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異世界転移編
59話 ゲーム仕様からの生産したい
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それから1時間ほどガゼルを含めて、みんなが完全に体を休めて休憩していた。
そんな中、ガゼルは頭の中で渚を呼び出した。
『どうかなさいましたか?』
'俺さ、スマホ持ってる意味ほぼ無いよな?'
『私が役目を変わりに果たせますから』
すると'だよな'とガゼルは吐息を漏らす。
'その使える機能はかなり広いって言うことで良いんだよな?'
『マスターの認識で一番近いのはAIというワードです』
やっぱりそうか。ナビゲーターよりも、そっちの方がもはやしっくりくる。
⋯人工知能みたいなもんだよなもはや。
'なら、ゲームみたいに自分のステータスとかアイテムボックスとか覗けたりしないか?そのへんの仕様は変えられない?'
『少々お待ちください、変更できるか試してみます』
'頼む'とガゼルは渚に問題を解決してもらっている間に、スマホを取り出してゴーグルゴーを開く。
え⋯⋯と。
ガゼルは女神アルテミスのゴーグルゴーを開き、今後必要であるであろう──生産職について見ていた。
今、正直俺自身、割とパワープレイしかしていないだろう。⋯⋯自分の身体能力ありきで来ているわけだし。
そろそろこの世界でのやり方にも合わせていかねぇとーーアルに怒られちまうだろうな。
⋯⋯修練者としての俺の力を、"何処まで理解している"かもわからん。
例えば──。
ガゼルはソファから腰を上げて、大理石の上で胡座をかき背筋を整える。
'もし、俺の予想が正しかったなら──。'
針のような光りを瞳孔に宿した次の瞬間、胡座をかくガゼルの身体から突然、燃える上がる山の如くーー白炎が下半身から上半身、そして頭より2mほどにも上った。形状はライオンのたてがみに近く、その異様なオーラは⋯⋯高貴なモノだった。
誰もが一度目に止まれば目が離せないだろう。
「くっ⋯⋯!」
魔力の理解が足りていない状態では、今はまだここが限界か。
""心法""──。
かつて、自然な場所に流れているエネルギーを身体に巡らせ、身体を器として様々ことを可能にする人間達がいた。
そして現代では完全に途切れてしまった方法であり、もう完全に伝導しているところはないと言われている失われた古代の力である。
神門創一は特殊なルートでそれを体得した人間であった。
'やっぱり⋯⋯'
ガゼルは自身の掌をじっと見つめ、納得する。
心法は内功を使って運功していくんだが、ここでは魔力を使って運用できる。
⋯⋯心法は呼吸。
つまるところ、身体の使い方でもある。
正しく知らなければ後々面倒なことにもなりかねない。
ガゼルの身体から白炎は消えるが、周りに油や老廃物が周りに飛び散っていた。
心法は不要なモノをすべて排除して、自分の丹田に力を貯めるやり方。いきなりここで始めてしまったが、次から気をつけなきゃな。
魔法で清掃をしたガゼルは、再度ソファに腰を下ろした。
そのままスマホで生産職を見ていく。
'錬金術、調合師、薬師、鍛冶師、裁縫、木工、料理人、'
生産職だけでもかなりある。
これを全部取るにはかなり至難の業だな。
しかし⋯⋯。
「後々のことを考えれば必然ではあるな」
あまり頼らないような俺だ。
ある程度一人でできるようにならないと、痛い目を見るだろうな。
ガゼルはそのまま立った。
そしてリラックスルームの扉を突き当たって更に左へと曲がる。
その先は行き止まり⋯⋯かと思いやきや。
『認証してください』
無機質なアナウンスが聞こえ、ガゼルは右手の親指を指定の場所に当てる。
すると、カチッと機械が音を鳴らし、「プシュー」という激しい風圧を放ちながら開く扉。
扉を通り抜けるとすぐに開いた扉は閉まり、その先は⋯⋯薄暗い地下の空気を漂わせる横幅10メートル以上、奥行きに至ってはどこまで続いてるか分からないと思わせるほどの物だった。
その光景はまさに地下トンネル。
「確かこっちに専用の部屋を構築したはずだったな」
スタスタと進み、屋台のように並ぶ部屋を数個を通り過ぎて一つの部屋の前で止まった。
そこには「鍛冶」と書かれてある部屋の前だった。
ガゼルはドアノブに手を掛けて中へ入る。
構造はシンプル20畳ほどある一室に、最低限鍛冶師としてやっていくのに困らない程度と渚が予想した物資を設置したはずだ。
アイテムボックスと渚の活用でゲームのように家を作ったから。
「よし」
そう独り言を呟いたガゼルはスマホに映る鍛冶師になる条件を再度覗く。
【低級品質片手剣を10本ガイドを受けずに打つこと】
【※片手剣であればショート・ロングの関係なし】
⋯⋯簡単だ。
アルは条件の設定の仕方が下手くそなのか?
他のもの大概同じような内容だ。
~を10とか20個成功させるみたいな内容。
⋯⋯あかんだろ。
こんな簡単になれるんだったら、皆困らないはずだがな。
スマホを近くの椅子へ乱雑に置き、鍛冶台の前に立つ。
「⋯⋯」
無言で立つガゼルの表情は、鍛冶台を見て何処か寂しそうにしていた。
その本人の脳裏に浮かぶ光景。
聞こえてくる音声。
**
「創一!」
「あ?なんだよ※※※※※」
「見ろよ!お前が時代錯誤にも程があるニホントウを完璧に再現したんだぞ!」
記憶の中に映る一人の少年は、朧気な記憶なのか、目元や顔立ちはボヤけて全然見えない。
だが元気な声で、顔を見なくても、この声の主は面倒くさそうに絡んでくるような少年だということがなんとなく伝わってくる。
「駄目だ、もう少しここを」
指摘しようとする創一を※※※※※は青筋を浮かべて絶叫を上げている。
「やめろー!!こんなミリ単位の仕事、俺様以外絶対に受けないんだからな!」
「分かってるよ、だからウン十億も掛けてやってるんだろうが」
何も言えない様子で創一の言葉に押し負けている。
「お、俺様は天才なんだぞ!天才の作品に文句を言うな!」
「そういえば、」
煙草に火をつけた創一に「うん?」と創一から貰いタバコをしながら一服し始める二人。
「お前ってどうやって作ってるんだ?」
「どう⋯⋯?感覚だよ」
「天才の言葉だな。頭が上がらないな」
「どうだろ?冗談ではないけど、やっぱり火加減の安定とポイントなんだよ」
「お前は最初からできたのか?」
「まぁな。なんか見えるんだよ、ここを打てば大丈夫!みたいな?」
「すげぇな」
「大丈夫だよ!創一もどうせその内出来るようになるって!」
───
──
─
カンッ!
'誰だったっけ?'
カンッッ!!
'最近、記憶が曖昧だ'
カンッッ!!!
既にガゼルは、鍛冶台で製作を始めていた。
無意識にガゼルの両腕は剣を打つ最適なポイントへと打ち込んで、最も安定した火加減でやっていた。
⋯⋯響く地下の一部屋。
珍しく額から汗が流れており、タンクトップ1枚で打つその姿は正に職人そのものだった。
'俺は、異世界に来てこんなにヌルかっただろうか'
カンッッ!!!!
'なんでこんなにも虚しいんだろう'
'なんで最近、夢で知らない人たちが俺と話しているんだろうか'
'身体は勝手に動く'
【低級ショートソード一本を作成に成功しました】
【⋯⋯お知らせ】
【素材は低品質なモノに対し、技術品質が釣り合っていません】
【評価を再審査します】
ガゼルの携帯の通知画面にはこんな通知が何件も来ていた。
無意識に続くガゼルの作業と、スマホに映る通知。
いつの間にか部屋が移り変わり、知らない内に9時間以上が経過していた。
ガゼルの意識はまるでない。
しかし体は最適な動きをみせ、あっという間に剣を作り、ポーションを作り、棚を作っては、気付けば⋯⋯携帯にあったゴーグルゴーにある必要条件を満たし、そして職人のレベルすらもすぐに上げていた。
複数の部屋には出来上がった低級の武器やポーション、家具に至るまで様々なモノが雑に置かれていた。
「⋯⋯?」
合計で13時間くらいだろうか。無我夢中にも等しいガゼルの瞳に光が宿った。
'あれ?気付けば終わってた'
無我夢中だったから気付かなかった。
目の前にあるのは最後にあった調香師という生産職。そのまま後ろにあるスマホを取り通知を確認する。
「うわ」
そこには通知が100以上あるという文言が書かれており、やらかしたとガゼルは苦笑いを見せていた。
'マジで?'
ガゼルのスマホには、物理的に不可能な炭鉱夫などを除き、生産職業をレベル90台まで上げた画面が映し出されていた。
これはいわば、この大陸で唯一の──最強生産職と言って過言にすらならないほどの偉業だった。
この世界で生産職で飯を食っていく為に必要なレベルは20を超えてから。
金儲けに必要なのは50、歴史に名を残すと言われているレベルは60。
⋯⋯つまり。
ガゼルはとうに⋯⋯そのレベルから遥かに逸脱したレベルまで上げたということになる。
神業にも等しいガゼルの能力。
だが当人はそんな実力などどうでもいいと言うように制服を羽織る。
「さて、これでわざわざ他力しなくても済む」
後は、さっさと情報を集める。
⋯⋯それだけだ。
来た道を戻り、ガゼルは元のリラックスルームへと行く。
風圧を放ち、扉を通り抜けてリラックスルームへと到着寸前──。
「⋯⋯あ?」
視界が揺れる。なんだ?
酩酊感がひどい。
壁に寄りかかるも、グニャグニャと揺れるガゼルの視界。
「くそっ、何が起きてんだ?」
そのまま数歩歩いた後、突然意識を失い、死んだように顔から倒れた。
そんな中、ガゼルは頭の中で渚を呼び出した。
『どうかなさいましたか?』
'俺さ、スマホ持ってる意味ほぼ無いよな?'
『私が役目を変わりに果たせますから』
すると'だよな'とガゼルは吐息を漏らす。
'その使える機能はかなり広いって言うことで良いんだよな?'
『マスターの認識で一番近いのはAIというワードです』
やっぱりそうか。ナビゲーターよりも、そっちの方がもはやしっくりくる。
⋯人工知能みたいなもんだよなもはや。
'なら、ゲームみたいに自分のステータスとかアイテムボックスとか覗けたりしないか?そのへんの仕様は変えられない?'
『少々お待ちください、変更できるか試してみます』
'頼む'とガゼルは渚に問題を解決してもらっている間に、スマホを取り出してゴーグルゴーを開く。
え⋯⋯と。
ガゼルは女神アルテミスのゴーグルゴーを開き、今後必要であるであろう──生産職について見ていた。
今、正直俺自身、割とパワープレイしかしていないだろう。⋯⋯自分の身体能力ありきで来ているわけだし。
そろそろこの世界でのやり方にも合わせていかねぇとーーアルに怒られちまうだろうな。
⋯⋯修練者としての俺の力を、"何処まで理解している"かもわからん。
例えば──。
ガゼルはソファから腰を上げて、大理石の上で胡座をかき背筋を整える。
'もし、俺の予想が正しかったなら──。'
針のような光りを瞳孔に宿した次の瞬間、胡座をかくガゼルの身体から突然、燃える上がる山の如くーー白炎が下半身から上半身、そして頭より2mほどにも上った。形状はライオンのたてがみに近く、その異様なオーラは⋯⋯高貴なモノだった。
誰もが一度目に止まれば目が離せないだろう。
「くっ⋯⋯!」
魔力の理解が足りていない状態では、今はまだここが限界か。
""心法""──。
かつて、自然な場所に流れているエネルギーを身体に巡らせ、身体を器として様々ことを可能にする人間達がいた。
そして現代では完全に途切れてしまった方法であり、もう完全に伝導しているところはないと言われている失われた古代の力である。
神門創一は特殊なルートでそれを体得した人間であった。
'やっぱり⋯⋯'
ガゼルは自身の掌をじっと見つめ、納得する。
心法は内功を使って運功していくんだが、ここでは魔力を使って運用できる。
⋯⋯心法は呼吸。
つまるところ、身体の使い方でもある。
正しく知らなければ後々面倒なことにもなりかねない。
ガゼルの身体から白炎は消えるが、周りに油や老廃物が周りに飛び散っていた。
心法は不要なモノをすべて排除して、自分の丹田に力を貯めるやり方。いきなりここで始めてしまったが、次から気をつけなきゃな。
魔法で清掃をしたガゼルは、再度ソファに腰を下ろした。
そのままスマホで生産職を見ていく。
'錬金術、調合師、薬師、鍛冶師、裁縫、木工、料理人、'
生産職だけでもかなりある。
これを全部取るにはかなり至難の業だな。
しかし⋯⋯。
「後々のことを考えれば必然ではあるな」
あまり頼らないような俺だ。
ある程度一人でできるようにならないと、痛い目を見るだろうな。
ガゼルはそのまま立った。
そしてリラックスルームの扉を突き当たって更に左へと曲がる。
その先は行き止まり⋯⋯かと思いやきや。
『認証してください』
無機質なアナウンスが聞こえ、ガゼルは右手の親指を指定の場所に当てる。
すると、カチッと機械が音を鳴らし、「プシュー」という激しい風圧を放ちながら開く扉。
扉を通り抜けるとすぐに開いた扉は閉まり、その先は⋯⋯薄暗い地下の空気を漂わせる横幅10メートル以上、奥行きに至ってはどこまで続いてるか分からないと思わせるほどの物だった。
その光景はまさに地下トンネル。
「確かこっちに専用の部屋を構築したはずだったな」
スタスタと進み、屋台のように並ぶ部屋を数個を通り過ぎて一つの部屋の前で止まった。
そこには「鍛冶」と書かれてある部屋の前だった。
ガゼルはドアノブに手を掛けて中へ入る。
構造はシンプル20畳ほどある一室に、最低限鍛冶師としてやっていくのに困らない程度と渚が予想した物資を設置したはずだ。
アイテムボックスと渚の活用でゲームのように家を作ったから。
「よし」
そう独り言を呟いたガゼルはスマホに映る鍛冶師になる条件を再度覗く。
【低級品質片手剣を10本ガイドを受けずに打つこと】
【※片手剣であればショート・ロングの関係なし】
⋯⋯簡単だ。
アルは条件の設定の仕方が下手くそなのか?
他のもの大概同じような内容だ。
~を10とか20個成功させるみたいな内容。
⋯⋯あかんだろ。
こんな簡単になれるんだったら、皆困らないはずだがな。
スマホを近くの椅子へ乱雑に置き、鍛冶台の前に立つ。
「⋯⋯」
無言で立つガゼルの表情は、鍛冶台を見て何処か寂しそうにしていた。
その本人の脳裏に浮かぶ光景。
聞こえてくる音声。
**
「創一!」
「あ?なんだよ※※※※※」
「見ろよ!お前が時代錯誤にも程があるニホントウを完璧に再現したんだぞ!」
記憶の中に映る一人の少年は、朧気な記憶なのか、目元や顔立ちはボヤけて全然見えない。
だが元気な声で、顔を見なくても、この声の主は面倒くさそうに絡んでくるような少年だということがなんとなく伝わってくる。
「駄目だ、もう少しここを」
指摘しようとする創一を※※※※※は青筋を浮かべて絶叫を上げている。
「やめろー!!こんなミリ単位の仕事、俺様以外絶対に受けないんだからな!」
「分かってるよ、だからウン十億も掛けてやってるんだろうが」
何も言えない様子で創一の言葉に押し負けている。
「お、俺様は天才なんだぞ!天才の作品に文句を言うな!」
「そういえば、」
煙草に火をつけた創一に「うん?」と創一から貰いタバコをしながら一服し始める二人。
「お前ってどうやって作ってるんだ?」
「どう⋯⋯?感覚だよ」
「天才の言葉だな。頭が上がらないな」
「どうだろ?冗談ではないけど、やっぱり火加減の安定とポイントなんだよ」
「お前は最初からできたのか?」
「まぁな。なんか見えるんだよ、ここを打てば大丈夫!みたいな?」
「すげぇな」
「大丈夫だよ!創一もどうせその内出来るようになるって!」
───
──
─
カンッ!
'誰だったっけ?'
カンッッ!!
'最近、記憶が曖昧だ'
カンッッ!!!
既にガゼルは、鍛冶台で製作を始めていた。
無意識にガゼルの両腕は剣を打つ最適なポイントへと打ち込んで、最も安定した火加減でやっていた。
⋯⋯響く地下の一部屋。
珍しく額から汗が流れており、タンクトップ1枚で打つその姿は正に職人そのものだった。
'俺は、異世界に来てこんなにヌルかっただろうか'
カンッッ!!!!
'なんでこんなにも虚しいんだろう'
'なんで最近、夢で知らない人たちが俺と話しているんだろうか'
'身体は勝手に動く'
【低級ショートソード一本を作成に成功しました】
【⋯⋯お知らせ】
【素材は低品質なモノに対し、技術品質が釣り合っていません】
【評価を再審査します】
ガゼルの携帯の通知画面にはこんな通知が何件も来ていた。
無意識に続くガゼルの作業と、スマホに映る通知。
いつの間にか部屋が移り変わり、知らない内に9時間以上が経過していた。
ガゼルの意識はまるでない。
しかし体は最適な動きをみせ、あっという間に剣を作り、ポーションを作り、棚を作っては、気付けば⋯⋯携帯にあったゴーグルゴーにある必要条件を満たし、そして職人のレベルすらもすぐに上げていた。
複数の部屋には出来上がった低級の武器やポーション、家具に至るまで様々なモノが雑に置かれていた。
「⋯⋯?」
合計で13時間くらいだろうか。無我夢中にも等しいガゼルの瞳に光が宿った。
'あれ?気付けば終わってた'
無我夢中だったから気付かなかった。
目の前にあるのは最後にあった調香師という生産職。そのまま後ろにあるスマホを取り通知を確認する。
「うわ」
そこには通知が100以上あるという文言が書かれており、やらかしたとガゼルは苦笑いを見せていた。
'マジで?'
ガゼルのスマホには、物理的に不可能な炭鉱夫などを除き、生産職業をレベル90台まで上げた画面が映し出されていた。
これはいわば、この大陸で唯一の──最強生産職と言って過言にすらならないほどの偉業だった。
この世界で生産職で飯を食っていく為に必要なレベルは20を超えてから。
金儲けに必要なのは50、歴史に名を残すと言われているレベルは60。
⋯⋯つまり。
ガゼルはとうに⋯⋯そのレベルから遥かに逸脱したレベルまで上げたということになる。
神業にも等しいガゼルの能力。
だが当人はそんな実力などどうでもいいと言うように制服を羽織る。
「さて、これでわざわざ他力しなくても済む」
後は、さっさと情報を集める。
⋯⋯それだけだ。
来た道を戻り、ガゼルは元のリラックスルームへと行く。
風圧を放ち、扉を通り抜けてリラックスルームへと到着寸前──。
「⋯⋯あ?」
視界が揺れる。なんだ?
酩酊感がひどい。
壁に寄りかかるも、グニャグニャと揺れるガゼルの視界。
「くそっ、何が起きてんだ?」
そのまま数歩歩いた後、突然意識を失い、死んだように顔から倒れた。
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