あい らぶ? こめ。

神室さち

文字の大きさ
上 下
98 / 129
後悔先に立たず

あとは我慢したらいいだけ……だよな。

しおりを挟む
「マコー? 次、コレなんだけど、やっぱコレも自分で挿入(い)れる? それとも俺が挿入(い)れていい?」

 ちょっと霞んだ視界に入ってきたのはアレだ。尻尾。目の前でゆらゆら揺れてる。寝っころがってた藤也はいつの間にか起きて足の向こう側にいる。

「んー? 挿入(い)れちゃうよー? 足開いて?」

「っめ。や・だ。っぶん、でっ」

「コレも? ならなぁ 手に付いてるの、コレにつけて。そうそう」

 猫じゃらしをパンチするみたいに尻尾を叩いちゃった俺の手を取った藤也に誘われるままに握っちゃったよ。うわあ、触ってもリアル。なんか、先っぽの柔らかさ加減が超リアル。

「そのくらいでいいですよ? ほら、このまま持って、挿入(い)れなさい」

「ぁひんっ」

 足をできるだけ閉じて手が通るだけ開けて、なるべく閉じたままにしていたら、全然目測誤った! 袋のとこから会陰の辺りににゅるっとしちゃって、腰がピクンって跳ねる。

 その動きで、ぬるぬるになってる襞が、先っぽをひっかけた。

「んく。んんっ ふくんっ ん。んぁ」

 ぐいと進めたら、その質量の分だけ中身が溢れる。くぷぷぷぷっと、漏れて出てくる。やっぱ、あの量のローション全部って、入れすぎなんじゃ?

 尻尾の方は、ふさふさだから手も滑らず、思った感じで入ってった。はー 何とか入ったー あとは我慢したらいいだけ……だよな。

「あっさり食べちゃったなぁ」

「一番小さいサイズのですからねぇ」

「ジロジロ見るなぁっ」

 二人分。注がれてる視線が届かないようにちょっと体丸めて大事なトコを手で覆う。

「隠しちゃったら気持ちよくなってるかどうかわかんないでしょ そんなヤらしいとこに手ェ持ってって、もしかして自分でスルとこ見せてくれるとか? ホテルの風呂でしてた時、すんげぇかわいい顔してたよなぁ」

「しねぇよッ!」

 変な回想してんじゃねぇよ!!

「なら、手をどかしてください、それから、この手袋をつけたら猫語ですよ? 真琴」

 頭の上の方から、伸びてくる柊也の手に手首掴まれて、何というか、抵抗したら縛る、みたいな電波を受信しちゃったから、無抵抗にならないくらいの抵抗しかできず、タオルで手に付いたぬるぬる拭われて、また例の手袋はめられて、易々とバンザイみたいな位置まで手が移動。

 反論の間もなく、しゃーっと開けられちゃったよ、パーカーの前ファスナー。

「ぎゃあああああぁぁ!!」

「色気のねぇ 悲鳴」

 あってたまるかっ! っていうか、なんで全開にする必要があるんだ!!

「あ、このハンパな着衣感いいなぁ こういう柄の猫っているし、今日は脱がずにこのままいくか」

 いやもう別に、前全開とか、着てても着てなくてもどうでもいいような……

「じゃあ脱ぎますか?」

 なんで? 思ってたこと顔に出たの!? 即実行! みたいな柊也の言葉に、ぶんぶん首を横に振って拒否。だって、にゃー以外言ったらなんかまた言いがかりつけられそう。

「でもこのまんまだとまだ見づらいよなぁ」

 開かせてなるものかと立てた膝頭もくっつけて足を力いっぱい閉じてる俺のその辺りを首を傾げるようにして覗き込んでから、鼻歌歌いながらゴソゴソ手を伸ばして、昨日俺がしがみついてたクッションを手繰り寄せる。

「足、閉じてるとこんなことできちゃうんだよなー」

 ひょいとひざ裏に腕が入ってきて、あっと思う間もなく腰まで浮く。できた隙間にぐいっと突っ込まれるのはもちろんクッションで──

「やっ!? ちょっ……取って!!」

「だめー っていうか、にゃーでしょ、にゃー」

 腰が上がって不安定になって、バランスを取るために勝手に足が開いちゃう。って、やっぱりダメだしかよ!!

「それにマコ、昨日仰向けの時ビクってなって腰が落ちるたび尻尾が押されて入り込んでまたビクビクってしてただろ? こうしてたら、絶対それはないから」

 そりゃ、お尻だけ浮いてたらそうだろうけど!! だからって、この体勢っ!! 全部丸見えじゃないかッ!!

「じゃ 準備もできたし」

「そろそろ始めますか?」





 えっ? えっ!? えええっ!? まだ始まってなかったの!? もうなんて言うか、俺的には三十分終了した気分なんだけどッ!!


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

ずっと女の子になりたかった 男の娘の私

ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。 ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。 そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

松本先生のハードスパンキング パート5

バンビーノ
BL
「お尻、大丈夫?」  休み時間、きれいなノートをとっていた子が微笑みながら言いました。僕のお仕置きの噂は、休み時間に他のクラスにも伝わり、みんなに知れ渡りました。姉は、何をやっているのと呆れていました。姉も松本先生の教え子でしたが、叱られた記憶はないと言います。教室では素振り用の卓球ラケット、理科室では一メートル定規がお仕置きの定番グッズになりました。  でもいちばん強烈な思い出は、理科室の隣の準備室での平手打ちです。実験中、先生の注意をろくに聞いていなかった僕は、薬品でカーテンを焦がすちょっとしたぼや騒ぎを起こしてしまったのです。放課後、理科室の隣の小部屋に僕は呼びつけられました。そして金縛りにあっているような僕を、力ずくで先生は自分の膝の上に乗せました。体操着の短パンのお尻を上にして。ピシャッ、ピシャッ……。 「先生、ごめんなさい」  さすがに今度ばかりは謝るしかないと思いました。先生は無言でお尻の平手打ちを続けました。だんだんお尻が熱くしびれていきます。松本先生は僕にとって、もうかけがえのない存在でした。最も身近で、最高に容赦がなくて、僕のことを誰よりも気にかけてくれている。その先生の目の前に僕のお尻が。痛いけど、もう僕はお仕置きに酔っていました。 「先生はカーテンが焦げて怒ってるんじゃない。お前の体に燃え移ってたかもしれないんだぞ」  その夜は床に就いても松本先生の言葉が甦り、僕は自分のお尻に両手を当ててつぶやきました。 「先生の手のひらの跡、お尻にまだついてるかな。紅葉みたいに」  6月の修学旅行のとき、僕は足をくじいてその場にうずくまりました。その時近づいてきたのが松本先生でした。体格のいい松本先生は、軽々と僕をおぶって笑いながら言いました。 「お前はほんとに軽いなあ。ちゃんと食わないとダメだぞ」  つい先日さんざん平手打ちされた松本先生の大きな手のひらが、僕のお尻を包み込んでくれている。厚くて、ゴツゴツして、これが大人の男の人の手のひらなんだな。子供はこうやって大人に守られているんだな。宿について、僕はあのお仕置きをされたときにはいていた紺の体操着の短パンにはきかえました。あの時の白衣を着た松本先生が夢の中に出てくる気がしました。

バイト先のお客さんに電車で痴漢され続けてたDDの話

ルシーアンナ
BL
イケメンなのに痴漢常習な攻めと、戸惑いながらも無抵抗な受け。 大学生×大学生

処理中です...