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再生、そして
第165話 捕獲しておこうか
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「ジンってさ、魔族の精神体をずっと拘束出来るのか?」
一寸思いついた事があったから、ヤーナに聞いてみた。ジンが目の前にいるのだから直接聞けばいい。しかしヤーナに聞いた方がいいと思ったんだよな。
「え?ちょっと待って。ジンに確認するわ。」
ヤーナはどうやら直接ジンに問いかけているようだ。
精霊を召喚すれば、対象の精霊とは言葉を交わす事なく意思の疎通が図れるからな。
更新か?違った交信だ。
「出来るって。で、どうすんのよ。このおっさんの身体を何処かへ運ぶのかしら?」
この国には奴隷制度がある。
これを上手く活用すれば、目の前のおっさんから情報を引き出せないかと思ったんだよな。
そういう訳で、こいつに触れるのは絶対避けたいし、土で囲って拘束、そのまま王都へ運んでしまおう。ポチに頼めば運んでくれるだろう。
「まあ斯々然々で、こいつを王都へ運んでしまおうと思っている。」
「ふーん、あの国王に厄介事を押し付ける訳ね。」
「たまにはいいだろう?」
「まあいいわ。で、この精神体も王都へ連れて行くのかしら。」
「当然だな。この身体を王都で奴隷にしてもらうつもりだ。その後精神体を本体に戻す。最終的には色々な情報を引き出してもらうさ。」
上手くいくかどうかはわからん。だがやって損はないだろう?
そういう訳で、このメタボおっさんの拘束だ。
こいつを運ぶのは厄介だから、まずは【土】を小屋の中に入れて道具を作ってしまおう。
・・・・
・・・
・・
・
俺はやり切った。
そして無駄な物を作っちまった。
先ずは台車だ。これは何度も作ったから問題ない。しかし今回は【ストレッチャー】タイプだ。
これも以前作ったが、今回はストレッチャーにメタボおっさんを乗せる為の道具まで作っちまった。
運搬用一輪車だ。
これを参考に、おっさんを布団と共に掬ってしまう。
リーチやフォークリフト・ハンドリフト等があればいいのにな。
油圧の仕組みやチェーンがいるし、構造が複雑すぎてすぐには作れない。
なので簡単な構造でやり切った。
ヤーナにも手伝ってもらった。
俺が一輪車をメタボおっさんの寝ている布団と共に掬いあげ、ヤーナに頼んでその下にストレッチャーを運んでもらった。
その後はそのままストレッチャーにおっさんを滑らしてしまう。
こうして床から浮いてしまえば、後は土で何とかなる。
こうしておっさんの拘束は成功した。
因みに小屋の壁はポチにぶち抜いてもらった。
そのまま外に出て、おっさんをポチに運んでもらう事にした。
今思うと、床も破壊してよかったんだよな。
そうしておいて、土で囲えばよかった。もう済んだ事だから今更感がある。今度からそうしよう。
【王都でいいのだな。城か?】
以前、ポチって城でやらかしたよな?
「その通りだが、城を破壊すんなよ?」
【分かっている。ではこいつを運べばいいのだな。其方達はどうするのだ?】
勿論行くつもりはない。
「ポチの方で伝えてくれ。こいつを奴隷にし、魔族の情報を聞き出すようにとな。」
魔族の厄介な件も一旦片付いたな。
一寸思いついた事があったから、ヤーナに聞いてみた。ジンが目の前にいるのだから直接聞けばいい。しかしヤーナに聞いた方がいいと思ったんだよな。
「え?ちょっと待って。ジンに確認するわ。」
ヤーナはどうやら直接ジンに問いかけているようだ。
精霊を召喚すれば、対象の精霊とは言葉を交わす事なく意思の疎通が図れるからな。
更新か?違った交信だ。
「出来るって。で、どうすんのよ。このおっさんの身体を何処かへ運ぶのかしら?」
この国には奴隷制度がある。
これを上手く活用すれば、目の前のおっさんから情報を引き出せないかと思ったんだよな。
そういう訳で、こいつに触れるのは絶対避けたいし、土で囲って拘束、そのまま王都へ運んでしまおう。ポチに頼めば運んでくれるだろう。
「まあ斯々然々で、こいつを王都へ運んでしまおうと思っている。」
「ふーん、あの国王に厄介事を押し付ける訳ね。」
「たまにはいいだろう?」
「まあいいわ。で、この精神体も王都へ連れて行くのかしら。」
「当然だな。この身体を王都で奴隷にしてもらうつもりだ。その後精神体を本体に戻す。最終的には色々な情報を引き出してもらうさ。」
上手くいくかどうかはわからん。だがやって損はないだろう?
そういう訳で、このメタボおっさんの拘束だ。
こいつを運ぶのは厄介だから、まずは【土】を小屋の中に入れて道具を作ってしまおう。
・・・・
・・・
・・
・
俺はやり切った。
そして無駄な物を作っちまった。
先ずは台車だ。これは何度も作ったから問題ない。しかし今回は【ストレッチャー】タイプだ。
これも以前作ったが、今回はストレッチャーにメタボおっさんを乗せる為の道具まで作っちまった。
運搬用一輪車だ。
これを参考に、おっさんを布団と共に掬ってしまう。
リーチやフォークリフト・ハンドリフト等があればいいのにな。
油圧の仕組みやチェーンがいるし、構造が複雑すぎてすぐには作れない。
なので簡単な構造でやり切った。
ヤーナにも手伝ってもらった。
俺が一輪車をメタボおっさんの寝ている布団と共に掬いあげ、ヤーナに頼んでその下にストレッチャーを運んでもらった。
その後はそのままストレッチャーにおっさんを滑らしてしまう。
こうして床から浮いてしまえば、後は土で何とかなる。
こうしておっさんの拘束は成功した。
因みに小屋の壁はポチにぶち抜いてもらった。
そのまま外に出て、おっさんをポチに運んでもらう事にした。
今思うと、床も破壊してよかったんだよな。
そうしておいて、土で囲えばよかった。もう済んだ事だから今更感がある。今度からそうしよう。
【王都でいいのだな。城か?】
以前、ポチって城でやらかしたよな?
「その通りだが、城を破壊すんなよ?」
【分かっている。ではこいつを運べばいいのだな。其方達はどうするのだ?】
勿論行くつもりはない。
「ポチの方で伝えてくれ。こいつを奴隷にし、魔族の情報を聞き出すようにとな。」
魔族の厄介な件も一旦片付いたな。
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