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LОVE GAME
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しおりを挟むはぁ。しなきゃダメですか。
空いた手で髪をかきあげて耳にかける。なんとなく、目を閉じて。ご挨拶みたいに先端に一度キスをして。
始めちゃったら、やっぱり大丈夫。触ってた時より熱くなって大きくなって勝手に動いたりするけど。
いつも、してるとき思っちゃうんだけど。
座り込んで体丸めて、そこに顔うずめてる姿ってのは……死ぬほどやらしい構図なんだろうな、と。見えなくてよかった。
頭を動かしてるから、どうしても乱れてくる髪を、先生の指が梳く。
「ッ……ん」
あ。
息は確実に上がってたけど、声、全然聞こえなかったのに、言葉をかんだような先生の声が落ちてきた。
口の中に溜まってきた液体、飲み込もうとしてほんの少し、角度が変わっちゃって、歯が……当たったかも。ごめん。舐めとくから許して。
「うっわ。ちょっ! おまえっ!」
あら。
イイのかな? イかせるだけの作業なら、知ってるんだけど、やっぱり好きなヒトにする限り、気持ちよくなっていただきたいなと思うから、マニュアルで覚えてることはなんとなくしたくない。
慌ててる? でも、どうせ口の中、味が変わってくるからそろそろかなーって、分っちゃうんですけど。
なんか、早い? いつもより。一回してると長いんだよねぇ。ああでも、私なんかその間二回もイかされてるし、それまでが長いから、仕方ない? じゃなくて、早いほうがラクでいいなー……とか。頭押さえられても止めないで続けちゃえ。手も使っちゃえ。
口の周り、べたべたにしながらちょっと加速。息を吸う音と吐く音と、いっしょに聞こえてくる短い声。全ての間隔が狭くなっていくの。
「……っぅく。ヤバ」
もう一回同じあたり舐めちゃえ。
「!! っ……コラッ」
引くような息。ちょっとかすれた声。コレしてるときしか聞けない声。普通にしてるときと、ちょっとトーンの違う声。この声は、すごく好き。
声だけじゃなくて、口の中のソレから全部ダイレクトな反応が来るもん。だんだんね、感覚マヒしてくるのかも。イロイロヘイキになってくるから。舐めてからめて、反応確かめて、そろそろかなーって、口の中の密度、変えてみる。
きゅ。って感じ? 擬音使うと。きゅきゅってしてみたら、どう?
「い……っく!」
「んっ」
だくん。
一瞬、口の中で跳ねて、そのあとはちょっとずつ。おもしろがってやってたら、口外すタイミングが無くなっちゃったわ。うにゃ。
顔を上げながら口元をぬぐう。吐きに行こうと思ってから、まだ腰から下に力が入らないことに気づいてしまった。
洗面所に連れてって、って頼もうと思って先生を見たら、終わって脱力してべったり後ろに倒れこんだりして。なんかもう、ほんとに、ご満悦? もしかしなくても、動きたくなさそう。
どーしよう。
!!!
あ♪
先生先生っ♪
ぽんぽんひざ叩いて、こっち見てって。んで、にっこり笑って、先生の上、這って行って。
コレしたあとにキスするのはひさしぶりかなぁ。先生は全然気にしてない様子だし、終わってから、先生からキスされるのも結構あるんだけど、私からはなんとなく遠慮してしまって。
でも、しにいったら、別に何の躊躇もなく応えてくれるから。
─────
「っ!!!」
覆い被さって、ちゅーって。
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