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後悔先に立たず
付けるよ! 付けたらいいんだろ『にゃ』を!!
しおりを挟む「あっ 急に動かすの、反則ッ!! ……にゃ」
付けるよ! 付けたらいいんだろ『にゃ』を!! 分かったから笑顔で睨むなよッ
どこがスイッチなのかわからないけど、自分で入れちゃったヤツが、にょんって、振動を開始した。
「あ、今、腰揺れた」
「はっ うにゃ だって。中、うごいっ にゃあ」
ぐりぐりと、掻き回すみたいな動きに、中に入れたローションがじゅくじゅく空気を含んで音を立てるのもすぐだった。
「はっ……にゃぁんっ ふぅっ あんっ」
お腹の中の中途半端な場所を捏ねまわされて、気持ち悪くないけどよくもなくてどっちつかずなまま、無駄に広くなっちゃったベッドの上で、時折溜まりそうになった熱をはぐらかすために体を捻る。
そのたびに、中からの濡れた音が漏れ、出来るだけ横を向いて目を閉じて、顔を逸らした俺の乱れた息遣いと、飲み込みきれなかった涎がシーツに落ちる。
「なんか抜けかけて来てるけどどうする?」
「尻尾の方が重いのと振動ですかね。真琴、自分で挿入(い)れなおしますか? それとも藤也にしてもらいますか?」
いつまでたっても中途半端ながら、中途半端なりの刺激にぼーっとしてきてきてた脳みそに、双子の声が聞こえた。柊也の問いかけの意味がよくわからなくてボーっとしてたら、同じことをもう一度言われる。
抜けかけてるって言われて、ぎゅっと閉じてた目を開ける。
開けたら、閉じてた理由が包み隠さず目の前だ。頭よりちょっと高い位置にされちゃった股間が、それはもう、よく見えちゃうわけで。自分にも。
「…………」
重力のせいだけじゃなく、腹の方に裏返ってるモノとか、それがタラタラと流したのが、いつの間にか胸のあたりまで来てるのとか……
うう。見るんじゃなかった本当に。確認したいものは更にその向こうだから、ホントに抜けかけてるのかも見えないし。
動くのもだるい感じだけど、藤也にさせたらどさくさに紛れてもっと奥まで入れられそうな気がして、自分でって言おうとからからに乾いてた唇を動かしたけど、掠れて言葉にならない。
唇舐めて湿らせて、もう一回。
「じっぶ……でっ」
手が自分のものなのに自分の意志でうまく動かない。でも、腰の下にクッションがあって体が曲がってるから、伸ばせば簡単に、尻尾は掴めた。
ゆっくり、そーっともう一回入れれば大丈夫。
黒いふさふさのところにも、かすかな振動が伝わってる。手で持って固定したからか、逃げていた分の振動まで中に回っちゃったらしくて、掴んだ瞬間、蠢くのが強くなった気がする。
「んあっ」
掴んだ拍子に、逆にちょっと抜いちゃって、浅いところを押し広げられた。
触られたら変になるトコほどじゃないけど、浅いとこも感覚が鋭いから、今までよりはっきりと、動きを感じてしまう。ドロドロ溜まったマグマみたいな熱がさらに膨らんできて、それを逃がすのに腰を捻りながら、敏感な浅い場所を避けるために、ぐっと、つっこんじゃった。
「あっ だめっ やだぁ」
うん。もう、無駄に。
奥まで入れちゃった。慌てて手を離しても、後の祭りってやつ?
ちゅぷぷぷぷって、生温いローションがお尻の合間を流れてるのまでわかる。ううう。前に垂れてきたのもローションだと思いたい。
何やってんの俺もうバカすぎ。
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