異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ

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融合

第32話 クーン融合

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  俺の名は土砂剛史。そしてこの世界ではクーン・カウペルと言う名前らしい。
 元々日本で暮らしていたが、思い出すと神のせいで俺は死んだんだった。
 24歳だったはずだ。

 そして今この身体は11歳。
 最近まで前世の記憶がない状態。
 時々謎知識が頭の中に入り込む事があったが、今思えば日本で過ごした時の知識が、何かのきっかけで思い出せていたのか、それとも別の要因があったのか、クーンが知らず引き出していた、たぶんこんな感じだろうと仮定しておく。

 恐らく10歳の時に祝福と言う名のスキルの把握時に、俺の身体か頭に何か刺激があったのだろう。
 この時に前世の、転生前に封印されていて引き出せなかった記憶が、引き出しやすくなったんだろうな。何故封印されていたかは分からんが。
 注:封印されていません。神のミスです。
 あれから可也の頻度で謎知識が頭の中に入り込んでいたしな。

 そして今回あの唯我独尊の襲撃だ。
 物理的に頭へ強烈な衝撃が何度も、つまり頭に何度も攻撃をくらってしまい、そのせいで俺は意識を失い、どうやらそれがきっかけで記憶を取り戻したようだ。(実際は違います。たまたま神があのタイミングで土砂剛史としての記憶の封印を解いた効果があらわれただけ。)

 そうだ、これはやはり俺には何かの使命があるんだな!まだそれが何かは分からんが、まずはあの2人の少女の手助けなのだろう。
 よし、そうと決まれば・・・・だが彼女達はヒロインなのか?
 こういった話にヒロインは必ず登場する。

 まあいい。今はあの2人と、双子の弟と妹を見守り、成長を助ける事だ。爺さんは論外だろうから無視しておこう。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

「クーンさまおはようございます。本日もよろしくお願いしますわ。」
「おはよう。今日こそは俺の言う通りに採取をしてくれ。」

 この礼儀正しい女はフロリーナだ。元公爵家の娘らしい。
 但し俺の言う通りに中々採取をしてくれない。話をきちんと聞いているのか?
 こんな彼女は聖魔法、つまり回復魔法の使い手だ。
「おはよう。今日こそちゃんと教えなさいよ!いい事?私達の覚えが悪いと思っているかもしれないけれど、それは違うわ!あんたの教え方が悪いのよ!分かった?」
 口の悪いのがヤーナと言う少女だ。元侯爵家の娘らしい。
 風魔法の使い手と思っているがそう言えばこいつの属性ってなんだ?
 俺がこいつに襲われた時に、勝手にそう判断したんだが。
 しかし相変わらずの口の悪さだ。あまりにも酷いんだが、こいつの口の悪さはどうにかならないのか?
 教えを乞う立場なのに、上から目線なのはどうしてだ?
「クーン様おはようございます。本日もよろしくお願い致します。」
「ああおはよう。あんたはそろそろ採取じゃなく、魔物を狩りに行った方がいいんじゃないか?」
 セバスチャンだ。
 2人の護衛兼執事なのだが、唯我独尊との争いであっさり無効化されていたから、あまり戦闘時の能力を過信しない方がいい気がする。

 はあ、どうしてこうなった。

 今日もニールスにいが双子の面倒を見てくれている。感謝しかない!

 3人の準備は既に終わっていたので、今日も草原に向かう。

 今日は見かけないパーティーをいくつか見た。

 そのうちの一つはどうやらテイマーがいるパーティーのようだ。
 時々魔物をテイムして、街に連れているのを見かける。
 テイムしているのは俺と同じぐらいの年齢の少年だ。
戻ってくるときはテイムした魔物がいなかったから、どこかで預かってもらうか売っていたのだろうか。
まあ俺には縁がないだろうから、どうでもいいのだが。
 他は年齢高めだな。
 何となく唯我独尊に見えたが、あいつ等は奴隷落ちして、既に王都から違う場所に連れていかれたと聞いているから、他人の空似なんだろう。
 姿はそっくりなんだが、顔が違う。

 あのパーティーはああして魔物をテイムし、そしてそれを街に連れて行き、また戻ってきてテイムしているようだ。

 魔物って従魔にできるのか?そして需要があるのか?

 馬車のような乗り物を動かすのに、馬の替わりとして魔獣を活用しているのか?
 それより馬はいないのだろうか。
 いや待てそもそも魔物と魔獣は別物か?これは知識がないな。
 俺達が戦った事のあるのは魔物?

 いかん、俺は魔物に関して知らなさすぎだ。こうも?が多いと不安になるな。
 それにテイマーがいるという事は人に従がう魔物か魔獣がいるという事だよな。
 それともテイムできるのは魔物や魔獣ではなく獣なのかもわからんしな。
 いかん、考えれば考えるほどわからなくなってきた!
 今度あのテイマーの少年が居たら聞いてみよう!
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