異世界オ○ホ英雄奇譚〜そのインポ童貞はオ○ホで世界を無双する〜

子猫紳士

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ティンポラス編

5 理不尽への反撃

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 「くそ! またスライムか!」

 オレは右手のオ○ホ武器を握りしめる。

 (いや、待てよ?)

 オレはこのオ○ホの持つ、あるスキルを思い出した。

 「硬貨獲得権……」

 そうだ、このオ○ホでモンスターを倒せばこの世界の金が手に入る。

 だとすれば、奴隷にならなくても生きていけるんじゃないか!?

 だが……


 スライムたちがゆっくり距離を詰めてくる。

 足の力が徐々に抜けていくのが分かる。

 「クソがっ! 何びびってんだオレ! こいつら倒さねぇと奴隷人生確定なんだぞ!」

 叫ぶ。

 己を鼓舞する。

 頭の中に、数刻前に首を切り落とされた男が浮かぶ。

 オレもああなるのか?


 嫌だ!


 オレはあんな末路は辿りたくない……!!

 「……何が怖いんだ?」

 「22歳インポ童貞、非処女。これ以上何を失うって言うんだ!」

 「今さら失うものなんて何もないだろうがっ!!」

 自分で言ってて悲しくなったが覚悟も決まった。

 オレは一時の激情に任せてスライムに飛びかかる。


 「うらぁぁぁぁぁ!!!!」

 後ろにいたスライムの猛攻精液がオレの背中を容赦無く襲う。

 それでもオレは止まらない。止まれない。


 「食らえやぁぁ!!」

 そしてついにオレは一匹のスライムの巨根にオ○ホを挿入することに成功した!

 するとオ○ホから合成音声のような声が聞こえてきた。

 「固有スキル【感度深化もっと深く突いて❤︎】を発動しました」

 ぶちゅちゅちゅちゅ❤︎


 「ピギャァァァァァ!!!」

 卑猥な音とスライムの奇声が合わさり、最悪なハーモニーが奏でられる。

 「固有スキル【硬貨取得権お礼くらい、あるよな?】を発動しました」

 再び合成音声が聞こえた瞬間、スライムは2枚の茶色い硬貨へと様変わりした

 ーー大量の精液をまき散らしながら。


 「っがぁ……!!!」

 噴き出されたその液体はオレの顔面を直撃する。

 嫌でも思い出す、あのトラウマを……

 頭が割れそうだ……

 「うるせぇ! 弱音はいてんじゃねぇ!」

 力の限り叫んで、嫌なイメージを払拭する。

 「あと……9……匹ぃ……」

 オレは力の入らない足で地面を踏みつける。

 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

 ガムシャラに唯一の武器を振り回す。

 
 挿入、射精、挿入、射精、挿入、射精、挿入、射精、挿入、射精……

 
 オレの体に半透明なドロドロの液体が幾重にも重なり、絡みついてくる。

 悪夢だ。

 だが、止めるわけにはいかない……

 もう一度、生きるために。


 全部奪われて


 絶望して


 またここで終わるのか?


 こんなところでのたれ死ぬのか?


 ……違う。


 終わらない、終わらせない。


 何でオレばかりがこんな目に遭う?

 
 理不尽すぎる……だったら、



 反撃……そう、反撃だ。

 目の前に現れる理不尽肉棒は、全部ぶっこ抜くぶっ殺すしかねぇ。




 それは数分の出来事だったが、オレには数時間のように感じた。

 あたり一面にいくつもの精液の水溜りができている。

 オレはそこにただ立っていた。

 無感情に、左手に20枚の硬貨を握りしめて……





 「スキル【駆逐の意志】を獲得しました」
 
 耳障りな合成音声がまた頭に響いた気がした。
 
 

 

 
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