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LОVE GAME
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しおりを挟む終わった後の余韻が好き。
ぼーっとしてるのもいいし、髪触ってもらうのもきもちいい。先生の鎖骨触るのも好き。鎖骨、先生のパーツの中でもマイランキング上位かな。
でも今日は、もー動くのも億劫。しばらくじっとそのまましてて。
前に、抜くとき声出すとか、言われたんですけど、だって、出るもん。声をがまんしたら今度は体がその代わりみたいに反応するから、このときもがまんしない。声も出す。体も勝手に震えるから無理して止めない。
「う。にゃ」
ぬるりって。なーんだかもう、ものすごくいやらしい感じだけど、お互いの体液があるナカから出すときって、そんな感じ。
ああ、後始末、しなきゃ。でも眠い……
えっちしたあとって、眠くなるのはいつものことなんだけど、今日はする前から眠かったから、ほんとに、ぼーっとしてて。
最近。って言うより、実は去年の年末くらいから、ほとんど避妊はしてない。
さすがにほんとにヤバイっぽい日だけで、その他はほとんどそのまま。生で。
毎月毎月ちゃんとお客サマはいらっしゃるから、今のところ妊娠はしてないんだけど。ああ、今月はこれからだからわかんないか。
うーん。
急いでるわけじゃない。
いらないわけでもない。
実感があるわけじゃない。
きっとできたり、生れたりしたらわたわたするに決まってるんだけど。
子供は産みたいな。
先生の。
先生が言うみたいに、一ダースも二ダースも、さすがにいらないけど。
「ナニ考えてんだ?」
「んー……ないしょ」
って言うか、頭回らなくなってきました。そんなこと考えてたら、後始末、してもらってしまいましたよ。ありゃ。アリガトウゴザイマス。じゃあ心置きなく寝ちゃいます。
ごそごそふとんにもぐりこもうとしていたら先生の気配が、離れる。
「せんせー?」
どこいっちゃったのー? 離れたら、やだ。ほとんど無意識の中の意識が、ふにゃふにゃの体を起こさせる。
「夏清……お前、いつまでその呼び方する気だ?」
「うーん」
んー。
「笑ってごまかしてんじゃねぇよ」
んー? あう。
どこかに行って、すぐ帰ってきた先生が、多分ゆらゆら揺れてた私のおでこをつつく。当然不安定だったから、すぐ後ろに倒れちゃう。そのまま仰向けに転がるのも芸がない気がしてふとんも着てるし、まあいいかって先生に背中を向けたのが間違いだったって気づいたのはそのすぐ後。
「ん、やぁ……ん。あ」
後から手が伸びてきて、下は腰の隙間から左手が、上からは右手が。払っても払っても手は諦めることなく絡まってくる。
「だーめ。もう、約束したでしょ。一回。約束どおりしたもん」
「そうだっけ?」
しれっと。しれーっと。先生が無視する気なら、私も寝るもん。むーん。
勝手に動き回る手を払うのをやめて、そのまま背中を向けて寝ちゃうもん………
「んー………っ!! ちょっ!! どこ触ってるの!?」
気がついたら、左手が腰のあたりでがっちり、腕ごと私の動きをふさいで、右手がっ!! みーぎーてーがっ!!!
「どこって、尻」
それは、わかってるってば。そうなんだけど。
お尻なんだけどっ! そこはっ! 違うでしょ…… なんて言うか。うん。お肉のとこなら撫でられても……いいけどっ!! 今の先生の触り方は、そんなかわいいもんじゃない。
逃れようと身を捩ってもびくともしないの。むしろ引き寄せられて体が密着する。背中に、先生の胸の感触。下は………今のところ先生の手が邪魔で難を逃れてる感じ。
「いっ!! やん」
足を閉じてそれ以上の侵入を拒もうとしても、眠りかけてた体はあっさり、膝を使って後ろから押おすという原始的な攻撃で、中途半端な、ナナメな感じのうつぶせ体勢にされてしまう。
そのまま、片足は動かないようになるわ、足は閉じられないわ。体半分でのしかかるようにされてるから、手をついても上半身が少し浮くだけで、体を起こせない。それをいいことに、先生の左手は拘束するのを止めて、かろうじてシーツから浮いている胸をこねるように揉んでいる。先生、この体勢好きなんだよねー……仰向けだったり起き上がってるときよりちょっとばかり引力の魔力が働いて、先生曰く『手に余る』くらいになるのが触ってていいらしい。私は、向き合ってるほうが好きなんだけど。
もうほんと、忘れた頃に毎回、毎っ回!! 懲りもせずに……
応援ありがとうございます!
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