105 / 262
クランとしての試練
第105話 嫌がらせ
しおりを挟む
あれから【一騎当千】の嫌がらせが何度もあった。
そっちはS級クランなのに何しちゃっているんだ!と思うが、地味な嫌がらせだ。
別の街で【以一当千】を名乗り街の至る所に糞尿をまき散らしたり、街道で俺達の名の下でワザと魔物と戦い道をふさぎ、その後街道をボコボコにしていったり後始末をしなかったり。
そう言った苦情が連日冒険者ギルドに来るのだとか。
だがこっちにはアリバイがある。
そう、俺達【以一当千】のメンバーは王都以外で活動をした事が無いのだ。
だから他の街で何かをすると言った事がそもそもない訳で、こういった苦情があるたびに、俺達は作業の手を休め、冒険者ギルドへ全員顔を出す羽目になる。
「ご、ごめんなさいね。」
ベテラン?受付嬢のフスタさんが俺達に謝罪をして来る。
因みに他の街での悪行は、全て男性の仕業なのだが、俺達クランの男性と女性の比率は圧倒的に女性が多い。
確か女性が20名後半に対し、男は・・・・10名ほど?
俺とニールスにい、ティーデとマース、そしてディーデリック、ああそうそう、セバスチャンは人数に入れていない。そもそも拠点の管理が彼の仕事。
残りの5名は・・・・採取を中心に頑張っている。
そして致命的な違いなのだが、俺達全員10代半ばまでなんだ。
街で悪さをしている連中はどう見ても20代か、それより上なんだとか。
じゃあ何でわざわざ俺達が、こうして出頭しないといけないんだよ!
そんな中流石にディーデリックが怒り心頭で、
「その悪さをしている連中を何とかしてもらうよう、父に進言するとしよう。そして正式に依頼を出す。」
父って、国王ですやん。
「しかしディーデリック王子、国王陛下のお手をこのような事で・・・・」
「いいかフスタ嬢よ、これは王族への挑戦と見た。クラン【以一当千】に二人の王族が在籍しているという事実は、広く知れ渡っているはずだ。」
「それはそうなのですが・・・・実は調べはついているんです。」
ここでニールスにいがため息を。
「はあ・・・・また【一騎当千】ですか?逆恨みも大概だと思うのだけれど、しかも相手はS級クラン。こちらは最近C級にランクアップしたばかり。何故このような事が続くのでしょうね。」
そう、我等が【以一当千】は、いつの間にかC級にランクアップしていたのだ。
Ðをすっ飛ばした気もするが・・・・え?俺が冒険者ギルドに来ていないからだって?
こう言った事は副代表でもいいんだよな。
ほぼ毎日顔を出しているニールスにいが受け持ってくれるし。
そんな時、緊急の連絡が入った。
「・・・・え?まさか!今【以一当千】の男性メンバーは全員この場に居るんですよ!絶対に違う組織ですから、取り締まって!」
何やら他の街のギルド同士で通信できる魔道具で連絡をしていた様だ。
「なあ、そこって近いのか?」
俺は聞いてみた。
「と、隣の街ですから、辺境とは正反対側に馬車で半日と言った所ですわ。」
【我の陰隠で地脈に乗れば夕方までには着くぞ。】
今はお昼過ぎ。そしてシロの言葉。
「シロのスキルですぐに着く様だが、行った方がいいのか?」
「あ、で、では私を含め3名のギルド職員を連れて行ってはくれませんか?」
【なあ、複数の人を運べるか?】
【できなくはない。他の仲間に頼むか?クランの女性メンバーの仲間を借り受ければよかろう。】
因みにこのメンバーで、いやクラン【以一当千】のメンバーの中でもクーンが圧倒的に速く移動できる。
従魔が己の能力以上の力を発揮しようと思うと、主の魔力を用いる事になるからに他ならない。
【じゃあ俺は後から向かうから、シロは他の従魔に連絡をしてくれ。そして俺は天ちゃんで行く!】
シロは他の従魔に連絡をするために消えた。
「そういう訳で、俺は後から行くけれど、必ず追いつく。」
「分かったクーン。僕達今居合わせているメンバーで、何とか先行する。従魔を総動員だな。但し天馬は半数が貸し出し中だ。」
2体の天馬が貸し出し中。
「そういう事であれば、我がドラゴンを呼び出そう。あれは近くに居るはず。」
3体とも魔境の向こうに戻ったんじゃないのか?
少なくともポチは魔境に居るはず。
そっちはS級クランなのに何しちゃっているんだ!と思うが、地味な嫌がらせだ。
別の街で【以一当千】を名乗り街の至る所に糞尿をまき散らしたり、街道で俺達の名の下でワザと魔物と戦い道をふさぎ、その後街道をボコボコにしていったり後始末をしなかったり。
そう言った苦情が連日冒険者ギルドに来るのだとか。
だがこっちにはアリバイがある。
そう、俺達【以一当千】のメンバーは王都以外で活動をした事が無いのだ。
だから他の街で何かをすると言った事がそもそもない訳で、こういった苦情があるたびに、俺達は作業の手を休め、冒険者ギルドへ全員顔を出す羽目になる。
「ご、ごめんなさいね。」
ベテラン?受付嬢のフスタさんが俺達に謝罪をして来る。
因みに他の街での悪行は、全て男性の仕業なのだが、俺達クランの男性と女性の比率は圧倒的に女性が多い。
確か女性が20名後半に対し、男は・・・・10名ほど?
俺とニールスにい、ティーデとマース、そしてディーデリック、ああそうそう、セバスチャンは人数に入れていない。そもそも拠点の管理が彼の仕事。
残りの5名は・・・・採取を中心に頑張っている。
そして致命的な違いなのだが、俺達全員10代半ばまでなんだ。
街で悪さをしている連中はどう見ても20代か、それより上なんだとか。
じゃあ何でわざわざ俺達が、こうして出頭しないといけないんだよ!
そんな中流石にディーデリックが怒り心頭で、
「その悪さをしている連中を何とかしてもらうよう、父に進言するとしよう。そして正式に依頼を出す。」
父って、国王ですやん。
「しかしディーデリック王子、国王陛下のお手をこのような事で・・・・」
「いいかフスタ嬢よ、これは王族への挑戦と見た。クラン【以一当千】に二人の王族が在籍しているという事実は、広く知れ渡っているはずだ。」
「それはそうなのですが・・・・実は調べはついているんです。」
ここでニールスにいがため息を。
「はあ・・・・また【一騎当千】ですか?逆恨みも大概だと思うのだけれど、しかも相手はS級クラン。こちらは最近C級にランクアップしたばかり。何故このような事が続くのでしょうね。」
そう、我等が【以一当千】は、いつの間にかC級にランクアップしていたのだ。
Ðをすっ飛ばした気もするが・・・・え?俺が冒険者ギルドに来ていないからだって?
こう言った事は副代表でもいいんだよな。
ほぼ毎日顔を出しているニールスにいが受け持ってくれるし。
そんな時、緊急の連絡が入った。
「・・・・え?まさか!今【以一当千】の男性メンバーは全員この場に居るんですよ!絶対に違う組織ですから、取り締まって!」
何やら他の街のギルド同士で通信できる魔道具で連絡をしていた様だ。
「なあ、そこって近いのか?」
俺は聞いてみた。
「と、隣の街ですから、辺境とは正反対側に馬車で半日と言った所ですわ。」
【我の陰隠で地脈に乗れば夕方までには着くぞ。】
今はお昼過ぎ。そしてシロの言葉。
「シロのスキルですぐに着く様だが、行った方がいいのか?」
「あ、で、では私を含め3名のギルド職員を連れて行ってはくれませんか?」
【なあ、複数の人を運べるか?】
【できなくはない。他の仲間に頼むか?クランの女性メンバーの仲間を借り受ければよかろう。】
因みにこのメンバーで、いやクラン【以一当千】のメンバーの中でもクーンが圧倒的に速く移動できる。
従魔が己の能力以上の力を発揮しようと思うと、主の魔力を用いる事になるからに他ならない。
【じゃあ俺は後から向かうから、シロは他の従魔に連絡をしてくれ。そして俺は天ちゃんで行く!】
シロは他の従魔に連絡をするために消えた。
「そういう訳で、俺は後から行くけれど、必ず追いつく。」
「分かったクーン。僕達今居合わせているメンバーで、何とか先行する。従魔を総動員だな。但し天馬は半数が貸し出し中だ。」
2体の天馬が貸し出し中。
「そういう事であれば、我がドラゴンを呼び出そう。あれは近くに居るはず。」
3体とも魔境の向こうに戻ったんじゃないのか?
少なくともポチは魔境に居るはず。
4
お気に入りに追加
938
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します
カオリグサ
ファンタジー
病で幼いころから病室から出たことがなかった少年
生きるため懸命にあがいてきたものの、進行が恐ろしく速い癌によって体が蝕まれ
手術の甲斐もむなしく死んでしまった
そんな生を全うできなかった少年に女神が手を差し伸べた
女神は少年に幸せになってほしいと願う
そして目覚めると、少年は少女になっていた
今生は精霊王女として生きることとなった少女の
チートクラスに強い仲間と共に歩む旅物語
スキル『モデラー』で異世界プラモ無双!? プラモデル愛好家の高校生が異世界転移したら、持っていたスキルは戦闘と無関係なものたったひとつでした
大豆茶
ファンタジー
大学受験を乗り越えた高校三年生の青年『相模 型太(さがみ けいた)』。
無事進路が決まったので受験勉強のため封印していた幼少からの趣味、プラモデル作りを再開した。
しかし長い間押さえていた衝動が爆発し、型太は三日三晩、不眠不休で作業に没頭してしまう。
三日経っていることに気付いた時には既に遅く、型太は椅子から立ち上がると同時に気を失ってしまう。
型太が目を覚さますと、そこは見知らぬ土地だった。
アニメやマンガ関連の造形が深い型太は、自分は異世界転生したのだと悟る。
もうプラモデルを作ることができなくなるという喪失感はあるものの、それよりもこの異世界でどんな冒険が待ちわびているのだろうと、型太は胸を躍らせる。
しかし自分のステータスを確認すると、どの能力値も最低ランクで、スキルはたったのひとつだけ。
それも、『モデラー』という謎のスキルだった。
竜が空を飛んでいるような剣と魔法の世界で、どう考えても生き延びることが出来なさそうな能力に型太は絶望する。
しかし、意外なところで型太の持つ謎スキルと、プラモデルの製作技術が役に立つとは、この時はまだ知るよしもなかった。
これは、異世界で趣味を満喫しながら無双してしまう男の物語である。
※主人公がプラモデル作り始めるのは10話あたりからです。全体的にゆったりと話が進行しますのでご了承ください。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜
上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】
普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。
(しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます)
【キャラクター】
マヤ
・主人公(元は如月真也という名前の男)
・銀髪翠眼の少女
・魔物使い
マッシュ
・しゃべるうさぎ
・もふもふ
・高位の魔物らしい
オリガ
・ダークエルフ
・黒髪金眼で褐色肌
・魔力と魔法がすごい
【作者から】
毎日投稿を目指してがんばります。
わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも?
それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる