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第五章:アヴトリッヒ家の華麗なる食卓(全8話)
アヴトリッヒ家の華麗なる食卓(6/8)
しおりを挟むまた翌日の事。
今日も今日とて、飯食ってゲームやって風呂入って、という日を過ごした後、
風呂上がりに、俺とルーは、
居間でゲームをしながらアイスを喰う、
そんな、いもうとさまと遭遇していた……
~~~♪
「おん?」「あっ…………」
見ると、
妹がアイスをたべている
喰っているのは、ダッツの、
クッキーアンドクリーム味のようだ。
しゃく、しゃく、
「だぁかぁらぁさぁ、おにぃは、そのことつきあえばいいじゃぁん、だれもとがめたりなんかしないヨ!たぶん。」
「はぁ……?」
「えっ!/////」
何が嬉しい愉しいというのだろうか……
妹はにゃーにゃーと笑いながら、
「それでおまわりさんにつかまっちゃえ!」
「ぇう?!」「あーーあぁーもう」
まったく、我が妹というのは、口を開けば、俺に対する舌禍が飛び出してくるのだから。
しゃく、
「あ……」
しゃくしゃく、しゃく、
「おいしそう……」
その一方で、俺の傍らのルーは、
いもうとのたべているものに興味がわいたらしく……。
いや、ものすごく、アイスくりーむが、おいしそうにみえるらしく、
目を爛々と星をうかべて輝かせながら、
「あ、あの」
「なに?」
「あの、それ、とってもおいしそうですね!?」
ルーのやつは、にこやーかーな人畜無害スマイルな己の面相で、
しかし口からよだれを垂らしそうにしながら、
「すみませんが、ぼ、ボクにひとくち…」
「だーめ!」
ぴしゃり、と。
いもうとさまはそうおっしゃられた……
ふたたび、ルーのやつは、目がぐりぐり目になってしまった。
「これをたべると、虫歯になっちゃうよ!
とっても危険なたべものなの!
だから、勇気あるわたしは度胸試しでたべてるのだーあ、あん、ぐっ、と。」
つづけざまに、そう宣告した、いもうとさま。
まさに、とりつく島も無い、というやつだ。
「ぁぅ……、、、、」
ルーのやつは、ぐりぐり目から涙を潤ませ、
口からは、よだれが垂れかけている、そんな始末。
まあ、ダッツはサイズが小さいから、いもうとがそんなに神経質になるのも、わからなくはない。が……
「ふーん、そんなら、ルー。まってろよ、」
「ほぇ?」
まあ、おれちゃんは常にプランBを用意している男だ。
二階の自室に行き…………戻ってくる。
手に携えたるは、
「へっへっへっ…………」「ユウタ、それはっ?!」
六個入りミニカップの、すーぱーかっぷクッキーバニラあじ。
このすーぱーかっぷならば、お値段お値打ちで、さらにミニカップが六個も入っているときた。
「ダッツがなくても、おれらにはすーぱーかっぷがあるんだから…」
「おいしい!」
果たして、ルーのやつは喜んでくれた。
「さらにな……」「ぇぅ?」
アイスクリームに、砕いたカンパンを投下して、混ぜて食べる。
「なんか、さくさくとひんやりなめらかあまいのが、いっしょになって、とってもおいしいよぅ?!」
「ふはは、名付けてゆうたスペシャルよ!」
ルーのやつは実においしそうに食べていて、
あげた俺の側も、これなら大丈夫だな、と。
「ふーん、」
「なーんだ、ジュウブンなかいいじゃーん、
って…………あれっ?!」
ぺっぺぺっぺぺ、っぺっぺ、ぺー☆
「あぁっ、ゲームオーバーしたぁっ! ちょっと、くそあにき~!!」
「むぅっ…………?」「ん?ああ、」
いもうとさまが噴火された……活火山だからな。
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