分に向いたのだとわかった。翔が気にしないようにニコニコとしているが、蒼の静かなる闘志を感じ気圧されている。
「ということでリルケルラさん。私にもチート能力ください!」
当たり前だよね? くらいの口調で管理官に詰め寄られリルケルラは怯んだ。
「いや~~~残念ながらそれもちょっと……」
「なんでですか! 魔王なんている世界に放り出されてまともに生きていけるわけないでしょ!」
だから勇者の末裔っていう血筋を持った翔にすら加護を与えるのだろう! と捲し立てる。
「別に魔王を倒せる力を私にもっていうわけじゃないんです! 絶対防御的なのとか、想像した内容が全て具現化する能力だとか、全ての生物を魅了する力だとか……」
自分でもずいぶん図々しい内容だとは理解しているが、ここは大きく出なきゃとさらにアレコレと考えつく加護を並べ立てる。
「そんなにポンポン加護は与えられないんですよ~~~……! 以前ちょっとサービスして加護をたくさん与えた人間が、まさかの人間を滅ぼしはじめちゃって大変だったんです~~~」
困ったなぁとリルケルラは頭を抱えた。だが蒼は気づいている。この管理官がそれなりに責任を感じて自分のことをどうにかしなくてはならないと思っていることに。
「わかりました……ちょっと偉い人呼んできて!!!」
「えええええ! わ、わかりました!」
クレーマーのような要望を出したことに罪悪感がわかないわけではないが、蒼はなりふりかまっていられないのだ。なんたってこれから暮らしていくのは剣と魔法と魔物が渦巻く世界。ごくごく普通の社畜OLをやっていた身には過酷すぎる。ここで理解がある人ぶって、ポーンと放り出されてどうやって生きていけというのか。
翔はそのやりとりを呆気にとられて見ていた。
(ふ……これが社会人よ……しょうくん……)
またもワタワタし始めたリルケルラの目の前にボンッと丸い映像画面が開いた。リルケルラと似ているが、もう少し神々しい厳しい顔つきの人物が映っている。
「せんぱーい! やらかしちゃいました~~~……ショウさんだけじゃなくて別の人まで一緒に連れてきちゃって……」
『は? はぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!? 嘘でしょ!? 嘘でしょあんた!?』
相手のキリリとした表情は一瞬で崩れ、目も口も大きく開いている。
「本当です~~~……」
そのやりとりを聞いて、本日三回目となる翔と目を合わせる。やっぱり蒼の存在はとんでもないイレギュラーなようだ。そしてやはりリルケルラはかなりのやらかしを犯しているのだとわかった。
『いや……なんで? え? マジ? いやいやそれよりその異世界人はなんて!?』
「元の世界に帰らせてくれって……」
『そりゃそうでしょ!』
「ダメなら生きていくためにチート能力くれって……」
『そりゃ無理だ!』
「言いました~……そしたら偉い人出せって……」
『なるほど……ってそこにいるの!?』
「はい~……」
『先輩』に怒られてしょぼしょぼになったリルケルラが画面を蒼の方へと向ける。
「どうも異世界人です。漆間蒼と申します」
『こ、この度は誠に申し訳ございません……!』
引き攣った表情の『先輩』はすぐさま謝罪の言葉を述べた。なかなか状況判断が早い。
「やはり元の世界に戻ることも、強い加護を手に入れることも難しいのですね」
そうなるとどうすればいいか……どうすれば生きていけるのか、蒼も頭を悩ませる。
『ええ……ですが今回のことはかなり異例なことです』
本気で困ったなという表情をしているリルケルラの先輩の様子を見て、先ほどまでどうにかなる。どうにか生きていこうと思っていた気持ちが沈んでいくのを感じた。これは不安だ。その点、リルケルラと話していた時の方がずっと気が楽だった。自分は今、かなりまずい状況にいるということを急に実感してしまった。
『先ほどリルケルラに仰った内容以外のご要望はございますか?』
『先輩』は申し訳なさそうに尋ねていた。だが『要望』と言って尋ねてくれる。ということは、できることはしてくれる、それがわかった蒼は前のめりになる。
「せ、せめて衣食住保障してください!!!」
住むところがあって、着るものがあって、食べるものがあれば、とりあえず生きてはいける。そのはずだと咄嗟に口から飛び出した言葉だ。
『なるほど……リルケルラ!』
蒼と話している時と違い、急に威厳にあふれた声になった。
「は、はい!」
『この方の願い、どうにかなさい』
「え? いいんですか!」
『ルールの範囲内であれば問題ありません』
そうして今度は画面が自動的に蒼の方へと向いた。
『蒼様。この度は取り返しのつかないことを……本当に申し訳ありません。このような状況でこんなことを言うのもおかしいのですが、我々の世界も決して悪くはないのです。どうか……どうか貴女のこれからの人生、この世界で過ごしてよかったと言っていただけるよう私どもも力を尽くします』
「え……は、はい……ご配慮、感謝いたします」
『先輩』は目を瞑り、画面の向こう側で頭を下げた。急いで蒼も頭を下げる。そうしてスゥッと光が吸い込まれるように画面は消えた。
「リルケルラさんの先輩ってなんだかすごいですねぇ」
「そうなんですよ~! いや~さっさと相談してればよかった! アオイさん、不安にさせちゃってすみません!」
「……リルケルラさんと話すとなんか安心します」
「よく言われます!」
嬉しそうに答えるリルケルラ。
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