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雉も鳴かずば撃たれまい
そっち? そっちなのかよ?
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「ガマンして顔、真っ赤だぜ? 束の間二人っきりで楽しもうか」
俺は遠慮したい。全力で。でもそんなこと聞き入れてもらえるはずなく。
藤也の手が、両脇腹をすすすーっと撫で上げる。
くすぐったくて身を攀じっても、大きな手から逃れることができるはずもない。次第にこちょこちょ本格的にくすぐられ始める。
「やめっ くすぐんなバカ!」
「ほほーう。まだそんな口叩ける余力あるのか」
耳元に、藤也の声。なんかヤバイ、と思った時には、藤也の両手が俺の腰をぐっと掴んでいた。
藤也は柊也を待っている間、俺の腰を引き上げて、一番張り出してるところが孔の縁に引っ掛けるようにしながらほんの少し出るくらいまで抜いて、腰を持ち上げていた手を離して落とすというなんともひどい楽しみ方で時間をつぶし、俺は散々悲鳴を上げさせられた。
「全く、藤也、いい加減やめなさい」
再び、寝室のドアが開いて、柊也が帰ってきた。もう、なんていうか、救いの神に見えた。そのぴしゃりとした言い方が。
「こちらまで聞こえていましたよ、真琴の声が」
その言葉に、ざーっと血の気が引いた。そうだ、ホテルの従業員が、くだらない罰ゲームのための洗濯バサミ、持ってきてたんだ。
「真琴のかわいい声を私たち以外の者に聞かせるなんてもったいないでしょう」
そっち? そっちなのかよ? 恥ずかしいから怒ってるんじゃないの!?
「あー すまん。つい」
藤也、てめぇも『つい』じゃねぇ!!
「『きゃん』だぜ? 『きゃん』あんまりかわいいからついついもう一回啼いてみなってな」
嘘だー 俺、そんな声出してない!! 多分。
悪びれた様子もない藤也に、柊也がため息をついている。その手には洗濯バサミ。やるのか、マジで。
しかもなぜか、その手には洗濯バサミのほかに個包装になった長い綿棒とかその他よくわかんないモノが。
「二つでいいと言ったんですがね」
二つ? 二つしかつけなくていいのか?
てっきりつけられるだけやられるのかと思ってた俺が首を傾げると、柊也があの笑みを湛えて頷く。
「だって二つしかないでしょう、真琴の胸には」
へ?
胸?
ってことは。
まさか。
俺は遠慮したい。全力で。でもそんなこと聞き入れてもらえるはずなく。
藤也の手が、両脇腹をすすすーっと撫で上げる。
くすぐったくて身を攀じっても、大きな手から逃れることができるはずもない。次第にこちょこちょ本格的にくすぐられ始める。
「やめっ くすぐんなバカ!」
「ほほーう。まだそんな口叩ける余力あるのか」
耳元に、藤也の声。なんかヤバイ、と思った時には、藤也の両手が俺の腰をぐっと掴んでいた。
藤也は柊也を待っている間、俺の腰を引き上げて、一番張り出してるところが孔の縁に引っ掛けるようにしながらほんの少し出るくらいまで抜いて、腰を持ち上げていた手を離して落とすというなんともひどい楽しみ方で時間をつぶし、俺は散々悲鳴を上げさせられた。
「全く、藤也、いい加減やめなさい」
再び、寝室のドアが開いて、柊也が帰ってきた。もう、なんていうか、救いの神に見えた。そのぴしゃりとした言い方が。
「こちらまで聞こえていましたよ、真琴の声が」
その言葉に、ざーっと血の気が引いた。そうだ、ホテルの従業員が、くだらない罰ゲームのための洗濯バサミ、持ってきてたんだ。
「真琴のかわいい声を私たち以外の者に聞かせるなんてもったいないでしょう」
そっち? そっちなのかよ? 恥ずかしいから怒ってるんじゃないの!?
「あー すまん。つい」
藤也、てめぇも『つい』じゃねぇ!!
「『きゃん』だぜ? 『きゃん』あんまりかわいいからついついもう一回啼いてみなってな」
嘘だー 俺、そんな声出してない!! 多分。
悪びれた様子もない藤也に、柊也がため息をついている。その手には洗濯バサミ。やるのか、マジで。
しかもなぜか、その手には洗濯バサミのほかに個包装になった長い綿棒とかその他よくわかんないモノが。
「二つでいいと言ったんですがね」
二つ? 二つしかつけなくていいのか?
てっきりつけられるだけやられるのかと思ってた俺が首を傾げると、柊也があの笑みを湛えて頷く。
「だって二つしかないでしょう、真琴の胸には」
へ?
胸?
ってことは。
まさか。
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