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過ぎたるは猶及ばざるが如し
慣れてくると、非常に、何というか。
しおりを挟む「ほら、入った」
言いながら、柊也が注射器の先っぽを回すようにして、お尻の孔の襞を撫でる。
「んっ! だ、めっ 動か……さなっ……でぇ……音、やだぁ」
さっきまで、でかいもの突っ込まれてたせいか、簡単に伸びてしまうらしいそこから、収まりきらなかった分が出て来てるのか、ぷちゅぷちゅと音がする。
「こんなかわいらしい音が嫌だと?」
笑いを含んだ柊也の声。嫌がる俺が首を振る様子を見て、縁を回る突っ先の部分を出し入れして、わざとさらに音が鳴るような動きをして見せる。
「かぁいく、なっ」
可愛くなんかないだろって言いたいのに、上手くろれつが回らない。
「真琴にはかわいくないですか。じゃあどんなふうに聞こえますか?」
藤也にひっくり返されて晒されているひざ裏を、柊也の空いた手がくすぐる。くすぐったさに逃げを打とうにも藤也の手はびくともしない。
「ほら、ちゃんと言いなさい。真琴にはどんな音が、どのように聞こえますか?」
「ひっ くすぐった……」
皮膚の弱い場所を、さわさわとくすぐられて、時折腿の裏を撫でられる。
言わないとやめてくれない執拗さで。
「ぷちゅ、ぷちゅって……! くちゅって……音……やーら、しー……のッ あっ」
ちゅぷんと、突っ先が抜けた。
「藤也にされていた時よりもずっといやらしくなどないでしょうに」
異物がなくなって、ふっと体の力が抜けた時、また、ぬちっと突っ先が侵入してきた。
「んひんっ あっ やっ くーき、入って……」
ぴたりと、とがった突っ先の根元まで入れられて、空になったらしい容器のピストンを引いて入れた空気を、ローションが満タン入れられたナカに送り込まれる。無理やり、内側を広げられる。
そしてまた、突っ先が抜けた。
同時に、くぱぱぱぱぱぱって、既に許容一杯一杯だった場所に無理に入れられた空気が、ローションを巻き込んで抜けていく。止めようにも、緩んだそこは締めても締まりきらないらしい。
「はっ はぁっ はアンッ!」
「コレの二本分くらい余裕である俺たちのをごっそり飲み込む癖に締まりいいなぁ 真琴のは」
ちゅぷ、ちゃぷこぷんと、後を引くように漏れてくる様子を見て、藤也が揶揄かうように言う。
突っ込まれたら広がるけど、フツー出てくるだけのところだから、空気は抜けていくと思う。
「あまり濡らさないで空気だけ入れてみてもココは可愛い音がするでしょうねぇ」
すっかり柔らかくなり尽くしてしまったお尻の孔をつつーっと撫でながら、なんか陶酔したような柊也の声。やめろー
それってアレだろ、人体製造のガスと同じ状況ってことだろ!?
それならもう、メカニズムとして仕方ないものだけど、強制的にさせようってのはどうなの!?
「ぃやッ!! んなの、やぁ……やんッ!!」
そんなの断固拒否! 頭をぷるぷる振ってたら、縁のとこ、注射器の先のとこで撫でるみたいにくるくるされる。
なんて言うか、指と違ってつるつるしてて、摩擦がない分動きが滑らか。
滑らかな分、刺激は薄い。
「はっ はぅ はっ……」
ぐるり、ぐるり。ゆっくりした動き。聞こえてくるのは時々漏れる粘着質な音と、俺の短い息遣いだけ。何にも言わないでただ、襞を撫でる様にプラスチックの細いところを動かしているだけだ。
双子は黙り込んでるけど、また無機物で弄られてるお尻の孔のとこに、すごい視線を感じる。
時々、入れられたのが漏れるのか、ぷちゅとか小さい音と、だんだん熱っぽくなってくる自分の息の音。
「んっ……はっ ふ……はっ……っく」
お尻の孔の襞のところって、ホントに敏感な場所なんだ。こんなことされる前は知らなかったけど。
さっき限界広げられて、普段以上に過敏になってるんだけど、プラスチックの表面はつるっと滑ってく感じで……
慣れてくると、非常に、何というか。
……何というか。
…………じれったい。
………………もの、たりない。
こんなゆるく長く続けられたら、変になりそう。
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