184 / 262
再生、そして
第183話 連れ去られてしまったヤーナ
しおりを挟む
ヤーナがどっかに行ったと思ったんだが、どうやらエルフに連れ去られてしまったようだ。何それ誘拐?
・・・・
・・・
・・
・
Side ヤーナ
目覚めるとクーンの顔が近くにあった。何これ!
普段あまりジーッとクーンの顔って見ないから、つい見ちゃったわ。
もっと見ていたかったけれど、別の視線を感じたからなんだろうと思い、視線を探すと・・・・何?私?エルフのお姉さまが手招きをしているわ!
何だかデキるお姉さまという感じの、素敵な女性!
でも何故?
私はそのまま起き上がり、確か・・・・ディアナさんだわ!
折角だから色々お話をしてきましょ!
でもね・・・・思っていたのと違う!私に聞くのよ!
は!取り乱したわ。
ディアナお姉さまが何を聞きたかったのか・・・・
「すまんなヤーナ殿。折角想い人と逢瀬を「そこまでの関係じゃないです!」・・・・そうあ、それは済まなかったな。それよりもヤーナ殿だけをこうして招いたのには理由がある。」
何かしら?私にはそう言った趣味は無いの。ちょっとドキドキしちゃうけれど・・・・迫られたらどうしましょ?
あー声にしなくてよかったわ!盛大な勘違いだったから。
「ずばり聞く。クーンというのは何者だ?」
え?
え?何者って言われても・・・・困るわ。
確かにあいつは何か違うのよ。それが何かは分からないけれど。
そもそもスキルが変。
そして何か秘密のアイテムを持っているわ。
偶然【神器】だとわかったけれど、何故人間がそんな神のアイテムを持っているのよ!
そして時々全く理解できない知識があるわ。
【二ホン】って何処よ?
そこ出身らしいけれど・・・・しかもこの世界ではないとか。
訳が分からないわ。私の方が聞きたい。
「クーンはその・・・・彼氏よ?」
少し様子を見ましょ。
「か、彼氏か・・・・ウラヤマ・・・・ゲフンゲフン!そういう事を聞いているのではない。あれは何だ?私の眼をもってしても見抜けなかった。こんな事は初めてだ。」
・・・・私は目の前のお姉さま、ディアナさんが敵か味方かわらない。
だから迂闊な事は言えない。
「・・・・もし知っていたとして、それを私が言う事のメリットは何かしら。」
「成程そう来たか!確かにヤーナ殿にメリットはないな。」
「あら?はっきり言うのね?」
「単に知的好奇心から質問をしているだけだからな。では知っているのかどうかは分からないが、クーン殿について言える事は・・・・あれの命は歪んでいる。性格ではないぞ?捻くれていそうだがそうではない。あれは異質なのだよ。」
異質。
確かにクーンは異質ね。
そもそものスキルも【土魔法】ではなく【土】という事からして本当はここに存在していてはいけないのではないかしら。
でも現実にあいつはここで生きている。そんなあいつを好きになっちゃったんだから、私は今のクーンを受け入れる。
これ以上あいつの出自をあれこれ詮索するのはやめておこう。
私はディアナさんにそう伝え、クーンの所へ戻る事にした。
・・・・
・・・
・・
・
Side ヤーナ
目覚めるとクーンの顔が近くにあった。何これ!
普段あまりジーッとクーンの顔って見ないから、つい見ちゃったわ。
もっと見ていたかったけれど、別の視線を感じたからなんだろうと思い、視線を探すと・・・・何?私?エルフのお姉さまが手招きをしているわ!
何だかデキるお姉さまという感じの、素敵な女性!
でも何故?
私はそのまま起き上がり、確か・・・・ディアナさんだわ!
折角だから色々お話をしてきましょ!
でもね・・・・思っていたのと違う!私に聞くのよ!
は!取り乱したわ。
ディアナお姉さまが何を聞きたかったのか・・・・
「すまんなヤーナ殿。折角想い人と逢瀬を「そこまでの関係じゃないです!」・・・・そうあ、それは済まなかったな。それよりもヤーナ殿だけをこうして招いたのには理由がある。」
何かしら?私にはそう言った趣味は無いの。ちょっとドキドキしちゃうけれど・・・・迫られたらどうしましょ?
あー声にしなくてよかったわ!盛大な勘違いだったから。
「ずばり聞く。クーンというのは何者だ?」
え?
え?何者って言われても・・・・困るわ。
確かにあいつは何か違うのよ。それが何かは分からないけれど。
そもそもスキルが変。
そして何か秘密のアイテムを持っているわ。
偶然【神器】だとわかったけれど、何故人間がそんな神のアイテムを持っているのよ!
そして時々全く理解できない知識があるわ。
【二ホン】って何処よ?
そこ出身らしいけれど・・・・しかもこの世界ではないとか。
訳が分からないわ。私の方が聞きたい。
「クーンはその・・・・彼氏よ?」
少し様子を見ましょ。
「か、彼氏か・・・・ウラヤマ・・・・ゲフンゲフン!そういう事を聞いているのではない。あれは何だ?私の眼をもってしても見抜けなかった。こんな事は初めてだ。」
・・・・私は目の前のお姉さま、ディアナさんが敵か味方かわらない。
だから迂闊な事は言えない。
「・・・・もし知っていたとして、それを私が言う事のメリットは何かしら。」
「成程そう来たか!確かにヤーナ殿にメリットはないな。」
「あら?はっきり言うのね?」
「単に知的好奇心から質問をしているだけだからな。では知っているのかどうかは分からないが、クーン殿について言える事は・・・・あれの命は歪んでいる。性格ではないぞ?捻くれていそうだがそうではない。あれは異質なのだよ。」
異質。
確かにクーンは異質ね。
そもそものスキルも【土魔法】ではなく【土】という事からして本当はここに存在していてはいけないのではないかしら。
でも現実にあいつはここで生きている。そんなあいつを好きになっちゃったんだから、私は今のクーンを受け入れる。
これ以上あいつの出自をあれこれ詮索するのはやめておこう。
私はディアナさんにそう伝え、クーンの所へ戻る事にした。
3
お気に入りに追加
938
あなたにおすすめの小説
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる