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テイム
第46話 フロリーナとヤーナを発見
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シロは言った。
メスがいる、と。
確かに性別で言えば合っているが、特にヤーナに聞かれたら、烈火の如く怒りまくっている未来が見えてしまった。
まあそのメスと言うのはフロリーナとヤーナだったんだが。
セバスチャンが抜刀し警戒しているので、俺はマースに声をかけそれぞれシロとモフに止まるよう命じ、2人して降りた。
するとセバスチャンが俺に気が付き、剣を納めたが警戒は解いていない。
「クーンだ、こいつはマース、テイマーだ。そしてこのわんこはマースがテイムして俺とマースが使役している。」
やっとセバスチャンは警戒を解き、フロリーナとヤーナが近づいてきた。
「クーンさま、従魔を得たのですね、おめでとうございます。」
おめでたいのか?ただのわんこだぞ。いや、モフモフだから癒しのわんこか?
「クーンのくせに従魔だと!」
相変わらずだなヤーナよ。しかしそんな口をきいているのも今の内だ!
モフモフの前でそれがどこまで出来るか見ものだぜ!ぐふふふ・・・・
「さあフロリーナ、触ってもいいぞ。」
ふん!口の悪さが災いしたなヤーナよ。
さあフロリーナよ、モフモフを満喫するがよい!
俺は何故かへんなノリになってしまった。
「く、クーンさま、噛みませんか?」
「いや大丈夫だぞ(多分)。」
「で、では失礼して・・・・わあ!!!」
フロリーナはモフモフの素晴らしさに気が付いたようだ。
そしてヤーナが俺の方を見ているが、お前には触れさせん!
「どうだフロリーナ。」
「し、しあわせ・・・・」
フロリーナが、あのフロリーナが、普段から見た目に気を使っているフロリーナが、めっさだらしのない顔をしていた。
「ふ、フロリーナ様?」
「ヤーナ、私しあわせですわあ。モフモフぅ♡」
「そうだろうそうだろう。さて行くか。」
俺はヤーナを無視してシロと共に移動しようとしたが、
ガシッと両肩をヤーナに摑まれてしまった。
「おいクーン、私には触れさせないつもりか?」
「え?何で?ヤーナが触る必要があるのか?」
「い、いやしかし、フロリーナさまが危険だ!」
「え?だってほら、めっさ問題ないぞ。むしろ癒されているな。」
ヤーナもモフりたいようだ。
モフラーになりたいのか?
因みにわんこの耳もなかなかいい感じだぞ?
そのうち肉球にチャレンジしたいな!
「ぐっ!だ、だがしかし・・・・」
そんなに触りたいのか?だが・・・・俺が次の一手を考えていると、思わぬ出来事が起こってしまった。
ヤーナが突然泣き出したのだ。
「クーンのいぢわる!うわーん!!!!!」
そしてどっかに走ってしまった。
俺はてっきりまたひどい言葉で応戦してくると思っていたから焦った。
しまった!女の子を泣かせてしまった!
「マース、モフに追いかけさせろ!そしてヤーナにモフらせてやれ!」
「は、はい・・・・そう言う事ですのでモフよ頼みます。」
『最初に主の命令がどのようなのかと期待しておったが、まさかの・・・・』
暫くすると、新たなモフラーが誕生していた。
は!こんな事に時間を割く訳にはいかないんだった!
さて、ニールスにいにも連絡をしたいが、どうする?セバスチャンに頼むか?
すると何かを察したのか、セバスチャンが声をかけてくれる。
「何か御用がおありですかな?」
「すまないが急ぎの用がある。ここにニールスにいと双子の弟妹を呼んできてくれないか?雲外蒼天のメンバーも連れて来てくれるとありがたいかも。」
「かしこまりました、私も触れて宜しいでしょうか?説得するのに必要かと。」
「シロ、モフらせろ。」
こうして新たなモフラーが誕生した。
そしてセバスチャンは今まで俺が見た中で一番素早く消え去っていった。
メスがいる、と。
確かに性別で言えば合っているが、特にヤーナに聞かれたら、烈火の如く怒りまくっている未来が見えてしまった。
まあそのメスと言うのはフロリーナとヤーナだったんだが。
セバスチャンが抜刀し警戒しているので、俺はマースに声をかけそれぞれシロとモフに止まるよう命じ、2人して降りた。
するとセバスチャンが俺に気が付き、剣を納めたが警戒は解いていない。
「クーンだ、こいつはマース、テイマーだ。そしてこのわんこはマースがテイムして俺とマースが使役している。」
やっとセバスチャンは警戒を解き、フロリーナとヤーナが近づいてきた。
「クーンさま、従魔を得たのですね、おめでとうございます。」
おめでたいのか?ただのわんこだぞ。いや、モフモフだから癒しのわんこか?
「クーンのくせに従魔だと!」
相変わらずだなヤーナよ。しかしそんな口をきいているのも今の内だ!
モフモフの前でそれがどこまで出来るか見ものだぜ!ぐふふふ・・・・
「さあフロリーナ、触ってもいいぞ。」
ふん!口の悪さが災いしたなヤーナよ。
さあフロリーナよ、モフモフを満喫するがよい!
俺は何故かへんなノリになってしまった。
「く、クーンさま、噛みませんか?」
「いや大丈夫だぞ(多分)。」
「で、では失礼して・・・・わあ!!!」
フロリーナはモフモフの素晴らしさに気が付いたようだ。
そしてヤーナが俺の方を見ているが、お前には触れさせん!
「どうだフロリーナ。」
「し、しあわせ・・・・」
フロリーナが、あのフロリーナが、普段から見た目に気を使っているフロリーナが、めっさだらしのない顔をしていた。
「ふ、フロリーナ様?」
「ヤーナ、私しあわせですわあ。モフモフぅ♡」
「そうだろうそうだろう。さて行くか。」
俺はヤーナを無視してシロと共に移動しようとしたが、
ガシッと両肩をヤーナに摑まれてしまった。
「おいクーン、私には触れさせないつもりか?」
「え?何で?ヤーナが触る必要があるのか?」
「い、いやしかし、フロリーナさまが危険だ!」
「え?だってほら、めっさ問題ないぞ。むしろ癒されているな。」
ヤーナもモフりたいようだ。
モフラーになりたいのか?
因みにわんこの耳もなかなかいい感じだぞ?
そのうち肉球にチャレンジしたいな!
「ぐっ!だ、だがしかし・・・・」
そんなに触りたいのか?だが・・・・俺が次の一手を考えていると、思わぬ出来事が起こってしまった。
ヤーナが突然泣き出したのだ。
「クーンのいぢわる!うわーん!!!!!」
そしてどっかに走ってしまった。
俺はてっきりまたひどい言葉で応戦してくると思っていたから焦った。
しまった!女の子を泣かせてしまった!
「マース、モフに追いかけさせろ!そしてヤーナにモフらせてやれ!」
「は、はい・・・・そう言う事ですのでモフよ頼みます。」
『最初に主の命令がどのようなのかと期待しておったが、まさかの・・・・』
暫くすると、新たなモフラーが誕生していた。
は!こんな事に時間を割く訳にはいかないんだった!
さて、ニールスにいにも連絡をしたいが、どうする?セバスチャンに頼むか?
すると何かを察したのか、セバスチャンが声をかけてくれる。
「何か御用がおありですかな?」
「すまないが急ぎの用がある。ここにニールスにいと双子の弟妹を呼んできてくれないか?雲外蒼天のメンバーも連れて来てくれるとありがたいかも。」
「かしこまりました、私も触れて宜しいでしょうか?説得するのに必要かと。」
「シロ、モフらせろ。」
こうして新たなモフラーが誕生した。
そしてセバスチャンは今まで俺が見た中で一番素早く消え去っていった。
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