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Ⅴ章
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閑話休題。
話を戻そう。
そうした裏事情ゆえにダンジョンから産出した傷を癒したり、若返ったり、完全な性転換をする薬などにはとあるギミックが仕込まれている。
そのギミックの内容は一度でも使用すれば、ポーションの一部の成分が使用者の一部の細胞と置き換わるというものである。
正確には体組織が細胞分裂する際に細胞分裂した新しい細胞に対してポーションの成分が浸透するようになっている。
もとい重傷を負えば負うほど、欠損した組織を回復させようと沢山の細胞分裂が必要になる。
右腕を丸ごと欠損し、再生させたとして、せっかく再生した右腕の体組織の丸ごと全てはポーションに汚染されているということになる。
小さな傷であれ、ポーションを使って直す頻度が高ければ高いほどポーションによる汚染は進む。
そして。
ポーションの汚染が進んだ彼らはダンジョン内において非常に無防備になる。
ダンジョンクリエイトのスキルは生物を含めたありとあらゆるものを産み出す神が如き力ではあるが、ダンジョン内でしか使用することが出来ないという欠点を持つ。
『便利アイテムを人類へ布教して、それが浸透した頃に全部無くしちゃえ大作戦』において布教するアイテムを産み出すのにはダンジョンクリエイトが必要で、もちろん消すのにもダンジョンクリエイトが必要になる。
上記の作戦を遂行するにあたり、ダンジョンクリエイトがダンジョン内でしか使用できないという欠点は非常に大きい。
また、何かを生み出す際には何もない場所から新たに物質を産み出すなんてことは出来ない上に、産み出すための材料を用意したとて、それを使って新たに何かを産み出すには少なくないエネルギーが、ジョンくん自身の魔力が必要となる。
そうした悪条件はあれど、ポーションによる汚染、もといポーションの一部の成分が体内に蓄積したままということはそれを如何様にもできるということに他ならない。
例えばポーションを毒にしたり、塩酸に変えたり、変わり種で言えば醜い化け物みたいにしたりもできる。
ダンジョンを探索し、怪我を負い、便利だからとポーションを使えば使うほどダンジョンのボスであるジョンくんへの勝ち目は無くなっていく。
つまり。
今回は不意打ちで大ダメージを受けて動けなくなってしまったアルル改め、ジョンくんであったがかなり深いところまで侵入しているフォルフォー少年とルービィ少年の2人ならば、きっと体組織はポーション塗れであろうと意気揚々とポーションを毒に変えて仕留めようとしたのである。
毒に変えて仕留めると後々面倒なことになるので、やりたくはなかったのだけれど。
だが。
「はははははっ、全くもって憎たらしいほどに優秀なのですね!」
そう。
ジョンくんという名のアルルが驚き、果てには笑うしかなかったのは目の前の2人の少年がポーションを一度も使っていないということを理解したためである。
ああ。
勘違いしてはいけない。
決して、不思議なダンジョンの危険度が、難易度が低いというわけではないことを。
かと言って高すぎるわけでもない。
人類にダンジョン産のアイテムを広めてもらわなくてはいけないのだから、皆殺しにしてしまえるくらいに難易度が高いと誰もやって来なくなってしまい、アイテムの普及が進まない。
かと言って易きに過ぎれば、こうした危険な場所に報酬次第で自らやってくるような戦闘職の人間をポーションによる汚染でいつでも殺せるようにはならない。
それどころかダンジョンメイカーとして大半の時間をダンジョン内で過ごしているジョンくん自身の命の危険すらありうる。
だからこそ絶妙な難易度で、絶妙に重傷を負ってくれるようになっており、事実、少年らの前に始末した他の探索者達は体組織の大部分が軒並みポーションで汚染された体細胞で置き換わっており、落とし穴で仕留められなくても簡単に始末できたのである。
今までに始末した探索者達は最低でも3割ほどの体細胞が汚染されており、ひどい場合には9割もの汚染率を誇る輩までいた。
念のため言っておくが、決して彼らが無能だったわけではない。
無能であればわざわざ恣意的に仕留めに行く必要性はゼロである。
なのにも関わらず。
どうやらフォルフォー少年とルービィ少年は想定を大きく上まって優秀なようである。
ポーションを使用していないと言うことは使用するほどの怪我を負ったことがないということになるのだから。
「フォルフォー、念のため距離を持って遠距離魔法でトドメを刺すぞ。分かっては居ると思うが…」
「みなまで言うな。ったく、女を殺すなんて初めての経験だぜ。ルービィはよくもまあ、あそこまで容赦なく背後からブッスリできたよな?」
嫌味に聞こえるフォルフォー少年の言葉に、嫌味を言える脳みそが無いことが分かっているルービィは腹を立てることもなく、攻撃担当のフォルフォー少年へと先を促す。
いつも通り、フォルフォーが攻撃に回り、万が一の反撃に備えた魔法をルービィが準備するという隙の無い二段構えの魔法運用術でもってトドメをさすのみ。
「嫌なことだからと避けていても始まらない。彼女の様子から普通じゃないのは明らかだろう?生かしておくと何をするか分からん。無駄なおしゃべりはやめて、はやくやってくれ」
「へいへい。…悪いな。殺しにかかってきたんだ。返り討ちにされても恨んでくれるなよ」
「ええ、恨みませんとも。なぜならば…」
ぎぎぎ。
錆鉄だらけのカラクリ人形を無理矢理動かすかのようにゆっくりとぎこちなく動き出すアルル。
「フォルフォーっ!何かしようとしてる!何かさせる前に仕留めろっ!!」
「ああっ!プロミネンスランスッ!!」
フォルフォーから放たれた炎の槍がアルルの頭をぶち抜き、爆発。
びちゃびちゃと肉片をぶち撒けながら、アルルは死んだ。
「貴方達に私を殺すのは不可能だからです」
「っがはっ!?」
「ルービィっ!?」
あれれ?
2人の背後から現れたのは傷一つないアルルである。
無傷で現れた彼女は2人の背後からダンジョンクリエイトにて地面から作り出した槍状の突起物を生み出して、ルービィ少年を突き飛ばしたのだった。
話を戻そう。
そうした裏事情ゆえにダンジョンから産出した傷を癒したり、若返ったり、完全な性転換をする薬などにはとあるギミックが仕込まれている。
そのギミックの内容は一度でも使用すれば、ポーションの一部の成分が使用者の一部の細胞と置き換わるというものである。
正確には体組織が細胞分裂する際に細胞分裂した新しい細胞に対してポーションの成分が浸透するようになっている。
もとい重傷を負えば負うほど、欠損した組織を回復させようと沢山の細胞分裂が必要になる。
右腕を丸ごと欠損し、再生させたとして、せっかく再生した右腕の体組織の丸ごと全てはポーションに汚染されているということになる。
小さな傷であれ、ポーションを使って直す頻度が高ければ高いほどポーションによる汚染は進む。
そして。
ポーションの汚染が進んだ彼らはダンジョン内において非常に無防備になる。
ダンジョンクリエイトのスキルは生物を含めたありとあらゆるものを産み出す神が如き力ではあるが、ダンジョン内でしか使用することが出来ないという欠点を持つ。
『便利アイテムを人類へ布教して、それが浸透した頃に全部無くしちゃえ大作戦』において布教するアイテムを産み出すのにはダンジョンクリエイトが必要で、もちろん消すのにもダンジョンクリエイトが必要になる。
上記の作戦を遂行するにあたり、ダンジョンクリエイトがダンジョン内でしか使用できないという欠点は非常に大きい。
また、何かを生み出す際には何もない場所から新たに物質を産み出すなんてことは出来ない上に、産み出すための材料を用意したとて、それを使って新たに何かを産み出すには少なくないエネルギーが、ジョンくん自身の魔力が必要となる。
そうした悪条件はあれど、ポーションによる汚染、もといポーションの一部の成分が体内に蓄積したままということはそれを如何様にもできるということに他ならない。
例えばポーションを毒にしたり、塩酸に変えたり、変わり種で言えば醜い化け物みたいにしたりもできる。
ダンジョンを探索し、怪我を負い、便利だからとポーションを使えば使うほどダンジョンのボスであるジョンくんへの勝ち目は無くなっていく。
つまり。
今回は不意打ちで大ダメージを受けて動けなくなってしまったアルル改め、ジョンくんであったがかなり深いところまで侵入しているフォルフォー少年とルービィ少年の2人ならば、きっと体組織はポーション塗れであろうと意気揚々とポーションを毒に変えて仕留めようとしたのである。
毒に変えて仕留めると後々面倒なことになるので、やりたくはなかったのだけれど。
だが。
「はははははっ、全くもって憎たらしいほどに優秀なのですね!」
そう。
ジョンくんという名のアルルが驚き、果てには笑うしかなかったのは目の前の2人の少年がポーションを一度も使っていないということを理解したためである。
ああ。
勘違いしてはいけない。
決して、不思議なダンジョンの危険度が、難易度が低いというわけではないことを。
かと言って高すぎるわけでもない。
人類にダンジョン産のアイテムを広めてもらわなくてはいけないのだから、皆殺しにしてしまえるくらいに難易度が高いと誰もやって来なくなってしまい、アイテムの普及が進まない。
かと言って易きに過ぎれば、こうした危険な場所に報酬次第で自らやってくるような戦闘職の人間をポーションによる汚染でいつでも殺せるようにはならない。
それどころかダンジョンメイカーとして大半の時間をダンジョン内で過ごしているジョンくん自身の命の危険すらありうる。
だからこそ絶妙な難易度で、絶妙に重傷を負ってくれるようになっており、事実、少年らの前に始末した他の探索者達は体組織の大部分が軒並みポーションで汚染された体細胞で置き換わっており、落とし穴で仕留められなくても簡単に始末できたのである。
今までに始末した探索者達は最低でも3割ほどの体細胞が汚染されており、ひどい場合には9割もの汚染率を誇る輩までいた。
念のため言っておくが、決して彼らが無能だったわけではない。
無能であればわざわざ恣意的に仕留めに行く必要性はゼロである。
なのにも関わらず。
どうやらフォルフォー少年とルービィ少年は想定を大きく上まって優秀なようである。
ポーションを使用していないと言うことは使用するほどの怪我を負ったことがないということになるのだから。
「フォルフォー、念のため距離を持って遠距離魔法でトドメを刺すぞ。分かっては居ると思うが…」
「みなまで言うな。ったく、女を殺すなんて初めての経験だぜ。ルービィはよくもまあ、あそこまで容赦なく背後からブッスリできたよな?」
嫌味に聞こえるフォルフォー少年の言葉に、嫌味を言える脳みそが無いことが分かっているルービィは腹を立てることもなく、攻撃担当のフォルフォー少年へと先を促す。
いつも通り、フォルフォーが攻撃に回り、万が一の反撃に備えた魔法をルービィが準備するという隙の無い二段構えの魔法運用術でもってトドメをさすのみ。
「嫌なことだからと避けていても始まらない。彼女の様子から普通じゃないのは明らかだろう?生かしておくと何をするか分からん。無駄なおしゃべりはやめて、はやくやってくれ」
「へいへい。…悪いな。殺しにかかってきたんだ。返り討ちにされても恨んでくれるなよ」
「ええ、恨みませんとも。なぜならば…」
ぎぎぎ。
錆鉄だらけのカラクリ人形を無理矢理動かすかのようにゆっくりとぎこちなく動き出すアルル。
「フォルフォーっ!何かしようとしてる!何かさせる前に仕留めろっ!!」
「ああっ!プロミネンスランスッ!!」
フォルフォーから放たれた炎の槍がアルルの頭をぶち抜き、爆発。
びちゃびちゃと肉片をぶち撒けながら、アルルは死んだ。
「貴方達に私を殺すのは不可能だからです」
「っがはっ!?」
「ルービィっ!?」
あれれ?
2人の背後から現れたのは傷一つないアルルである。
無傷で現れた彼女は2人の背後からダンジョンクリエイトにて地面から作り出した槍状の突起物を生み出して、ルービィ少年を突き飛ばしたのだった。
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