ノーマルニートな俺、家の勝手口の向こうの異世界で、欠食児童な勇者の孫のへなちょこ性別不明娘の相棒になりました

もにもに

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第四章:みみかき・おふろ・ごはんと…かくしごと(全10話)

みみかき・おふろ・ごはんと…かくしごと(2/10)

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…………




「将来なりたい物、とか……あるか?」



 俺は、質問を続けた。



「もちろん決まっています! ボクはですね…………――」


 ふむふむ?


「騎士に、なりたいんです!」



 笑顔をあふれさせて、ルーはそう言った。



「そのためには、今以上に剣術を身につけて、勉学も頑張って、勉強して、りっぱな、おじいさまみたいな、かっこいい勇者の騎士に、なりたいんです!」


 なるほど…………
 ファンタジー異世界らしい、就職先があるもんだ。

 国?自治体?にやとわれる、ということは、
 一種の公務員なのだから、身分の安定もしているだろうし、。


「あっ、もちろん…………」


「ユウタみたいに、恩給で暮らしていけるのも、悪くないと想います!」


「…………」


 ルーはてへへ、と顔を赤らめて、


「引退したあと、なら、ですけどね?」



……来年の話をすると鬼が笑う、とはいうがね。
 この場合はどーなのだろうかね?



……





「さあ、切り終わったぞ。」


「はわぁ………!」



 ぴかぴかになった己の手の爪に、目をきらきらとさせる、ルー。



 手の指の爪は、これで完了だ。




     * * * * *




「きれいになった!」



 はしゃぐルー。


 一方で、こんだけ不衛生ということは、
 と頭が働いて、



「さぁ、くつろいで、俺ちゃんの膝に、頭のせな」


「ほぇっ、?、次はなんですか……♡」



 ルーのやつは、要領を得たのか、
 存外素直に、俺のあぐらの上に、頭を置いてくれた。



「ユウタ、なにしてあそんでくれるのですかっ♪」



 まあ、じっとしててくれ、って。




「耳掃除……も、してやるか」



 部屋の常備綿棒を取り出して、
 その一本、を、膝の上に頭をのせたルーの顔上に、かざしてしまう。



「え、…………」



 するとルーは、


「ま、まさか、その棒、を、まさか、ミミカキ、みみをかく、
 ということは、
 ボクの耳のあなのなかに、その棒を……!?」


 どうもここで初めて、
 みみかき綿棒、なるものを見たようで、
 


「あ、あぅ?! ぁう、こわいようぅっ?!」



 だいじょうぶ、ダイジョウブ…………

 ベビーローションで湿らせた綿棒で、そっとルーの耳の穴まで、綿棒をゆっくりと、もっていっていく…………



「さて、やるか。」


「あぅぅ、し、しんじてますよ、しんじてますからね?! ユウタ!」



 観念した割には手足をじたばたさせながら、

 うるさいルーに、こないだの治癒魔法の件での、己の醜態を思い出した、俺。
 嗚呼、マッタク…………



「いくぞ……」


「ひゃ、ひゃ、ひゃぁっ!? ……あっ……?」



 ごそごそ、ごそ…………



「は、ひゃ、うひゃ、はうっ♡」



 ごそごそごそ、…………



「あ、あ♡、あっ♪ ぁっ♡」



 ゴソゴソ、とやるたびに、
 ルーは、身体をくねらせたり、ぴくぴくさせたり、




「くすぐったいよぅっ! ユウタっ……あっ♡あ、あっ♡」



 まあ、ミミカキの気持ちよさは、
 耳掻きを人生の内でやったことのなかった異世界人が体験したら、
 そりゃあ刺激はつよかろう、が………



 ルーは、まるで絶頂にあるかのように、あえぎ声を上げて、
 はしたなく、
 声と身体を蠱惑させながら…………
 


「あっ、あっ♡、あんっ♡ あっ…………――♡」





………





「あぁぁ………………♡」




…………果てた。







     * * *






 さて、結果はというと、

 ごっそり取れた。




「………………」


「はー、あー♡、あぁーっ♡…………」




……とてもじゃないが、この幸薄げな美少女面とは縁遠いシロモノが、
 ルーの耳穴からは、取れて、出てしまった…………




「……………………、、、」



 というか、こう、ルーの頭が近くに来ると、
 ひとつ気づいたことがあったのだが、



 それもあるのだが、もう一つ気づいたことがあった。





「そういえば、足の爪、忘れてたな…………」


「ほぇ、ほぇっ♡ ほえ…………♡」


 絶頂したルーは、俺の言うがままに、
 己の足の、ブーツを、脱いだ。…………




 ルーのブーツを脱がせた。


 すると、



「…………、、、」


 一気に漂ってきたスメル。

 なんというか、香ばしいにをい、が…………






「あっ、」




「///////////」



 恥ずかしげに、はにかむ、ルー。


…………、、、、



 足の部分を、


 ゆびで、掻いてみたところ、

 垢が、削れるように取れた。



…………



 とりあえず、何も考えず、ルーの足の爪を、すべて整えてやった。



「あー♡、はー、♡。あぁーっ♡」



 ルーのやつは、とろけてしまっている。



 そんなルーの頭を、俺はたぐり寄せた。



 およそ直感というわけではないが、
 これだけ傍証というのがたまっていれば、およそ、導き出される答えは、限られてくるわけで…………






「ちょっと失礼……」



「 わ、 わ♪ わ♡ 」




 この、ちびっこ……ルーのやつ。

 その、
 あたまのにおいを、嗅いでみる。…………、、、、、


 もふもふしてて、それでいて、はねっ毛がすごい。


………………、、、、




「くさい……」

「!?」


 がーん、となるルーに、俺は冷静に二の句を告げる。



「風呂、入ろうか……」




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