187 / 262
再生、そして
第186話 時空の裂け目
しおりを挟む
クーンがこの世界に転生する事になったきっかけ。
それはとある神が時空の裂け目を修復している時に起こった、タイミングが悪い不幸な事故だった。
そして今、時空の裂け目にクーンは紛れ込んでしまい、こうして神々の居る場所へやってきた。
【時空の酒場がこんな所に影響が?】
【裂け目が酒場になっておるぞ!お前さん酔っぱらっておるな?】
【いやまて、しかし何で生身の身体でここに入り込めるんだ?いくら時空の裂け目にぐ前紛れ込んだとしても有り得ねえだろう!】
【・・・・おい、あいつ・・・・ダイス持っていたよな。】
【あ?ダイス?そう言えばあったな、失くした事故。】
【あいつ、ダイスを手にしたまま向こうに居ちまったからなあ・・・・だから生身で此処にやってこれたのか!】
俺はこいつらの喋っている言葉を黙って聞いていた。
何か俺の今後に生かせられるんじゃねえ?若しくは日本に戻る事が出来るんじゃね?とお若干期待しての事なんだが。
【言っておくがお前さん、日本で死んでから相当年月が経っておるからの?間違っても日本では元の身体には戻る事はできんぞ?当然ながら生まれ変わるも事はできんぞ?】
「もう10年以上経ったんだよな?なああんた等って神なのか?そして時空の裂け目とかなんだよ!確か以前にも変な事を言っていたよな?時空の裂け目を修復とか、何だよそれ。もしかして今いる世界って相当やばい状況なんじゃねえか?」
【・・・・知ってどうする?】
「折角生まれ変わったんだ!生まれ変わった世界を救っちゃ駄目なのか?」
【おい、こいつマジだぞ?それにだ・・・・確かに儂らの持っておるアイテムであればあの世界を何とか救う事も出来るのだが、儂らは直接干渉できんのだよ。】
「・・・・じゃそのアイテムを今すぐ出せよ!そして床に置け!」
【・・・・そんな事をして問題ないのか?】
【分からんが・・・・そうじゃなあ。直接干渉はできんが、確かに何とかなるアイテムはほれこの通り・・・・ととっととと、落っこちとしちまったわい。】
うわ!めっちゃワザとだろあれ。
しかもなんか別のも落としたぞ?
拾っとくか。
「なあ、俺はあんた等のせいで死んだんだよな。他にもなんか出せよ?人を死なせておいてよくばりとかは言わないよな?」
【うぐ!それを言われるときついのう。分かった、其方を勇者として「それは違う!やめてくれ!」あらた・・・・むう。あの出来損ない勇者は駄目だったが、其方だったら上手く出来ると思ったんだがなあ・・・・ほれ、これを持っていくがいい。】
俺は何かわからん箱を受け取った。
【それはな・・・・うわ!お前さんどうやら時間切れのようだ!さらばじゃ!】
何で勝手に・・・・うわ!視界が変に・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「・・・・クーン、しっかりして!」
うは?あれ?俺はどうしていたんだ?
それはとある神が時空の裂け目を修復している時に起こった、タイミングが悪い不幸な事故だった。
そして今、時空の裂け目にクーンは紛れ込んでしまい、こうして神々の居る場所へやってきた。
【時空の酒場がこんな所に影響が?】
【裂け目が酒場になっておるぞ!お前さん酔っぱらっておるな?】
【いやまて、しかし何で生身の身体でここに入り込めるんだ?いくら時空の裂け目にぐ前紛れ込んだとしても有り得ねえだろう!】
【・・・・おい、あいつ・・・・ダイス持っていたよな。】
【あ?ダイス?そう言えばあったな、失くした事故。】
【あいつ、ダイスを手にしたまま向こうに居ちまったからなあ・・・・だから生身で此処にやってこれたのか!】
俺はこいつらの喋っている言葉を黙って聞いていた。
何か俺の今後に生かせられるんじゃねえ?若しくは日本に戻る事が出来るんじゃね?とお若干期待しての事なんだが。
【言っておくがお前さん、日本で死んでから相当年月が経っておるからの?間違っても日本では元の身体には戻る事はできんぞ?当然ながら生まれ変わるも事はできんぞ?】
「もう10年以上経ったんだよな?なああんた等って神なのか?そして時空の裂け目とかなんだよ!確か以前にも変な事を言っていたよな?時空の裂け目を修復とか、何だよそれ。もしかして今いる世界って相当やばい状況なんじゃねえか?」
【・・・・知ってどうする?】
「折角生まれ変わったんだ!生まれ変わった世界を救っちゃ駄目なのか?」
【おい、こいつマジだぞ?それにだ・・・・確かに儂らの持っておるアイテムであればあの世界を何とか救う事も出来るのだが、儂らは直接干渉できんのだよ。】
「・・・・じゃそのアイテムを今すぐ出せよ!そして床に置け!」
【・・・・そんな事をして問題ないのか?】
【分からんが・・・・そうじゃなあ。直接干渉はできんが、確かに何とかなるアイテムはほれこの通り・・・・ととっととと、落っこちとしちまったわい。】
うわ!めっちゃワザとだろあれ。
しかもなんか別のも落としたぞ?
拾っとくか。
「なあ、俺はあんた等のせいで死んだんだよな。他にもなんか出せよ?人を死なせておいてよくばりとかは言わないよな?」
【うぐ!それを言われるときついのう。分かった、其方を勇者として「それは違う!やめてくれ!」あらた・・・・むう。あの出来損ない勇者は駄目だったが、其方だったら上手く出来ると思ったんだがなあ・・・・ほれ、これを持っていくがいい。】
俺は何かわからん箱を受け取った。
【それはな・・・・うわ!お前さんどうやら時間切れのようだ!さらばじゃ!】
何で勝手に・・・・うわ!視界が変に・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「・・・・クーン、しっかりして!」
うは?あれ?俺はどうしていたんだ?
3
お気に入りに追加
936
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。

ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる