魔王の揺籃

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二話

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 届いた書簡は、予定されている晩餐会に関するものだった。今この瞬間にも他国への侵略が続いている状況にも関わらず、この国の貴族は、明日を憂えることもなく、晩餐会や舞踏会を催し、優雅極まる生活を享受し続けている。まるで戦など、遠く離れた別世界の出来事であるかのように。
 執務室に籠ったジェラルドは、机に重なった手紙や書類の束を、手早く片付けてしまうことにした。日毎ジェラルドの許へ届く報告は、あまりに膨大で多岐に渡る。他国の情勢、要人監視の結果、定時報告、時に告発、更には貴族のお嬢様方からの熱の籠った手紙まで。それらに逐一目を通している最中、部屋の戸が丁寧に叩かれる音がした。誰何をすれば、家令のオーギュストの声が返ってくる。音もなく扉を開いた彼の手には、ポットを乗せたトレイがあった。
「失礼致します。紅茶をお持ちしました」
「ああ――ご苦労。丁度、一息入れようと思っていたところだ」
 完璧な侍従たるオーギュスト・ルブランは主の意志を汲み取り、言葉に先立って、完璧なタイミングで万事を執り行う。湯気の立つ紅茶を準備するオーギュストを傍目に捉えながら、ジェラルドは読んでいた手紙を蝋燭の火に翳した。文面には、先日ジェラルドの命を狙った暗殺者と、それを画策した男の名が記されていた。内容は、至極簡潔に、全ての処理が完了したと、それだけ。もう見返す必要もないそれを、ジェラルドは火にかけ、全て灰に変えてしまった。
 執務机の上に、ティーカップが置かれる。茶葉の配合、濃さ、温度、全てを計算し尽された一杯は、同じ重さの金にも等しい味だ。それを、ジェラルドは無造作に手に取る。しかし、口に運ぶよりも前に、ふと何かに気付いたように顔を上げた。視線の先には、深い年輪の刻まれた目許を和らげる彼の家令がいる。
「……花の匂いがするな」
「ああ――お気付きになりましたか。実は、先程、ノエル様のお部屋に木蓮の花をお持ち致しました」
「木蓮……そうか、もう木蓮が花を付ける頃になったか」
「はい。形のよいものを選んでお持ち致しましたところ、たいへんお喜びの様子でございました」
「あの子は花が好きだからな。しかし、木蓮、か」
「何か、問題でもございましたか」
 一瞬、難色を示すような顔をしたジェラルドに、オーギュストが畏まって尋ねる。しかしジェラルドは微かに相好を崩すと、片手を上げて首を横に振った。
「いや、そんなことはない。ただ――もう、冬も終わるのだと、そう思った」
「ああ――」
 オーギュストが、何かに思い当たったように嘆息する。優しげなその眼差しが、薄い曇りを帯びて揺れた。ジェラルドは茶器を口に運ぶと、今度こそ、熱い紅茶を僅かに啜る。口腔に広がる渋みが、僅かに乾いた舌の根を濡らした。
 冬が終わり、春が来る。思えばノエルが弾いていたあの曲も、春の訪れを告げるものだった。雪解けと共に、命が芽吹く季節。それは、ジェラルドにとっては、否応なく、過去の記憶を想起させるものだ。沈黙が下りる。茶器の中に揺れる水面を見下ろしながら、ジェラルドはゆっくりと目蓋を閉じた。
「十年だ」
「……はい」
「あれから、十年が経つ。お前は、どうだ。この十年、早かったか、それとも――」
「わたくしは……わたくしめにとっては、長い、長い十年でございました。この老いぼれの、半生とも思う程に、あまりに、長く」
「――そうか」
 オーギュストの声は、僅かに震えているように感じられた。万事に際して意気自如、常に粛々と頭を垂れ、およそ心を乱すさまを見せることのない家令が、隠せぬ感情を滲ませている。ジェラルドは茶器を置くと、薄く目蓋を開いて、ただゆっくりと、長い息を吐き出した。
「俺には、もう分からない」
「……ジェラルド様」
「時の流れに、意味など感じなくなってしまったよ。この身はもう――疾うの昔に、死んだのだから」
 苦渋を露わにするオーギュストとは対照的に、ジェラルドはどこまでも平坦に、抑揚のない声でそう言った。揺れることのない視線が、遠く何かを見通すように、一点を見つめる。今や時の王さえ傀儡とし、比肩するものもない権勢を振るう、リヴィエール侯爵家。国内はおろか大陸全土にその名を轟かす若き侯爵ジェラルドの、輝ける栄華の軌跡が、その実、何を糧として形作られたものであるか。
 知る者は、少ない。



 先代の王の治世でのことである。
 リヴィエール侯爵家当主、アルフレッドは、王妹たるクリスティーヌを妻に迎え、五人の子供を設けた。
 嫡男は第二子たるジェラルド・リヴィエール。母クリスティーヌから譲り受けた美しい金髪の、利発な少年であったジェラルドは、優しい両親と聡明な姉、兄思いの弟妹に囲まれ、ただ幸福なばかりの人生を歩んでいた。文武の才に恵まれたジェラルドは、幼少の折より勉学においても武芸においても右に出る者はないと言われ、侯爵家の未来は明るいと、皆こぞって褒めそやしたものだった。
 人当りのよい性格だったジェラルドは、多くの友人にも恵まれた。兄弟仲も睦まじい限りだった。特に、末弟たるノエルに対しては、歳が離れているからか、あるいは唯一の男兄弟であるからか、両親よりもよほど溺愛していると揶揄われる程だった。
 愛すべき人々に囲まれ、数多くの友と絆を交わし、真っ直ぐに成長してゆく。ジェラルドの人生は順風満帆で、ひとつの翳りもない、輝かしいものだった。
 ――あの日がやって来るまでは。
 ジェラルドが十五の歳を迎える頃だった。当時の王が病に倒れ、余命幾許もないとの報が、国中を駆け巡った。王の容態は重篤で、高名な医師が何名も付いたが、一年保たせることは難しいと言われた。当代の王が崩御すれば、当然のこと、次期の王が選定されることとなる。当時、玉座に近いとされる者は三名いた。一人は王弟、一人はまだ幼い王太子、そして庶子でありながら王の第一子となる第一王子である。
 王権争いは三つ巴となり、各々の勢力は奇妙に拮抗していた。権力闘争は次第に泥沼と化し、王城は奸計蔓延る魔窟と化してゆく。そんな中、王妹を夫人としたリヴィエール侯爵家は、その相関を大きく崩し得る鍵のひとつとされていた。日々、リヴィエールの家紋に様々な貴族、役人が媚び諂い、あるいは敵愾心を剥き出しにし、時に怪しげな罠をちらつかせる。そんな中、侯爵家当主アルフレッドは冷静に趨勢を見極め、敢えて中立を保ち続けていた。
 十五のジェラルドは、その陰謀渦巻く王権争いの内情を知るには、未だ僅かに幼かった。侯爵アルフレッドは聡明にして公正な人物であり、その背中に守られていたジェラルドには、権力闘争の余波は殆ど伝わってこない。種々の噂を耳にし、ジェラルドなりに国の行く末を憂えてはいたが、それでも未だ学徒の身分であったジェラルドには、熾烈な暗闘の有様は、随分遠くの出来事であるように感じられていた。
 それが全くの間違いであったと悟った時には、何もかもが全て手遅れだった。
 その瞬間のことを、ジェラルドは断片的にしか思い出せない。けれどもはっきりと覚えているのは、眼の奥に焼き付いて決して薄れはしないのは、煌々と燃え上がる、紅い豪炎の色だった。ジェラルドがその生涯を過ごしてきたリヴィエールの荘厳な邸宅が、渦巻く炎に巻かれ、灰と化してゆく。夜中、ふと目を覚ましたジェラルドが気付いた時には、屋敷は既に火の海だった。前後すらも分からぬ程の灼熱の地獄を抜けて、ジェラルドは命からがら屋敷から脱出した。たった一人――末弟のノエルだけを、辛うじてその腕に抱いて。
 同じく屋敷から脱出してきた者は、両手に足りる程しか存在しなかった。その顔ぶれの中には、家令たるオーギュストの姿もあった。
「オーギュスト……何が、一体、何が、あったんだ、他の皆は……」
「――分かりません。わたくしも、気付いた時にはもう……恐らく、何者かが屋敷に火を放ったものと思われますが……」
 これは後々判明したことであるが、リヴィエールの屋敷は、複数の場所から同時に火を放たれていた。警備に当たっていた者は、皆一様に一撃で急所を狙われ、全滅。更には屋敷の食糧に睡眠薬が仕込まれ、大多数の人間がその影響下にあった。周到に仕組まれた、手練れによる襲撃である。
 ジェラルドがノエルを救い出すことが出来たのは、偶然廊下に倒れている姿を発見したからだ。周囲に他の人間の姿はなかった。ごうごうと燃え盛る炎の中では、逐一部屋を確かめる余裕すらもありはしなかった。とにかく火の手の少ない場所を目指しがむしゃらに走り抜け、ジェラルドは這う這うの体で屋敷から逃げ出したのだ。
「父上、母上は……? 姉上たちも……それに、他の使用人は……」
「……それは」
 オーギュストの眉間に、深い皺が刻まれる。握り締めた拳が震えていた。それが意味するものを知り、ジェラルドは一瞬、視界が全て闇に塗り潰されるのを感じた。ジェラルドの背後で今も赫々と燃え続ける炎。その中に。
「……オーギュスト」
 腕の中に眠る、幼いノエル。その身体を、ジェラルドはオーギュストへと預けた。オーギュストは殆ど反射のように、ノエルの小さな身体を抱きかかえる。力なく閉じられた目蓋、煤で汚れた頬。それでもノエルの唇は、確かに呼吸をしている。それを確認してから、ジェラルドは低く呟いた。
「ノエルを頼む」
「な……っ、ジェラルド様! いけません!」
 ジェラルドが何をしようとしているのかに気が付いたオーギュストが叫ぶ。普段の彼であれば、いち早くそれを察することが出来たのだろうが、今は彼も茫然自失としていたのか、ジェラルドが走り出そうとして、ようやくその意図を知ったらしかった。
 空までも飲み込もうと燃え盛るこの炎の中に、父が、母が、血を分けた同胞たちが、未だ取り残されている。ならばジェラルドはこのような場所でのうのうとしている訳にはいかない。動く身体があるのならば、助け出さなければならない。この家にとって最も重要な存在は父のアルフレッドだ。まずは父を探す。そして母を、姉を。それから――。
「おやめください、ジェラルド様!」
「無茶です! こんな火の中に飛び込んでいったら、今度こそジェラルド様も死んでしまいますよ!」
 踵を返し、走り出そうとしたジェラルドの身体が、何かに阻まれる。それは、同じく屋敷から逃げ出した、数少ない使用人達だった。ジェラルドを屋敷に行かせるまいと、彼等は必死に手足を拘束してくる。
「何故止める。中にはまだ皆が取り残されているんだ。俺が、俺が行かなければ……!」
「行けば、ジェラルド様が死にます!」
「構うものか。ここで生き延びたところで、俺に何が出来る。例えこの命が尽き果てたとしても、父上をお救いしなければ。母上も、他の皆も、俺が……」
「無理です! やめてください! せっかく生きて外に出られたのに、むざむざその命を棒に振るおつもりですか!」
 必死になって羽交い絞めにしてくる使用人達から何とか逃れようと、ジェラルドは力の限り抵抗した。しかし、未だ十五の少年であったジェラルドには、拘束を振り切り、炎に飛び込めるだけの力はなかった。ジェラルドは、未だ、何の力も持たぬ、どこまでも無力な子供でしかなかったのだ。
「俺の命など、問題ではない。ここで生き恥を晒すくらいならば、いっそ、いっそ――」
「ジェラルド様!」
 闇を切り裂くような一喝だった。
 それを聞いた瞬間、暴れていたジェラルドの身体がぴたりと止まる。使用人達の必死の訴えにも耳を貸さず、取り憑かれたように屋敷を目指していたジェラルドを止めたのは、オーギュストの声だった。リヴィエールに長く仕える忠実な家令。ジェラルドが温厚な彼に叱られたことなど、数える程しかない。けれど、オーギュストがこんな風に声を荒げる時、そんな時、彼の言うことはいつも。
「おやめください。もう――何もかも、手遅れです」
 彼の言うことはいつも、紛れもなく、正しかった。
「オー、ギュス、ト……」
 軋む首で振り返り、ジェラルドはオーギュストの顔を窺う。沈着で穏やかな彼の、かくも苦渋に満ちた表情を見るのは、生まれて初めてだった。
「貴方がここで死んでしまえば、このお方は――ノエル様は、たった独りになってしまわれます。ジェラルド様。貴方はこの幼い弟君を、孤独に追い落とすおつもりか」
「ノエル……」
 オーギュストの腕の中で、ノエルが眠っている。まだ話し言葉さえも拙い、末の弟。その、いとけない寝顔を見た途端、ジェラルドの身体から、あらゆる力が抜けていった。がくり、と地に膝を突き、項垂れる。未だ燃え続ける炎が、その姿を照らし出し、長い長い影を伸ばした。ジェラルドの青白い頬を焦がすように、熱風が撫でていく。
「ぁ……ああ、ぁ」
 煤で汚れた掌に、ぼたりと透明な雫が落ちた。喉から絞り出す掠れた呻きが、次第に嗚咽へと変わっていく。
 ジェラルドは自覚してしまった。思考が、ついに現実に捕まってしまった。無謀と蛮勇を贄にして、無様に逃れ続けていた、堪え難い現実に。
 もう助からない。父も、母も、優しい姉も、幼い妹も、仕えてくれた使用人達も。この屋敷で過ごした輝かしい日々ごと、全てを炎が呑み込んでいく。夥しい数の人間が、無慈悲な炎に巻かれて、亡骸も碌に残さず喪われてしまう。
 ジェラルドがそれに抗う術など、はなから残されてはいなかったのだ。リヴィエール侯爵家嫡男ジェラルド。そんな肩書きが、今どんな力を持つというのか。ジェラルドには何もない。何も出来ない。
 ジェラルドが持っていたものは、否、持っていると錯覚していたものは、総て泡沫の幻であり、紛い物でしかなかった。与えられる幸福をただ漫然と享受し疑おうともしなかった、無知蒙昧な愚児であったジェラルドは、この時ようやく、それを自覚したのだ。
 ジェラルドは、ただそこにいて辛うじて息をすることしか許されはしない、どこまでも無力でちっぽけな子供でしかなかった。護るべきものが砂となって指の間から零れ落ちてゆくさまが、眼前に、まざまざと突き付けられて。
 ──慟哭が、闇を劈いた。
 少年の絶望が、血を吐くような叫びとなって掠れた喉から吐き出される。
 暗澹の空を貫く絶叫は、その夜、どこまでも果てなく響き渡り、長く長く、留まり続けた。庭に花を付けた木蓮の白い花弁が、赤く燃え上がり、灰塵と化して、跡形もなく消えてしまうまで。

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