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後悔先に立たず
怖いこと笑顔で言うなよ。
しおりを挟む「俺っ 家でダラダラしてて疲れてないしっ 汗もかいてないしッ!! 先入ってきてっ」
「昨夜汗以外のもんも色々出しただろうが」
「拭いただけですから、やっぱりちゃんと流しておいた方がいいですよ? 中まできれいさっぱり」
いやああああッ
「あ、それにほら、今晩もするんだろ、三十分耐久のアレ」
「そう言えば、昨日の決着がまだついてませんでしたね」
昨日の決着!? なに。昨日は昨日じゃないの!? そう言えば藤也が昼にそんなこと言ってたような気がする……
そう言えば昼の時、頭回んなかったけど、俺、母さんたち帰ってきたら家に帰るんだけど、そしたら柊也もここに来ないだろうし、どうすんだ、あの追加したベッド。
「だなぁ 最終的に昨日、リミット後だけど暴発したし?」
「あっ あれは藤也がッ」
「藤也が解放してあげていなければ、きっと私たちに挟まれて自分でするに出来ず悶々と恥ずかしい熱を孕んだままの体で寝るに寝られずだったでしょうねぇ? こっそり手を伸ばしたりなどしたら、気付かないわけがありませんから、それはもう時間が過ぎていようが真琴の敗北と言うことになります。寧(むし)ろ『藤也のおかげ』で窮地を脱したわけです」
なんか理路整然と出てきた! 確かにあのまま放置とか考えただけでツライ……って!! よくわかんないけど納得しちゃいそうな理屈が出てきたッ!
なんでそうなる!? どうしてそういう方向に行こうとする!?
「じゃあ今日もやってみますか? 三十分耐えて溜め込んだとしても、解放はナシの方向で。明日の朝、夢精をしていないところまでの一本勝負」
だから、どうして、そういう方向へ、行く……しかも夢精まで含むって……それ、どうやって俺、コントロールしたらいいの? 条件がさらに厳しくなってませんか!?
「やだ!!」
「あら。勝負の前に敗北宣言? ってことは、ここでマコは水泳部やめるって結論?」
「それもやだ!!」
それ昨日終わったんじゃないの!? 俺かなり頑張った気がするんですけどっ
「言っておきますが、私たちは真琴も気持ちよくなってくれるに越したことはないと思っていますが、私たちだけ気持ちよくても別に私は構いませんよ?」
視界、人間で塞がれて暗くなるなんて経験、しなくてもちゃんとした大人になれると思うよ……
「たっ 耐える! そっち選ぶから──」
もしかしなくても、中洗うって、アレのことだろ。
「便意も耐えますか? 昨日はまだ何もなかったから平気だったと思いますが、真琴、あなた今日、トイレで出ましたか?」
え。
そっちは出て、ない。そう言えば。
「ジェルやローションが浣腸代わりになっちゃう子って結構いるんだよなぁ 昨日のパールがイヤだったマコに耐えられっかなぁ?」
怖いこと笑顔で言うなよ。
「このままでも構いませんよ? 真琴の匂いを堪能させてもらいましょう」
今コイツ、すっげー紳士みたいな顔してさらっと変なこと言い切った!!
ううう。
鞄よりも何よりも、一人の間に、風呂、入っといたらよかった……
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