16 / 18
子供という化物たち
しおりを挟む
ごめんなちゃい。
本編でも言わなかった一部の会話でございやす。
「え?創一いくら負けたって?」
「⋯⋯6」
煽るように隣で不機嫌そうに潔子の用意した夕食を口にする仁は、ボソッと呟く。
だがあまりに嬉しいのか、リードはもう一度尋ねる。
「え?いくらだって?」
「⋯⋯⋯⋯六億だって聞こえねぇのか?
ええ? リード、正直に言えや。ぶち殺されたくなかったら今すぐそのなめくさった言葉遣いを直しやがれ」
「あら仁くん?お友達にそんな言葉遣いじゃだめじゃない」
「失礼しました」
食卓でとても話すような会話ではないのだが、野田一家と仁、そしてこの9人を含めた全員で食事をとっていた。
「というよりも」
潔子が短く言葉を切って仁へと視線が向く。それに気付いた仁も顔を上げて言葉を待っていた。
「今六億って言ったのかしら?」
「ええ、今かなり落ちましてね株が」
「⋯⋯ええ?」
「向こうの株を何十種類持っていたんですが、トチった馬鹿がいたようで、大株主の俺は大ダメージでございます」
「ごめんなさい。いま色々頭が混乱しているんだけど⋯⋯」
食事どころではない。
潔子は目をぱちくりさせて仁を見つめる。
え?この子⋯⋯金銭感覚狂ってるのかしら?
「どうしました?」
潔子は確かに仁の事を普通の子供ではない事を承知の上だった。その事は夫から耳にタコができるほど。
だがちょくちょく聞こえてくるのもあったが、今やっと狂っている事をある意味理解した瞬間だったのだ。
「夫から聞いてはいたんだけど、仁くんって本当にお金持ってるのねぇ?」
何を言いたいのかをその一言で理解した仁は、笑ってその問いに笑って返す。
「あー。はは、確かにそうですよね」
「ごめんなさい」
「いえ謝ることではないですよ。確かにこんなガキが金持ってるようには見えないですよね」
「仁は凄いんだぞ?っていつも言ってるだろ?潔子」
「元はといえば具体的な話が空っぽなあなたのせいでしょ!」
「いったっ!!!!」
隣で当たり前のようにそう言い放つ誠司に対して、潔子は脛を軽く蹴飛ばす。
見ていた全員から笑い声が起こる。
「創一のよしみで⋯⋯良い所教えましょうか?折角だし!」
リードがお好み焼きをはふはふさせながらそう言うが、潔子は首を横に振る。
「嬉しい話だけど、失敗のリスクが怖いもの」
「そういうもんですか?」
「⋯⋯ええ。それより、リードくんでいいのかしら?」
「それで大丈夫っす」
「家族は元気?」
「あぁ⋯⋯妹ならいるんすけど、親はとっくにいないっす」
"あぁ⋯⋯"と潔子もすぐに察して謝り、妹の話で盛り上がる。
「うちのマリーなら、創一に預けてもいいと思うんすよね!」
「殺すぞリード」
熱い熱弁の後、女性陣から地獄のような罵声が飛び交い、当人を含む男たちはみんなで意気投合したように何やら小声で喋っている。
「これ凄いよな⋯⋯みんなは持ってる?」
「持ってる!」
「向こうにある」
「俺も」
Pstaytion Betaを持ちながら誠司が尋ねると、誠司の問いにみんな縦に頷く。
「凄いよなぁ⋯⋯俺なんか子供の頃はまだファミコンだったし。今はこんなタッチパネルだっけか?進化が早えよ」
「確か今年の後半に4が出るんだよな?」
「そうなんだよ、俺は丁度その話がしたかったんだよ。みんなでやろうぜ!」
「いいね!」
「そもそもまだ詳しいの出てないのに?」
と、若干笑われてもいたが、男たちは結構盛り上がっていた。
「あぁ⋯⋯」と、仁は外の景色を壁に寄りかかって煙草片手に眺める。
こういうのも悪くない。
結構良い気分の中、リードが遅れて煙草口に咥えながら騒がしくやって来た。
「ここにいたのかよ」
「あぁ。そっちこそ、結構馴染んでんじゃん」
「まぁな。創一の友達のお母さんなんだろ?良い人じゃん」
「周りが悪魔みたいに言うなよ、可哀想だろ」
「⋯⋯自覚ないのかよ」
「⋯⋯え?」
リードは火がついた煙草を口に咥えながら両手を大きく広げて力説を始める。
「いいか?お前と一番仲いいのは、俺を含む上位1%を切る富裕層の一部。他にも過去貴族家であり、資産家の連中。表には出てこない秘密結社や超能力が使えるSH(super human)、一般人どこだよ」
上を向いて考える仁。
⋯⋯確かに。 内心他にも誰かいるだろうと仁は思考するが、全くと言っていいほど誰も思い浮かばない。
ジュリアはマフィアのボス。
あと喋るのは気分屋のウィリアム。
中国でも名だたる武術の名家や資産家しか浮かばない。
何も言い返せず負けを悟る仁。
「俺の負けだ」
「素直に負けを認めるのも器ってもんだ」
細いタバコの煙が2つ夜空へと登っていく。数秒の間が空いたあと、リードは口を開いた。
「そういえば」
「⋯⋯ん?」
「何処だっけな⋯⋯向こうのさ、ほら⋯⋯ハンバーガー会議だっけ?」
「セントラル会議な」
「あーそうそう!それ! 創一にぜひ来てほしいらしいぜ?」
「あそこは某アニメみたいなところだろ?富、名声、権力の三拍子がねぇと。腐っても俺もみたいなどこの馬の骨かもわからんガキに用があるんだってんだ?」
「そりゃ⋯⋯まぁ⋯⋯みんなそこまで馬鹿じゃねぇって話だろ?」
「そりゃそうか」
1拍置いて仁は笑って納得したように返した。
「一応ツテはまともだし、行ってあげたら?悪い話ではないと思うけど?」
「どこが来るかは知ってるのか?」
「んー、一部はわかってるが、全部は俺も流石にだな。とりあえずメイシンの連中とアーサール家、後は素性の分からねぇ奴らだ。多分創一と似たような連中だろ」
「錚々たるメンツだな。そんなに人集めて何をやりたいんだ?」
「そりゃ⋯⋯神にでもなりたいんじゃねぇの?」
肩を竦めてリードはわからんと微笑んだ。
「ほーん。中々面白そうじゃねぇの」
「ていうかお前さ、一体どんだけ権力あんだよ。ちょっと見たらダミー会社が死ぬほど乗ってるぞ?証券のサイト」
「ダミーとは人聞きの悪い。しっかりと経営していますがねぇ?」
「その顔。上手い具合にやってるのがタチワリィって話だ」
仁が持っている株の種類は数百にも上る。そもそも説明していなかったのだが、この男の戸籍は無限にある。
代表としてこの神城仁。
本人が一番良く使う日本人の戸籍。
アレン・ヒューストン。
テイラー・ジェイク。
エリシオ・ハインゼンライン。
等々、言い出したらきりがない。
様々な会社の代表を務めていて、その会社と戸籍を使って世界中の株式を保有している化物と裏で呼ばれている程の力を持っている。
例えばアレン。
アレンは物流関係の株式を9割以上の会社に投資しており、その大企業の殆どの大株主として君臨している。
テイラーはテクノロジー関連。
エネルギーを始めとしたAI、バイオテクノロジーなどの企業、非公開での投資を行っている。
エリシオなんかは不動産関連。
まぁ言い出したらきりがない。
ポートフォリオを覗いたら多分ほとんどの人間は無くか失神するレベルで種類がある。
しかしまぁ、人物それぞれが辿ればたった一人の⋯⋯しかも少年とは──誰も気付かないが。
「というか、未だに気付かれないなんて笑うレベルだぞ?」
「いや、まぁ完全に姿形変わってるしね。分かるわけないだろ?」
「それもそうか」
「明日俺の知り合いの企業が上場するってよ」
「おっ?創一がそこまで言うんだから結構あたりなのか?」
「そりゃ⋯⋯勿論。テスラの後継者なんて言われてる奴が筆頭の小さい所だがな。俺が手を貸してやった」
「⋯⋯おいおい、マジか」
あんぐり口を開けてリードがビビっている。
「あぁ。フリーエネルギー関連な資料も内々にしかないものなんかも一部持ってるらしいしな。こりゃ関わって正解だ」
二人の会話はまだまだ続く。
しかし世の中には、こんな化物みたいな子どもたちが存在するなんて⋯⋯影から聞いていた誠司は半分なきそうになっていた。
本編でも言わなかった一部の会話でございやす。
「え?創一いくら負けたって?」
「⋯⋯6」
煽るように隣で不機嫌そうに潔子の用意した夕食を口にする仁は、ボソッと呟く。
だがあまりに嬉しいのか、リードはもう一度尋ねる。
「え?いくらだって?」
「⋯⋯⋯⋯六億だって聞こえねぇのか?
ええ? リード、正直に言えや。ぶち殺されたくなかったら今すぐそのなめくさった言葉遣いを直しやがれ」
「あら仁くん?お友達にそんな言葉遣いじゃだめじゃない」
「失礼しました」
食卓でとても話すような会話ではないのだが、野田一家と仁、そしてこの9人を含めた全員で食事をとっていた。
「というよりも」
潔子が短く言葉を切って仁へと視線が向く。それに気付いた仁も顔を上げて言葉を待っていた。
「今六億って言ったのかしら?」
「ええ、今かなり落ちましてね株が」
「⋯⋯ええ?」
「向こうの株を何十種類持っていたんですが、トチった馬鹿がいたようで、大株主の俺は大ダメージでございます」
「ごめんなさい。いま色々頭が混乱しているんだけど⋯⋯」
食事どころではない。
潔子は目をぱちくりさせて仁を見つめる。
え?この子⋯⋯金銭感覚狂ってるのかしら?
「どうしました?」
潔子は確かに仁の事を普通の子供ではない事を承知の上だった。その事は夫から耳にタコができるほど。
だがちょくちょく聞こえてくるのもあったが、今やっと狂っている事をある意味理解した瞬間だったのだ。
「夫から聞いてはいたんだけど、仁くんって本当にお金持ってるのねぇ?」
何を言いたいのかをその一言で理解した仁は、笑ってその問いに笑って返す。
「あー。はは、確かにそうですよね」
「ごめんなさい」
「いえ謝ることではないですよ。確かにこんなガキが金持ってるようには見えないですよね」
「仁は凄いんだぞ?っていつも言ってるだろ?潔子」
「元はといえば具体的な話が空っぽなあなたのせいでしょ!」
「いったっ!!!!」
隣で当たり前のようにそう言い放つ誠司に対して、潔子は脛を軽く蹴飛ばす。
見ていた全員から笑い声が起こる。
「創一のよしみで⋯⋯良い所教えましょうか?折角だし!」
リードがお好み焼きをはふはふさせながらそう言うが、潔子は首を横に振る。
「嬉しい話だけど、失敗のリスクが怖いもの」
「そういうもんですか?」
「⋯⋯ええ。それより、リードくんでいいのかしら?」
「それで大丈夫っす」
「家族は元気?」
「あぁ⋯⋯妹ならいるんすけど、親はとっくにいないっす」
"あぁ⋯⋯"と潔子もすぐに察して謝り、妹の話で盛り上がる。
「うちのマリーなら、創一に預けてもいいと思うんすよね!」
「殺すぞリード」
熱い熱弁の後、女性陣から地獄のような罵声が飛び交い、当人を含む男たちはみんなで意気投合したように何やら小声で喋っている。
「これ凄いよな⋯⋯みんなは持ってる?」
「持ってる!」
「向こうにある」
「俺も」
Pstaytion Betaを持ちながら誠司が尋ねると、誠司の問いにみんな縦に頷く。
「凄いよなぁ⋯⋯俺なんか子供の頃はまだファミコンだったし。今はこんなタッチパネルだっけか?進化が早えよ」
「確か今年の後半に4が出るんだよな?」
「そうなんだよ、俺は丁度その話がしたかったんだよ。みんなでやろうぜ!」
「いいね!」
「そもそもまだ詳しいの出てないのに?」
と、若干笑われてもいたが、男たちは結構盛り上がっていた。
「あぁ⋯⋯」と、仁は外の景色を壁に寄りかかって煙草片手に眺める。
こういうのも悪くない。
結構良い気分の中、リードが遅れて煙草口に咥えながら騒がしくやって来た。
「ここにいたのかよ」
「あぁ。そっちこそ、結構馴染んでんじゃん」
「まぁな。創一の友達のお母さんなんだろ?良い人じゃん」
「周りが悪魔みたいに言うなよ、可哀想だろ」
「⋯⋯自覚ないのかよ」
「⋯⋯え?」
リードは火がついた煙草を口に咥えながら両手を大きく広げて力説を始める。
「いいか?お前と一番仲いいのは、俺を含む上位1%を切る富裕層の一部。他にも過去貴族家であり、資産家の連中。表には出てこない秘密結社や超能力が使えるSH(super human)、一般人どこだよ」
上を向いて考える仁。
⋯⋯確かに。 内心他にも誰かいるだろうと仁は思考するが、全くと言っていいほど誰も思い浮かばない。
ジュリアはマフィアのボス。
あと喋るのは気分屋のウィリアム。
中国でも名だたる武術の名家や資産家しか浮かばない。
何も言い返せず負けを悟る仁。
「俺の負けだ」
「素直に負けを認めるのも器ってもんだ」
細いタバコの煙が2つ夜空へと登っていく。数秒の間が空いたあと、リードは口を開いた。
「そういえば」
「⋯⋯ん?」
「何処だっけな⋯⋯向こうのさ、ほら⋯⋯ハンバーガー会議だっけ?」
「セントラル会議な」
「あーそうそう!それ! 創一にぜひ来てほしいらしいぜ?」
「あそこは某アニメみたいなところだろ?富、名声、権力の三拍子がねぇと。腐っても俺もみたいなどこの馬の骨かもわからんガキに用があるんだってんだ?」
「そりゃ⋯⋯まぁ⋯⋯みんなそこまで馬鹿じゃねぇって話だろ?」
「そりゃそうか」
1拍置いて仁は笑って納得したように返した。
「一応ツテはまともだし、行ってあげたら?悪い話ではないと思うけど?」
「どこが来るかは知ってるのか?」
「んー、一部はわかってるが、全部は俺も流石にだな。とりあえずメイシンの連中とアーサール家、後は素性の分からねぇ奴らだ。多分創一と似たような連中だろ」
「錚々たるメンツだな。そんなに人集めて何をやりたいんだ?」
「そりゃ⋯⋯神にでもなりたいんじゃねぇの?」
肩を竦めてリードはわからんと微笑んだ。
「ほーん。中々面白そうじゃねぇの」
「ていうかお前さ、一体どんだけ権力あんだよ。ちょっと見たらダミー会社が死ぬほど乗ってるぞ?証券のサイト」
「ダミーとは人聞きの悪い。しっかりと経営していますがねぇ?」
「その顔。上手い具合にやってるのがタチワリィって話だ」
仁が持っている株の種類は数百にも上る。そもそも説明していなかったのだが、この男の戸籍は無限にある。
代表としてこの神城仁。
本人が一番良く使う日本人の戸籍。
アレン・ヒューストン。
テイラー・ジェイク。
エリシオ・ハインゼンライン。
等々、言い出したらきりがない。
様々な会社の代表を務めていて、その会社と戸籍を使って世界中の株式を保有している化物と裏で呼ばれている程の力を持っている。
例えばアレン。
アレンは物流関係の株式を9割以上の会社に投資しており、その大企業の殆どの大株主として君臨している。
テイラーはテクノロジー関連。
エネルギーを始めとしたAI、バイオテクノロジーなどの企業、非公開での投資を行っている。
エリシオなんかは不動産関連。
まぁ言い出したらきりがない。
ポートフォリオを覗いたら多分ほとんどの人間は無くか失神するレベルで種類がある。
しかしまぁ、人物それぞれが辿ればたった一人の⋯⋯しかも少年とは──誰も気付かないが。
「というか、未だに気付かれないなんて笑うレベルだぞ?」
「いや、まぁ完全に姿形変わってるしね。分かるわけないだろ?」
「それもそうか」
「明日俺の知り合いの企業が上場するってよ」
「おっ?創一がそこまで言うんだから結構あたりなのか?」
「そりゃ⋯⋯勿論。テスラの後継者なんて言われてる奴が筆頭の小さい所だがな。俺が手を貸してやった」
「⋯⋯おいおい、マジか」
あんぐり口を開けてリードがビビっている。
「あぁ。フリーエネルギー関連な資料も内々にしかないものなんかも一部持ってるらしいしな。こりゃ関わって正解だ」
二人の会話はまだまだ続く。
しかし世の中には、こんな化物みたいな子どもたちが存在するなんて⋯⋯影から聞いていた誠司は半分なきそうになっていた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる