41 / 91
第一章
☆:ギルド
しおりを挟む
「あ~まじ最悪」
そんな事を呟くのは、サンテツホドシテイルこの俺、清水弘樹32歳の独身。
色々呟きたくはあるが、仕方ないだろう。
これも国に飼われている一匹の人間として職務を全うする為ですからね。
俺が働いているのは、ギルドの総本部──東京店。
前まで東京という名前では無かったのだが、池袋や渋谷などの大型支店などの関係から東京というデカイ名前にしたらしい。
一応、俺はそこの現場責任者だ。
⋯⋯3徹はしんどい。何故かって?
この間あったインゴットの話で今世界中が大騒ぎだからだよ。
具体的な名前は明かされてはいないもの、大体場所と人間は調べようと思ったらある程度までは調べられるはずなんだが、どうもセキュリティが掛かって無理だった。
「あ、おはようございます、先輩」
「ん? 鈴木くんか、おはよう」
国の飼い犬とはいえ、出勤時のエレベーターは未だギュウギュウで気持ちが悪い。
しかし、もうここまで働いていると、ほとんどが顔なじみの奴らだから、いくらかマシだ。
「先輩寝れましたか?」
「いいや、全く」
「ですよねぇ⋯⋯私も寝てる時に同僚から今から来てくれとか頼まれてイライラの頂点だったんですよ」
「それは災難だったな、後でランチ奢るから、今日も残業頼むぞ~」
「えーいいですよー、遠慮しておきます」
生意気な後輩のコイツは鈴木有紗。
東大首席で合格し、様々な経歴を持っているらしい。
俺は昔や経歴の方は直接あまり関わったことがないから知らんのだが、とりあえずパーフェクト優秀女性のようだ。
⋯⋯の、割には、態度や気の抜けたような言動から天才肌なんて言われているらしいが、俺から見るコイツは、ただ仕事とプライベートをきっちり分けているだけのようにも見える。
「頼むよーお前がいないと他の奴らから俺が文句言われんだからァ~」
「はいはい、分かってますよ」
──チン。
到着してすぐに大量の飼い犬はそれぞれの部署へと散らばり、俺は自分の担当部署へと行き、後輩の挨拶を返しながらデスクに座った。
「あぁ⋯⋯」
眉間を摘み、睡眠不足を補うために睡睡打破を二本飲む。これがないと俺は、一時間もしない内に過労死する自信がある。
そしてそのままデスク周りにある昨日までの進捗状況と電話対応状況を確認する。
まじかよ、全体の半分も終わってないのかよ。
どうやらあれだけ残業し、優秀な部下達に対応させたにも関わらず、半分も終わってないという地獄のような惨状を目にする。
くそ、終わってんな。
飼い犬は勿論黙って仕事をすればいいのだが、それでは気が済まない。
「申し訳ありませんが、増員の方お願い出来ませんか? もうこっちは手一杯で、どうしようもありませんよ」
『それをどうにかするために優秀な奴らをお前の部署に送り付けているんだろうが!! なんとかしろ!』
──プーッ。
ふざけんなッッ!
こっちはみんなほぼサビ残でやってやってんだろうがよ!
「はぁ⋯⋯」
クソッ、俺の過労死も⋯⋯かなり早そうだ。
「どうにかならんのかよ」
「清水さん、お電話の方がきていまして」
「ん? お前らが対応出来ない問題か?」
「いえ、相手があの議員の⋯⋯」
はぁぁ。
こっちはこんな忙しいって時に、議員ときたら。
「分かった、繋げてくれ」
面倒くさいという気持ちを整える準備が終わり、受話器を取る。
「第一冒険者管理室、清水がお受けします」
『君がここで一番偉いのかね?』
「現場担当では、私で間違いないと思います。という業務やり取りは止めにしましょう」
『そうだな。君も知っているだろう? この間から世間、いや⋯⋯世界中を驚かせているユニークダンジョンから帰還した冒険者を』
「対応で遅れていましたので、しっかりとした情報はまだ確認していませんが、後輩からの情報である程度は存じております」
『どうだね? いくらだ?』
コイツらは人をなんだと思ってるんだ? 個人情報やプライバシーの侵害はどう思ってるのか素直に問いただしたいのだが。
「失礼ですが、通常とは違って──極秘情報になっていますので⋯⋯勘弁してください」
『なに、私と君ももう長いだろう?』
「さすがにこれに手を出せば、私なんか一瞬で首が飛びます」
『私がフォローする』
そういう問題ではないんだが。
先日、そんなこと俺もとっくに調べたさ。
結果は何も出ず。
多分所属支部のギルド長しか見れないように設定されている。
ステータスカードの情報を聞き出したりするのも重大な犯罪になるからな。
「橋本さん、勘弁してくださいよ。今回の件に関しては⋯⋯一私達のような者たちでも手を出したら──どうなるか」
『君がそこまで言うのだから本当だろうが、何しろ派閥の奴らがうるさいんだ。どうだ?なんとかならないか? そこまで言うのだから、相当セキュリティが高い情報なんだろう? 公務員では稼げない額の金を渡す』
気持ちは揺らぐが、見れないし、確認を取ったら⋯⋯さすが俺も怪しまれる。
⋯⋯チッ。
「期待はしないでくださいよ?」
『出来なかったらその時考えればいいんだから問題はない』
ガチャン。
受話器をおいて、俺はある場所へと電話を掛ける。
「はーい、八王子支部でぇーす」
相変わらず調子に乗っているギルド長の五香。
コイツは女遊びで盛んな時に会ったことがあるが、とんでもない天狗野郎だった。
今でも変わっていないのだろうが、さて⋯⋯どうやって聞き出すか。
「本部の清水だ」
『うわ、清水さんすっか? 止めてくださいよ~ウチの冒険者の名前なんて教えませんよ~』
「良いじゃないか、本部としても色々必要なんだよ」
⋯⋯コイツは昔から勘だけは野生動物みたいに敏感だ。
こういう時は相手が悪いと嘆くレベルでセンサーが良い。
『どうせ派閥がどうのとか言われたんすか?』
⋯⋯くそ、コイツ──何処まで知っているんだ?
「派閥? 俺がそんなこと知っているとでも?」
『橋本則夫、俗にいう三人の次期総理候補の一人で、もっとも近いそうじゃないですかぁ。俺としては手伝ってやりたい気持ちもありますが⋯⋯困ったなぁ。冒険者個人から教えないでくれって散々言われたんだ。"目立ちたくないってさ"』
今時目立ちたくない奴がいるのか?
ほとんどの高ランク冒険者たちは皆ド派手な奴らばかりだと言うのに。
くそ、これじゃあ意味がないのか。
「どうだ?今度一杯」
『嫌でーす、何も話しませーん』
「そ、そうか。ありがとう」
『あ、あと』
「どうした?」
『その冒険者の事を嗅ぎ回っていると──行方不明になるらしいと都市伝説があるから、気を付けてね』
⋯⋯お、脅しか?
「そうか、気を付けるよ」
ガチャン。
受話器を置くと、俺はイライラの限界で今度は今流行りのマナウォーターを口にする。
「あぁー、美味い」
本部もこんな有様じゃあ⋯⋯国会とかどうなってるのか想像もつかないや。
そんな事を呟くのは、サンテツホドシテイルこの俺、清水弘樹32歳の独身。
色々呟きたくはあるが、仕方ないだろう。
これも国に飼われている一匹の人間として職務を全うする為ですからね。
俺が働いているのは、ギルドの総本部──東京店。
前まで東京という名前では無かったのだが、池袋や渋谷などの大型支店などの関係から東京というデカイ名前にしたらしい。
一応、俺はそこの現場責任者だ。
⋯⋯3徹はしんどい。何故かって?
この間あったインゴットの話で今世界中が大騒ぎだからだよ。
具体的な名前は明かされてはいないもの、大体場所と人間は調べようと思ったらある程度までは調べられるはずなんだが、どうもセキュリティが掛かって無理だった。
「あ、おはようございます、先輩」
「ん? 鈴木くんか、おはよう」
国の飼い犬とはいえ、出勤時のエレベーターは未だギュウギュウで気持ちが悪い。
しかし、もうここまで働いていると、ほとんどが顔なじみの奴らだから、いくらかマシだ。
「先輩寝れましたか?」
「いいや、全く」
「ですよねぇ⋯⋯私も寝てる時に同僚から今から来てくれとか頼まれてイライラの頂点だったんですよ」
「それは災難だったな、後でランチ奢るから、今日も残業頼むぞ~」
「えーいいですよー、遠慮しておきます」
生意気な後輩のコイツは鈴木有紗。
東大首席で合格し、様々な経歴を持っているらしい。
俺は昔や経歴の方は直接あまり関わったことがないから知らんのだが、とりあえずパーフェクト優秀女性のようだ。
⋯⋯の、割には、態度や気の抜けたような言動から天才肌なんて言われているらしいが、俺から見るコイツは、ただ仕事とプライベートをきっちり分けているだけのようにも見える。
「頼むよーお前がいないと他の奴らから俺が文句言われんだからァ~」
「はいはい、分かってますよ」
──チン。
到着してすぐに大量の飼い犬はそれぞれの部署へと散らばり、俺は自分の担当部署へと行き、後輩の挨拶を返しながらデスクに座った。
「あぁ⋯⋯」
眉間を摘み、睡眠不足を補うために睡睡打破を二本飲む。これがないと俺は、一時間もしない内に過労死する自信がある。
そしてそのままデスク周りにある昨日までの進捗状況と電話対応状況を確認する。
まじかよ、全体の半分も終わってないのかよ。
どうやらあれだけ残業し、優秀な部下達に対応させたにも関わらず、半分も終わってないという地獄のような惨状を目にする。
くそ、終わってんな。
飼い犬は勿論黙って仕事をすればいいのだが、それでは気が済まない。
「申し訳ありませんが、増員の方お願い出来ませんか? もうこっちは手一杯で、どうしようもありませんよ」
『それをどうにかするために優秀な奴らをお前の部署に送り付けているんだろうが!! なんとかしろ!』
──プーッ。
ふざけんなッッ!
こっちはみんなほぼサビ残でやってやってんだろうがよ!
「はぁ⋯⋯」
クソッ、俺の過労死も⋯⋯かなり早そうだ。
「どうにかならんのかよ」
「清水さん、お電話の方がきていまして」
「ん? お前らが対応出来ない問題か?」
「いえ、相手があの議員の⋯⋯」
はぁぁ。
こっちはこんな忙しいって時に、議員ときたら。
「分かった、繋げてくれ」
面倒くさいという気持ちを整える準備が終わり、受話器を取る。
「第一冒険者管理室、清水がお受けします」
『君がここで一番偉いのかね?』
「現場担当では、私で間違いないと思います。という業務やり取りは止めにしましょう」
『そうだな。君も知っているだろう? この間から世間、いや⋯⋯世界中を驚かせているユニークダンジョンから帰還した冒険者を』
「対応で遅れていましたので、しっかりとした情報はまだ確認していませんが、後輩からの情報である程度は存じております」
『どうだね? いくらだ?』
コイツらは人をなんだと思ってるんだ? 個人情報やプライバシーの侵害はどう思ってるのか素直に問いただしたいのだが。
「失礼ですが、通常とは違って──極秘情報になっていますので⋯⋯勘弁してください」
『なに、私と君ももう長いだろう?』
「さすがにこれに手を出せば、私なんか一瞬で首が飛びます」
『私がフォローする』
そういう問題ではないんだが。
先日、そんなこと俺もとっくに調べたさ。
結果は何も出ず。
多分所属支部のギルド長しか見れないように設定されている。
ステータスカードの情報を聞き出したりするのも重大な犯罪になるからな。
「橋本さん、勘弁してくださいよ。今回の件に関しては⋯⋯一私達のような者たちでも手を出したら──どうなるか」
『君がそこまで言うのだから本当だろうが、何しろ派閥の奴らがうるさいんだ。どうだ?なんとかならないか? そこまで言うのだから、相当セキュリティが高い情報なんだろう? 公務員では稼げない額の金を渡す』
気持ちは揺らぐが、見れないし、確認を取ったら⋯⋯さすが俺も怪しまれる。
⋯⋯チッ。
「期待はしないでくださいよ?」
『出来なかったらその時考えればいいんだから問題はない』
ガチャン。
受話器をおいて、俺はある場所へと電話を掛ける。
「はーい、八王子支部でぇーす」
相変わらず調子に乗っているギルド長の五香。
コイツは女遊びで盛んな時に会ったことがあるが、とんでもない天狗野郎だった。
今でも変わっていないのだろうが、さて⋯⋯どうやって聞き出すか。
「本部の清水だ」
『うわ、清水さんすっか? 止めてくださいよ~ウチの冒険者の名前なんて教えませんよ~』
「良いじゃないか、本部としても色々必要なんだよ」
⋯⋯コイツは昔から勘だけは野生動物みたいに敏感だ。
こういう時は相手が悪いと嘆くレベルでセンサーが良い。
『どうせ派閥がどうのとか言われたんすか?』
⋯⋯くそ、コイツ──何処まで知っているんだ?
「派閥? 俺がそんなこと知っているとでも?」
『橋本則夫、俗にいう三人の次期総理候補の一人で、もっとも近いそうじゃないですかぁ。俺としては手伝ってやりたい気持ちもありますが⋯⋯困ったなぁ。冒険者個人から教えないでくれって散々言われたんだ。"目立ちたくないってさ"』
今時目立ちたくない奴がいるのか?
ほとんどの高ランク冒険者たちは皆ド派手な奴らばかりだと言うのに。
くそ、これじゃあ意味がないのか。
「どうだ?今度一杯」
『嫌でーす、何も話しませーん』
「そ、そうか。ありがとう」
『あ、あと』
「どうした?」
『その冒険者の事を嗅ぎ回っていると──行方不明になるらしいと都市伝説があるから、気を付けてね』
⋯⋯お、脅しか?
「そうか、気を付けるよ」
ガチャン。
受話器を置くと、俺はイライラの限界で今度は今流行りのマナウォーターを口にする。
「あぁー、美味い」
本部もこんな有様じゃあ⋯⋯国会とかどうなってるのか想像もつかないや。
0
お気に入りに追加
521
あなたにおすすめの小説
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
ススムが進に教えるお金持ちへの道
あがつま ゆい
キャラ文芸
令和3年、とある関東地方の県庁所在地にほど近い場所にあるデイサービス施設で働く「宮本 進」はカネが欲しかった。
カネが無い=死であった彼のもとに80を過ぎてもなお年収が1億あるという老人が施設に通いだしたという噂が届く。
進がその老人に金持ちになる秘訣を教えてくれと頼み込むところから物語の幕が上がる。
毎週月曜、水曜、土曜の19:00(午後7時)に更新。
小説家になろう、カクヨム、マグネットにも同時掲載。
内容は全て同じです。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる