好きになっちゃいけない?

Hazuki

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やべっ

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「あれっ?君、深山さんとこの、、、」
「原山です、山崎社長」
「名前覚えててくれたんだ」
「名刺を頂いた方は覚えるようにしています」
「今は、、、大学生なんだっけ」
「そうです、二年生です」
「卒業したら、そのまま会社に入るの?」
「そうなればいいなぁ、と思ってます」
「時間ある?良かったら食事でも」
「すみません、今日は約束があって、、、」
「そっか、残念、今度ゆっくり食事しよう」
「そうですね、時間が合えば」

「こんばんは~」
「貴志、もうちょっとかかるから待ってて」
「来る途中に山崎社長に会いましたよ」
「ん?何か言われた?」
「食事に誘われました、今日は断ったけど」
「あいつの誘いは断れ、俺と同類だから」
「同類?」
「貴志の身が危ない、襲われるぞ」
「そんなこと、、、」
「あるからっ、貴志は危機感無さすぎるぞ」
「僕モテないし、十夜に会うまで誰からも告白されたことない」
「そのお陰で俺は貴志を手に入れた、、、」
「ん?何か言った?」
「いや、なんでも、もう終わるから」


「原山くん、また会ったね、今日こそ食事行こうよ」
「あ、今日は、、、」
「今日もダメ?今度は大丈夫だと楽しみにしてたのになあ」
「食事、、、だけなら」
「やった、お肉と魚どっちが好き?」
「お肉、、、」
「おしっ、じゃあステーキ食べよう」
連れていかれた先は、、、
あっ、ここ歓迎会で来たホテル。
最上階の鉄板焼の店へ。
「ステーキのコースでいいかな?」
「はいっ」
「そんなに緊張しなくても、、、」
食前酒と前菜が配膳され、乾杯する。
「甘くて飲みやすいですね」
「食前酒だから一杯しか出ないよ」
「そんなに飲んだら酔っぱらってしまいます」
「お酒弱いの?」
「二十歳になってまだ半年くらいですから」
ステーキの前にも海鮮やサラダなど出て、デザートの頃にはお腹いっぱいになっていた。
「この後一杯だけ付き合ってよ、下のバーで」
「そろそろ帰らないと、、、」
「お願いっ」
「一杯だけですからね、ちょっとトイレに行ってきます」

〈山崎社長と食事、バーで一杯だけ付き合ったら帰ります〉
〈ダメだよ、すぐ帰って、そこどこ?迎えに行く〉
〈歓迎会の時のホテルです〉
〈すぐ行くから、バーから出ないで〉

「貴志くんは甘いカクテルの方がいいかな?」
「はい、、、」
「甘いけどお酒だからね」
「ホントだ、ジュースみたい」
「ホントはジュースだよ、あんまり酔わせちゃダメでしょう」
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