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審査~合格発表

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「では、この五人が合格でいいですね」
「いいと思います」
賛同の言葉が出るなか、遥久が。
「この子入れてよ」
「この子は、、、一番下の評価ですよ」
「そうですよ、遥久が言うので最終選考まで残しましたが、やはり劇団のレベルには達してないと、、、」
「私の次の公演の相手役にしたいのです、学校でなく劇団に入れたい」
「余計に駄目でしょう、劇団には合わない」
「背の高いイケメンばかり入れても、そのうち飽きられるんじゃ無いか?平凡な子にも夢を見せてあげたいんだ、この子が入れば作品の幅も広がると思うが」
「では、入団ではなく、遥久さんの付き人から、ということではいかがですか?」
「ん、まあ、それでいいか」

審査結果が伝えられ、やはりあの五人が合格した、一年学校で学び入団するらしい。
俺は遥久さんと少しだけど一緒に出来た喜びを噛み締めながら帰ろうとした時、係の人に呼び止められた。
「すみません、この後少しお時間頂いても宜しいでしょうか?」
「はい、予定は無いので大丈夫です」
「ではこちらにお願いします」
彼に着いていくと、応接室のプレートが付いた部屋に案内された。
ドアを開けられ「どうぞ」と促され、中に入ると、、、うっ眩しい、、、遥久さんが座っていた。
「座って」
向かいのソファーに座った。
「今回は残念でした」
「あ、いえ、自分の実力は分かってます、あの五人はレベルが何個も上でしたし、その他の人にも負けてるのは分かってます」
「なかなか冷静だね、それでここに呼んだのは、、、私の付き人にならないですか?」
「は?、、、付き人?」
「私の元で勉強してもらって、いずれ相手役になって貰いたいと思っている」
「は?相手役?」
「そう、出来れば私の次の公演で、と思っているのだが」
「へ?いや、、、無理ですっ、俺そんな実力無いです」
「君が気に入ったんだ、一緒に舞台に立ってみたいと思ったんだ、、、駄目かな?」
ナンバーワンにそんなことを言われて断るヤツなんているのか?、、、ってゆーか近い、距離感おかしい。
「今は実力不足です、でも付き人はしてみたいです、勉強になると思うし、一緒に行動することでなにか掴めるかもしれないですし」
「ありがとう、明日から来れる?今どこに住んでるの?良ければうちに来て欲しいな、身の回りのこと色々してくれると助かるんだけど」
「えっと、、、明日から大丈夫です、今は川口に住んでます」
「私はこの近くに住んでいるので、後で案内しよう」
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