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第28話 可能性は1/2
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合点が行かず顔を見合わせる俺とエリシュに、マルクはゆっくりと話し始めた。
「……あまり言いたくはない過去なんだがね、以前俺はこの50階層で階層主をやっていたことがあってな。だから俺たち『金の匙』は、それなりにここでは顔も広く、荒くれ者のイメージがある他の冒険者たちとは、少し勝手が違う。……自分で言うのも面映いのだがな」
何ぃぃ? 元階層主の冒険者!? 一体なぜ冒険者なんかに……いやいや、それよりも。
その話が本当ならば、諸手を挙げて喜びたい。
何せ俺たちはこの国のお尋ね者。王子として権威など既にない。名乗りを上げようものなら捕縛されてしまうのがオチ。80階層でそうしたように、この階層の現状を一手に把握する階層主に「病床から奇跡的に助かった人」の情報を聞き出すことなど無理無謀。
地道な聞き込み作業を想定していた俺たちにとっては、まさに朗報だ。
「窮地を救ってくれた礼もしたい。なので人探しなら、俺たちに任せて欲しい。こんなことくらいで借りをすべて返せるとも、思っていないがな」
俺としては願ったり叶ったり。任せしまってもいいと思う。
が、このハラムディンに転生してまだ日が浅い俺は、この国の裏の事情などまったく分からない。俺は余計なことは口にしないで、ここはすっぱりとエリシュに決断してもらうのが一番だ。
「任せたよ」と小声を落として、俺の視線はエリシュを捉える。相棒はそれだけで心情を汲み取り、目を閉じしばらく黙りこむ。そして開眼した瞳をマルクに向けた。
「……じゃあ、お言葉に甘えてお願いするわ。その代わり、約束して欲しいことがあるの。詳しい事情は詮索しないこと。どう? 守れるかしら」
「ああ、恩人の頼みに、仇で返すような真似は絶対にしないと約束する」
マルクの眉根が険しく寄せられた。その面持ちからは威厳すら醸し出されており、やはり信用に値する人物だと、俺たちはその認識を再確認する。
「それじゃ探して欲しい人物だけど……実は私たちも、名前は分からないの。私たちが知り得てるのは、手がかりだけ。大体二週間前あたりで、生死を彷徨う病床から奇跡的に助かった十代半ばの女性。その子を探して、できるならヤマトと面会させて欲しい。まあ面会と言っても少し会話をする程度だけど……それでいいわよね? ヤマト」
「ああ、それだけで十分だ」
「承知した。……アルベート、クリスティ。エン婆を頼ってくれ。あの婆さんは顔が広い。俺の名前とコレを渡せば、きっと引き受けてくれるだろう」
マルクは手元の布袋から、金貨を一枚取り出した。
「分かりました! じゃあ行ってきますマルクさん! ヤマトさん、必ず見つけ出してきますから、ゆっくり休んでてください!」
「すまねぇな、ありがとよ」
それから半日も経たない後、アルベートが小屋へと駆け転がってきた。
「マルクさん、ヤマトさん! 条件にピッタリ一致する子を、連れてきました!」
「おいマジか! 仕事早すぎるだろぉ!?」
———マルクの顔の広さと人脈は、ダテじゃねーな!
扉の向こうに感じる、確かな人の気配。少しだけ開いた扉の隙間から影が伸び、ゆっくりと部屋の中へと流れ込む。
ようやく玲奈に会える、かもしれない。
可能性は1/2。
高鳴る心臓の鼓動音が、玲奈を求める情熱の音色が、鳴り止まない。
俺は身体中を激しく揺さぶらせた。
ギギッと擦れた音を伴って、扉が大きく開かれる。
砂を踏む音。手を伸ばせば届く距離まで、近づいている。
———会えば絶対に分かる! 玲奈も俺に会えば、感づくはずだ!
そして。
アルベートの背後から、少女がいきなり顔を出した。
お世辞にも綺麗とはいえない、垢に塗れた服と手入れのされていない長い髪。
だけど愛くるしい童顔を輝かせながら。
「それで……どっちがアタシのお客なのぉ?」
……客? どういうことだ?
「えっと……この人、シルフさんって名前なんですけど、まあ、その……娼婦なんです」
「あら、かわいいお客さんね。あなたなら安くしてあげてもいいわよ」
俺を見ながら男好きされそうな童顔の娼婦がニコリと笑う。
「……もう、いい」
「え? なーに?」
「もういいってんだ! さっさと俺の前から消えやがれ!」
怒号の矛先が自分だと知り、シルフという娼婦は在らん限りの文句を吐き捨てながら部屋を出た。
玲奈が……そんな娼婦だなんて……ありえるはずがない。
それに、俺は最低だ。何も関係のないあの子に当たってしまって。
「……なあエリシュ。あの子にだってさ、いろいろな事情があるんだろうな……」
「きっと、そうね」
「エリシュ、頼みがある。ちょっとあの子を追いかけて、少しでいいから金を渡してあげてくれないか? ここまで来てもらった手間賃代わりにさ……できればそんなことしないでも少しの間暮らせるくらい、渡してあげたいんだけど、そんな金、俺たちにはねーよな」
「大丈夫よ。この居住階層で今まで貯めてきたドロップアイテムは、あらかた換金したから。あの子の顔に笑顔が戻るくらいは、渡せると思うわ」
ジャララと金属が擦れ合う布袋を持ち上げると、そのままエリシュは小屋から駆け出した。
これで残された可能性は最下層、一階層の居住階層のみ。
必ずそこに、玲奈はいるはずだ。
むしろ居場所が分かってスッキリしたくらいだ。
もうこれで、何も迷うことはない。
———玲奈、もう少しだけ待っていてくれ。
俺は決意を新たに最下層向けて、心を再燃させた。
「……あまり言いたくはない過去なんだがね、以前俺はこの50階層で階層主をやっていたことがあってな。だから俺たち『金の匙』は、それなりにここでは顔も広く、荒くれ者のイメージがある他の冒険者たちとは、少し勝手が違う。……自分で言うのも面映いのだがな」
何ぃぃ? 元階層主の冒険者!? 一体なぜ冒険者なんかに……いやいや、それよりも。
その話が本当ならば、諸手を挙げて喜びたい。
何せ俺たちはこの国のお尋ね者。王子として権威など既にない。名乗りを上げようものなら捕縛されてしまうのがオチ。80階層でそうしたように、この階層の現状を一手に把握する階層主に「病床から奇跡的に助かった人」の情報を聞き出すことなど無理無謀。
地道な聞き込み作業を想定していた俺たちにとっては、まさに朗報だ。
「窮地を救ってくれた礼もしたい。なので人探しなら、俺たちに任せて欲しい。こんなことくらいで借りをすべて返せるとも、思っていないがな」
俺としては願ったり叶ったり。任せしまってもいいと思う。
が、このハラムディンに転生してまだ日が浅い俺は、この国の裏の事情などまったく分からない。俺は余計なことは口にしないで、ここはすっぱりとエリシュに決断してもらうのが一番だ。
「任せたよ」と小声を落として、俺の視線はエリシュを捉える。相棒はそれだけで心情を汲み取り、目を閉じしばらく黙りこむ。そして開眼した瞳をマルクに向けた。
「……じゃあ、お言葉に甘えてお願いするわ。その代わり、約束して欲しいことがあるの。詳しい事情は詮索しないこと。どう? 守れるかしら」
「ああ、恩人の頼みに、仇で返すような真似は絶対にしないと約束する」
マルクの眉根が険しく寄せられた。その面持ちからは威厳すら醸し出されており、やはり信用に値する人物だと、俺たちはその認識を再確認する。
「それじゃ探して欲しい人物だけど……実は私たちも、名前は分からないの。私たちが知り得てるのは、手がかりだけ。大体二週間前あたりで、生死を彷徨う病床から奇跡的に助かった十代半ばの女性。その子を探して、できるならヤマトと面会させて欲しい。まあ面会と言っても少し会話をする程度だけど……それでいいわよね? ヤマト」
「ああ、それだけで十分だ」
「承知した。……アルベート、クリスティ。エン婆を頼ってくれ。あの婆さんは顔が広い。俺の名前とコレを渡せば、きっと引き受けてくれるだろう」
マルクは手元の布袋から、金貨を一枚取り出した。
「分かりました! じゃあ行ってきますマルクさん! ヤマトさん、必ず見つけ出してきますから、ゆっくり休んでてください!」
「すまねぇな、ありがとよ」
それから半日も経たない後、アルベートが小屋へと駆け転がってきた。
「マルクさん、ヤマトさん! 条件にピッタリ一致する子を、連れてきました!」
「おいマジか! 仕事早すぎるだろぉ!?」
———マルクの顔の広さと人脈は、ダテじゃねーな!
扉の向こうに感じる、確かな人の気配。少しだけ開いた扉の隙間から影が伸び、ゆっくりと部屋の中へと流れ込む。
ようやく玲奈に会える、かもしれない。
可能性は1/2。
高鳴る心臓の鼓動音が、玲奈を求める情熱の音色が、鳴り止まない。
俺は身体中を激しく揺さぶらせた。
ギギッと擦れた音を伴って、扉が大きく開かれる。
砂を踏む音。手を伸ばせば届く距離まで、近づいている。
———会えば絶対に分かる! 玲奈も俺に会えば、感づくはずだ!
そして。
アルベートの背後から、少女がいきなり顔を出した。
お世辞にも綺麗とはいえない、垢に塗れた服と手入れのされていない長い髪。
だけど愛くるしい童顔を輝かせながら。
「それで……どっちがアタシのお客なのぉ?」
……客? どういうことだ?
「えっと……この人、シルフさんって名前なんですけど、まあ、その……娼婦なんです」
「あら、かわいいお客さんね。あなたなら安くしてあげてもいいわよ」
俺を見ながら男好きされそうな童顔の娼婦がニコリと笑う。
「……もう、いい」
「え? なーに?」
「もういいってんだ! さっさと俺の前から消えやがれ!」
怒号の矛先が自分だと知り、シルフという娼婦は在らん限りの文句を吐き捨てながら部屋を出た。
玲奈が……そんな娼婦だなんて……ありえるはずがない。
それに、俺は最低だ。何も関係のないあの子に当たってしまって。
「……なあエリシュ。あの子にだってさ、いろいろな事情があるんだろうな……」
「きっと、そうね」
「エリシュ、頼みがある。ちょっとあの子を追いかけて、少しでいいから金を渡してあげてくれないか? ここまで来てもらった手間賃代わりにさ……できればそんなことしないでも少しの間暮らせるくらい、渡してあげたいんだけど、そんな金、俺たちにはねーよな」
「大丈夫よ。この居住階層で今まで貯めてきたドロップアイテムは、あらかた換金したから。あの子の顔に笑顔が戻るくらいは、渡せると思うわ」
ジャララと金属が擦れ合う布袋を持ち上げると、そのままエリシュは小屋から駆け出した。
これで残された可能性は最下層、一階層の居住階層のみ。
必ずそこに、玲奈はいるはずだ。
むしろ居場所が分かってスッキリしたくらいだ。
もうこれで、何も迷うことはない。
———玲奈、もう少しだけ待っていてくれ。
俺は決意を新たに最下層向けて、心を再燃させた。
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