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第一章:決戦の足音
天使_1-1
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「高良組からユースティティアへ情報が展開されました」
「高良組からユースティティアへ情報が展開されました」
天使が拠点としているHALビルの一室にて彼方と此方が報告を行う。それを聞いた彼はオフィスチェアの背もたれに寄りかかり、腕と脚を組み、薄く微笑んだ。
「そうか。では、当日の段取りを飛田くん、説明できますか?」
続けて、視線だけで横に立つ飛田に発言を促す。
「取引は一週間後の十九時。場所はここから二駅ほど離れたオフィスビルの一室で行います。当日はこのビルから往復ともに車で移動。取引相手は●●ソフトの重役、シェイ氏――ですが、ここでは『レシエントメンテ』の取引を行わず、ワクチンである『デスペラード』を無力化させることをシェイ氏に見ていただくことになっています」
飛田の話を聞き、天使は頷く。
「まぁ、ユースティティアの連中は『レシエントメンテ』の取引だと思っているでしょうけどね。続けて」
「はい。我々は取引に乗り込んできたユースティティアの連中を撃退し、『デスペラード』を奪還。そして、無力化に成功したところをシェイ氏に見ていただき、その後、このHALビルに戻った後、正式に『レシエントメンテ』の取引を行います」
「その流れで問題ありません。シェイ氏に会うのは十九時ですが、ユースティティアには取引の時間は二十時と伝わっていますね」
天使が彼方と此方へと確認を行い、双子は間違いないことを伝えた。
「では、シェイ氏に挨拶と当日の段取りを伝えた後は離席していただき、安全な場所から見ていただきましょう。クライアント側も『デスペラード』の無力化されることが取引条件ですからね。さて、ここで我々が気を付けないといけないのは――」
天使が背もたれから離れ、脚を組みなおす。
「『デスペラード』の無力化には『レシエントメンテ』が必要になります。なので、それが入ったPCを持っていくことになりますが、ユースティティアもまた、『レシエントメンテ』の無力化する為にそのPCを狙っています。つまり、相互の目的達成にはそのPCが必要不可欠になります。だから、我々間違ってもそれが入ったPCをユースティティアに奪われてはなりません。つまり――ユースティティアの撃退は必須条件です」
「高良組からユースティティアへ情報が展開されました」
天使が拠点としているHALビルの一室にて彼方と此方が報告を行う。それを聞いた彼はオフィスチェアの背もたれに寄りかかり、腕と脚を組み、薄く微笑んだ。
「そうか。では、当日の段取りを飛田くん、説明できますか?」
続けて、視線だけで横に立つ飛田に発言を促す。
「取引は一週間後の十九時。場所はここから二駅ほど離れたオフィスビルの一室で行います。当日はこのビルから往復ともに車で移動。取引相手は●●ソフトの重役、シェイ氏――ですが、ここでは『レシエントメンテ』の取引を行わず、ワクチンである『デスペラード』を無力化させることをシェイ氏に見ていただくことになっています」
飛田の話を聞き、天使は頷く。
「まぁ、ユースティティアの連中は『レシエントメンテ』の取引だと思っているでしょうけどね。続けて」
「はい。我々は取引に乗り込んできたユースティティアの連中を撃退し、『デスペラード』を奪還。そして、無力化に成功したところをシェイ氏に見ていただき、その後、このHALビルに戻った後、正式に『レシエントメンテ』の取引を行います」
「その流れで問題ありません。シェイ氏に会うのは十九時ですが、ユースティティアには取引の時間は二十時と伝わっていますね」
天使が彼方と此方へと確認を行い、双子は間違いないことを伝えた。
「では、シェイ氏に挨拶と当日の段取りを伝えた後は離席していただき、安全な場所から見ていただきましょう。クライアント側も『デスペラード』の無力化されることが取引条件ですからね。さて、ここで我々が気を付けないといけないのは――」
天使が背もたれから離れ、脚を組みなおす。
「『デスペラード』の無力化には『レシエントメンテ』が必要になります。なので、それが入ったPCを持っていくことになりますが、ユースティティアもまた、『レシエントメンテ』の無力化する為にそのPCを狙っています。つまり、相互の目的達成にはそのPCが必要不可欠になります。だから、我々間違ってもそれが入ったPCをユースティティアに奪われてはなりません。つまり――ユースティティアの撃退は必須条件です」
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