70 / 129
雀の上の鷹、鼠の上の猫
ナニコレ。電池かなんか入ってるの?
しおりを挟むするりと脇腹を、柊也の大きな右手が撫で上げて、シャツの中に忍び込み、親指と……どの指だろう……とにかく、広げた片手でやすやすと両方の乳首を刺激されて、腰が跳ねる。
俺が動いたことで、意図したものなのか、だらだらと止めることのできない体液を吐くくぼみに、藤也の爪が引っかかって、そこを中心にしびれたようになった。
跳ねて、落ちる。
「くぅッ! あッ っイッ!!」
お尻の下にある、ふさふさの尻尾の位置が変わって、当然連動して、内側に入った球の位置が変わる。
多分、ほんのちょっとしたずれだと思うけど、コリっとイイところを押されてイきそうになった俺を、藤也の手が押さえ込んだ。
「さて。イきたかったらマコはどうしたらいいでしょうか?」
根元はしっかり押さえて、先の裏側を親指の腹で刺激される。
「んぅッ あッ やぁッ! もー……」
「簡単なことでしょう? 真琴」
大きな手を広げて、乳首をグリグリしながら、柊也が耳元で囁く。
解ってるよ! にゃーって言ったらいいんだろ! でもなんか、もう、なんか。今更超恥ずかしい。
「に」
はあはあと上がる息を整えようとしながら、何とか口の形はできるけど、音が出てこない。
「に?」
俺のをいじりながら、藤也が俺の顔を覗きこむ。
「に……あ?」
「もっとちゃんと」
「あああああンッ!!」
中途半端な発音に、お仕置きと言わんばかりに、柊也が片方の乳首をきゅっとひねりあげた。
「みゃっ! にゃッ!! ふにゃっ!」
ああもう。アレだ、あの時の『きゃん』と同じだと思え、俺。
イきたいし、痛いし、泣きたいし。いや、啼かされてるんだけど。
耳と乳首と中心と。体の中でも快感を拾う場所を攻めたてられて、ひたすらにゃあにゃあ喘がされる。
「みゃあんッ も、っく……にゃ」
もうイく。
各所に的確な刺激は、俺の忍耐なんか最初からなかったものにしてしまう。外側を這いまわる双子の手だけじゃない。内側の玉が意思を持ってるみたいに中で動いてる。ナニコレ。電池かなんか入ってるの? なんで勝手に動いてんの?
「どうしました? 真琴?」
分かってるくせに、耳元に吹きかけられる柊也の声。
柊也の両手が、わき腹やわきの下を触れるか触れないかくらいのタッチで撫でまわす。
「あっ もー……っかせッ……」
体内に溜まった熱が、腰の奥でぐるぐるする。
「ちょーっと、違うでしょ。ちゃあんとネコ語言ってみな?」
ネコ語ってどんなの!?
11
お気に入りに追加
538
あなたにおすすめの小説



こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる