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第一章
7話:なんか手に入れちまったよ⋯⋯チートを
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「今日はパーティーだっー!!!」
相変わらず汚い部屋の隅のキッチンで、汚い机代わりにして食べ物と飲み物を広げて俺は1人祝賀会を絶賛開催中だった。
「生ラーメンセットよし! オニオンポテチよし! 惣菜よし! レンチン白米2個開封よし!」
長年使い古されている真っ黒のタンブラーにコンビニ氷、そして、冷蔵庫で風呂に入っていた30分放置済みのミルクティーを注ぐ。
「いやー豪勢な夜飯だ~!」
いや、駄目だろう⋯⋯そんな声が聞こえるのは無視だ無視。
「まさか一日でこんなに稼げるなんて思わなかったなー!」
これは本当だ。
俺みたいな引きこもりすらあそこまで動く身体にグレードアップするんだから、異世界ステータスありがたやありがたや~。
「これなら現場工事仕事もエースになれるんじゃないか?」
荷揚げ屋とかで一日何軒も回れば⋯⋯1ヶ月でとんでもない金額を稼げそうだ。
「しっかしなー」
俺はその場で軽く飛び跳ねてみる。
やっぱりステータスが外でも反映されている。
こりゃ犯罪臭高めだな。
確か最近も冒険者関連の組織が犯罪行為に加担して問題になってたっけ。
「俺は善良な冒険者になって金をがっぽり稼ぎ、いつの日かタワマンに住んで自由を謳歌してやるー!」
ミルクティー片手に一人でそう声高らかに言ってみたはいいものの、俺はすっかり冒険者脳になってしまっているようだ。
「これでハッキリしてしまったな。就活よりこっちの方が向いている気がする」
スレ民からも軽く冷やかしか?と言うレベルでいいスキルを得てたみたいだ。
極真空手は素手での戦いにしても、まだグローブのような装備を着けてないから保留として、槍は結構楽しかったな。
「いっちょ貯金して良い装備に切り替えてみるか」
それから俺はタブレットを立て掛けてQTUBEを鑑賞しながら飯を平らげる。久しぶりの豪華な食事はあっという間だった。
QTUBEで視聴していたのは勿論、冒険者に関連なんぞ全くないGROの最新アップデート情報だ。
「えっ?軍人ナーフ?おいふざけんなって! 代わりに回復職のクールタイムの更に短縮、まぁこれならレイドクエストはやれそうだな」
悪い、皆んなに通じないかもしれないから⋯⋯割愛するわ。
割愛時間およそ40分ほど。
俺は一人祝賀会の終盤⋯⋯忘れていた事があった。
「あ、ステータスカード見てなかったわ」
多機能付きステータスカードを見ないと!
レベル上がったら何か項目が増えてるかもしれない。
⋯⋯何故ならスライムを150匹近く倒したから。
何かやっている内にスキルとか熟練度が上がってるかもしれないからな、うんうん。
「えーっと、確か財布に入れておいたはず⋯⋯」
あー、あったあった。
「どれどれ~?」
財布から取り出したステータスカードを裏返し、以前書かれてあった場所を見つめる。
「良いの~♪付、い、て──」
その時──俺の顔が固まった。
理由は確かに変化があった。
しかし、その変化は思いもよらないところだったからだ。
「⋯⋯は?」
────
黄河煌星(22)
レベル3
職業:ランサー
スキル
《極真空手Lv7》
《障壁Lv1》
《気配察知Lv1》
《槍術Lv2》
――*********************。
黄金Lv2(詳細はタップしてください)
────
「⋯⋯へ?」
なんかスキルも増えてるし、熟練度も上がってるし、そんで──。
「黄金君のレベルが上がってる」
しかも、詳細をタップしてください?流石多機能ステータスカードだ。
⋯⋯早速押してみる。
「あ、」
───
《黄金Lv2》
・Lv1,黄金生成
・Lv2生成量アップ
└ 能力詳細(一部開示)
└《黄金生成》
・使用者のイメージ通りに金を生成する事が出来る。
└生成は使用者のイメージに寄る為、金の延べ棒をイメージすれば、金の延べ棒の形状で現れる。生成量が達していない場合は発動しない。
・金の生成量はレベルによって変わる。
───
「⋯⋯は?」
ん? んん?
「これ、マジで言ってんの? 黄金⋯⋯くんっ!?」
この説明がマジなら⋯⋯俺は金を無限製造出来る金の果実じゃないか。
「⋯⋯あれれ」
タンブラーを持つ手が震えていることに自分で気付く。
「いやいやこれまじかよ」
試しに使ってみるか。
俺は掌を上にして頭の中で想像してみる。
「んー、無理そうだな」
延べ棒や金糸、何かをイメージしてみたけど、生成する感覚がない。ということはまだそこまでの生成量が無いってことだな。
「いや待てよ?」
ここはネットで調べれば⋯⋯⋯⋯あった。
「なになに? 金は1gでも価値がある。おぉ、まじかよ」
⋯⋯金ってすげぇな。
なんか延べ棒じゃないと駄目なイメージがあったわ。
こんな小さいものでも価値があるのか。
「まぁ、生成量がアップしているみたいだし?とにかくこの写真のようなちっさいコインを想像して⋯⋯」
すると何かが頭の中で動いたと思えば、掌の上が光り輝いた。
⋯⋯まさしく、黄金の輝き。
光が消えると、掌の上にはーー黄金に輝く想像通りのコインが掌の上に乗っており、半ば冗談くらいに思っていた俺は、慌てて油まみれの手の上からすぐにティッシュの上へと避難させた。
「ふぅ」
え? これ、ほんまもんなやつか!?
眺めてみると確かに写真の同じような形、綺麗度だ。
まさか⋯⋯本物?
ええ? どっちだ?
いやいや分からんわからん。
「とりあえず明日にでも鑑定に持っていってみるかー」
ネットだと当てにならないし、ひとまず相場だけでもチェックしてみ──
そう言いながら俺は金の相場のサイトを開いた。
しかし結果は恐ろしい事に、俺の視線の先にある相場の値段は⋯⋯約3,4000円くらい。
どうやら純度によるが、これが金だと想定するなら、恐らく5000円くらいになりそうな輝きはしている。
「まぁ、行けばわかるだろう」
そう視線を元に戻そうとするが、一つ気になったことがあった。
「これって⋯⋯制限あるのか?」
消費するのはどれくらい?
実際にサイトでは魔法を使う奴もいる。もしこの能力が無制限ならーー本当にまずいんじゃないのか?
「まぁ明日になればわかる⋯⋯か。にしても分からん、とりあえずやれる限りやった方がいいか」
とりあえず成功した1g程のコインを想像した。
「⋯⋯出来た」
掌の上にはまたもキッチンの上に置かれたコインと全く同じ形状の物が生まれていた。
今度は躊躇うことなく再度イメージ。
⋯⋯結果は同じ。
それから二回、三回と連続で行使するも、当たり前のように掌の上に乗っかるコイン。
「⋯⋯⋯⋯」
さすがの俺も、これがどれだけ頭のおかしいモノだと気付くのにそう時間は掛からなかった。
「これ、もし明日本物だったら?」
⋯⋯そう考えるだけで鳥肌がたってくる。
本物なら──ヤバ過ぎる。
無制限に近い金を生成出来るって頭おかし過ぎだろ。
とりあえず俺は風呂に入って興奮を抑えるようにお湯を浴びた。
出ると再度視界に入ってくる金を眺め、まだやれるというハッキリとしたイメージが湧き、寝る前までやり続けた。
⋯⋯結果か?
結論──寝るまでの間に生成した数なんと"100回"。
それでもまだ出来そうな感じだったが、なんか怖くなってそこで止めた。
明日、生成したこの金が本物なのか⋯⋯否か、俺は今人生で一番悩んでいるっていうこの時期に、悪魔とでも取引したような感覚に陥りながら布団で一生懸命目を閉じた。
相変わらず汚い部屋の隅のキッチンで、汚い机代わりにして食べ物と飲み物を広げて俺は1人祝賀会を絶賛開催中だった。
「生ラーメンセットよし! オニオンポテチよし! 惣菜よし! レンチン白米2個開封よし!」
長年使い古されている真っ黒のタンブラーにコンビニ氷、そして、冷蔵庫で風呂に入っていた30分放置済みのミルクティーを注ぐ。
「いやー豪勢な夜飯だ~!」
いや、駄目だろう⋯⋯そんな声が聞こえるのは無視だ無視。
「まさか一日でこんなに稼げるなんて思わなかったなー!」
これは本当だ。
俺みたいな引きこもりすらあそこまで動く身体にグレードアップするんだから、異世界ステータスありがたやありがたや~。
「これなら現場工事仕事もエースになれるんじゃないか?」
荷揚げ屋とかで一日何軒も回れば⋯⋯1ヶ月でとんでもない金額を稼げそうだ。
「しっかしなー」
俺はその場で軽く飛び跳ねてみる。
やっぱりステータスが外でも反映されている。
こりゃ犯罪臭高めだな。
確か最近も冒険者関連の組織が犯罪行為に加担して問題になってたっけ。
「俺は善良な冒険者になって金をがっぽり稼ぎ、いつの日かタワマンに住んで自由を謳歌してやるー!」
ミルクティー片手に一人でそう声高らかに言ってみたはいいものの、俺はすっかり冒険者脳になってしまっているようだ。
「これでハッキリしてしまったな。就活よりこっちの方が向いている気がする」
スレ民からも軽く冷やかしか?と言うレベルでいいスキルを得てたみたいだ。
極真空手は素手での戦いにしても、まだグローブのような装備を着けてないから保留として、槍は結構楽しかったな。
「いっちょ貯金して良い装備に切り替えてみるか」
それから俺はタブレットを立て掛けてQTUBEを鑑賞しながら飯を平らげる。久しぶりの豪華な食事はあっという間だった。
QTUBEで視聴していたのは勿論、冒険者に関連なんぞ全くないGROの最新アップデート情報だ。
「えっ?軍人ナーフ?おいふざけんなって! 代わりに回復職のクールタイムの更に短縮、まぁこれならレイドクエストはやれそうだな」
悪い、皆んなに通じないかもしれないから⋯⋯割愛するわ。
割愛時間およそ40分ほど。
俺は一人祝賀会の終盤⋯⋯忘れていた事があった。
「あ、ステータスカード見てなかったわ」
多機能付きステータスカードを見ないと!
レベル上がったら何か項目が増えてるかもしれない。
⋯⋯何故ならスライムを150匹近く倒したから。
何かやっている内にスキルとか熟練度が上がってるかもしれないからな、うんうん。
「えーっと、確か財布に入れておいたはず⋯⋯」
あー、あったあった。
「どれどれ~?」
財布から取り出したステータスカードを裏返し、以前書かれてあった場所を見つめる。
「良いの~♪付、い、て──」
その時──俺の顔が固まった。
理由は確かに変化があった。
しかし、その変化は思いもよらないところだったからだ。
「⋯⋯は?」
────
黄河煌星(22)
レベル3
職業:ランサー
スキル
《極真空手Lv7》
《障壁Lv1》
《気配察知Lv1》
《槍術Lv2》
――*********************。
黄金Lv2(詳細はタップしてください)
────
「⋯⋯へ?」
なんかスキルも増えてるし、熟練度も上がってるし、そんで──。
「黄金君のレベルが上がってる」
しかも、詳細をタップしてください?流石多機能ステータスカードだ。
⋯⋯早速押してみる。
「あ、」
───
《黄金Lv2》
・Lv1,黄金生成
・Lv2生成量アップ
└ 能力詳細(一部開示)
└《黄金生成》
・使用者のイメージ通りに金を生成する事が出来る。
└生成は使用者のイメージに寄る為、金の延べ棒をイメージすれば、金の延べ棒の形状で現れる。生成量が達していない場合は発動しない。
・金の生成量はレベルによって変わる。
───
「⋯⋯は?」
ん? んん?
「これ、マジで言ってんの? 黄金⋯⋯くんっ!?」
この説明がマジなら⋯⋯俺は金を無限製造出来る金の果実じゃないか。
「⋯⋯あれれ」
タンブラーを持つ手が震えていることに自分で気付く。
「いやいやこれまじかよ」
試しに使ってみるか。
俺は掌を上にして頭の中で想像してみる。
「んー、無理そうだな」
延べ棒や金糸、何かをイメージしてみたけど、生成する感覚がない。ということはまだそこまでの生成量が無いってことだな。
「いや待てよ?」
ここはネットで調べれば⋯⋯⋯⋯あった。
「なになに? 金は1gでも価値がある。おぉ、まじかよ」
⋯⋯金ってすげぇな。
なんか延べ棒じゃないと駄目なイメージがあったわ。
こんな小さいものでも価値があるのか。
「まぁ、生成量がアップしているみたいだし?とにかくこの写真のようなちっさいコインを想像して⋯⋯」
すると何かが頭の中で動いたと思えば、掌の上が光り輝いた。
⋯⋯まさしく、黄金の輝き。
光が消えると、掌の上にはーー黄金に輝く想像通りのコインが掌の上に乗っており、半ば冗談くらいに思っていた俺は、慌てて油まみれの手の上からすぐにティッシュの上へと避難させた。
「ふぅ」
え? これ、ほんまもんなやつか!?
眺めてみると確かに写真の同じような形、綺麗度だ。
まさか⋯⋯本物?
ええ? どっちだ?
いやいや分からんわからん。
「とりあえず明日にでも鑑定に持っていってみるかー」
ネットだと当てにならないし、ひとまず相場だけでもチェックしてみ──
そう言いながら俺は金の相場のサイトを開いた。
しかし結果は恐ろしい事に、俺の視線の先にある相場の値段は⋯⋯約3,4000円くらい。
どうやら純度によるが、これが金だと想定するなら、恐らく5000円くらいになりそうな輝きはしている。
「まぁ、行けばわかるだろう」
そう視線を元に戻そうとするが、一つ気になったことがあった。
「これって⋯⋯制限あるのか?」
消費するのはどれくらい?
実際にサイトでは魔法を使う奴もいる。もしこの能力が無制限ならーー本当にまずいんじゃないのか?
「まぁ明日になればわかる⋯⋯か。にしても分からん、とりあえずやれる限りやった方がいいか」
とりあえず成功した1g程のコインを想像した。
「⋯⋯出来た」
掌の上にはまたもキッチンの上に置かれたコインと全く同じ形状の物が生まれていた。
今度は躊躇うことなく再度イメージ。
⋯⋯結果は同じ。
それから二回、三回と連続で行使するも、当たり前のように掌の上に乗っかるコイン。
「⋯⋯⋯⋯」
さすがの俺も、これがどれだけ頭のおかしいモノだと気付くのにそう時間は掛からなかった。
「これ、もし明日本物だったら?」
⋯⋯そう考えるだけで鳥肌がたってくる。
本物なら──ヤバ過ぎる。
無制限に近い金を生成出来るって頭おかし過ぎだろ。
とりあえず俺は風呂に入って興奮を抑えるようにお湯を浴びた。
出ると再度視界に入ってくる金を眺め、まだやれるというハッキリとしたイメージが湧き、寝る前までやり続けた。
⋯⋯結果か?
結論──寝るまでの間に生成した数なんと"100回"。
それでもまだ出来そうな感じだったが、なんか怖くなってそこで止めた。
明日、生成したこの金が本物なのか⋯⋯否か、俺は今人生で一番悩んでいるっていうこの時期に、悪魔とでも取引したような感覚に陥りながら布団で一生懸命目を閉じた。
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