あい らぶ? こめ。

神室さち

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過ぎたるは猶及ばざるが如し

びっくりするくらい選択の余地がないんですけどッ!?

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「うわっ ちょっ 柊也ッ! 反則!! 今、すげぇ締まった!! ってか……くぅ 持ってかれたぁ」

「あっ あぅっ あ……ナカっあつぅ……」

「おやおや」

「おやおや、じゃ……ねぇよ!! なんかいろいろ関わるだろ、沽券とか股間とかッ!」

 イっちゃったらしい藤也が、真上で柊也に唾飛ばさんばかりに叫んでる。

「……るさいぃ 黙れ。このっ ちろーがぁ!! もっと早くイけ! ばかぁ!!」

「えー お兄ちゃんマコのことたっぷり満たしてあげたかっただけなのに……」

 うるさいホントに黙れ。自分でお兄ちゃんとか言うな。名残惜しそうに人の中行ったり来たりしてないで抜けよ早くっ

「んっ ふぇんっ やめっ こすんな……っで!」

「ここら辺? 出してもオモチャよりでかいから届くもんね。ほらほら、手伝ってやるからイっとけ。もうちょっとだろ」

 ああそうですね! 通常からでっかいもんなお前らはっ

「あッ ンぅ なっ……で、また、おっきぃ そこっ ひっかかっ……やあぁん」

「やぁんじゃないだろ。こーやったらナカがひくひくして、もっとしてって纏わりついてくるんだからおっきくなっちゃうのしょうがないって。ほら、言ってる間に孔が締まってにちゃにちゃ零れてきた。んー やっぱマコのナカ最高」

 藤也がイったとしても、俺の熱が釣られて放出されるわけでもなく、抜かないままあっという間に完勃ち。重たいくらいに大きく固くんなったソレに感じるところを重点的に刺激されれば、むしろまた煽られてどろどろしたものは溜まってく一方。

「やぁ にぎにぎ、しなっ あっ やんっ」

 また、柊也がさっきみたいに、人差し指で堰き止めたまま俺のを絞るみたいに指を動かす。

「して、の間違いでしょう? 真琴。別に私は離してしまって、藤也と変わってここを放置したまま後ろだけ責め倒してもいいんですが、どうしますか?」

 どうしますかって! びっくりするくらい選択の余地がないんですけどッ!? こんなのぼりつめたまま後ろだけとか……イけそうでイけない状態で藤也並みにヤられたら、俺壊れちゃうと思う。

「やっ やぁ……もぅ っきたい、から、して?」

「どんなふうに?」

「関、止めなっで……イける、よ……に、してっ!?」

「こう?」

「ああんっ それ……イイ」

 根元の戒めがゆるんで、握る手が先端にある小指の方まで、一定のテンポで緩める、締めるを移動させていく動きに、搾りだされた精液未満みたいなのが、トロリと零れて腹に垂れる。

「こうされるのがいいんですか? さっきは搾らないでとか言っていたのに?」

 言ったっけ? そんなこと。浮かされてる間に言ったこととか、俺、あんまよく覚えてないんだけど。

「いい、から……っと、してぇ」

 溜まり続ける熱を誤魔化すために腰を捩りながら早く解放されたくて頼んでも、柊也の手は動かない。

「では改めて、ちゃんとオネダリしてもらいましょうか」


 うっ

 ううう。嫌な予感。って言うか、なんなのこのパターン。またそれなの?



「うええええ」

 柊也の口から、それはAV女優さんも言わないよなってセリフが出てきて、俺は泣きそうになりながら素で呻いた。

 色んな方向に視線を彷徨わせながら、うーとか、あーとかばっかりで、なかなか言わない俺を、柊也があの、非対称の微笑みで覗き込んできた。

「言いにくいようでしたら、舌の運動代わりに藤也に頼まれたセリフからどうぞ? 私の方だけ言ってもらうのもなんですし、ココは平等に」

「やだぁ! ああんっ あっ 激しっ とーやっ やめぇ……だめぇ……ぅえぅっ もー死んじゃぅ いっぱい、お腹、なかっ ぐるぐる、なのっ がんがんしちゃやぁ! はんっ はぁんっ!」

「えー どーしよっかなぁ? マコんナカ、気持ちよすぎて抜かずの二発目でちゃいそうなんだけど?」

 柊也の何がどうなって平等になるのかよくわかんない発言に力いっぱい拒否のコメントを叩きつけたら、逆にそれこそ容赦なく腰、叩きつけられた。

 前よりもっとすごい勢いで。

 がっくんがっくん視界が揺れる。しかも前を握られてて、揺れがそのまましごくような愛撫になって、後ろからも前からも、許容量のメーターを三回転分くらいオーバーするような刺激で、目の前のモノが全部白く見える。

 けど、肝心の場所はしっかり押さえられてて吐き出せない。

「あふっ あんっ はぁう……言うっ 言うからぁッ!! やんっ 止まっ……て。も……と、ゆっくりぃ」

「ハイハイ。そのお願い聞いてやるからセリフもうちょっと増やそうか?」


 なにを、言わせる、気だぁ……


 ぜいぜい息をする俺の顔に藤也が手を伸ばして、飲めずに流れた涎を掬う。

 濡れた指をぺろりと舐めて、んーっと唸って、藤也までにやりと片方だけの笑い方をした。うわぁん。普段しない方がやると慣れてない分めちゃくちゃ怖いよぅ……

 ぷるぷるしながらそれでも目を逸らせない俺に、ふっといつも通りな顔に戻して、結局ヤツの口から出てきたのは、耳塞いで聞かなかったことにしたいような追加のセリフがごろごろでてきた。



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