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番外編

リーダー 海都2

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莉桜が前田さんと同居して落ち着いた頃、賢桃と部屋で飲んでた。
この日は他のメンバーは仕事だったり、出掛けてたりで居なくて、つい飲みすぎてしまった。

「けんと~、おれ、もう30だよー、二十代と並べないよー」
「はいはい、海都はカッコいいよ、大人の色気も出てきたし」
「いろけ~?」
「うっ、酔っぱらうと、すごいな」
「おれよりけんとのほーがカッコいいよ、いや可愛い、食べたくなるくらい」
「た、食べるって、、、」
「こーゆーこと~」
賢桃の唇に俺の唇を重ね、舌を突っ込む。
酔いの勢いもあり欲望のままに口内を貪った。
「んっ、くっ、はっ、、、」
、、、腕を叩かれ賢桃を見ると、苦しそうな顔、、、やらかしたことに気付き、すぐ唇を離した。
「ぷはっ、はーっ、はーっ」
「賢桃、ごめん、大丈夫か」
「窒息するかと、、、じょーだんだから、海都溜まってんの?」
「いや、違う、、、」
「酔い覚めた?」
酔いは覚めた、もう言っちゃうか、拒否されたら、グループ卒業でもいいか、もう30だし。
「うん、賢桃、好きだ、初めて会った時から惚れてる」
「え?は?え?」
「あの時から四年くらいか、、、長い片思いだったな、好きじゃないならハッキリ言ってくれ、芸能人辞めて賢桃の前から消える」
「お、俺は、マネージャーだから、今までっ言えなかったけど、、、俺も、海都のこと、最初は頼れる兄さんだったんだけど、いつからか、大切な人になって、、、」
俺は賢桃を抱きしめた。
「話しづらい、、、」
腕の中から顔を上に向けて。
「好きな人になった、海都、好きです」
片手で賢桃の後頭部を支え、俺達はまた唇を重ねた。

翌日、俺達はメンバーに恋人になったことを伝えた。
莉桜はもちろん、みんな喜んでおめでとうって言ってくれた。

賢桃は奥手で俺が初恋で、初恋人だって。
この先はゆっくり進めていこう、ずっと一緒だから。
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