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第212話 自分名義の金にするには
しおりを挟む「金があっても出処が怪しいと厄介だな。」
俺はまさやんと金について意見交換をしている。
因みにヤーナは1人で部屋にいる。
なんだかんだでヤーナは超が付く美少女だからな。
まだ12歳とはいえ、もしこんな美少女が無防備に1人でそこらをうろうろしていたら危険だからと、俺はヤーナには外へ出歩く事を自粛してもらっている。
「右も左も分からないから何処にも行かないわよ。」
ご尤も。
「なんとか自由に金を使いたい。銀行口座も持っていないし、色々長期にわたってここで活動しようと思うと相当不便なんだよ。」
「お前さんがまだ子供ってのがネックだな。うーん、どうするか・・・・そうだ、お前さんアメリカに行く気はないか?」
「アメリカ?いけなくはないが、パスポートって発行してもらえるとは思えないのだが。」
「あそこにはな、ダイヤモンド採掘ツアーがあるんだよ。尤もほぼ間違いなくダイヤモンドを手にする事なんてできんがな。だが原石を何らかの方法で手に入れられるのであれば、そこでゲットしたと言って換金できなくもない。そうして換金すればそれはすなわち発見者の金って寸法さ。」
砂金探しに似ているな。
「砂金はどうなんだ?」
「あれはやめておけ。時間の無駄だ。特にお前さんのような億単位の金を何とかしたいのだったら効率が悪すぎる。」
仮に100グラムの金を見つけたとして、1グラム1万円としても100万円だ。
こんな大粒って滅多に出ないから、それを100粒とか無理だろう。
「なかなかいい案がねえな。」
「そりゃあ合法でってなるとそうなるわな。非合法だといくらでもあるんだがなあ。」
「非合法での金集めを行っているんだよ!その金を何とか合法化・・・・資金洗浄したいが、口座も持てんし・・・・本末転倒だ。」
「まあそのうちなんか思いつくだろう?当面は俺が金を預かり、それを俺の金として表に出せば、取り敢えず俺経由で使える金になるな。」
結局直ぐに金が欲しい場合、こうするのが手っ取り早いか。
結局まさやんに金を渡し、それを使う事によって目に見える、つまり表の金として買い物をする事にした。
後は契約だな。
● ● ● ●
一方この頃、神界では・・・・
神達3柱は本の中へ封印されていた。
その本を手にしたのは木の葉。
他に救出された天使が居て、
【女神様をお救いしましょうよ?】
とある天使の発言。
【しかし何処にいると言うのだ?】
【探しましょう。きっとどこかに仕舞ってあるはずよ。】
天使達は神達が居た空間を探し始め、直ぐに目的の物体が見つかった。
3柱がクーンに間違って渡した箱の中に入っていた本、それと同じようなのが箱の中に4冊入っていたのだ。
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