20 / 129
一難去ってまた一難
安心なんてできないってば!
しおりを挟む
全身余すところなく。
いい香りがするボディーソープを惜しげもなく乗せた双子の手が撫でなかったところはもうない。
腕や背中はもちろん、ただ洗うのとは絶対違う手つきで胸を執拗に嬲られ、くすぐったい脇腹を撫でられ、触れられると腸が動く感触さえわかるくらいに腹を揉まれ。
下肢についても言うに及ばず。足の指の股の間まで、節だった指が入り込んで、奥をこする。何とも言えないくすぐったさと、気持ちよさに身を捩る。
ずっと緩く天を向く俺のがピクンってなる場所はこれでもかと執拗に。刺激に慣れるためにとかなんとかいいながら、弄りまわされる。
それだけじゃない。いつの間にかわからないうちに、お尻の孔、すごい奥まで指突っ込まれてた……その指が、内壁を、何かを探す様に蠢いて、身動き叶わない体で精いっぱい逃げる。
そしてある一点を突かれて、俺はそれまで息を吐くことで誤魔化していた嬌声を、再び上げさせられた。
「だからッ ンなトコ、汚……いって。ゆび、挿れんなぁ! ああっ!? 何ッ!? なんッ やぁ!! そこグリグリすんなぁ!」
指の腹で押し上げられるたび、すごく出したくなる。それまで他のところを触られていた時は、ピクンって反応だった俺のが、ビクビクって震えた。
「ここですか」
「ドコ? 俺も触らせて」
ずるり……と抜かれたのは、柊也の指だったらしい。そこにすぐ、ぬめりを帯びた指がまた侵入してきた。狭いから、やっぱりこいつらの指の形が一緒なのが、解る。解りたくないのに。
「あー ココ?」
「ひゃあ! あっ!! だめぇッ グリグリすんな、ってぇ!」
「ダメな割にビンビンだけどなー 前」
果たして願いは聞き入れられて、藤也の指も出て行ってくれた。
「な、なに? いまの、なに? なんで、俺……」
「お尻の孔いじられて気持ちよくなっちゃったのー? って?」
ドスっとストレートで、藤也が、言い淀んだ俺の言葉を引き継いだ。
「それはなー マコが淫乱なヘンタイさ──」
ばこっと、藤也が言い切る前に、柊也のグーがその頭に落ちてきた。
「いい加減なことを教えない。真琴なら本当にそう思い込んでしまうでしょうが」
全く。と、息を吐いた柊也の、藤也を殴ったほうと違う手に、見たこともないものが握られている。それに気を取られそうになった時、柊也がやたら優しげな声で俺の名前を呼んだ。
「真琴君」
柊也の優しそうな声。なんか超怖い。
「このバカの言うことは真に受けてはいけません。男性にはみんな、その辺りに『前立腺』という器官があって、そこを刺激されたら誰でも勃ちます。よほどのEDか何かでない限りは」
「え? そ、なの? 俺だけ、じゃないの?」
「ええ。だからそこに刺激を受けて気持ち良くなっても安心して下さい」
「あ、うん……」
ん? なんか、おかしくなかった? 今の柊也のセリフ。
いい香りがするボディーソープを惜しげもなく乗せた双子の手が撫でなかったところはもうない。
腕や背中はもちろん、ただ洗うのとは絶対違う手つきで胸を執拗に嬲られ、くすぐったい脇腹を撫でられ、触れられると腸が動く感触さえわかるくらいに腹を揉まれ。
下肢についても言うに及ばず。足の指の股の間まで、節だった指が入り込んで、奥をこする。何とも言えないくすぐったさと、気持ちよさに身を捩る。
ずっと緩く天を向く俺のがピクンってなる場所はこれでもかと執拗に。刺激に慣れるためにとかなんとかいいながら、弄りまわされる。
それだけじゃない。いつの間にかわからないうちに、お尻の孔、すごい奥まで指突っ込まれてた……その指が、内壁を、何かを探す様に蠢いて、身動き叶わない体で精いっぱい逃げる。
そしてある一点を突かれて、俺はそれまで息を吐くことで誤魔化していた嬌声を、再び上げさせられた。
「だからッ ンなトコ、汚……いって。ゆび、挿れんなぁ! ああっ!? 何ッ!? なんッ やぁ!! そこグリグリすんなぁ!」
指の腹で押し上げられるたび、すごく出したくなる。それまで他のところを触られていた時は、ピクンって反応だった俺のが、ビクビクって震えた。
「ここですか」
「ドコ? 俺も触らせて」
ずるり……と抜かれたのは、柊也の指だったらしい。そこにすぐ、ぬめりを帯びた指がまた侵入してきた。狭いから、やっぱりこいつらの指の形が一緒なのが、解る。解りたくないのに。
「あー ココ?」
「ひゃあ! あっ!! だめぇッ グリグリすんな、ってぇ!」
「ダメな割にビンビンだけどなー 前」
果たして願いは聞き入れられて、藤也の指も出て行ってくれた。
「な、なに? いまの、なに? なんで、俺……」
「お尻の孔いじられて気持ちよくなっちゃったのー? って?」
ドスっとストレートで、藤也が、言い淀んだ俺の言葉を引き継いだ。
「それはなー マコが淫乱なヘンタイさ──」
ばこっと、藤也が言い切る前に、柊也のグーがその頭に落ちてきた。
「いい加減なことを教えない。真琴なら本当にそう思い込んでしまうでしょうが」
全く。と、息を吐いた柊也の、藤也を殴ったほうと違う手に、見たこともないものが握られている。それに気を取られそうになった時、柊也がやたら優しげな声で俺の名前を呼んだ。
「真琴君」
柊也の優しそうな声。なんか超怖い。
「このバカの言うことは真に受けてはいけません。男性にはみんな、その辺りに『前立腺』という器官があって、そこを刺激されたら誰でも勃ちます。よほどのEDか何かでない限りは」
「え? そ、なの? 俺だけ、じゃないの?」
「ええ。だからそこに刺激を受けて気持ち良くなっても安心して下さい」
「あ、うん……」
ん? なんか、おかしくなかった? 今の柊也のセリフ。
11
お気に入りに追加
535
あなたにおすすめの小説
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
昭和から平成の性的イジメ
ポコたん
BL
バブル期に出てきたチーマーを舞台にしたイジメをテーマにした創作小説です。
内容は実際にあったとされる内容を小説にする為に色付けしています。私自身がチーマーだったり被害者だったわけではないので目撃者などに聞いた事を取り上げています。
実際に被害に遭われた方や目撃者の方がいましたら感想をお願いします。
全2話
チーマーとは
茶髪にしたりピアスをしたりしてゲームセンターやコンビニにグループ(チーム)でたむろしている不良少年。 [補説] 昭和末期から平成初期にかけて目立ち、通行人に因縁をつけて金銭を脅し取ることなどもあった。 東京渋谷センター街が発祥の地という。
少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。
ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。
だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる