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Ⅰ章 予兆
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さてはて。気になる魔王ヨトウガを放した結果だが、考えていた通り残り寿命が伸びた。
大体、あれから1週間が経過した。
殺した人間1人につき一月くらいの寿命がそのまま加算されるようで、なんかすごい数になっている。
このままの調子で行ったらすごいことになりそうだし、これなら人類の間引きなんていう殺伐とした使命など多少サボっても良いのではと思うものの、多分、また極端に短くなるペナルティが発生しそうなのでとりあえず魔王ヨトウガ達はそのままだ。彼らに殺された人たちには申し訳なく思うものの、恨むならば僕を送り込んだ声の主を恨んでくれたまえ。なんなら僕が何もしなくても、どうせ別の誰かが送り込まれるだけの話だ。
そして別の変化もある。
魔王クリエイターには無限に強化できないという限界があり、強化には容量があると言ったが、その容量が増えるようになっている。これによって限界まで強化した僕の肉体はさらに強化されたのだ。そのステータスはこんな感じ。
名前 エルル
生物強度 167
である。スキルは沢山付けすぎてちょっと書き出しが大変なので割愛。とりあえずなんでもできるとは言っておこう。一週間前は100に行かないくらいだったはず。すごい変化である。
ちなみに容量の増える原因だが、これは声の主たるあの超常の存在の目的に関係する。
そもそもなんで人類の間引きを行ったかと言うとこの世界はある種の異常が起きていて、人類が増えすぎた、もとい人の魂が多すぎるのだとか。人の魂は世界にとって非常に嵩張るもので、これを解消するために間引き行為、もとい魂を分解、リサイクルしなくてはならないとのこと。
僕が直接的、間接的に人間をあの世に送ると僕の魂を経由してうんぬんかんぬん。その際に僕の魂に送り込まれる死者の魂の欠片と言うか、残り香のような物がこびり付くらしく、結果僕は人を間引けば間引くほどに自然に魂が強化され、僕自身の容量が増し、魂に紐づく魔王クリエイターの力もまた強化されるのだとか。
身も蓋もない言い方をすれば人間を殺すとレベルアップしちゃうってことである。
それに伴い、ペットの巨大カマキリであるゼルエルちゃんも強化した結果、更なる知能と大きさを獲得するに至った。
彼女はもともと畑周りの木々に張り付いていたハラビロカマキリらしきカマキリを元に作成した試作改造体なのだが、先も言った通りその見た目は地球に現存するマオウカマキリというカマキリに近い形に変えてある。
大きさが30センチ程から35センチ程にサイズアップし、上がった知能は人間に近づきつつある。
ますますペット感が増した。
「エルル、今日も畑に出るのならお隣のリアちゃんのとこにお裾分けも持っていって頂戴ね。分かってるとは思うけど…」
「言われなくても分かってるよ。リアちゃんとこのおばさんにはバレないようにでしょう?」
と、母が僕に呼びかけて、それに了解の返事をする。
我が家の家庭環境は少し特殊で、まず母親しかいない。
父親はどうやらあまり素行の良い人ではなかったらしく、僕を産んで暫くで離婚。
きっかけはこの辺境で美人で評判のリリサと言う娘に手を出そうとした事だそうな。
やや強引な手段を取ろうとした結果、思いの外大事となり、辺境を追放されたとのこと。
浮気であるというのも相まって、離婚はあっさり決まった。
経済的にも母は豪農の一人娘ということもあって離婚に反対する理由はカケラほどにもなかったらしい。
僕が8歳児にも関わらず、畑作業をしている理由はシングルマザーである母のためであり、自身を魔王化したことによって本来過酷なはずな農作業に全然辛さを感じないためである。
余談ではあるが、なぜ8歳児に関わらず僕がそんなことを知っているかと言うと、もちろん母から聞いたわけではない。普通の親ならば、気を遣って8歳児にそんな話はしない。
が、普通の親じゃないのが1人いる。
それが今、母が言ったリアちゃんとこの母親だ。
リアちゃんと言うのは隣の家に住む猟師のとこの娘で、無口で無表情気味なコミュ障っぽい女児。僕より一歳下の7歳の女の子である。
この子の母親がまあ酷い。
この辺境では2人の有名人がいる。
1人が貴族から誘いがあったと噂される程の町1番の美人さんであるリリサ。ちなみに面識はない。比較的余裕があると言っても、辺境にあるまじき人口密度だ。日本の田舎のように周辺一帯顔見知り状態というのは些か厳しい。この世界では辺境の片田舎でありながら、ちょっとした大都会並みの人口密度を誇る。プラベリアでこれなら、他の国がどうなっているかなど考えたくもない。
2人目がリアちゃんとこの母親だ。
口さがない人々は彼女のことをこう呼ぶ。
顔だけリリサ、と。
彼女はまぁ、美人である。美人でありながらもまだ幼さを残した可愛さも相まって見た目だけならリリサよりも良いと言う人が多々いるほどに容姿に優れている。確かに僕もアニメや漫画の住人がそのまま出てきたのかと疑うほどに美しく、可愛らしいと思ったもの。
が、性格はその容姿に反して悪辣の一言。
僕が初めて会った際の一言が
「あら、貴方、あの犯罪者の息子ね?うちの娘に手を出したら慰謝料を貰うわよ」
である。
ちなみに僕が5歳の時の話だ。
色々とツッコミどころが多すぎて呆れ果てた。
まず、5歳児にそんな話をするなと。そして娘に手を出したらうんぬんと一見娘を案じているように聞こえるが、その次に慰謝料がどうとか言い出す時点で、あまり娘をよく思っていないことが分かる。手を出すなとか、許さないとか、言うとしたらその辺りだろう。いや、そもそもそんな話を5歳児にしたところで普通は理解が出来ないだろうし、理解できたとしても言うべきではないだろう。
その後も聞いていないのにも関わらず、お前の父親はああで、こうで、犯罪がなんたら、美人過ぎるからと私を襲ったらただじゃおかないとか、べらべらと余計なことばかり。
単に誰でもいいから悪口を言いたかったのか、それとも小さな子供を虐めて楽しむ悪趣味な性格なのか。定かではないし、定かにしたいとも思わないが、普通の幼児だったら軽くトラウマものである。
そして、その悪辣さを隠そうともしない。
この理由もまた聞いていないのにも関わらず、勝手に語り始めた。
彼女曰く、私ほどに優れた人間ならば許される、これもまた愛嬌だから。だそうな。
彼女は高慢でもあった。
そして、そんな彼女が子育てをまともにするかと言えばそうではない。
彼女は悪辣さを隠そうとせず、それでも構わないとした顔だけイケメン猟師のこれまた似たり寄ったりな父親の間に生まれたリアと言う娘が健全に育つかと言うと、言わなくても大体想像がつくだろう。
なまじ両親の見てくれを引き継いだ娘の彼女はまあ、酷い虐待を受けていた。
容姿が特に優れ、将来的には彼女こそこの辺境一番の美少女になりかねなかったからだ。
見てくれを誇る彼女にとって、それを超え得る自分の娘こそが最大の敵だったのかもしれない。
実の母親からまともな愛情を受けられず、父親は母親とイチャイチャすることだけを考え、時にこっそり別の女達を漁る下半身直結型。ゆえに虐待こそしないが無関心。
となれば、僕が立ち上がらねばとなるのも当然だろう。
度重なる虐待やら愛情不足によって、かなりの引っ込み思案になったリアちゃん。
さらには両親の悪辣さゆえに、他の家の子供は彼女に近づかないため友達すらいない。
幸い、僕には魔王クリエイターと言う力がある。両親をボコボコにしてもっと優しくしなさいと説教してやればいい。助けるのは容易。だと思っていた頃がわたしにもありました。
そういうわけにもいかなかった。
大体、あれから1週間が経過した。
殺した人間1人につき一月くらいの寿命がそのまま加算されるようで、なんかすごい数になっている。
このままの調子で行ったらすごいことになりそうだし、これなら人類の間引きなんていう殺伐とした使命など多少サボっても良いのではと思うものの、多分、また極端に短くなるペナルティが発生しそうなのでとりあえず魔王ヨトウガ達はそのままだ。彼らに殺された人たちには申し訳なく思うものの、恨むならば僕を送り込んだ声の主を恨んでくれたまえ。なんなら僕が何もしなくても、どうせ別の誰かが送り込まれるだけの話だ。
そして別の変化もある。
魔王クリエイターには無限に強化できないという限界があり、強化には容量があると言ったが、その容量が増えるようになっている。これによって限界まで強化した僕の肉体はさらに強化されたのだ。そのステータスはこんな感じ。
名前 エルル
生物強度 167
である。スキルは沢山付けすぎてちょっと書き出しが大変なので割愛。とりあえずなんでもできるとは言っておこう。一週間前は100に行かないくらいだったはず。すごい変化である。
ちなみに容量の増える原因だが、これは声の主たるあの超常の存在の目的に関係する。
そもそもなんで人類の間引きを行ったかと言うとこの世界はある種の異常が起きていて、人類が増えすぎた、もとい人の魂が多すぎるのだとか。人の魂は世界にとって非常に嵩張るもので、これを解消するために間引き行為、もとい魂を分解、リサイクルしなくてはならないとのこと。
僕が直接的、間接的に人間をあの世に送ると僕の魂を経由してうんぬんかんぬん。その際に僕の魂に送り込まれる死者の魂の欠片と言うか、残り香のような物がこびり付くらしく、結果僕は人を間引けば間引くほどに自然に魂が強化され、僕自身の容量が増し、魂に紐づく魔王クリエイターの力もまた強化されるのだとか。
身も蓋もない言い方をすれば人間を殺すとレベルアップしちゃうってことである。
それに伴い、ペットの巨大カマキリであるゼルエルちゃんも強化した結果、更なる知能と大きさを獲得するに至った。
彼女はもともと畑周りの木々に張り付いていたハラビロカマキリらしきカマキリを元に作成した試作改造体なのだが、先も言った通りその見た目は地球に現存するマオウカマキリというカマキリに近い形に変えてある。
大きさが30センチ程から35センチ程にサイズアップし、上がった知能は人間に近づきつつある。
ますますペット感が増した。
「エルル、今日も畑に出るのならお隣のリアちゃんのとこにお裾分けも持っていって頂戴ね。分かってるとは思うけど…」
「言われなくても分かってるよ。リアちゃんとこのおばさんにはバレないようにでしょう?」
と、母が僕に呼びかけて、それに了解の返事をする。
我が家の家庭環境は少し特殊で、まず母親しかいない。
父親はどうやらあまり素行の良い人ではなかったらしく、僕を産んで暫くで離婚。
きっかけはこの辺境で美人で評判のリリサと言う娘に手を出そうとした事だそうな。
やや強引な手段を取ろうとした結果、思いの外大事となり、辺境を追放されたとのこと。
浮気であるというのも相まって、離婚はあっさり決まった。
経済的にも母は豪農の一人娘ということもあって離婚に反対する理由はカケラほどにもなかったらしい。
僕が8歳児にも関わらず、畑作業をしている理由はシングルマザーである母のためであり、自身を魔王化したことによって本来過酷なはずな農作業に全然辛さを感じないためである。
余談ではあるが、なぜ8歳児に関わらず僕がそんなことを知っているかと言うと、もちろん母から聞いたわけではない。普通の親ならば、気を遣って8歳児にそんな話はしない。
が、普通の親じゃないのが1人いる。
それが今、母が言ったリアちゃんとこの母親だ。
リアちゃんと言うのは隣の家に住む猟師のとこの娘で、無口で無表情気味なコミュ障っぽい女児。僕より一歳下の7歳の女の子である。
この子の母親がまあ酷い。
この辺境では2人の有名人がいる。
1人が貴族から誘いがあったと噂される程の町1番の美人さんであるリリサ。ちなみに面識はない。比較的余裕があると言っても、辺境にあるまじき人口密度だ。日本の田舎のように周辺一帯顔見知り状態というのは些か厳しい。この世界では辺境の片田舎でありながら、ちょっとした大都会並みの人口密度を誇る。プラベリアでこれなら、他の国がどうなっているかなど考えたくもない。
2人目がリアちゃんとこの母親だ。
口さがない人々は彼女のことをこう呼ぶ。
顔だけリリサ、と。
彼女はまぁ、美人である。美人でありながらもまだ幼さを残した可愛さも相まって見た目だけならリリサよりも良いと言う人が多々いるほどに容姿に優れている。確かに僕もアニメや漫画の住人がそのまま出てきたのかと疑うほどに美しく、可愛らしいと思ったもの。
が、性格はその容姿に反して悪辣の一言。
僕が初めて会った際の一言が
「あら、貴方、あの犯罪者の息子ね?うちの娘に手を出したら慰謝料を貰うわよ」
である。
ちなみに僕が5歳の時の話だ。
色々とツッコミどころが多すぎて呆れ果てた。
まず、5歳児にそんな話をするなと。そして娘に手を出したらうんぬんと一見娘を案じているように聞こえるが、その次に慰謝料がどうとか言い出す時点で、あまり娘をよく思っていないことが分かる。手を出すなとか、許さないとか、言うとしたらその辺りだろう。いや、そもそもそんな話を5歳児にしたところで普通は理解が出来ないだろうし、理解できたとしても言うべきではないだろう。
その後も聞いていないのにも関わらず、お前の父親はああで、こうで、犯罪がなんたら、美人過ぎるからと私を襲ったらただじゃおかないとか、べらべらと余計なことばかり。
単に誰でもいいから悪口を言いたかったのか、それとも小さな子供を虐めて楽しむ悪趣味な性格なのか。定かではないし、定かにしたいとも思わないが、普通の幼児だったら軽くトラウマものである。
そして、その悪辣さを隠そうともしない。
この理由もまた聞いていないのにも関わらず、勝手に語り始めた。
彼女曰く、私ほどに優れた人間ならば許される、これもまた愛嬌だから。だそうな。
彼女は高慢でもあった。
そして、そんな彼女が子育てをまともにするかと言えばそうではない。
彼女は悪辣さを隠そうとせず、それでも構わないとした顔だけイケメン猟師のこれまた似たり寄ったりな父親の間に生まれたリアと言う娘が健全に育つかと言うと、言わなくても大体想像がつくだろう。
なまじ両親の見てくれを引き継いだ娘の彼女はまあ、酷い虐待を受けていた。
容姿が特に優れ、将来的には彼女こそこの辺境一番の美少女になりかねなかったからだ。
見てくれを誇る彼女にとって、それを超え得る自分の娘こそが最大の敵だったのかもしれない。
実の母親からまともな愛情を受けられず、父親は母親とイチャイチャすることだけを考え、時にこっそり別の女達を漁る下半身直結型。ゆえに虐待こそしないが無関心。
となれば、僕が立ち上がらねばとなるのも当然だろう。
度重なる虐待やら愛情不足によって、かなりの引っ込み思案になったリアちゃん。
さらには両親の悪辣さゆえに、他の家の子供は彼女に近づかないため友達すらいない。
幸い、僕には魔王クリエイターと言う力がある。両親をボコボコにしてもっと優しくしなさいと説教してやればいい。助けるのは容易。だと思っていた頃がわたしにもありました。
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