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過ぎたるは猶及ばざるが如し
身長差、おのれ……さっき感謝して損したッ!!
しおりを挟むむぎゅぎゅぎゅぎゅーっと。
ずるるるるーっと。
「ふぁッ! みやああああっ あっ ああッ!! きゃううぅンッ!! ひぁっ あっ」
手を離したら、奥まで突っ込まれっぱなし。
しがみ付いたら、腹筋と身長差利用して出し入れ。
身長差、おのれ……さっき感謝して損したッ!!
動き自体はゆっくり。でもだからこそ、内側ごっそり擦りあげられる。
腰にあった手は、いつのまにやらお尻に移動してた。さすがに首だけじゃ俺の重さを動かしずらいらしく、薄い肉を揉みしだきながら上下運動。
この前みたいに、上げて落とす、みたいな動きもキツいけど、コレも地味に来る。
しかも、前と違って、柊也と体が密着してるから、俺のモノがお互いの腹の間に挟まれて、擦れて。
敏感な場所の中でもさらに敏感な、先っぽのウラが、柊也の腹筋に擦れて、じくじく疼く。
「んっ んっく。ふくぅんッ」
しがみついてないと底なしみたいに突っ込まれるし、しがみ付いてたら前が擦れるし、もうどうしたらいいんだ……
「気持ちよさそうですね?」
「ひゃぁッ!?」
柊也が言いながら背中を丸める様にして俺を落として、同時に腰をトンっと、そりゃもう軽々と、突き上げた。
俺が悲鳴を上げて反射で逃げるのを止めないどころか、腹筋と背筋使って、柊也が上体をグイッとまたひっぱりあげた。
「ひゃっ あんっ ナカッ! 擦れッ!! あぁンッ!!」
柊也が腰も引いてるのか、ずずずっと一段と浅いところまで抜けていく。太く括れたところが出口ぎりぎりひっかけたと思ったら、また容赦なく気持ちイイとこを抉ってめちゃくちゃ奥までゆっくり進んでくる。
奥の奥まで侵入を許して、開かれることがないはずの、本来なら異物感なんか絶対感じるはずがない場所から、得体の知れない感覚がぞわぞわと変な信号をまき散らし、背骨を抜けて這いあがってくる。
「おくッ ごりごりはぁ……だめぇ やだぁ」
「ならこのまましばらく、奥を攻めますか」
一人ごちて、知らずに垂れた俺の唾液を、柊也が掬い上げる様に舐め上げて、その舌がそのまま口の中に入ってきた。
口の中のくすぐったい場所を舐め回しながら、柊也が小刻みに腰を揺らす。前のモノは適度に硬い腹筋の上を滑って、裏側を刺激される。
ちゅっ ちゅるっと舌を吸い上げられ、隙間から何とか息を吐く。
「ちがっ 奥はぁ へんなのぉ」
「もっともっと、変になればいいですよ」
くちゃっ ぬちっ みちゅっ そんな音に合わせて、悲鳴あげてやだやだいっても、なんかもう、自分でも漏れてる声のトーンが違っちゃってるの解るから、なんか、嬉々として。
そう、嬉々としてずんずんずんずん奥だけでピストン運動。
「あっ ああッ! やッ も、やぁんッ 奥やだぁ」
「いやじゃなくてイイでしょう?」
「イイけどやだぁ」
ほんとにもう。沸いて出てくるなんかのせいで、背骨グニャグニャになりそう。
「なら、そろそろイっていいですか?」
「んっ イイ。イって」
とにかくこの底なし沼みたいなよくわかんない感覚から解放されたくて、うんうんと首を縦に振る。これ、この感覚。
なんかもう、恥ずかしいとか恥ずかしくないとか、そう言うのどうでもよくなっちゃうくらい脳みそがゆるくなってる。
「それでは遠慮なく」
言い切った直後。
下から突き上げられ、腰を持ち上げられて落とされて、頭が、体がシェイクされる。内側が摩擦で熱くなるんじゃなかろうかってくらい。
「しゅ……やッ 壊れッ もっ ゆっく……」
あ。とか、ん。とかの合間に伝えようとするけど、全然言葉になってないからか全然聞いてもらえる気配なし。
敏感な縁から気持ちイイところを抜けて奥まで。
さっきまでの緩い刺激とは比べ物にならないくらい、めちゃくちゃ。
聞き取れるか聞き取れないかくらいの柊也の短いうめき声のあと、一際ずんっと突き上げられて落とされて引き寄せられて、最奥になんか来たと思ったのと同時に、どんどん背中上ってくる何かがゆるゆるの脳みその許容を超えて、ホントに、体の中から、ぷちんってスイッチ切れる音が聞こえた。
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