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雀の上の鷹、鼠の上の猫
長さが結構あるんですけど。
しおりを挟む「これに決ぃめたっ」
藤也が手に取ったのは、真珠玉みたいの。長さが結構あるんですけど。それを、ネコ尻尾の付け根(?)の部分にきゅきゅっとつけている。
「やだやだやだやっん!!」
すぐに体温になじんでしまった液体を絡めた指が、昨夜散々なことをされまくった場所、お尻の孔の縁(ふち)を、円を描いて撫でるように這う。
摩擦のせいか、粘りが強くなって、くちゅくちゅ音がしてきて、指が時々、つ……と、中心を掠めたりする。
「んッ! くふっ あっ ひんッ」
お尻の間を往復する指が、微妙なタッチでお尻の孔のとこを押したり揉んだりするたびに、食いしばりきれない口から変な声が漏れてくる。
「あれだけした後ですから、まだ充分柔らかいですね。撫でるだけでかわいらしい声が出てしまうほど、感度もよくなって」
「やっ ちが……ッ あンっくぅ しゅー……や、が、へ……ンなとこ、触る、からぁあッ」
俯せのまま、シーツに額を擦りつけて頭を振っても、その間にも、変な声は途切れないから、否定しても、全然説得力ない。そんなことわかってるけど、絶対、違うー!
むず痒いような、でも、痒いのとは違うような、変な感じ。
「違わないでしょう? ココは触られて嬉しそうにひくひくしてますよ? それに──」
「んひゃああッ!」
「後を弄られただけで、前をこんなにして」
柊也の手が、お尻から垂れてきた液体にまみれた俺の中心をきゅっと握りこんだ。
その手の感覚に、その形が変化しちゃったのがわかる。確かに出てきてほしいけど、出てきたらそれは気持ちよくなってるってことを表してるわけで……超フクザツ。
「ん、や。やだぁ……」
握りこまれて、体がびくんと跳ねる。そのまま刺激されたらきっとすぐにイっちゃってただろうけど、柊也の手は人差し指の腹でつつーっと俺のを撫でて、爪で袋の皺をはじくようにしながら移動する。
そのままお尻の間を這って孔をひと撫でして、手のひらがお尻を撫で、するすると大きすぎるTシャツの中へ入り込み、背中のくぼみを逆撫でしていく。
「あっ あ、あぁッ」
その動きに、体がびくびくして、一緒に声が漏れる。
柊也の手に気を取られているうちに、いつの間にか藤也が後ろに回り込んでいた。
「ひゃあんッ!! 冷たッ!! やっ!? なにッ!?」
どっちの手だかわからないけど、ぐっとお尻を開かれて、また垂らされた液体の冷たさに悲鳴をあげたら、袋の後ろ辺りからお尻の孔にかけて、何かが擦れる感覚。
何回も往復するそれに足を閉じようとしても、いつの間に開いてたのか知らないけど、しっかり藤也の足が入ってて阻まれた。
「ん。あぅ あッ あんッ!!」
大きさが違う球が、にゅるにゅると前後する。
「んッ! ふぅんッ はぅ」
「気持ちよさそうですね、真琴」
首を振る余裕もなく、顔をシーツに突っ込んだままだと息ができなくて壁側を向いていた俺の髪を梳いて、柊也がベッドに乗りあがって俺の顔を覗きこむ。
髪を梳いていた手が降りてきて、開きっぱなしだった口から垂れた唾液を、指の腹で拭ってから、その指を口の中に突っ込んできた。
んあ。臭いは蜂蜜みたいだけど、なんか変な味がするー この手、もしかしなくてもお尻弄ってた手だ。
長い指が二本、口の中、舌を弄ぶ様に掻き回す。
くちゃくちゃと唾液を絡めて、指で口を犯されて、上手く息ができなくて頭がぼーっとしてくる。
「おいしいですか?」
美味いわけねえよッ! 言いたいけど無理。口に指入ってるから無理!!
「こっちのお口も物欲しそうにくぱくぱしてんだけど、入れていい? 入れちゃうよ?」
いいわけねえよッ! って。
「んふ。ぅん……っふ」
返事聞く気ねぇなら聞くなー!!!!!
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