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第二章_七日前

一色_2-5

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「ん?」
 一色が仕事を終え、自分の住んでいるワンルームマンションに戻ると、スマホが着信音を響かせた。
 着信画面には『真木』と表示されている。
「どうした?」
『あぁ、イチ。言われた件、調べたぞ。桜華学園のホームページの』
「あぁ、どうやった?」
『言われた通りハッキング技術がある奴に頼んだけど、やっぱり、前学園長の名前はどこにも無かった。それと、改ざんされた形跡もその技術者では見つけられなかったそうだ』
「そうか。解った、ありがとう」

 その後、数分会話を交わし、一色は通話を切った。
 そして、彼は天井を仰ぎ、何かに後悔するかのように強く目を瞑った。
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